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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「20年ほど前に、普通の主婦がプログラミングするようになると言って笑われたことがあります。」というものです。
普通の主婦なんて言うと反発する気持ちを持つ方もいらっしゃると思いますが、20年前のまだまだ未開の時代の話なので、心を鎮めてお聞きいただけるとありがたいです。
この配信では、プログラミングのことについてよく話していますが、それはなぜかというと、もっとたくさんの人にプログラミングとか、プログラミングの考え方に親しんで欲しいと考えているからです。
こういう考え方は最近思いついたものではありません。いつ頃から考えるようになったかと思い出してみると、2000年頃だったような気がします。
僕がブログのようなものを書き始めたのが多分その辺りでした。
当時はまだブログを書くプラットフォームは一般的になっておらず、
最初はXMLで独自のタグを使って記事を書いて、それをビジュアルベーシックか何かでHTMLに変換して、自分のホームページにアップロードするというスタイルをとっていました。
パソコン上で記事を書き足してプログラムを動かすと、トップページとサイドメニューと記事のページのデータを一括生成できて、それをまとめてアップロードするという方法です。
その当時、ごく普通の主婦がプログラミングをするようになるという記事を書いて、それを読んでくれていた数少ない読者の方に懐疑的なコメントをもらったものでした。
当時はシステムエンジニアとして仕事をしていて、数が多くないとはいえ会社の中にバリバリ働く女性のエンジニアがいる環境だったので、僕自身はおんまじめにそう考えていたのです。
当時の女性同僚たちは、女性差別的な慣習のある職場と戦いながら、第一線の仕事をしている、時代の先を行く方々でした。
結婚で退職する方もいましたが、僕が予想したように、結婚・出産をしながら優秀な仕事を続けている方もいて、今考えてみるとすごい人たちだったなと思います。
そんな環境だったこともあって、女性も普通にプログラミングをするようになると信じていましたが、
まだまだ女性が技術的な仕事に就くということに違和感のある時代で、一般的にはそんなことは信じてもらえなかったのです。
そもそも当時はパソコンを使うこと自体が特殊なイメージを持たれていて、信じられないかもしれませんがシステムを作る会社の管理職がパソコンを業務端末として使うなんてありえないと公言していたくらいなのです。
今はパソコンを使うのは当たり前ですよね。
今でもITとかコンピューターというとアレルギー反応を持つ方がいらっしゃるようですが、昔とは随分変わってITの世界で女性が当たり前に活躍する時代になりました。
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まだまだ男女格差の問題は解決されていませんが、コンピューター科学に触れたこともない方が、がっつりプログラミングを学ぶのを見るようになってきました。
今とは比べ物にならない男女格差がある職場で頑張ってきた女性たちを見ているので、正直な話、技術的なことはわからないと尻込みする人を見ると、
これは技術というレベルではないと思うこともよくありますが、
自分の身の回りにある課題をプログラミングの力で解決したいという気持ちの強さに触れることも多く、素直にすごい時代になったなぁと思います。
要するに何を言いたいかというと、プログラミングは特殊な世界のことではないということなのです。
男女を問わずパソコンやスマホを当たり前のものとして使っているように、プログラミングするのも当たり前になるはずです。
新しいことを学ぶのは簡単なことではありませんが、それでも思ったより難しくはないかもしれません。
自分には関係ないと思わずに、どんどんチャレンジして欲しいということを言いたいのです。
どんなふうに始めたらいいかわからないという方、
スタンドFMのコメントやツイッターのDMなどでコメントください。
今後の配信の中で参考になる話をしていきたいと思います。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。