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2025-01-17 10:46

118 予備校の先生の講義を拝聴して思うこと。

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公立高校時代から予備校の先生のセミナーをことあるごとに拝聴してきました。

非常に理路整然としていて勉強になりました。

でも難しいんですよね~

そのことについて語ります。

#受験指導 #国語科 #予備校 #講義

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日のタイトルは、予備校の先生の講義を拝聴して思うこと、というものです。
私は、公立高校時代に、ある時、主管教諭の先生から、こういうものがあるんだけど、学校で出張料費は出して、それから、講義の参加料も出すから、行ってみないかというふうに誘われまして、
一回行ったことがあるんですね。その講義を聞くお金だけでも、1万6千円くらい。その当時は、福岡まで行ったんですけど、行って帰っての新幹線代、学校が出してくれるっていうし、
主管の先生は、私が転勤してきてすぐだったんで、これからこの人はこの学校に長くいるから、国語科の受験指導もしっかりやってもらわないといけないので、PTAの方からお金を調達して、それで行かせてくれたんですよね。
行ったんですけど、本当に目から鱗で、まず本当に丁寧に丁寧に教材を分析して、丁寧に丁寧に文法指導をして、丁寧に丁寧に選択肢の選び方、その時、古文だったんで割り返し簡単だったんです。
簡単というか見切りの早い分野だったんで、本当に理論整然と文法を分析していけば答えが導き出せるということで、本当にゲーム感覚のように問題が解けていくのにびっくりした覚えがあります。
肩や古文、漢文だったんですけど、肩やそれ指導したら終わりなんですよ。え、これだけ?って思ってしまって。私だったら内容をしっかり捉えて問題を解いた後に、実際この教材はどういう価値があるのかっていうのを必ずやるわけですよね、学校でね。
でもね、それ全然なしで、読んだら終わりで次行きますってことで、え、これだけ?ってびっくりしたことがあります。なので予備校ではその教材の持っている価値とか、それから今後の人生においてどういう意味があるのかっていうことをあまりやらないんだなっていうふうに思って、学校教育との違いに本当にびっくりしたことがありました。
で、その後はお金をPTAで出してくれないので、もう毎年のように。で、その講義が素晴らしいなと思って、私はもう自腹を切って、え、講義代がもう1万6千円、今値上がりしちゃってるから2万3千円ぐらいしてると思うんだけど、その講座で丸1日受けたら2万3千円で往復の料費を考えたら3万円。
ホテル代も含めて3万円というようなことを毎年、毎年言ってましたね。
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それぐらいお金をかけても本当に聞き応えのある内容で、しかも理路整然としていて勉強になるし、やっぱり先生用にしちゃってるので、本当にグレードが高いんですよね。
ということで、私としては受験指導に関しては、もうプロの予備校の先生ですから、そのプロの技をしっかり勉強することができて、自腹を切ってでもいくような、そういうふうなものでした。
ところが今、私立にやってきてびっくりしたのは、希望したらお金を出してくれるんですね。
最近はもうね、現地に行かなくてもオンラインでオンデマンドになっちゃってるんで、自分の都合のいい時間帯にオンラインで聞くことができるので、本当に負担が少なくなりました。
ということで、今のところ年に2回募集があるんですけど、聞きたいなと思ったのにエントリーしたら許可が出るということで、予備校の講義代をちゃんと学校が払ってくれるのでありがたいですよね。
そういうふうな感じで、毎年1回は予備校の先生の講義を聞くようにしていたんですけれど、そんな中で思ったことは、先ほど言ったように非常に理路整然としていて、教員用にわかりやすく説明してくれて、法則化もしてくれて非常にためになる講義なんですけど、やっぱり難しいなと思いました。
やっぱり予備校の先生なんで、大学入試のターゲットが順南寒台、中堅ということもあるんだけれど、それぞれ難しい学校、それを受験する生徒を教えているということで、本当にレベルの高いフィールドでの講義なんで、
一般生徒、高校生にこれをそのままっていうのは難しいなって思いましたね。
それから予備校の先生、版書なんですね。ICTあまり使わなくて、版書でずっと書かれるんですよ。
版書にいわゆる用典をメモしていて、それを上手に矢印とか、それから囲みで図式化してっていうことをされていて、こういうのって学校と一緒なんだなと思いました。
私も版書でよく図式化をする、構造化をするわけなんですけれど、そこは一緒なんだなと思いました。
改めて予備校の先生が版書しながら講義をしているのを、私の方が生徒っぽい立場で聞くじゃないですか。
その時に先生がしゃべっているときと、それから版書されているときとで、時間が流れ方が心地いいなと思って。
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予備校の先生がしゃべる、私が聞く、自分の中で自己内対話をする、その時間に先生が版書する、版書を見る、自分で版書をするっていうふうに、思考が深まっていくような感じがしました。
これがICTだったら、パッパッパッと文字が出て、スピードも速いし、じっくり考える時間がないし、画面がどんどん遷移していくので、言葉が断片化したまま次に行っちゃうという感じがしたので、
版書って結構大事なんじゃないかなと思いましたね。だから、最近は結構版書をするところを決めて、しっかり考えさせたいときは版書を使うようにしています。
予備校の先生の講義を色々聞きながら、結局はベースは、文章をいかに論理的に構造化するか、これにかかっているなと思ったんですよ。
結局は、ちゃんと読解できること、学校でも教科書教材をちゃんと読解して構造化すること、これがやっぱりベースになっているんじゃないかなと思いました。
選択肢の選び方についても、法則化できるものではなくて、選択肢を作る作成者の人の癖とか、それによって本当に選択肢の選び方も変わってくるし、決してその法則化できるものではないなと思いましたし、
予備校の先生自体はおっしゃっていたけど、最近は塾の法則化をよくわかって、そういう法則化によって説く生徒が有利にならないように、それを塾外しというものをやってきているんだというふうに予備校の先生もおっしゃっていて、
だから選択肢の選び方を法則に則って選んじゃうと罠にはまるというようなこともおっしゃっていたので、本当に根底的にはちゃんとした読解をやるということが一番ベースになるんだなと思いました。
でもあまりにも大学入試問題のレベルが高いので、これを普段の授業でやるとなるととんでもないことになるなと思ったので、結局は普段の授業でいかに文章を構造化させながら読んでいくかということをしっかり教えることが大事だなと思って、私がずっとやってきた図式化構造化、それは結局王道だったんだなということがわかりましたね。
で、その上でどうやって問題を解いていくかというテクニックの話になると、やっぱりあの質問解析っていうんですか、質問を読み解くということ。
例えば防線部を引いてあるところだったら、指示語は必ずチェックしましょうとか予備校の先生おっしゃるんですよね。
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で、その質問は一体何を求めているのか、言い換えを求めているのか、理由説明を求めているのか、表現に関する工夫なのか、その表現に関する工夫のことの中にも内容読解が入っているのかどうかということとか、様々な問いに慣れていって、何を答えさせたいのかっていう質問の意味を読み解くっていうことが大事になってくるってことは、どの予備校の先生もおっしゃってるので、
そういったあたりは受験対策の授業で大いに活かすことができるんじゃないかなと思いました。
ということで予備校の先生、本当にレベルが高くて、説明も非常に理路整然としてわかりやすいですし、難しいこと、奥深いことをできるだけ段階的に積み上げながら説明していくかっていうテクニックを見させてもらっています。
なかなかすぐに現実の授業にそのまま使えるっていうことにはならないけれど、教員にとっては本当に勉強になる、そういう講義ですね。
一種格闘技じゃありませんけど、学校教育だけのアプローチじゃなくて、そういった予備校の先生のやり方っていうのもたまには触れて、やっぱりその使えそうなところとか鋭いところとか、そういったいいところをどんどん吸収して現実の授業で使っていけたらなと思っています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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