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2024-08-13 06:28

002 自分の授業のスタイルを見つめ直す

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やはり自分の授業は受けてきた授業、見てきた授業に影響されますよね。自分が気をつけていること、言い聞かせていることをしゃべってみました。

サマリー

彼の授業のスタイルを見直し、自身が受けた授業を振り返り、他者の授業を観察し、研究授業を行い、自身の授業を録画することで改善点を見つけることが重要です。

自分の授業の見つめ直し
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
今日は、自分の授業のスタイルを見つめ直すということで、
自分のやってきた授業をどうやって点検したらいいのか、私の考えていることをお話ししたいと思います。
皆さん、自分の授業についてどうやって見つめ直してますか?
私はいつか教育実習生を担当したときに、非常にオーソドックスな授業をする教育実習生がいて、ちょっと驚いたことがあります。
単科の学習をするんですけれど、そのときに、作者の来歴とか、それから時代背景とか、そういったことから授業をスタートするわけですよね。
生徒が主体的になろうとしたら、そういった説明事項からスタートするのは、あまり生徒もやる気にならないんじゃないかなと思って指導したんですけど、
その教育実習生は、なかなか自分の枠というものから外れることができずに、オーソドックスな授業をいつも提案してきていました。
そういうのを見ると、やっぱり教員というのは、自分の受けてきた授業に非常に左右されるんだなという、そういう思いを持ちました。
だからやっぱり、自分の受けてきた授業、それから見てきた授業、そういったもののイメージで授業を再生している。
そして、自分の受けてきた授業、見てきた授業をイメージしながら授業を展開するということは、非常に授業というのが進退性の高いもの、パフォーマンスが大きいというふうに思っています。
なので私は常日頃、授業をするということは体育に近いんじゃないかなと思っています。
そんな私が、自分自身の授業のスタイルを見つめ直すために心がけていることが4つあります。
まず1番目は、自分自身の受けてきた授業を振り返るということです。
中学校高校時代、オーソドックスな一斉授業の講義式の先生もいらっしゃいましたし、パフォーマンス課題やグループ学習を仕掛けて、生徒を動かすような授業をされる先生もいました。
そういった授業を生徒の立場になって振り返って、やっぱりああいうのは楽しかったなとか、こういうのは思い出に残っているなとか。
逆に、一斉授業とか講義式の授業を振り返って、何も記憶に残っていないわって思いながら、やっぱり生徒の立場になって授業を振り返る、そういうことを心がけています。
それから2番目に、他人の授業を見ること。これは非常に効果があります。
やっぱり自分の発想にはない工夫、発想と全然外れたような、本当に次元の違う授業展開をされる先生もいらっしゃいます。
そういうのを見ると、いかに自分が何かにとらわれて授業をしているかっていうのが相対化されて、非常に刺激的です。
特に若い人の授業は、やっぱり私たちの時代とは違う、何か本当にその世代性というものが出ていて、若い人の授業は勉強にもなります。
他人の授業の観察と研究授業
そして私が最も影響を受けたのは、全国レベルの学会での模擬授業です。
やはり力量のある先生が授業展開されるので、生徒とのやりとり、先生の発問、それから授業のデザイン、そういったものすべてが私にとって非常に刺激的で、
おまけに目の前で授業をやってくれるので、イメージとして強烈に残って、この見学した後の授業展開に非常にプラスの影響がありました。
やはりそういった人の授業を見るというのが、一番授業を変えると思います。
それから3番目に、自分自身が研究授業をするということです。
私自身も過去何回も研究授業をしてきました。
その度に自己肯定感がグキッと折られたり、それからもちろん落ち込んだり、後悔したり、反省点しきりです。
やっぱり研究授業をするということは、いろんな自分の欠点があらわになるということで、本当にあまり気持ちのいいものではないけれど、
自分の実力を直視するという意味では最も効果的だと思います。
研究授業をすると本当に自分自身必死になるので力量が一番つくんじゃないかなと思っています。
それから4番目、これは何といっても自分自身の授業を録画するということです。
録画すると残るので何回も見直しができます。
自分自身の発問の仕方、立ち振る舞い、話し方、身振り、手振り、そういったもの一切が直視できないほどの嫌悪感に陥ることもありますが、
非常に自分自身、こんな風に生徒から見られているんだと思うと、やっぱりもうちょっとここをこうしようという改善点が見えてきて、非常に効果がありました。
そういった意味では今回やっているポッドキャストも自分のしゃべり方を再点検するのに最適なんじゃないかなと思っています。
こんな風に授業というのは指導案を書いたり、教材研究したりという部分も大いにありますけれど、やっぱり授業はパフォーマンスという部分が非常に大きいなと思います。
それゆえ正解というものがなかなかなくて、本当に日々精進する、そういったレベルのものだと思います。
まさに日々授業、日々授業度とこういう風に思っています。
それじゃあ今日はこの辺で。またお会いしましょう。
06:28

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