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第21回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語科教員であるなんばが、
普段の授業の話や研究の話などをして、国語科の先生のみならず、
いろんな先生に授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
みなさん、こんにちは。パーソナリティを務めますなんばむっとです。よろしくお願いします。
前回は第20回で、学年主任の先生から言われたハッとした言葉についてご紹介させていただいたと思います。
今回の第21回では、僕が以前からこう悩んでいる入試練習の授業のところについて、
少し説明というか、追加で情報がありますので、ご紹介させていただこうと思います。
半年間、いろいろ悩んで、夏休みからテーマごとに入試問題を扱っていくのはどうかということで、
実際にテーマで、同じテーマの問題を実際に過去問から入試練習で出して、
それについて解説していくという授業で、今は構成をしていますというか、し始めました。
実際にやってみてどうだったかというところをお話ししたいと思います。
1つのテーマがこれで終わって、また新しいテーマに移るところなので、
まだ本当に同じテーマについて入試練習の問題を3、4問くらい扱ったというだけのところなんですけれども、
結構良さげだぞっていうのが今のところの手応えです。
いろいろな要因がありますが、1つは要因の前に生徒がどんな反応したのかということなんですけど、
今テーマというか最初のテーマは監視と自由というところで、
監視、誰かに見られるというところは自由を束縛というか制限するんだというようなところのテーマなんですけれども、
実はそれが制限されるだけじゃない、自由が制限されるだけじゃないというところの文章だとか、
近代のパノプティコンとかとの絡みの中で、それが近代の権力だみたいな文章だとか、
それがリベラリズムと繋がっているんだみたいな、そんなような文章をみんなには読んでもらったんですね。
そしたら生徒がなんか俺監視というか、これ関係もう出てきたら解ける気がするっていう風に言ってくれたりだとか、
これでみんなも監視マスターだねとか言うとみんな笑って、確かにみたいな、でもその表現はやめてくださいみたいなところでみんなで盛り上がるみたいな、
そんなような授業になりました。
実際には最後に解いたのが青岳の問題を解いたんですけれども、成得率もやっぱりすごい高くて、
あと一問しかもこれできてればワンテンだったじゃんみたいなところで、
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今まではそういうことはあったんですけど、今までの流れというか学んできている流れがあるので、
そのやっぱり悔しさというかっていうのも自分たちも解けるっていうか、
そのことについて理解ができるから、本当に理解がすごいしやすいからこそ問題が解けないところにイライラするというか、
クソーっていうようないい意味での悔しさが出てきたのかなと思います。
で、なんでこういうふうに少し変わったかっていうところなんですけど、
まずは一つとしては今までの授業とかではなくて、たまたま生徒が受けてきた授業だとか、
僕がやっている授業なんですけど、文章とのつながりが、文章文章のつながりが今まで問題演習をした中で、
つながりがあったわけでもないし、解き方でうまくつながっていったわけでもなくて、
結構この問題があるからやる、この問題が問題詞に出てるからやるっていうようなスタイルに僕もやっぱりなってしまってたかなって。
だからこなすのに僕も精一杯だったのが最初でした。
ただ今はこちらがこういうふうなテーマで文章やっていくよみたいなっていうふうにやっぱり提示しているので、
生徒の方も問題演習が今週はこういうテーマなんだっていうふうに学びを自分の中で点と点をつないでくれているような感じがします。
そういう意味で生徒たちはこれを読んでいる理由っていうのは今このテーマを学習するからなんだっていうふうに
うまく勝ちづいているので、そういう意味で一つ学びがうまい方向に進んでいるのかなっていうのが要因の一つ。
もう一つはやっぱりこなすところから夏休みを経て、授業者である僕も意欲的にというか、
頑張るぞってみんなにはこれをやってもらいたいんだっていうことをやっぱり胸を張って言えるようになった。
それが生徒に伝わって、自信がない授業者ではなくて、少し自分たちのために工夫をしてくれているみたいな、
そういったところを肌で実感できるような授業展開になっているのかなと思います。
今までもいろんなみんなには考えてほしいんだ、だから試行の過程をメモに書き出してみようとかいろいろ試行錯誤をしたんですけど、
それっていうのは結局、あくまで大学入試演習の授業の中で自分の入試の力というか、
入試問題を解く力っていうのが伸びている実感がやっぱり感じられなかった。
けれども今のこの文章がある程度の系統性を持っていると、
自分が読めるようになってきて、このテーマについては理解できるようになっているっていう実感があるから、
これから前向きな学習につながっているのかなっていうのが今のところです。
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ただこれすごく僕もやってて楽しいし、頑張ろうと思っているんですけれども、
反面、今のところでうーんって思っているのは、
僕、マーク系、マーク系というかマークシート系の選択肢の授業、大学演習を週に3時間持っているんですね。
大学の記述の授業を週に2時間持っているんです。
複数クラスあるんですけど、ってなると最低でも5つの文章を使うわけです。
そして僕はマークの授業も記述の授業も同じテーマにはしているので、
例えば監視と自由っていうテーマだったら、記述の方でも監視と自由系を使うし、
マークの方でも監視と自由系を扱うみたいな、っていうような感じでやっているので、
やっぱり問題を探してくるのがちょっと大変。
探したとしてもそれを実際に解いて解説しなきゃいけないので、解かなきゃいけない。
ただ解くときにも問題探す中で他の入試演習とかも見ているので、
それを読んで実際にはもっともっと文章を読んで解いて、その上でこの順番にしようとかってやっているので、
そういう意味ですごく負担感はやっぱりあるよなと思います。
ただそれは僕はやっぱりやり慣れてないし、大学入試演習の学問をいっぱい解いてきているわけではないので、
結局は自分の蓄積はないからこういうような状況なのかなと思っているんですけど、
やり始めは何事もきついと思うのでしょうがないかと思っています。
そんなような話を学年主任の先生としていたんですけれども、
その学年主任の先生が言っててそうだよなと思ったのは、
結局は教員の裁量が大きくて、自分で何かを決めて行動できているときは前向きになるんじゃないのみたいな話がありました。
僕も今授業の方も裁量があって自分ではこうやるぞっていう風な自分で決めているから前向きだし、
あとは自分が今ある学年の副担任に9月から入って、今進路を担当しているんですけど、
進路がいない状況から僕が入ったので、僕が今の学年の進路を見るんだっていう風な意思が出てきているので、
そのところでも結構前向きです。
実労働時間は増えていますけれども、その分今のところは前向きに仕事も楽しくやれています。
なんか最近ね、愚痴みたいな回とか悩みの回が多くて、
僕すごくネガティブマンみたいな雰囲気にもしかしたら映ってるかもしれないですけれども、
職場だとすごい前向きにいろいろやってくれるよねっていうように評価もらえることが多いので、
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ちょっとポッドキャストのところだとなかなか伝わらないかもしれないですけれども、
すごく今は楽しくて、その楽しい理由は裁量を任せていただいている面が多いのかなというふうに思いました。
ただね、裁量が与えられているってことは何かを決めて何かをしなければならないっていう風に捉える人も多くて、
なかなか苦しい思いをされている方も実際多いんですけれども、
自分はね、むしろ裁量が任されてやってねって言われた方が燃え上がる立ちなので、
今のところは大丈夫かなと思います。
ということで、最近悩んでた大学入試演習の授業の話、何回も言っているところだったんですけれども、
実際に生徒の方に試してみたら結構生徒は前向きに取り組んでくれてますっていうのが現状なんですけれども、
ひとまず暗中模索でやっているところから一筋の光が見えてきたかなと思いますので、
これをうまく離さないようにもっともっと光を大きく大きくみんなを照らせるように授業の方もデザインをしていけたらいいかなと思っています。
ということで、今の皆様、今日もご視聴ありがとうございました。
では、ありがとうございました。