2025-02-05 10:22

133 向田邦子原作 『阿修羅のごとく』は脳みその容積を拡張してくれた!

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Netflixで『阿修羅のごとく』を見ました。見応えのある濃厚なドラマで、完全に大人向けのドラマでしたね。そして、この原作者の向田邦子さんは、私の少女時代に愛読した作家でもありました。

#阿修羅のごとく #向田邦子 #Netflix

 

この曲は一度聴いたら忘れられませんよw

 

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、向田邦子さん原作の『阿修羅のごとく』がネットフェリックスで配信になったので、これを鑑賞したその感想を語りたいと思います。
タイトルは、向田邦子原作 『阿修羅のごとくは脳みその容積を拡張してくれた』というようなタイトルでお届けします。
まず、『阿修羅のごとく』というのがネットフェリックスという動画配信サービスで配信されるということを聞いて、ちょっと私びっくりしたんですね。
こんな骨太のドラマを、過去はNHKで配信されてたんですけど、こんな骨太なドラマをとうとうインターネットで配信するようになったんだと思って、時代の流れを感じました。
完全に重厚感のあるものがテレビでは放映されるという時代じゃなくなって、ネット配信の方で放送されるということが時代変わったという認識を私にガラッと変わったという、世界の変わりを感じたそういう配信でしたね。
もともとはこの『阿修羅のごとく』というドラマはNHKで放映されていて、小さい頃両親が好んで見ていたドラマです。
私小さすぎて何歳だったかちょっと忘れてしまったんですけど、とにかくあんまりドラマの内容がわかってなくて、なんか中年の男女が出てくるなーっていう感じで、お風呂から上がりたてでも見たりしてもよくわかんないということで、セリフもよく理解できなくて。
ただただ、あのドラマの中で流れるテーマ曲っていうのかな、トルコの楽曲らしいんですけど、今調べたらジェリティンデデンっていうような、なんかちょっとよくわかんないんだけど、とっても印象的な音楽がしょっちゅう流れてくるんで、その音楽だけはしっかり覚えてますね。
だけどこの当時は、小田久彦さんは寺内勘太郎一家とか、あうんとか有名なドラマを連発していらっしゃって、今回のアシュラノコトクもその当時は注目の的だったようです。
よくわかんないんだけど、私は引き付けられるように見ていて、めちゃくちゃ強い印象をアシュラノコトクっていうドラマに受けてまして、これは本物なんだろうなっていうような感覚を幼い心ながらにインプットされたような、そういったドラマでした。
時は流れまして、この令和の時代に再びリメイクされると、再びじゃないな、その間に2回ぐらいリメイクされてたんですかね。令和版のアシュラノコトクが配信されるようになったということになります。
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私はこの強烈な印象で、とうとう向田久彦さんの本を中学校ぐらいに読み漁った記憶があります。図書館で借りてきては向田久彦さんばっかり読んでたんですよね。
ちょっとよく覚えてないんだけど、字のない葉書っていうのが中学校の教科書に入っているんですけれど、ああいった部類のエッセイをたくさん読みました。父の浴び状とかそういうのがあったと思うんだけど、夜中の薔薇とか、眠る杯とか思い出トランプとか、ああいったものをガンガンに読んでいたような記憶があります。
向田久彦さんの文章は本当に読み応えがあって歯応えがあって、とても文の中に没頭できるぐらいの引き込まれるような魅力がありまして、それでいてライトな文章じゃなくて歯応えがある文章で、やっぱりいろいろなものを含み持ったような表現とか伏線とか、そういった一切に私は取り憑かれたように文章を読み漁った時代がありました。
その後、向田久彦さんは飛行機事故でお亡くなりになって、非常に才能を惜しむ声が聞かれたということなんですけど、その向田久彦さんが3回目のリメイクで令和によみがえってきた「あしらのごとく」を見ました。
感想はザ・ショーアみたいな舞台なんですけれど、内容は令和チックだなって思いました。私が本当に心に残ったのは、4姉妹は当然なんだけど、その4姉妹の脇を固める男性の俳優さんがすごく魅力的で、
特にお父さんの国村俊さん、この方は男性の年老いた包容力っていうんですかね、幅の広さというか、人間を包み込む幅の広さとか、それから長年生きてきた男性としての厚みとか、
それから男性として女性を愛するっていうことについての様々な苦しみとか悩みとか、いろんな男性の熟してきた部分を併せ持つような魅力的なお父さんに仕上がっていたと思います。
このお父さんはお母さんを裏切って不倫はするんだけれど、このお父さん自身はその女性その女性に誠実だし、娘にも愛情をかけているし、自分自身のことよりも相手のことを大切にするタイプのお父さんだからこそ、見捨てておけない女性、見捨てておけない子供。
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そんな中で苦しみながら、チューブラリーになりながら、男性としての誠意をどうやって持ちながら生きていくかということに苦しみながら、若い自分の子供世代の男性に声をかけていたっていうところが、とても私は印象に残りましたね。
その次に、次女の夫役の本木雅宏さん、もっくんですね。これかもうね、もう最終まで本心が読めないそういう役どころでしたね。
ものすごく仕事ができて、それから人間関係も上手だし、マネジメントもできるようなお父さんで、いろんな事件が起きるたびに上手にフットワーク軽く動き回って、事態の収集を図るわけなんですけれど、とても頭の回転の早い、できる男性なんだろうなと思うんですね。
しかもフレンドリーだし、それだけどこの人最終的に浮気をしてるのかしてないのかっていうのが、もう最後の最後までわからないような微妙な表現がとてもうまかったと思いますね。
この本木さんの演技がものすごくキャラクターが自然体で表現できていて、もうそのストーリーにぴったりの役だったと思います。
3女の恋人役の松田龍平さん、この人も本当に母性本能をくすぐるようなキャラクターだったんですけれど、一途に3女を思い詰める表現力がすごくて、演技力がすごいなぁと思いましたね。
ちょっとこう特殊な役なんですね。不器用で引っ込み事案で、表現力もあまりなくて、だけど誠意は一一倍あるっていうような魅力的なキャラクターをとても印象深く演じていて、このドラマにものすごい花を咲かせていたと思いますね。
そういう男性の俳優さんもうまかったんだけど、やっぱり輪をかけて4姉妹が、この度の主人公メインキャラクターの4人の姉妹がうまかったっていうのもあるんだけど、まず長女の妖艶な宮沢理恵さん、それからおせっかいでしっかり者で世話好きな小野町子さんの次女。
真面目で劣等感がすごいんだけれど、だんだんと愛されて花開いていく三女の葵優さん。それから自由で勝気で、常に張り合ってるんだけれど自分の道を貫こうとする広瀬すずさんの役のこの4姉妹のそれぞれの個性。
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それから女性としての複雑な心情、それからこの4姉妹年が離れてるから世代間での格差っていうか、そういった女性のあらゆるところをいろいろと見せてくれた。女性の様々な面をいろいろと見せてくれた。まさに生きることについて夢中になりながら戦いながら
突き進んでいったアシュラの4姉妹を見させていただきました。もう語り尽くせないぐらいいいドラマだったんですが、これは完全に高校生とかそういう私が今教えている人たちにはとても見せられないドラマで、これは完全に大人のドラマです。
でも将来的に私は引退したら、こういうドラマで授業ができたらなと思っていて、大人の国語教室みたいなのを開いて、漫画とかアニメとか映画とか見て授業をしたいなっていうふうにちょっと思ったりするようなドラマでした。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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