2025-06-29 08:03

269 夏休みBoysというシステムの効果

spotify youtube

夏休みBoysというのは、私がセレクトした生徒で夏休みに集まって学習を行うシステムのことです。要するに補習ですね。そのネーミングもヒットしたのですが、そのシステムについてもヒットしたので、報告します。

#夏休み #補習 #面白おかしく #ユーモア

サマリー

夏休みボーイズというシステムは、生徒の努力を評価し、主体的な授業への参加を促す新しい試みです。このシステムによって、生徒たちは互いに励まし合い、学びの環境が活性化しています。

00:00
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
夏休みボーイズの導入
今日は、269 夏休みBoysというシステムの効果というタイトルでお届けしたいと思います。
そろそろ7月になりますよね。夏休みも見え始めました。
今、授業では期末テストへの取り組みについて、一生懸命、生徒を頑張るようにけしかけているわけですけれど、
夏休みに入るということで、いよいよ補修のシーズンにもなりました。
今、私が教えている中学校3年生、その人たちでも、やっぱりね、授業への取り組みがイマイチな生徒はいます。
これは、どこのクラスでもいるんじゃないでしょうか。
なんかぼーっとしてみたりとか、やっぱりなかなかね、継続的に粘り強く取り組めない人とか、どうも集中が切れてしまうとか。
大体、皆さんの学校でも、どうしても点数が取れない子を対象に、補修というものを夏休みにするんじゃないかと思うんですけれど、
今回は、点数が取れる、取れないっていうのは、いろんなその子の持っているものにも大きく影響されるということで、
学力の経済学っていう本から、私がヒントを得た生徒をやる気にさせる方法というのをミックスさせて、
夏休みボーイズという、そういうシステムを取り入れることにしてみました。
そのことをちょっとお話ししたいと思います。
夏休みボーイズっていうのは、要するに補修のネーミングです。
夏休みに集まって、そして勉強について頑張って学んでいく集団のことを指すわけですけれども、その夏休みボーイズのセレクトは私が行います。
そのセレクトは点数では切らない。
学力の経済学では、結果で生徒をやる気にさせることはできず、プロセスで、その努力の継続で評価させてやった方が、生徒のやる気が出るんだっていうことが書いてありましたので、
点数で、テストの点数で何点より上、何点より下っていうふうには決めない。
努力し続けるその姿勢を評価しようと思っているんだということを生徒に言いました。
したがって、例えば簡単な質問を聞き逃すであるとか、本読みをしているときにちゃんとついてきてなくて入って当てたらどこだかわからないとか、
例えばプリントをきちっと持ってきてないとか、辞書を持ってきてないとか、それからノートにちゃんと書き写さないとか、
そういうふうな生徒を呼ぶよっていうふうに話しました。
ということで、夏休みボーイズは私が指名した、授業中に集中して取り組めない生徒、頑張らない生徒、当たり前の基礎、基本ができない生徒を呼びます、
授業の活性化
というシステムをやるといった途端、僕たちは背筋を伸ばして頑張り始めました。
その時に辞書を持ってきていない生徒がいたので、あ、辞書を持ってきていない、基礎、基本ができていないね、それじゃあ君は夏休みボーイズにエントリーします。
夏休みボーイズにエントリーされた生徒はその時間に3回手を挙げて答えて自分のミスを解消しなくてはなりません。
しっかり頑張ってくださいということで、例えばiPadを持ってきていない生徒、辞書を持ってきていない生徒、プリントをなくしてしまった生徒、
要するに基礎、基本、学習のベースができていない生徒を対象にするというふうにしたところ、背筋を伸ばすどころか一生懸命手を挙げて自分のミスを解消する生徒が出始めました。
なんと素晴らしいことでしょう。その生徒は主体的に一生懸命授業を聞いて、授業の基礎、基本というのを守ろうとし始めたんですね。
やっぱり学力の経済学っていう本に書いてあったこと、本当ですね。点数で切らない、努力し続けるその姿勢を評価するって言ったら本当に本気になったんですよね。
ということでこのシステムいいなと思って取り入れたところ、これを改善し始める生徒がいました。
例えば、3つ答えなくてはいけない生徒が3人発生したとします。
そしてその生徒が一生懸命考えてるんだけれども、違う生徒が、「はい!」って手を挙げて、「先生、僕はわかります。」
先に手を挙げ始める生徒が続出したんです。これ皆さん意味わかるでしょうか。
つまり、夏休みボーイズにエントリーされた生徒よりも、先に自分が答えて、夏休みボーイズの対象者である生徒を、夏休みボーイズの対象者から除外することを阻止する生徒が現れ始めました。
それはやっぱりね、独特のその子を邪魔してやろうというね、ちょっとした意地悪で始まったわけなんですけれども、
先生、違います。僕は〇〇くんが本気になってもっと取り組んでほしいと思っているので、僕も一生懸命手を挙げるし、〇〇くんも僕以上に頑張ってほしいと思って手を挙げました、というようなことを言って場内を沸かせるわけですね。
ということで、夏休みボーイズというシステムによって、今まで授業中に基礎基本ができなかった生徒も主体的に手を挙げるようになったばかりか、その他の生徒も一緒になって高め合おうということで手を挙げ始め、今、教室は手を挙げる生徒で活気に満ちているという状態になっています。
まあね、ほんとね、ちょっとうるさいぐらいになってきたんで、上手にこの手を挙げる時間と、もう少し静かに考える時間をコントロールしながらやらなくちゃいけないなと思ってるんだけど、今のところみんな一生懸命授業に取り組み、思わず寝てしまう生徒もいませんし、プリントを書かない生徒もいませんし、一生懸命考えておりますし、
本当にこの夏休みボーイズというシステムは最高に効果がありましたね。
ということでしばらくこの夏休みボーイズっていうのを続けていこうと思うんですけれど、こういうシステムが効かせられるようになった原因はやっぱり生徒の成長にあると思います。
そういったユーモアっていうのを楽しむ余裕とか、そういったユーモアっていうのを本当に上手に学習に向けようということに転換するような成長が見られたと私は思っています。
そして私自身もね、夏休みボーイズを読んで勉強以外にも、その子が本当にこれから勉強をちゃんとやっていけるように生きるとは、から一緒にやっていきましょうというと場内大爆笑になっています。
そんな風に面白おかしいユーモアも理解して、そのユーモアを学ぶっていうところに転換できるようになった生徒の成長を大変嬉しく思います。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
08:03

コメント

スクロール