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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
TPチャート作成研修会の参加
今日は、178 回。先日3月22日の土曜日に、私はTPチャート作成研修会に参加してきました。
この研修会は、東京大学の栗田海子先生が広島に来られて、ATPチャートのメンターの方たちと一緒に、
TP、つまりティーチングポートフォリオ、教育者がポートフォリオを作成するという研修会を開催されたものです。
私は、このTPチャートというのは、本当に4回目になりますけれど、
過去、いろんな形でTPチャートを書いてきて、自分の教員としての歩みを振り返ったりしてきましたけれど、
今日は1年ぶりかな、1年前に1回書いたんですけど、もう1回この1年を振り返ろうと思い、
また栗田海子先生に生で会えるということで参加してまいりました。
そもそも栗田海子先生というのは、10年ぐらい前に東京大学の大学院の研究室で、
これからの大学院生に、これからの大学の先生の教育の在り方を教えていこうという教育プログラムとして開発されたもので、
インタラクティブティーチングという講座で開催されたんですね。
私、これを見ても典型を受けたようにすぐ申し込んで、新しい学び方、新しい教え方というのをどんどん吸収して、
自分の教育現場にしっかりとこれはもう実践的に返せるものだと思ってすぐに申し込んだんですね。
この講座が大当たりで、当時アクティブラーニングという言葉が流行ってたんですけど、
アクティブラーニングというものの定義や現状、それからアクティブラーニングのクラス作り、
アクティブラーニングのスキル、テクニックというのを秩序立てて順番に教えてくれましたね。
シラバスの書き方とか、ルーブリックの書き方とか、そういったものもちゃんと教えてくれましたし、
最後は自分のレポートを書くんですけれど、それもちゃんとルーブリックにのっとって評価してもらえて修了書もいただけました。
この学びがやっぱり絶対的な基礎になっていると思うんだけど、私の教員としての教育方法の学びはまず大学がベースで、
さらにその大学をより実践的に、実践化したものとして、生きたものとしてよく勉強しているのが大村浜先生の実践。
そして長年大村浜先生と大学の勉強が出たけど、このアクティブラーニングの方法、インタラクティーチングで学んだこの方法、
これ多分ね、欧米の勉強、PBLかなんかにのっとっているんじゃないかと思うんだけれど、ちょっとしたこの欧米型のインタラクティーチングという手法と
混ぜこぜのミックスしたところでの、その方法を私今使っているなというふうに、今更ながら10年前のインタラクティーブティーチングの講座を思い返して
自分はミックスされてきたなということを思いました。ということで前置きが長くなっちゃったんですけれど、当日は
講座の会場に行って、いろんな人たちが参加しておりまして、遠くは東京からも来られていたり、九州からも来られていたり
本当に大阪からも来られていたり、遠くからよくいらっしゃるなと思って非常に熱心な人たちが集まっておられました。
当然この地元の大学の先生も結構来ていらっしゃって、私はティーチングポートフォリオチャートの方に入りまして
ティーチングポートフォリオっていうガチのやつって3日間かけてやるんですね。とても3日間の時間が取れないっていうので
大体はTPチャート、ティーチングポートフォリオチャートっていうミニミニバージョンっていうのを半日かけて作成する。
それが普通、いわゆる参加してきたTPチャート研修会の形なんですけれど、今回もTPチャートで参加してきました。
TPチャートっていうのはどういう風にやっていくかというと、1枚のA3の紙に自分の取り組みを書いていくわけですね。
例えば今まで自分はどういう責任を持たされ、そしてそれについてどういう努力をして、どういう成果をあげたのか。
そのために取った方法は何かっていうのを付箋紙にバッと書いていってグルーピングするわけです。
その旅ごとにちょうどいい区切りごとにペアになった人と振り返りタイム、対話タイムが始まるわけで
この対話タイムによってすごい気づきとか発見とか新たな視点が得られるということで
一人で書くとダメなんだけど、対話があることによってとても深く広くなった感じがしますね。
究極は自分のどういう方針をとってこういう取り組みを行ってきて、
じゃあ自分の理念は何なのかっていうのを深掘っていくのがTPチャートの最終目標になります。
その理念をもとに当面の目標を決める、こういう形なんですね。
私は本当に今年1年いろんなことに関わってきていろんなチャレンジをやってきたので
幸いなことにも付箋が足りないぐらいびっしり書くことができました。
その中からいろいろやった中で私は究極何を方針としてやってきたかっていうことが浮かび上がりました。
やっぱり基礎基本の定着、それから学ぶことが面白いと思わせる導入による主体性の感じ、
それから対話的で共同的な学びによる思考力の育成をインプットとアウトプットでやっていくこと、
そして未来の国語教育へのチャレンジのために自己検証を行うこと、
そして時代を感覚的に先取りしている若い人に学ぶという方針で私はこの1年活動してきたようです。
それでそういうのをきっかけを受けた何かちょっとしたセレンディピティっていうんですかね。
自分の振り返りと今後の活動
何かこう偶然に起きた私の方針を取ったきっかけとなったものっていうのを挙げてみましょうっていうコーナーもあって、
それは一つはやっぱりユバルノア・ハラリという歴史学者の方が21世紀レッスンという本で
教育は変化するということが普遍になるというふうなことをおっしゃっていて、このフレーズが私、
極書極書でフラッシュバックみたいに蘇ってくるんですね。教育は変化するということが普遍になる。
その対極としてやっぱり時々バッと雷が落ちたように思うことは大村浜先生の取り組みって何十年経っても今の時代でも通用する実践なんだということなんですね。
この2つが私がこういう取り組み経験をずっとやってきてある日突然雷のように落ちる2つの言葉。
これが影響を受けているなというふうに思いました。これらを基にして私が持っている教育理念というのは何なのかというと、
結局、言葉の力を基にして他者と共同しながら課題解決をするという人間を育成していきたいというのが理念。
そしてやっぱり学び続ける生徒を作りたい、あるいは自分自身を育成したい。
そして時代の変化が激しい情報化社会における次世代の国語教育を模索したいというようなことを理念としてやっているんだなということが今回明らかになりました。
でもよく考えたらこのポッドキャストで喋っていること自体、多分このポッドキャストで喋ったことをAIに読み込ませて
黒瀬直美の理念を挙げてくださいと言ったらやってくれるんじゃないかなと思うんですけれど、
でも自分の脳みそをフル回転して、ずっと紡ぎながら自分の考えを一生懸命つなぎ合わせて関連付けて到達したことの方が
自分の中にしっくり落ちるなというふうに思いました。
ということでTPチャートによって何となく面白いことやワクワクすることを直感的にやってきたように見えて
結構今までの取り組みと関連付けて点から線になっていって
自分自身の理念というものが浮かび上がってきたなっていうそういう感覚を持ちました。
このTPチャートをもとにして3日間でやるティーチングポートフォリオの作成というのは
メンターの先生が資格を持っているというか認定を受けているというか
かなりトレーニングされたメンターの先生がずらーっと勢ぞろいで
かなり自分のコアを深掘りされるということで
参加者の中には絶対にそれに参加したい、でも3日間確保するのかなというそういう方がいらっしゃいました。
私ももし時間とそれからタイミングさえ合えば
この3日間のガチのTP ティーチングポートフォリオ作成研修会というのに
参加したいなって思ったほどなんですけれど
この取り組み半日でできるので3時間ぐらいかな
多分全教職員の先生がされるといいのではないかと思いました。
ということで今日は私自身を深掘りしてきたという
そういうお話でしたけれど
TPチャートお聞きの皆さんにもぜひこの取り組みに参加していただいて
自分の取り組みを振り返ってもらいたいなと思います。
概要欄にいろいろとリンクを貼っておきますので
またお時間のある時に参考にしてみてください。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。