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おはようございます。キャリコン受験生かなや なおこが送る読書会を、今から始めていきたいなと思います。
今読んでいる本なんですけれども、出口康幸先生の犯罪心理学者が教える 子供を呪う言葉、救う言葉を10月の3日からですね、読んでおります。
本日なんですが、序章の「よかれと思っては親の自己満足」 というところの2つ目のセクションですね。
そこを読んでいきたいなと思います。
客観的事実と主観的現実は違う 初めにでもお話しした通り、私はこれまで1万人を超える犯罪者
飛行少年の心理分析をしてきました。 ここで犯罪心理学における心理分析とはどういうものなのか、簡単にご説明しておきましょう。
そもそも心理学は科学の一分野です。 何らかの事実に基づいて分析する学問であって、いわゆる占いや予言とは別のものです。
バラエティ番組でも占いのように心理を当ててくださいと期待されることがありますが、
当てるというのとは違います。 あくまでも証拠やデータに基づき分析をするのです。
現場で行っていることを具体的に言うと、1対1の面接、 心理テスト、行動観察の3つです。
面接では生育歴や家族のこと、学校生活についてなどを丁寧に聞いていきます。
特に家庭環境、家族一人一人がどんな人なのかといったことをじっくり聞くことから始まります。
当然ながら1回で終わることはありません。 なぜこんなことをするのか、
その人の中でどのような記憶がどのように人格形成に影響しているのかを調べるためです。
これを省いて心理分析を行うことはできないのです。 面接では事件に至るまでのプロセスについても調べるので、
警察の取り調べとは違うのですか?と聞かれることがありますが、全然違います。
警察の取り調べは客観的事実を時間軸に沿って追っていくのが基本です。
何時何分にどこで何をしたのか、供述を記録したものが裁判資料になります。
ここで重要なのは客観的事実です。 一方心理分析で重要なのは主観的現実。
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私たちももちろん客観的事実について聞きますが、本人がどう捉えたかが問題です。
あたから見ると些細な出来事であっても、本人にとっては大きなショックだったということはあります。
例えば親が何の気なしに言った、もうちょっと頑張らないとね、という言葉がものすごく重たいものになっていたということが実際にあります。
親が頑張らないとねと言ったのは客観的事実ですが、それを自分は何をやってもダメなんだ、だからお母さんは決して認めてくれないんだと受け止めたのは主観的現実であるわけです。
心理テストはその人の特徴を知るための検査です。 面接では主観的現実に注目しますが同時に心理テストによって客観的な測定評価も行います。
質問に答えることであなたの特徴は何々ですと表示されるゲームのような心理テストが巷に多くありますが、犯罪心理分析で行うものはプロしか扱えない専門的なものです。
心理テストを実施し解釈することも心理分析の一つなのだということです。
それから行動観察をします。 面接では少しでも罪を逃れようと、良い人を装う、反省しているフリをする人も多いのが現実です。
大変なことをしてしまいました。心を入れ替えて真面目に生きていきます。 と涙ながらに訴えていた人が
一人になったら寝っ転がって、ふんっと言っている。 そんなケースはいくらでもあります。
面接以外で観察をするのも非常に重要です。 家庭裁判所が精密な調査を求める非公証人の場合、
証人勘別所で約4週間にあたり、こういった心理分析を行います。 その結果をもとに家庭裁判所で処分を決めることになります。
少年院に入院する場合は、この心理分析結果が少年院でも活用されます。 はい、ここまでですね本文は。
ここは今読んだのが19ページから22ページの最初の方までにありますね。
ということで本日はここまでにしたいと思います。 最後までお聞きくださりありがとうございます。
本日もご機嫌な一日となりますように、カネヤナアコでした。 行ってらっしゃい。