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おはようございます。キャリコン受験生 かなや なおこが送る朝の読書会ということで、また
本日も読み進めたいと思います。 今日はですね、まあ今日もなんですが
序章のよかれと思っては親の自己満足というところで、 あのワンセクションずつ読んでいたんですけれども、今回一つ読むとですね
2ページちょっとで終わってしまいますので、
ちょっと1、2、3セクションぐらいかな、ちょっと読んでいきたいなと思います。
では今から始めていきます。 どんな人も更生できる
このように心理分析は多面的に行うものです。 犯罪者一人一人に対して時間と労力をしっかりかけて行います。
すべては更生プログラムに生かすためです。 よく誤解されるのが、犯罪心理学とは、なぜその犯罪が起きたのかを分析する学問
だということです。 もちろん犯罪の原因を調査するのは大事なことです。
なぜやってしまったのかを分析することは求められるのですが、それが目的ではありません。 犯罪心理学の目的は更生への自信を示すことです。
罪を犯してしまった人が社会に復帰して、自立的に生きていくための教育を施すことなのです。
更生プログラムを作るためにじっくり時間をかけて心理分析をしています。 そのプログラムは一人一人違うオーダーメイドです。
あまり知られていませんが、少年院に限って言えば日本の更生率は非常に高いです。 少年院を出た後、5年以内に再犯して戻ってきてしまう率は約15%。
つまり8割から9割が更生できているというわけなのです。 そもそも少年院に行く子ども自体の数も少ないです。
家庭裁判所で扱った非公事件約4万4千件のうち、 少年鑑別所入所者数は約5200人、
少年院へ入所するのは約1600人、 つまり少年鑑別所まで行くのは全体の12%、
少年院まで行くのは全体の4%ということです。 少年院まで行くのは一般的に言えばどうしようもない悪いやつ
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と思われている少年です。 普通にしていたら社会生活無理でしょう、
また犯罪するでしょうと思われている少年が少年院に入って1年ほどで社会復帰し、 多くは再犯することなく生活ができるようになっているのです。
こう考えると驚くべき数字ではないでしょうか。 これには犯罪心理学の分析結果に基づいた強制教育における的確な構成プログラムと、
丁寧な教育実践が功を奏していると考えられます。 きちんと心理分析をし、それに基づいて個別の教育をきちんと行うことができれば、
どんなにどうしようもないやつと思われている人でも、 社会の中で自律的に生きていくことができるのです。
私はそれを信じてやってきましたし、実際に教育を行っている少年院の先生もそうでしょう。 親の良かれは子どもにとって良いとは限らない。
ただ正直に言うと厄介なのは保護者の方です。 子ども自身は変わることができます。
しかし親が変わることを拒むと子どもの構成が難しくなるのです。 私は多くの非公少年の構成にも立ち会ってきました。
その中で例えば親に対し、 お子さんの言うことを否定するのではなく、一旦受け入れてから指導してもらえませんか。
と伝えた時、これまでのやり方が子どもを苦しめていたということに気づき、 変わる親もいました。
私が悪かった。気づかなくてごめんなさい。 と子どもに謝り、良くなかったところを変える努力をするのです。
この場合、非公少年の構成は決して難しくありません。 一度は罪を犯したという非常に重たいものはあるけれど、
これがきっかけとなって良い方向へ向かうことができます。 ところが同じように伝えても聞く耳を持たない親もいます。
私は私のやり方でやってるんです。あなたに何がわかるんですか。 そんなこと言われなくてもわかってます。私はちゃんとやってます。
と、切れる人さえいるのが現実です。
親自身は子どものためをもってやってきた という認識である場合、
それが子どもにとってはいい迷惑だったと言われてもなかなか受け入れられないのでしょう。 その気持ちもわかります。
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しかし、親が良いと信じていることでも子ども自身にとってはいい迷惑という場合は多いのです。
そして最初は小さなボタンの掛け違いだったものが、次第に取り返しのつかない事態になっていく。
これはすべての親が陥る危険性のあることです。 良かれと思って
子どものために、という言葉が出たとき、 それは本当だろうか
と、自ら変えりみる姿勢が必要ではないでしょうか。 大事なのは子どもにとっての主観的現実です。
これは何度でも強調したいことです。
そもそも親は、拡張バイアスによって子育ての方針を修正するのが難しくなります。
拡張バイアスとは心理学の用語で、自分に都合の良い情報ばかりを無意識に集めてしまうことを言います。
自分が正しいと思うことを支持する情報に目が行き、否定するような情報は無視する。 その結果、思い込みが強固になり、偏った判断をするようになるというものです。
これは子育ての方針に限らず、あらゆる情報について起こることです。 普通にしていると誰もが陥りやすいものですから、バランスの取れた考え方をするためには、意識して、
自分とは別の考え方を知る努力が必要になります。 ただ、子育てに関しては特に拡張バイアスが働きがちになります。
子育てや家族の中のことは周りが口出ししにくいからです。 お子さんの話をもうちょっと聞いてあげたらいいんじゃない?
などと周囲の人が思ったとしても、 口に出せば余計なお世話と言われるでしょう。
うちにはうちの方針があるからと言われたら何も言えません。 虐待などよほどのことがない限り、外からの介入が難しいのです。
虐待にしても、これはしつけだと言い張られたら簡単に介入できるものでもありません。
こうして家族というある意味閉鎖的な空間の中で、 うちの子にはこれがいいと確信を持ってしまうと他の情報が入ってこなくなります。
するとどうなるか? 子どもの発するSOSにも気づかなくなります。
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子どもは、「もっと自分を見てほしい!認めてほしい!」 という時もそれをストレートに伝えることはなかなかできません。
ちょっとした口応えややるべきことをやらなくなるなど、小さな変化で表現します。 SOSは分かりにくいものなのです。
拡張バイアスが機能すると、こういった変化の意味を理解することなく、 そのまま突っ走ってしまいます。
そして何かのきっかけで子どもは不満を爆発させます。 親の、「良かれと思って!」が非公犯罪まで行き着くことになるのです。
もちろん、今の子育て方針でうまくいくこともあるでしょう。 問題ないのであればいいのです。
ただ、拡張バイアスが働きやすいことは知っておいてほしいと思います。
はい、本日は少し長くなりましたね。 やっぱり3セクションぐらい一気に読んでいくと結構な時間になりますね。
今なんですけども、何ページぐらい読んだかな? えっとこれでもね
22ページから 28ページの最初ぐらいまでだいたい10分程度かな。
そんな感じです。 本の内容とか感想とかちょっと触れていきたいなって思ってたんですけども
いやー、こうやってね読書、本読みしていくと
なんかね 気づいたことがありまして意外と難しいですね。
なんでしょう? やっぱりこの本って
話すために書かれているものじゃなくて、読むために書かれているものやから
言葉にするとね、結構言葉に詰まってくるなって。 あと発音もね、しやすい言葉としにくい言葉があるんですよね。
あの子育てってね、単語で言うとまだそこまで感じないですけど、 文章の中で子育てっていう言葉がパーンって入ってくると、それだけで一気に読みにくくなってしまって
っていうね、あの気づきがありました。 全然本の内容と関係のない気づきで申し訳ありません。
ということで、もう今11分ほどになっておりますので、本日はここまでにしたいなと思います。
最後までお聞きくださりありがとうございます。 本日もご機嫌な一日になりますように、金谷菜子でした。
いってらっしゃーい!