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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をより良く変えるをもとに、
犬と生きる10数年を、もっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっともっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
さて、犬と子供シリーズ、今回は4回目になります。
1回目は、【新生児と犬】赤ちゃんの鳴き声に吠える犬
2回目は、【動き始めからよちよち歩き】の赤ちゃんと犬
その時期が、なぜ危険なのかをお話ししました。
3回目は、【乳幼時期の赤ちゃんと犬の気をつけること】についてお話をしています。
うちは犬を飼っていないよ、という方でも、お子さんやお孫さんがいらっしゃる、またはそのご予定があるという方は、犬嫌いの子供にさせないためにもできることがありますので、よかったら聞いてみてくださいね。
今回は、犬の世話を子供にさせるには何歳になってから?というテーマでお話をしたいと思います。
これは犬を飼いたい、とお子さんにせがまれて飼った場合の親御さん、またはそのご予定がある方、または先にワンちゃんを飼っていてお子さんが生まれるという方、などに聞いていただきたい内容ですね。
次回のテーマ、「犬を欲しがる子供、何歳になったらOK?」と合わせて聞いていただけると嬉しいです。
一口に犬の世話といっても色々なものがありますよね。代表的なものを挙げてみましょう。
ご飯の用意。ご飯をあげる。お水をあげる。取り替える。食器を片付ける。洗う。ブラッシング。歯磨き。お散歩。シャンプー。ドライヤー。お散歩の後の足拭き。遊び。動物病院へ連れて行く。予約・送迎を含む。トリミングサロンに連れて行く。しつけ・トレーニング。
もし使っているようなら、トイレの清掃。排泄物の片付け。ハウスやベッドの片付け。清掃。犬の用品の整理・片付け・洗濯。さらに細かいことを言えば、犬のご飯やおやつ・おもちゃの買い出し。整理・整頓。
お散歩前の首輪・ハーネス・リードの付け外し。お洋服の脱着。お皿や水の器を洗って乾かす。お散歩バッグの中身の補充・点検。お散歩中の排泄物のゴミ捨て。などもありますよね。
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このように一口にお世話といっても、本当に多岐にわたりますし、ここに挙げていないものも含まれると思います。金銭的なことや契約関係のものは、どうしても親御さんのみの担当となります。
そしてこの中で、子どもたちに人気のある犬のお世話といえば、散歩・ご飯・遊びだと思います。私も仙台県を小学4年生の時に迎えたので、弟たちと誰がご飯をあげるか、など最初の頃は競争していたことを思い出しました。
子どもたちに人気は散歩がありますが、これはまた違う機会に解説をゆっくりしたいのですが、私は犬の散歩に子どもと犬だけで行かせるということはお勧めしていません。
少なくとも、お子さんが中学生に入るまでは、子どもと犬だけでは行かせない方がいいと思っていますし、今年小学4年生になる息子にも一人で犬の散歩をさせたことはありません。
もし、お子さんが犬の散歩に行きたいという場合には、ほとんどの場合は、中学生になるまでは親御さんがついていく方が何かあったときにいいと思います。
もちろん、その子どもさんの性格や犬の年齢・性格・行動パターン、生活環境や周辺の危険度指数などにも大きく影響してくると思います。
特に小さなお子さんと子犬や若い犬というのは、お互いに興味がいろんなところに行きますので、危険が常に伴います。
我が家は今でも、私と子どもたちが一緒にいるときは一緒にお散歩に行きます。
娘はリードを持ちたがるんですね。
我が家の犬はもう老犬で、最近は歩くのもヨボヨボです。
なので、公園で車や自転車、人や犬がいないことを確認してから、少しだけ長めのリードを持たせるということはありますが、
じゃあ10秒数えたら交代ねと言って、1・2・1とカウントしながら歩いたりします。
もちろん、その間もリードを離さないように注意深く見ています。
さらに、元気な4歳児と老犬ですから、娘が自分があっちに行きたいと思ったときにリードをグイッと引っ張らないようにも注意します。
みことさんはみことさんのペースで歩きたいんだからね、というふうにお話をしています。
3歳までは、公園の中でも娘が持ちたいという場合には、2本リードをつけて、短い方を私、長い方は私が持っていました。
もちろん、道路脇や人・自転車等の通行がある場所では、リードは持たせることは絶対にしません。これは今もです。
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むしろ、子どもにリードをつけた方がいいパターンの方が多かったですね。
ただ、家の中でお世話をしたいという場合には、積極的にやってもらっていました。
これは、犬と子どもの関係性を培う上でもとても大切なことで、特にご飯、遊び、しつけ、掃除などは積極的に関わることで、
命のあるものに接するときのマナーを学ぶことができると考えています。
例えば、息子は散歩の後に、みことさんの足を拭いてくれることがあるんですが、
どの角度からどういう風に足を持って、どんな力で拭くのかということを理解ができています。
我が家の愛犬は4キロもないので、抱っこももちろんできますが、
抱き方や抱くタイミング、抱いたり、触ったりしない方がいいタイミング、これらを教えることも大事だと思います。
無理に触ったり、痛かったり、苦しい抱き上げ方をするということは、犬に対してはマナー違反だと思っています。
具体的に抱っこは、はじめは4歳頃からスタートしますが、
最初は座った状態で犬が子供の方に寄ってきたら、抱っこしていいよという風に伝えていました。
3歳までは、犬が寄ってきて舐めたり、子供の上や隣に座っても、
片手で可愛いねと撫でるだけ、両手で抱きかかえることはさせていませんでした。
物理的に落としたりしてね、危ないですしね。
片手で撫でるか、両手で抱き上げるか、これは大きな違いがあります。
犬にとっては、自由が確保されているのか、それとも拘束をされているのか、その違いが明確だからです。
抱っこのみならず、足や体を拭いたりブラッシングする、リードやハーネスをつけるということは拘束になります。
この人になら拘束されてもいいや、安心という風に犬が思うためには、日頃の信頼関係が必要なんですね。
そのためには、遊びやご飯など犬が欲しがるものを、良い関係性の中で与えてあげるということが、とても大切になってきます。
例えば、お子さんがご飯を用意している時、ご飯を犬にあげようとしている時、
飛びついたり吠えたりしない、
おもちゃを使って遊ぶ時、お子さんの体に歯を当てない、
おもちゃのシェアができる、といった子どもと犬の間のルールを明確にしておくことで、
犬と子どもさんの信頼関係はどんどん築かれていくと思います。
信頼関係がしっかりできていくことで、犬は子どもを自分のことを尊重してくれる大切な人と認識していきます。
生まれたばかりの頃は未知の生き物だった赤ちゃんが、ここまで変化していったらバンバン罪ですよね。
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犬の大きさや年齢、性格、トレーニング度合いにもよりますが、
お子さんが3歳以下の場合には、親御さんが行うことをまずは見せてあげるところからスタートしましょう。
もし時間が取れて子どもさんがやりたいという場合には、
我が家の息子や娘は2歳くらいから始めましたが、まずはご飯をあげることからスタートしましょう。
ご飯のうちの半分の量を、まずは親御さんが器に入れて犬にマテをさせてから、
はい、食べていいよ、というふうに言って与えます。
食事前のマテというのは必ずしも必要なしつけだとは思いませんが、
子どもさんが小さい場合には犬に習慣、ご飯を食べる前のいただきますみたいな感じで
習慣として覚えてもらう方がお子さんとワンちゃんの間では安全だと思います。
犬が食べ終えたら、もう半分を器に入れて、お子さんと一緒に器を持ってマテをかけ、
犬にいいよと言ってあげます。
こうして犬とお子さんの双方に食事の時のルールを理解して、
後々2人だけでもできるようにしていきましょう。
お子さんが3歳を過ぎたら、親御さんの監視家で一人でご飯をあげるということもできるようになっていきます。
おもちゃでの遊びに関しては、犬の大きさや年齢、おもちゃへの執着度合いが違いますので
一概には言えませんが、おもちゃで遊ぶルールというものが言葉できちんと理解ができる。
これは4歳ごろがいいかなと思います。
2歳ぐらいのお子さんだと、言葉の理解や遊びのルールをきちんと理解するということが難しい場合もあるからです。
もちろん、言葉での意思疎通がきちんとできる前でも、片付ける、用意する、整理するなど
お散歩のときには、お散歩用のバッグを持ってあげる、お水を器に入れてあげるなど
親御さんと一緒にできることはたくさんあります。
わが家の娘は、自分の拝接児とみことさんの拝接児、同じように私をママーと呼んで教えてくれたものです。
そういうときには、教えてくれてありがとうと大げさに褒めてあげることで
自分も犬のお世話の役に立っている、ママの役にも立っているという自信につながっていきますよ。
小さいからまだあなたはダメというのではなくて、できることから少しずつかかわらせてあげるといいかなと私は子育て、犬育てをそのように思っています。
また肝心なことなんですが、お子さんとワンちゃんが2人だけでいろんなことができるためには
まずは飼い主さんと犬さんがきちんとあるルールにのっとって行動ができるということが大前提です。
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例えばご飯前にワンワンワンワン言ったり飛びつくということが飼い主さんとワンちゃんの間で行われている
その状態で子供さんに3歳くらいのお子さんに犬にご飯をあげてねと言ってもなかなか難しいかなと思います。
飛びつかれて手に持っているフードが床にばらまかれてそれをワンちゃんが喜んで食べるような図が私の頭には浮かんでしまうわけですよね。
なのでまずは飼い主さん、親御さんとワンちゃんの関係性がしっかりできているというところから見直すことが必要かなと思います。
次回は子供が犬を飼いたいと言ったら何歳からOKというテーマでお話をしたいと思います。
先ほど途中だった子供さんと犬のお散歩についてもお話を続けていけたらいいなと思っています。
最後まで聞いていただきありがとうございました。