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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるをもとに、犬と生きる10数年を本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けいたします。
大好きな旅の話、子育ての話、ゲリラライブも時々お届けしています。
あいねつさんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
さて、私は昨日、大雨の中、どうしても行くという4歳の娘を連れて鎌倉に行ってきました。
先々週末にセミナーに参加したイギリス人の師匠がセミナーを終えて、鎌倉観光に行くというので合流をしたんですね。
雨で風も強く、小さな娘は寝をあげるかなと思っていましたが、意外や意外、イギリス人の師匠に懐いてネイティブイングリッシュレッスンを受けていました。
手もつないで、雨の中2人でスキップしている姿を見て、私は20年前こんなことは想像できなかったなぁと、なんだか不思議な気分になりました。
大人の足でも1万3千歩歩いていたので、娘は体力がついたなぁと感心しました。いつの間にか子どもって大きくなっているものですね。
さて、今回からはその子どもをテーマに今週はお届けしたいと思います。
その中でも、本日は赤ちゃんをテーマにお話をしていこうと思います。
実はこのお題、かなり前に配信しますねと言いながら、なんだかんだで配信しておりませんでした。
遅くなり申し訳ございませんでした。
お孫さんの成長などは、お子さんの成長、嬉しいものですが、赤ちゃんとお母さんお父さん、そして祖父母宅のペットたちの関係は、一時期微妙になることがあるかと思います。
ペットたちにとって赤ちゃんは恐るべき侵略者であることには違いありません。
まずはじめに、犬にとって赤ちゃん、特に新生児という存在は人間ではありません。
私も記憶にあるんですが、病院で出産して退院し実家に里帰りをした時の見事の顔と来たら、
「姉ちゃん、何持って帰ってきたんだ?」と、もし彼がしゃべれていたらそう言っていたでしょう。
みんなが大切そうに扱う、なんだかわからない未知の生き物は、周囲の人間と匂いが違う、動きも違う、出す音、つまり声も全く違っています。
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新生児の匂いは、人間でもわかるくらい匂いが違いますので、犬にとってはより強く嗅いだことのない匂いということで、最初は戸惑いを感じるはずです。
そしてその声、大人が出す周波数と全く違う周波数の音を赤ちゃんは出しますよね。
そのため、我が家のみことさんですら、最初の頃は新生児の息子が鳴くと吠えていました。
これは犬の本能的な反射反応としては当然のこととも言えます。
赤ちゃんとワンちゃんを共に暮らすとき、大切なことがあります。
1番、赤ちゃんの声に犬が吠えたとき、飼い主さんが過度に犬に反応しない。
2番、赤ちゃんの声を録音し、小さい音量で流すなどして、赤ちゃんの声に鳴らす工夫をしておく。
3番、赤ちゃんが鳴いても吠えられないでいたら、たくさん褒める。
これらが赤ちゃんとワンちゃんが、その鳴き声に対して吠えてしまうという場合に、
とった方がいいかなと思われるステップになります。
1番は、赤ちゃんが鳴いたときに、ママは必ずすぐに立ち上がって移動しますよね。
その動きに対しても、犬は落ち着かなくなります。
2番は、赤ちゃんが鳴いたときに、犬に対して静かに吠えないで、赤ちゃんがもっと鳴いちゃうでしょ、と声をかけたとしても、
これは時すでに遅し、ここは犬を一旦無視しましょう。
もし、「静かに」などの言葉で吠えやむようであれば、吠えてもいいと思います。
ただし、「吠える、静かに」という、吠えがやむ、褒める、また吠えるという一連の動作が繰り返されるようであれば、
吠えることの効果というのはないと思ってください。
2番、本来であれば赤ちゃんが生まれてくる前からやっておくとベストです。
犬には申し訳ないのですが、
ワンちゃんが起きているとき、リラックスしているとき、寝ているとき、遊んでいるとき、
ランダムに、突然に申請時の鳴いている声、赤ちゃんが鳴いている声などをYouTubeなどから鳴らして、
突然赤ちゃんの声が響き渡るという状況に鳴らしておきましょう。
実際の赤ちゃんがお家にやってきたら、当人の赤ちゃんの声を録音しておいて、
赤ちゃんがいないときにでも声だけ聞かせて鳴らす練習をしていきましょう。
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3番、2番から続くことになりますが、犬に対して教えたいことは、赤ちゃんが鳴いても吠えないということですよね。
そのためには、赤ちゃんが鳴いたときに吠えたらいけないということを教えるよりも、
赤ちゃんの声に反応しないことを褒める方が格段に効果があります。
このことは、吠えたら叱る、吠えなかったら褒めるのセットで教えてもよいのですが、
先ほどもお話ししたように、鳴く、吠える、叱る、吠えが止まる、ご褒美をあげる、また吠えるの繰り返しになることがあるので、
ここの点だけ気をつけてくださいね。
赤ちゃんが鳴くということに、最初は犬も人も戸惑いますよね。
ですが、慣れてくると反応は鈍くなっていきますし、吠えないことを繰り返し繰り返し褒めることで、犬は学習をしていきます。
赤ちゃん当人はいつ鳴くのか、これはわからないことですし、鳴いたら周囲はいろいろ対応をしないといけないので、
まずは録音された赤ちゃんの声の反応から練習して、落ち着いて対応できるようにしていくといいでしょう。
また、赤ちゃんに近づいて匂いを嗅ごうとするときには、それが攻撃的または威嚇的な意図でない限り、基本的にはワンちゃんを褒めてあげてください。
繰り返しになりますが、未知の生き物である赤ちゃんは犬にとって最初は異物です。
時に飼い主さんや周囲の人の興味関心を全部持って行ってしまう邪魔者と見られてもおかしくありません。
祖父母のうちに赤ちゃんがやってくると、「ああ、またあいつが来た。あいつが来るとママやパパはかまってくれないんだよな。」ということで、
いたずらをしたり過剰に吠えが出てきてしまうというワンちゃんも少なくはないんですよ。
飼い主さんや周囲の大人が犬が赤ちゃんに興味を持ち、ポジティブな態度でいることを喜び、褒めてあげることで、
犬は赤ちゃんに対して、好意的であることは褒められるべきことなんだと認識していきます。
赤ちゃんに近づくたび、怒られたり避けられたりする場合には、あいつが来るといつも自分はのけものにされるという学習体験が積み上がっていくんですね。
どうか犬たちが赤ちゃんを学習するために、ポジティブな意識で接してあげてください。
犬にとって赤ちゃんが敵になるか味方になるのかは、周囲の大人の対応一つであることをお忘れなく。
ちなみにですね、うちのワンちゃんですね、みことさんは、息子、私の第一子の時には、
新生児で連れて帰ってきて、しばらくの間は息子が鳴くたびにちょっと吠えたりしていたと思います。
私もその時に新生児と犬という体験を初めてしたので、どのように練習しておくかというのがその時はわからなかったんですね。
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ですが自分の身を振り返ってみて、今このようにしておけばよかったなということを皆さんにお話をさせていただきました。
そして2人目の娘はどうだったか。娘にはね、ほとんど反応しません。犬ってすごいなって私は思います。
赤ちゃんに対して反応しないことで褒められる。もしくはポジティブな態度でいると自分が褒められる。
そして赤ちゃん自身はワンちゃんに対して何もしてこない、悪いことをしてこないということが分かることによって
うちの犬はですね、とても落ち着くことができて娘にはいろんなことの反応をしないようになっていきました。
ワンちゃんって本当に学習欲がすごいなと思います。
それでは次回はですね、私が最も赤ちゃんと犬が接する中で最も気をつけた方がいい時期とその理由についてお話をしたいと思います。
私がこの時期は本当に気をつけてくださいなと思うのは、だいたい生後1歳から2歳の間ぐらい。
その時期は本当に赤ちゃんと飼い主さん、そしてワンちゃんの関係というのは、
少し他の時期よりも気をつけた方がいいなと思うことをお話ししていこうと思います。
それでは次回もよろしくお願いいたします。最後まで聞いていただきありがとうございました。