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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をより良く変えるをもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なご質問の回答や、トレーニング、アニマルコミュニケーション、ペットロスについては、メンバーシップでお話ししています。
さて、本日ですね、一番最初に、告知を少しさせてください。
今週の土曜日、8月5日土曜日の朝5時から30分間、私は朝日オールナイトフェスに出演をさせていただくことになりました。
朝5時からね、ライブをするというのは、私のスタイフ生活史上初の試みでございます。
おそらくかなりの寝坊系声になると思うんですが、他の皆さんのように私は楽器もあまりできませんので、少し歌を歌えたらいいなと思っています。
どんな歌を歌うかは、今ちょっと考え中なんですけれども、
もし、週末の朝に早起きできたよっていう方は、誰もいないと私も悲しくなってしまうので、よければお耳よりいただければ嬉しいです。
それでは本題に入っていきましょう。
今回は、子育て・犬育てのシリーズのお話となります。
我が家は絶賛、長男・小学生・小学4年生が夏休みです。
どうしても日々溜まっていく宿題や、だれていく生活ルーティーンに目が向きがちになってしまいますが、
先日、ある方の配信をお伺いして思うことがありました。
そしてそこから、犬も人も同じだなぁと感じることがあったので、お話をしようと思います。
どうしても、やっていないことや、やらなくてはいけないことに目を向けてしまうのが人間ですよね。
息子が小学4年生になり、転校を経てこの春からね、葛藤をいろいろ抱えて、それを乗り越えてようやく入った夏休み。
もっと彼が今まで頑張ってきたことを褒めてあげなくてはな、認めてあげなくてはいけないなと思い直しました。
夏休み明けに学校に行けなくなるというお子さんが多いと聞きます。
我が子も、起きてすぐ時々ですね、頭が痛いと言って休むことがありました。
その時、どうしても昭和期質の私たち夫婦は、寝不足だからでしょうとか、怠けてるんじゃないのとか、言って何とか送り出し、
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今のところ息子は何事もなく毎日学校に行っていますが、そのことに関して私が褒めたことがあったかなぁと、
ある方の配信を聞いて思い返したんですね。
毎日学校行って偉いねって言ったことあったかなって、ふとそんなことを感じました。
みんなが当たり前にしていること、それができるということは、実は当たり前ではないということ。
そのことは実は、犬のトレーナー業界に身を置いていても感じることが多々あります。
犬は飼い主に従順である。
お散歩に出たら横を歩く。犬は犬が好きである。
といった当たり前の理想像を抱えた飼い主さんにとって、
ご自身の愛犬がその予想図と違う時には、混乱し落胆し、絶望さえすることがあります。
ですが、本当は愛犬さんだってできていることもたくさんあるはずなんですよね。
例えば、お散歩中に吠えてしまう犬であったとしても、
その吠えている時以外は、いい子で歩いている時間もあるはずなんです。
飼い主さんに注目して遊んでほしいけれど、静かにしている時もあるはずなんです。
そこに気がついている飼い主さんは、残念ながらあまり多くはなくて、
そのために犬は人の気を引くために吠える、噛む、いたずらするなどをすることが多いんです。
そういった問題に対処する時、子供であれば自主的にやるべきことや勉強をしないというような問題に置き換えられるかなと思うんですが、
成功報酬や気を引くため、逆に気を紛らわせるために何かの物品を与えること、
これも親として、そして飼い主さんとしてもやってしまいがちな行動ですよね。
けれど犬たちや子供たちが根底に欲しているのは関わりであり、
愛情をかけてもらっているということからくる安心感や信頼感、自己肯定感などではないでしょうか。
忙しいから、かまっている暇がないから、宿題だけはやっときなさいと子供に押し付けたり、
夜になったら静かにななさいと愛犬に言い聞かせたり、
物や道具でその場を何とかしようとすること、あるんじゃないかなあと思います。
ああ、と自分の身に置き換えても思ったんです。
もちろん、物や道具を与えることがイコール悪いということではありません。
人間でいえば、お金もここに入ってくると思います。
特に犬にとっては、成功報酬は行動修正のために非常に大切なツールになります。
動物は自分の取った行動の結果で行動を学習していくからです。
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なので私は犬のトレーニングにご褒美を使うことは大いに推奨していますが、
そこに愛情があって初めて成り立つ関係だと信じています。
なぜなら犬たちは飼い主さんや人と共に行動することに非常に喜びを感じるから、
これは犬が人類と共に歩んできた長い歴史の結果でもあります。
愛情、行動、そして最後に物が来る。
そうでなければその物の価値は下がります。
愛情を示す行動があってこそ物は生きてくるんです。
一つ例を挙げると、若い犬は特に飼い主さんと遊んでもらうのが大好きですよね。
おもちゃを使って遊ぶのも大好き。
では一人でおもちゃで遊んでてと言って一緒に遊んでいたおもちゃをポンと犬の方に投げてあげると、
大して遊ばずにどこかへ行ってしまったり、途端に興味を失ってしまいます。
おもちゃはすぐ飽きちゃうんですと山盛りたくさんの種類のおもちゃを持っている子がいました。
けれどその子が望んでいるのは飼い主さんと一緒に遊ぶことであり、おもちゃそのものではないんです。
ここを履き違えてしまうと犬との暮らしの中でも気がつくと大きな問題が起きてしまっているということはよくあります。
たくさんの愛情と多額のお金を使って高価なベッドやグッズ、山のようなお洋服、
おもちゃあらゆる健康に気を使ったおやつやフード、それらを与えられていても一日に10時間一人ぼっちの犬、
または吠えるからと一度もお散歩に連れて行かれることなく部屋の一室で過ごす犬。
おもちゃは公園に置き去りにされたボロボロのボールや使い古しの靴下、ご飯は安価でおやつは滅多にもらえず、
お洋服なんて着たこともないけれど常に飼い主と行動を共にしている犬。
どちらの方がより犬が望む生き方なのか。
私は常々このことについて犬の幸せというのはどこにあるのかを考えて自分なりの結論を出してきました。
そしてここに来てやはり子供にもある程度通ずるものがあるなと思い当たりました。
どんなに裕福で新品のゲーム、高価なお洋服、物に囲まれ優秀な家庭教習がついている子供であっても、
その子にとってそれは幸せであるのかは別問題。
なぜならやはり人間は人との関わりがなければ生きていくことができない生き物だから。
この点でも犬と人は似ていますね。
他者との関わり、そこで得られる安心感や信頼関係、満足感、
自信を失った状態でいくら物品を与えられても本当の意味で満足はできないと思います。
特に犬であれば飼い主さんとの関係性の上で問題を抱えている犬の場合、
私はたくさんこの子に愛情を注いできたのに、こんなに高いお洋服もこんなにたくさんのおもちゃもいっぱい買ってあげたのに、
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これ、愛情のすれ違い、これが起きることがあります。
そのすれ違いはまだ小さな種だった頃に、
的確な対処をしなかったことで大きな木に成長していきます。
ご家族への噛みつきなども多くこの理由が原因に挙げられます。
人間の親子関係でも大きなトラブルや溝になる前に、
愛情のすれ違いがもしかして少しずつ少しずつ積み重なってしまった結果、
大きなトラブルが起きるのではないかなと思いました。
夏休み、私はたくさん普段より息子と過ごす時間を作り、
たくさん話を聞いていろんなことをシェアして、
そして彼をたくさん褒めていきたいなと改めてそう思いました。
物品を返してではなく、彼と一緒に時間や感性、愛情を共有する時間を作りたいと思っています。
あなたはお子さんとそして愛犬さんとどんな夏を過ごしますか?
今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。