00:06
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をより良く変えるおもとうに、犬と生きる十数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬も変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
前回、犬と子供の関係において、私が一番気をつけた方がいいと思っている時期について、どうして気をつけるのかということを犬目線から見た赤ちゃん、ということでお話ししていきました。
今回は前回の続きです。
一番気をつけたい時期と3つのパターンに、どのように接したらいいのかというお話をしようと思います。
ただし、ワンちゃんとお子さんとの関係、環境によっても違いがありますので、合う場合、合わない場合があると思います。
詳しい対応が知りたいよという場合には、個別相談にも応じますので、お気軽にお声掛けくださいね。
出す音が違う。動きの予測がつかない。視界が近い。力加減に容赦がない。ボディーランゲージが通じない。
これが動き始めた赤ちゃんに対し、犬が警戒する大きな原因である、と前回お話ししました。
鳴き声、声については、赤ちゃんの鳴き声に鳴らすということを生まれる前からしましょう。
ということを犬と子供①、赤ちゃんの鳴き声に吠える犬、というところでお話をしました。
今度は動きに注目をしていこうと思います。
まず動き始めの時期の赤ちゃんですが、行動を制限することは非常に難しいですよね。
そしてこの時期はむしろ、注意深く見守りながら自由に赤ちゃんを行動させてあげることが必要な時期でもあると思います。
となると、ワンちゃんの行動を制限すべきか?と思うかもしれません。
これは、その犬の普段の行動や行動範囲によってきます。
例えば、お家に来てからずっと家の中を好きな時に好きなように行き来してきたワンちゃんの場合には、
行動を制限されることはストレスを生み、特に吠えの誘発につながります。
であれば、犬にも赤ちゃんにもある程度自由に動いてもらう方がいいでしょう。
ここからは、赤ちゃんと犬のパターンを分けて解説しようと思います。
03:00
どれも肝心なのは、両者の距離と行動範囲です。
このパターンは、次に挙げる中で一番安心ができるかな?というパターンです。
お互いに相手にあまり興味がないので、かなり接近するということがなければ
トラブルが起きることは少ないです。
赤ちゃんと犬が対面する場合には、赤ちゃんを抱っこして犬を見せてあげるということ、
その際犬と赤ちゃん両方を褒めてあげることを忘れないようにしてください。
とてもおとなしいタイプの赤ちゃんと、
例えばずっとお家に赤ちゃんが生まれる前から住んでいて、
ある程度シニア犬、ミドルからシニアになったワンちゃんなどがこのパターンになってくるかなと思います。
このパターンは、言わずもがな飼い主さん自身が自ら気を付けられるパターンだと思います。
赤ちゃんが消極的というよりも、犬が赤ちゃんの行動を勝手に気にするという場合も含みます。
この場合は犬と赤ちゃんの距離を一番気を付けてください。
例えば赤ちゃんが生まれてからすぐ犬を迎えたパターン、
もしくは赤ちゃんが生まれた時犬がまだとても若いというパターン、
もしくは犬が正犬だとしても、とても自分の物、所有欲があるようなパターンですね。
特につかみたべや、何か物を口に入れる時期の赤ちゃんに犬がまとわりつく場合なども入ります。
手に持っている物を飛びついて取ろうとしたり、食べこぶしを狙って体当たりをするということも予測されます。
特に赤ちゃんに何かを食べさせる時には赤ちゃんではなくて犬をある程度制限することをお勧めします。
ハウス待機が難しい子の場合にはリードにつなぐとか、
もしくは飼い主さんと離れてリードに家の中でつながれているのが我慢ができないという子の場合には、
飼い主さんの腰にリードを短めにしてリードをつけて飼い主さんとは一緒という状態にして
赤ちゃんには接触できないくらいの距離を取るということもお勧めできます。
また赤ちゃんはのほほんと自由気ままに動いているだけなのに、
犬が自分の守るべき場所や物、これはおもちゃやフードボール、お気に入りのベッドなどが入りますが、
これらを取られそうだと勝手に勘違いをして威嚇や攻撃をしてくるパターン、これは注意をしてください。
06:04
特に頭が進行方向の一番前方にあるよつんばいの時期、ずりばいやはいはいの赤ちゃんの時期は、
犬がちょっと威嚇のために前足や口を前に出して犬主を見せただけでも顔に傷がついてしまう場合があります。
最悪の場合には目に入って眼球が傷ついてしまう場合にも考えられるので、本当に気をつける時期だなと思います。
こういった物を守るような犬の場合には、犬が積極的に守るものを赤ちゃんが自由に行動している時にはそばに置かないということが一番です。
守るべきものがなければ積極的な威嚇や行動に出ない犬の場合であれば、その環境からまず整えてあげるようにしてください。
3つ目のパターン、赤ちゃんが犬に積極的、犬は赤ちゃんに消極的なパターン。
これは多くの場合にありがちなパターンで、大概は犬が先に家にいて後から赤ちゃんが登場するパターンです。
お孫さんが登場してくるパターンもこれに当てはまるかなと思います。
赤ちゃんは自分の目につく近い場所で動き回る。
人間とは違う生き物に興味を持って近づいてきたり、抱きつこうとしたり、引っ張ったりします。
この場合、犬は逃げても追いかけられるのでとても窮屈な思いをします。
特に一緒に暮らしていない遠方に離れた親戚のお子さん、お友達のお子さん、お孫さんなどの場合は、
ワンちゃんがその成長を見守ることなく、時々来て現れた時には大きくなっていて、
以前の何もしなかった赤ちゃんと、よちよち歩き始めている赤ちゃんとが同じであるという認識がつかない場合もあります。
なので時々我が家にやってくる小さなお子さんというのは、一緒に暮らしている赤ちゃんもそうですけれども、
とても気をつける必要があるかなと私自身は思っています。
ここで一番大事なのは、赤ちゃんの手が届かない、赤ちゃんが接触しない、
赤ちゃんだけの対比場所を作っておくということです。
そこに犬が自分から逃げ込んだ時には、飼い主さんは必ず守ってあげる、赤ちゃんを遠ざけるようにしてあげることが大切です。
例えば、扉付きのハウスやキャリーに逃げ込むようなら扉を閉めてあげる、
飼い主さんの膝の上に樹脂的に乗ってきたり、立ち上がって抱っこをせがんできたり、
大型犬なら部屋から出ていくなどの場合には、犬が自分だけのスペースと時間を保てるように注意をしてあげてください。
ただし、小型犬の場合、膝の上や抱っこの状態で赤ちゃんが近づくことは、
09:02
犬にとっては気が大きくなりやすいですので、犬をこの状況から退避させてあげたいというようであれば、
赤ちゃんが届かない場所に移動させて置いてあげる、サークルや他の部屋に連れていくというような方法のほうがいいと思います。
そして犬がまた戻ってきたくなったら迎え入れてあげましょう。
このタイプの赤ちゃんは、まだ寝返りも立てないうちから犬のことをじっと見たり、手を伸ばしたり、犬を見ると声を上げたりします。
それだけとても犬に興味があるということは、まだ動き始める前から明確なので、動き出したら必ず犬に向かっていくと思っていてもいいんじゃないかなと思います。
ちなみにうちの子どもたちは2人ともこのタイプでした。
またこのタイプにかかわらず、すべての赤ちゃんに対しては犬に対する優しい接し方を親御さん、周囲の大人の方が見せてあげるようにしてください。
これは赤ちゃんがまだ動かないうちから優しく触る、触るときに声をかける、つかまない、退避場所に行ったら追わない、無理に唐突に抱っこしたりしないなどきちんと態度で示すことが必要です。
子どもさんというのは本当に周囲の大人のやることをよく見ていますのでね。
子どもさんに真似をしてほしいような態度を大人の方がまず取るということは非常に大切かなと思います。
そしてワンちゃんに対しては赤ちゃんが近づいてきたら褒めてあげる。赤ちゃんから逃げるようであればそっとしてあげる。
赤ちゃんが近づいてきても逃げずに有効的であるようなら心から褒めてあげて、とはいえ赤ちゃんがワンちゃんをつかんだり引っ張ったりしないように注意して見てあげてください。
どんなパターンについても親御さんや飼い主さんは決して赤ちゃんとワンちゃんから目を離さないということが鉄則です。
もし洗濯物を取り込んだりトイレに行くようならほんの少しですけど犬は別の部屋やサークルに入れる。
赤ちゃんは小さいときは抱っこをするなど2人きりにするという時間を空間をなるべく作らないように心がけてください。
私はキッチンの入り口にベビーガードをつけていてよくキッチンに立つときには見事と私がキッチンの中子どもは外というようにしていました。
小さな子どもと赤ちゃんの事故の半数以上は飼い主さんの目が離れたときに起こっています。見ているだけで防げる悲しい事故があります。
赤ちゃんの成長は一瞬です。その時期はワンちゃんとお子さん両方に手がかりきりで大変だと思いますが子ども嫌いの犬、犬嫌いの子どもにしないように最低限の注意を払うことは必要かなと思います。
12:05
さて今回は一番気を付けたい時期の子どもと対処法をお話ししました。
次回は子どもに犬のしつけを教え始めるのはいつからというテーマでお話をしたいと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。