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こんにちは。
4日まで15年以上、犬の保育園の先生を行っている
なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、
あなたとワンちゃんの10年をより良く変えるおもとに、
犬と生きる十数年をもっと本気で楽しみたいあなたに
幅広い分野から、犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。
犬のことをもっと知って、
あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、
餌付け、アニマルコミュニケーションなどについてのお話は、
メンバーシップでお話ししています。
さて、前回リードの持ち手についての配信で、
ラベさんが手首に通してリードを握った上で、
もう片方の手でさらにリードの方を持つ、
とコメントを寄せていただいていました。
このように両手を使ってリードを持つ方法は、
さらに安全性が増しますので、
力の強いワンちゃんを飼っていらっしゃる方は、
このように両手を使ってリードを持つことをお勧めします。
ただ、リードが短いと、
張りやすく犬が先をすいて歩いてしまうことがあるので、
首輪やハーネスから伸びているリードの部分の止め金、
止め具がありますよね。
それが常にタラーンと力なく下に下がっている状態を
キープしていきましょう。
ラベさん、そしてコメントをお寄せくださった皆さん、
本当にありがとうございました。
さて今回は、子育て・犬育ての5回目となります。
同じテーマの4回目は、
子供に犬のお世話は何歳からさせていい?というものでしたが、
これはお世話の内容によって年齢が分かれてくるよ、
ということをお伝えしました。
実はこのお世話の前に問題になるのが、
子供が犬を飼いたいと言っているんだけれど、
何歳になったら犬を飼ってもいいでしょう、
ということになります。
先日も犬が飼いたいよとしぶるお子さんを
親御さんとペットショップで私は見かけました。
そしてこのテーマはスタイフー配信者さんのココさんにも
ちょっと前に聞かれていたのですが、
遅くなってしまってすみませんでした。
今回私からの意見をお伝えしたいと思います。
前回の配信でお話しした内容もありますが、
私は日常的なお世話は3歳頃からやり方を教えて、
親がやってみせて突き沿って一緒に行うようにする。
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4、5歳になったら犬との遊び方のルールを教える。
6歳頃からご飯、排泄の処理、ブラッシング、
トレーニング、遊びなどは一人で行うことができる。
中学に入る14歳くらいからお散歩に一人で行かせる
くらいがいいかなと思っています。段階的にはですね。
それでは子どもが犬を飼いたいと言って、
それを叶えてあげるとしたら何歳からならOKか。
我が家の例を挙げますと、
我が家では子どもたちが猫を飼いたいと言っているんですよね。
犬はちょっと飽きてしまったのかわからないんですが、
猫を飼いたいと言っています。
私は子どもに15歳になったらねと言っています。
これにはいくつか理由があります。
まず、小学生以下の子どもが絶対に自分で世話をするから
ということをどれだけ真剣に強く熱望したとしても、
物理的にペットを飼うには親の介入が必須ですよね。
特に犬を家族として家に迎え入れるということは、
子犬から迎えるのであれば、
少なくともその後12、3年は共に暮らすということになります。
私も仙台県を迎えたときは、自分が8歳とか9歳とかのころでした。
もちろん、自分で犬の世話をするという意思に嘘、偽りはなく、
できる範囲のことは自分でお世話をしたと思います。
ですが、10歳ごろから、13年って考えると23歳。
うちの老犬は、仙台県は16歳で亡くなったので、
16年というふうに考えると、ちょうどお子さんの一番の成長期にあたりますよね。
体も心も生活も行動範囲も人間関係も全てが大きく変わるこの時期。
小学生と社会人が同じ熱量を同じように持ち続けるということは、
物理的にもとても難しいと思います。
最初は子どもが欲しいと言って飼ったのに全然世話しないんです。
全部私のやることばっかり増えて、というママさんの奥様のお声を聞くことも多々ありますが、
そもそも子どもが100%犬の世話を一人で行うということは本当に難しいですし、
成長し、思春期に入り、大人として子離れ、親離れをしていく中で、
当初あれだけ熱望して可愛がっていた犬への興味関心が次第に薄れていく。
これは本当によくあることで、ある種必然の部分もあるかなと思います。
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ですので、小学生ぐらいまでのお子さんが絶対自分がお世話するからお願い飼ってと言っても何度も約束をしたり、
何度も決めて役割分担を決めたとしても、5年後には最も家に長くいる人が、
犬のお世話の大半を行うことを最初から覚悟することができた時点で、
子どもが何歳でも犬を迎えていいんじゃないかなと思います。
これはもうまさに親御さんの覚悟次第という、それからご家庭の事情次第というところになってきますね。
それでは、私は個人的になぜうちの子どもに15歳になったらと言っているのか。
有名な数々の歌の中にも、15歳というのは多感な時期として歌われることが多い、
思春期、真っ只中の時期です。
子どもと大人の間で揺れ動き、自分とは何か、将来どうしたらいいのか、生きるとは何か、
友達や周囲の大人たちとの関係に多かれ少なかれ悩むことが多い時期だと思います。
部活や趣味にぽっと押し、家族より友達や他者とのつながり、
自分だけの世界を構築して深めていく時期でもあると思います。
時に家族や周囲と激しく反発し、人に甘えたり素直になることができず、孤独を感じる人もいるでしょう。
性や自分というものの認識により深く目覚めたり、事故や他者をよく知りたい、
と思う時期でもあると思います。
そのたかな15歳の時期に、他でもない犬、という伴侶動物をどうしても迎えたい、と親に熱弁するような場合、
私が自分の子だったら、人間関係や友達関係、事故の中に何か、
親や友達関係では解決できない何かを抱えているのかな、と思うからです。
私が15歳の時を振り返っても、申し訳ないけれど、愛犬は私の世界の中心ではありませんでした。
いつもそこにいる愛しい、大切な存在ではありましたけどね。
だから、15歳になって親にどうしてもペットを暮らしたい、ペットを迎えたい、
という気持ちがあるのであれば、私は真剣に考えるでしょう。
そしてその年齢であれば、十分に責任を持って動物たちのお世話をすることができると思っています。
そして、動物の世話というのは、感情に振り回されてばかりでは難しいものなんですね。
さらに、動物介在療法というものがあることをご存知でしょうか。
これは、一般的には、伴侶動物、主に馬や犬などの力を感じて、
人の精神的あるいは肉体的な健康状態を向上させるために実施される保管医療の一種です、というふうに書かれていたんですけれども、
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特に動物、心身の疾患があるようなお子さんや大人の人たちに、
動物との触れ合いや世話を通して人には開けなかった心を開いたり、
癒やしたりしていくセラピーの一種でもあるんですね。
馬や犬というのは、特に人の心に寄り添うことから動物介在医療に使われることが多いです。
親や周囲の大人、友達には話せないような心の内を動物だけに打ち上げるということができるという効果が医学的にも認められているんですね。
そういったこと、親には友達には言えない何かを自分のペットだけにこっそり打ち上げたこと、皆さんにはありませんでしたか?
私にはありました。
誤解がないように申し上げたいんですが、
私は子どもの上層教育のためにという理由だけで犬を迎えるということは避けたほうがいいかなと思います。
トレーナーとしてのキャリアの中で、数回ご家族が心身感を患っているために、
お医者さんにペットを飼うといいよと言われて犬を迎えたという方に出会ったことがあります。
これは良い一面ももちろんあると思うんですが、
動物の専門家としての立場からはご家族皆様で何度も考えられた上で
ペットを迎える前から専門家にどんな動物種がいいのか、どういうお世話をすべきか、
どういうことに気をつけて日々のお世話や日々の生活を動物さんたちとしたらいいのかをきちんと相談されてから迎える方がいいと思っています。
できれば一般的なトレーナーよりも動物介在療法の専門家の方がいいかなと思います。
話がそれましたが、どの段階で犬を迎えても犬と子どもは素晴らしいパートナーになり得ます。
ただし、子どもの年齢、行動パターンなどに応じて周囲の大人が気をつけるべき事柄や
整えるべき環境が異なってきますので、それをしっかりと周囲の大人たちが自覚と覚悟を持つということが何より大切です。
さて、これまで犬と子どもシリーズでは犬と子ども双方で気をつけること、注意すべきことを中心にお話をしてきました。
次回は犬と子ども、ともに暮らす素晴らしさについてお話ししていこうと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。