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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく迎えるをもとに、
犬と生きる十数年を、もっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、しつけ、アニマルコミュニケーション、ペトロスについて、メンバーシップでお話をしています。
さて、先日はですね、私が今ハマって読んでいる本、
生き物たちのかわいくない世界より、第三章、聖なる恋というところから、URL限定でライブをさせていただきました。
金曜日の夜というね、ゴールデンタイムにも関わらず、たくさんの方が参加をしてくださり、
興味深いコメントもたくさんいただき、本当にありがとうございました。
内容はね、なかなかに際どいものになっておりますので、URL限定とさせていただいております。
そして、第4回目の、第4章ですね、お話、こちらもURL限定ライブで引き続き行いたいと思います。
コミュニティの方に次回の予告を置いておりますが、
日時が8月24日木曜日の夕方5時から、夕方5時というね、少し早い時間になってしまうんですけれども、
もうこの週はですね、私も日常が戻ってきている時間になりますので、
ちょっとね、夜の時間が難しくなってしまいますので、お忙しいとは思いますけれども、
この時間、5時から約1時間程度のライブとさせていただきたいと思います。
内容は、第4章は浮気に関する内容になりますので、
生き物たちの華麗なる浮気の世界ということで、浮気についてね、
人、そして生き物たちは、生物たちをね、どのように駆け引こうしているのか、
どこまで許されるのか、そして人は、古来、そして現代、どのように浮気を捉えているのか、
そもそもなぜ浮気が発生するのか、ということについてお話をしていきたいと思います。
こちらもURL限定になりますので、興味あるよ、聞きたいよという方は、ぜひレターをお寄せください。
それでは本題に入っていきましょう。
先日初めてワンちゃんを迎えたご家庭に、出張でトレーニングに伺いました。
まだお家にいらして1ヶ月も経たない可愛らしい子犬ちゃんで、私の訪問もとても喜んでくれました。
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1時間半ほどご家族様と一緒にトレーニングをしていきました。
子犬のトレーニングというものは、トレーナーとして行っている中で一番楽しいものです。
飼い主様のお悩みに対してアドバイスと、実際にどのように対処していくのかをお話ししたり、
ご家族様と一緒にエクササイズを行いました。
ワンちゃんにとっては遊びのようなエクササイズですが、その中でもしっかりと子犬さんは学んでくれました。
1人1人がワンちゃんを呼んで、こちらに来たら褒めて撫でておやつをあげるというエクササイズを行いました。
これは人にこの言葉の合図を言われたら、その人のところに戻ることでいいことがあるよということを教えるエクササイズでした。
呼び戻しなどと言われ、かむ、おいで、こいなどの言葉を当てられることも多いです。
そのエクササイズで、私、飼い主さんご夫妻、お子さん2人が部屋の隅々に散って交互にワンちゃんを呼んでいくというものでした。
面白いことに、その子犬さんは、つどつど私のもとにやってきては、
先生、次は僕を呼んでくれるんだよね、と私を見上げることが多くなっていました。
ご家族の皆様はとても素敵な方々で、お伝えしたようにエクササイズを行い、子犬さんとの絆を深める素晴らしい時間になりましたが、
最後にこのように質問をいただきました。
先生とは今日出会ってすぐなのに、どうしてうちの愛犬は先生の言うことにすごく注目してよく聞いてくれるんでしょうか、というものでした。
これはとてもいい質問だなと思いました。
というのも、同じように思われても口には出さず、さすがトレーナーさんだな、私には無理だと思われる方もいらっしゃるからです。
そんなことは言わずに、ぜひ具体的に飼い主さんとトレーナーの違いから考えてみたいと思います。
もちろんこれは私の意見ですので、全く違うご意見のトレーナーさんにたくさんいらっしゃると思います。
一つの参考として聞いていただき、飼い主さんとワンちゃんの間の日常生活の中で役立つものがあれば、ぜひ取り入れていただければと思います。
1番、第一印象の違い。
2番、声のかけ方、使い方の違い。
3番、犬に対する行動の違い。
イエスとノー、メリハリがはっきりしている。
4番、犬の行動と学習を予測している。
5番、犬の後手に回らず犬の先手を打っている。
6番、犬の期待に80%答え、20%は答えないことで期待値を高めている。
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7番、一緒に暮らしていない、特別感のある存在である。
さて、以上7つのことを挙げてみましたが、いかがでしょうか。
1番の第一印象の違いと、7番の一緒に暮らしていない特別感は、今さら変えるということは難しいので、
さておき、2番から6番は、飼い主さんが愛犬さんと実践ができることではあると思います。
もちろん、トレーナーさんや訓練師さんというのは、犬という存在に接してきた経験値が多いですから、
特に犬との行動を予測して、こういう行動をしてほしいから自分はこう動く、こういう動きはしないという選択ができるわけですが、
ここはある程度、事前知識を入れたり、愛犬さんを常に観察することからレベルアップができていくと思います。
それでは、1つ1つざっと見ていきましょう。
1番、第一印象の違い。
どのような第一印象が、このワンちゃんにとってこう都合かということを理解して第一印象を演出している。
2番、声のかけ方の違い。
2番、声のかけ方の違い。
どのタイミングで、どういう声色で、どういうトーンで、どういう言葉を犬に聞けるか。
これは会話と合図として覚えてほしい言葉、いわゆるコマンドというものですが、これを分けるということからスタートします。
これができていないという飼い主さんは非常に多く、
日常生活の中で犬にこれをしてほしいという行動を促す言葉と会話がごちゃごちゃに混ざってしまうことで、ワンちゃんがその会話の中からコマンドを意識して使うことができないということが起こっていきます。
3番、犬に対する行動の違い。
イエスとノーがはっきりしている。メリハリがはっきりしていると言ってもいいでしょう。
例えば、犬とおもちゃを使った遊びの中でも、オンとオフ、始まりと終わりがしっかりと分けられている。
犬が許されることと許されないことの範囲がしっかりと犬に伝わっていることから、この人の間にはこういうルールがあるということを犬が認識しやすいです。
4番、犬の行動と学習を予測している。
目の前にいるこの犬がどういう反応、どういう行動をどんなタイミングで行うのか、それを予測し、トレーナー側が導きたい学習をさせるための行動を自分がとることができる。
これはある程度、経験がなせる技ではあると思いますが、一頭のワンちゃんとじっくり生活を共にすることで、その予測も立ってくると思います。
大切なのは観察。観察になっていくと思います。
5番、犬の後手に回らず犬の先手を打っている。
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例えば、迎えたばかりの子犬を囲いやサークルの中に入れて、その中にあるトイレであればきちんとその場所で排泄ができる。
なので、リビングに出してあげたら、リビングの至る所で失敗をしてしまった。
これは飼い主さんが最初のうちに陥ってしまうトラブルの典型例なんですね。
こうなると、飼い主さんはリビングの掃除や排泄で汚れたカーペットの処理に追われ、その間に子犬はリビングの家具をかじるなど、
つまり犬の行動に飼い主さんが後処理犯としてついて回っているという状況が生まれてしまいます。
特に子犬を迎えてすぐはこのような状況になりやすいんですが、
そうではなくて、今この子の状態でリビングに出したらトイレをどうするのかということを予測し、
失敗させないように状況や環境を作ることができるということです。
失敗の経験ではなく成功体験を積むような状況、環境づくりができるということで、
犬は叱られることが少なくなり、褒められてますます相手のこと、つまりここではトレーナーさんのことですけど、
トレーナーさんのことをお好きになっていくというサイクルが起きてくるんですね。
6番、犬の期待に80%答え、20%答えないことで期待値を高めている。
この割合というのはトレーナーさんによって違うと思います。
子犬の期待に100%全て答えるということはなかなか物理的に難しいですよね。
特に要求問に対してのトレーニングとしては、全て答えるということで犬は望まずある学習をしてしまうことがあります。
人が望まない要求には答えず、犬たちの期待に80%答える。
このことで時々聞いてもらえないことはあるけど、でもこうしたら次は聞いてもらえるはず。
ねえねえ先生、僕のこと見てみて、と犬の期待値が上がっていくんですね。
とはいえ、最大の問題がやってきます。
それは7番、一緒に暮らしているという日常生活では何事においても流れやすく、
忙しい日々の中では全てが曖昧で素早く通り抜けてしまうことがあります。
かく言う私も、みことさんとの間柄はいつも先生と生徒であったわけではありませんし、
飼い主と愛犬の間柄はいつもそういうものではないです。
これはトレーナー仲間を見ていても常に愛犬さんとの関係性は先生と生徒であるとは限らないんですよね。
そういったことからよくわかります。
ただ、トレーナーの犬とトレーナーというものは、その経験や過ごしてきた時間からすぐに先生と生徒のモードに切り替えることが可能なんです。
犬たちにとってこういう時、こういう言葉がかけられた時にはしっかりと言うことを聞かなければいけません。
言わなくちゃという意識が経験の中から、頭の中に常にあるということは行動の違いを生んでいき、結果的に言うことをよく聞くように見えていくんですね。
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そして最後に一番大切なこと。
トレーナーさんとのトレーニングを犬が期待し楽しみ、ポジティブな経験として捉えていることです。
この気持ちが次も先生の言うことに注目したい、やってみたい、聞きたいという欲求につながっていきます。
犬というのはシンプルです。
言うことを聞いているようになるためには、まずはその経験が犬にとってポジティブであることが大切。
トレーナーは自分がどういう行動をすることによって、より目の前の一頭のワンちゃんにポジティブな学習体験をさせることができるのか。
それを知っている人間と言えるかもしれません。
さて、今日はここまで飼い主さんからリアルに寄せられたご質問。
先生とはどうして出会ってすぐなのに、愛犬は言うことをよく聞くようになっているんでしょうか?
ということに対して、私の視点から7つの理由を答えてみました。
皆さんも愛犬さんとの間柄、少し意識をしてみて取り入れられるところは取り入れてみてくださいね。
愛犬さんとの行動の中に遅いということはありません。
いつからでも飼い主さんが変わればワンちゃんは変わっていくんですよ。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。