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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるおもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
10月25日、先曜日、夜の7時45分から21時まで
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さて今回は、特命でいただきましたご質問についてお答えをしていこうと思います。
ある方より、警察犬が噛みつくトレーニングを動画で見ていたのですが、噛みついた瞬間棒みたいなので叩いているのですが、そういうことを警察犬だとするんですか?
というご質問をいただきました。
はじめにお断りしておきますと、私は警察犬の訓練には携わったことがないので、正確な情報はプロの専門家に確認をしていただくとより良いのではないかなと思います。
あくまで一般的な概論と私の意見になりますことをご了承ください。
そしてこのご質問に答えようと思ったのですが、意外と長くなりそうなので、まずは警察犬について皆さんにお伝えをしていこうと思います。
ですのでこちらは前半、次回後半をお伝えしていきますね。
まず警察犬というと、皆さんのイメージの中ではどんな犬になるでしょうか?
強い?大きい?勇敢?忠実?賢い?などでしょうか?
警察犬には実は2種類のタイプがあることをご存知ですか?
主に地域の警察署、県警クラスや警視庁について、飼育・管理・訓練をされている直轄警察犬。
もう1種類は、一般家庭にて管理・飼育され、訓練を受け、警察犬訓練協議会で良い成績を収めた上で認定を受ける職宅警察犬です。
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職宅警察犬は、警察犬訓練協議会などで優秀な成績を収めたハンドラーと、
いざという時に警察の依頼・要請を受けて任務にあたる、いわば警察犬の出向サービスという形なんですね。
では皆さんは、直轄警察犬と職宅警察犬、つまり警察署にずっと住み込んで訓練を日々行っている警察犬と、
一般家庭にて飼育されていて、いざという時に要請を受けて出動する警察犬、全国でどちらが多いと思いますか?
実は圧倒的に職宅警察犬の方が多いのです。
その数は、令和5年1月現在、直轄警察犬が165頭、職宅警察犬が1079頭ということで圧倒的な差ですよね。
これは直轄警察犬というものが非常に手間や時間、そして飼育に対してお金がかかるということからも、職宅警察犬の方が数が多くなっているという理由になっています。
以下は警視庁の警察犬に関する記述です。
人間の4千倍以上といわれる鋭い嗅覚、担当者に対する服従の習性など、優れた特性を発揮して活躍する警察犬、犯人の追跡や証拠品の収集、時には犯人に立ち向かうなど、捜査員と一体となって活躍する彼らはまさに花の捜査官です。
警察犬を犯罪捜査に使い始めたのは昭和27年で、平成31年1月1日現在で、警視庁ではシェパード23頭、ラブラドールレトリバーなど13頭の計36頭の警察犬が、麻薬、覚醒剤、銃器、地域捜索などそれぞれの分野で活躍しています、とのことでした。
日本で初めて警察犬が導入されたのは、なんと大正元年、イギリスから2頭のジャンマンシェパードが輸入されたことがきっかけでした。
以来、戦争中には一時、警察犬制度は廃止されていますが、現在まで犬の特性、習性を活かして日本の犯罪捜査に活躍をしている犬たちなんです。
警察犬として最も皆さんのイメージに上がりやすいのは、やはりジャンマンシェパードだと思いますが、
日本警察犬協会によると、警察犬の指定品種というものがありまして、こちらは7種類の準血種に限られています。
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ジャンマンシェパード、ラブラドール、ゴールデンレトリバー、コリー、ボクサー、ドーベルマン、そして皆さんにはあまり聞きなじみのないかもしれないエアデールテリアです。
直轄警察犬ではこの指定7種が多いのですが、最近はその品種に関わらず能力が高いもの、品評会・評議会で優秀な成績を収めたもの、
コリー、ボーダーコリー、シヴァイヌ、スパニエルダの中型犬、シヴァワ、トイプードルなどの小型犬も警察犬として活躍しているそうですよ。
さて、警察犬の紹介はここまでとして、彼らのお仕事と訓練についてお話をしていきたいと思います。
警察犬のお仕事は多岐にわたりますが、以下はその主なお仕事内容となっています。
細かく分ければ色々あると思うのですが、主にこの3つになります。
即席追求、捜索、周期選別、匂いを嗅ぎ分ける、現場に残された遺留品の匂いと容疑者のものが一致するか、などを調べるものです。
そして最後が警戒、これはパトロールや警戒、護送等の仕事です。
これらのうち、主に即席追求、捜索と周期選別については、犬の最大の武器であり、人間がいくら訓練しても追いつくことができない
たぐまれな犬たちの嗅覚を人間の警察捜査のために役立てているというものになっているんですよね。
そしてこれらの活動を実際の現場で正確に求められる正確さで行なすことができるように、そして結果を得られるように警察犬たちは日々訓練を行っています。
警視庁の警察犬のページに訓練犬の1日のタイムスケジュールが載っております。
かなりハードな1日を過ごしていることがわかると思いますよ。ぜひご覧になってみてくださいね。
そしてこの訓練なんですが、直轄警察犬であれば訓練士は担当者が行います。
警察署に居住している直轄警察犬の訓練士になりたい人、この訓練士さんは警察官になる必要があるんですね。
そして監視機関、警察犬係に配属される必要があります。
この警官の方が警察犬の日々のお世話、訓練、出動までを担うんですよね。
一方で、直轄警察犬はその訓練担当は警察官である必要はありません。
警察犬指導主、JKC公認訓練士、公認訓練士、これは各種民間団体認定でもOKなんですけど、愛顔動物使用管理士などの有資格者であり、
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各都道府県で年に1回警察犬の審査会が行われていて、その審査会に合格する必要があるということです。
合格して認定を受ければ、植田区警察犬とともに警察犬の指導主、つまり訓練士として現場に出動することが可能です。
警察から出動要請の連絡が入る次第、即出動ということになっていきます。
それでは直轄訓練犬、直轄警察犬は一体どんな訓練を日々行っているのでしょうか。
これについては次回お答えしていこうと思います。
そしてご質問にあった通り、警察犬の訓練では噛みつくトレーニングをするのか、
そしてそのトレーニングの中で犬を叩くということがあるのだろうかということについても触れていきたいと思います。
次回もまた楽しみにしてくださいね。
最後まで聞いていただきありがとうございました。