2022-09-12 17:32

108日間世界一周の船旅🚢🌎✈【カナダ🇨🇦カナディアン・ロッキー】

カナディアン・ロッキーは
地球の偉大さを、その軌跡を
小さな私達に教えてくれました⛰

この、雄大な自然と共に在ること
人間もその一部であること

多様な青・蒼・碧・藍……💙💙💙💙💙

緑深きこの地で何故か
記憶に有るのは鮮やかな青です🥰

次回は、バンフ⇒ビクトリアへ
カナダ🇨🇦の旅は続きます😘

#なおちゃん先生世界一周の船旅🚢🌎✈
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前回は……こちら
【カナダ🇨🇦バンフ編】

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00:07
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今回も、世界一周の船旅にお付き合いいただき、ありがとうございます。
前回は、バンフへの移動日のお話をしました。
今回は、出港日より87日目、7月27日の様子をお伝えいたします。
朝7時にモーニングコールをかけてみたものの、1時間ほど早起きして、せっかくだから朝のカナディアン・ロッキーを拝みに行くことにした。
部屋は暑くて何もかけずに寝ていたのに、朝のバンフはカーディガンとウィンドブレーカーを着ていても寒い。
吐く息が少し白いくらいだ。
目の前にそみえるカスケード山の全体を見ようと思ったけれど、雲が出てきてしまって、上の方が霞んでいる。
街の裏手の山々には、うっすらと朝日が明かっているのを追いかけて、メインストリートから奥へと歩いて行くと、貨物列車の専用駅に着いた。
ドラッグ野郎がクラクションを鳴らしているのかなと思っていた本は、実はこの列車の汽笛だったのだ。
やはり雲が出てきて、青空は見る間に白とグレーの色に変化していくものの、その隙間からは幾筋物入ってくる朝日が美しい。
メイン通りに戻り、お店が並んでいるはずれまで行くと、その先に橋が架かっていて、下には棒川がさらさらと静かに流れている。
名前も知らない水鳥たちが群れをなして、その淵で水を飲んでいた。
深とした街、人影もなく、すべて止まっているかのような光景の中、水と雲と鳥たちだけが動きを際立たせ、この世界の中心にいるようだ。
目の前をちょこちょこと大きな青い尻尾を持った綺麗な鳥が歩いていた。
その鮮やかな尾羽に思わず目が吸い寄せられる。
ホテルに戻って朝食をとり、8時20分には大型バスに乗って観光へ出発した。
今日は午前中に三つの湖、ランチを挟んでメインのコロンビア大平原の一つ、アサバスカ氷河へ。
往復合わせて400キロというとんでもない移動距離の一日だ。
改めてカナダの広さを思い知らされる。
すごく眠いけれど、バスの車窓に次々と姿を現してくる壮麗な山々の連なりが、視界を奪っては私を眠りの世界から引きずり戻し、思わずその姿に見入ってしまう。
03:13
ランドル山、サルファー山、ソーバックレンジ、姿形がヨーロッパの古城を思わせるキャッスルマウンテン。
カナディアン・ロッキーの迷宝たちが惜しみなくその姿を遠い島国から来た旅人にさらしてくれる。
眠ってしまうなんてもったいない。
すべてが二三世メントル級の山々だ。
それぞれの形や岩肌の様子、木々の生え方も違う。
中には麓に湿原や川を持つものもあり、太陽の光が静かな水面に反射してキラキラと美しく輝いている。
バンフー国立公園は広さが6641キロ平方メートル、島根県と同じくらいの広さ。
二三世メントル級の山々、多くの湖、川にはたくさんの野生動物も住んでいて、エルク、オオツヌジカ、ミールビア、オオカミ、コヨーテ、クーガー、ビーバ、クマなどがいるそうだ。
会えるといいな。
今にも野生のエルクが出てきそうな深い森を横目に見つつ、バスは第一の湖、レイクルーズイーズへ向かう。
標高は上がり、途中のテンプル山では頂上にマクドナルド氷河をいただいた姿をくっきりと見ることができた。
空は快晴でこんなに晴れることは滅多になりそうだ。やっぱり日頃の行いがいいからかしら。
1773メートルのところにあるレイクルーズイーズは、山間に囲まれた湖で、目の前のビクトリア氷河が鏡のように南に映っている。
氷河の溶け出した氷河湖の湖の色は、白っぽい水色、透明度が低いオパールのような美しいエメラルド色の水色だ。
南は静かで、触るとすごく冷たい。
隣には、国立公園内で許されている3階以上の建築物であるシャトーレイクルーズホテルが、お城のような真っ白いホテルで絶好のロケーションだ。
遊歩道を少し歩いて角度を変えてみても、やっぱり美しく素晴らしくてため息が漏れるような光景。
もっと眺めていたいけれど、時間が空きてしまい、次はボウ湖へ向かう。
06:01
バンフの町にも流れていたボウ川の源で、2069メートルのボウ峠を越えたところにある。
この周辺のボウという名前は、先住民の狩猟用の弓を射し、この辺りの木々が弓を作るのによくしなって適切であったということからついたそうだ。
カナダの先住民の人たちは、それぞれの山々と伝統と神々を持ち、この雄大なそして厳しい自然に敬意を表し、おそれとともに生きてきたのだ。
確かに、目前にそびえる神秘的で荒々しく荘厳な山々は、私たちを引きつけ、神はそこにいる、と思わせるに十分だ。
ボウ湖はレイクルイーズとはまた全然違っていて、山々を抱え込むように広がっている。
車頭レイクルイーズのような大きな建物もなく、道も舗装されていない場所が多くて、湿地の中の小道を歩いているようだった。
小川が湖に注ぎ込む場所にはたくさんの草木が、花々とともに湖の上を渡る爽やかな風に揺られていて、サワサワサワサワーとかすかな音を立てる。
水音と相まって自然のハーモニーを奏でている。
目を閉じていれば、いつまでもこのハーモニーを聴いていられそうだ。
ボウ湖の水は、ルイーズよりも濃く、青と緑の強いエメラルドのよう。
光の影によって色が少しずつ違ってくるのが不思議で、とても美しい。
人が少なく視界は開けていて、人の声は山と湖に吸い込まれていくようだ。
静けさが水と風、草木の奏でる音色を引き立てる。
湖をぐるりと囲むような遊歩道があるのだが、私たちはほんの一部を歩いただけで、再びバスへ戻った。
そして最後はヘロイト湖へ。
ここは少し低いところにあるので、展望台から下を覗き込む形で湖を見る。
ひょうたん型のようになった山の中にある湖で、何と言ってもその印象は、その色。
濃い絵の具を溶かしたような深い深い青、トルコ石のようなブルー、またはラピスラズリカ。
透明感はなくて、水面とは思えないくらい。
雲が上空にあるところでは、その雲影が水面に映って、まだら模様を作り出しているのが面白い。
09:01
こんな色の湖は初めて見た。
すごい、三つともそれぞれ全く雰囲気が違って、自然の不思議さ、改めて美しさに感動した。
とても文章にかけ笑わすことはできない。写真にも写し込めない壮大さ、威厳、美しさ。
カナディアン・ロッキーがこんなに美しい場所とは、ここに来るまで全く知らなかった。
山は天をつくように高く、雲がとても近くに感じられる。
湖や川は穏やかに流れながら、一つ一つ全く違う色や形で、私たちを感動させてくれる。
そして、カナディアン・ロッキーのメインとも言われる氷河。
何億、何千年もの昔の氷が動いたことで、この地形が作られた。
その源、その音はまだ少し残っている。
マクドナルド氷河、ビクトリア氷河を見て、有名なカラスの足跡氷河、クローフット氷河も見学した。
遠くから見ると山の間にちょこっと入り込んだ氷のように見える、その氷の塊は、実際は幅8キロ、厚さ50メートルもあるのだ。
あそこに人が立ったら、豆粒よりも小さくて、ここからは到底見えないに違いない。
団団畑のような、どんぐりを重ねたような形のサスカチュアン山の麓でランチタイム。
最後のメイン観光地は、コロンビア大氷原へ。
実際、この大氷原だけで名古屋市と同じくらいの広さがあるため、上空から出ないとすべて見ることはまずできない。
私たちが体験する氷河は、そこから流れ出したアサバスカ氷河。
まずは観光バスを降り、連絡バスに乗って雪上車に乗って氷河の上まで行く。
遠くから見た氷河は真っ白でなだらかに見えるけど、近づいてみるとたくさんの溝があり歩きにくい。
そして当然ながらとっても寒い。至る所で溶け出した氷河の小さな流れとなり、水路を作って足元を流れめている。
その一つに近づいて持っていたペットボトルに氷河の雪溶け水を含んでみる。
さすように水が冷たい。氷が溶けかかって水が流れているところでは氷がくぼんで水たまりになり、冷たそうな青に見える。
12:01
こちらはさっきの湖と違って透明なサファイアのような澄んだ美しい青。
青の美しさには何てたくさんの種類があるんだろう。
今日だけで何度異なる種類の美しい青に出会ったことだろう。
それらは全て自然からの贈り物だ。
宝石の切れ巻きは常に自然の中に存在する。
氷や氷河湖の水が不思議な青色に見えるのは氷河の形成そのものと光の脈調に関係がある。
氷河は長い年月をかけてゆっくり動くが、その際にこすれた岩の粉、ロックフラワーが氷河の溶けて流れ出した際に、
川の水に混ざり、日の光を浴びたとき脈調の短い青だけが視界に届くためだとか、
だから太陽の具合によっても光の加減、見る場所によっても色を変えてしまう。
氷河の水だけがなせるマジックなのだ。
20分の自由時間を与えられたものの、寒がりの私にはとても寒くていられない。
標高も高く息を切らしながら見渡す限りの氷河を眺めていると、本当に自分の存在が小さく薄っぺらく思えてきた。
地球はすごい。こんなにも広い。
ネイティブアメリカンはガイア説に基づく伝説を多く持つのだそうだが、
こんなところに住んでいたら地球は大地は生きていると自然に思えてくるに違いない。
30メートル以上の積雪があって初めて10センチの厚さの氷河ができるという。
その氷河と大氷原がこうして目の前に広がっていること、
地球の奇跡、その歴史と息吹に触れた瞬間だった。
大氷河を後にして、2時間ちょっとかけて再びマフプの町へ戻ってきた。
今日はお天気も上々で、当初予定していなかったビッグヒルなどにも降りることができた。
そして最後にもう一つ、シャトー・レイク・ルイーズの他にもう一つだけ許可されている3階建て以上の建物。
バンフ1古いホテル、スプリングフィールドホテルへ。
国立公園とともに建てられ、増改築を繰り返しながら現在の9階建てになったのは1928年のこと。
杉のように見える細くてまっすぐな幹を持ったロッジ・ポール・パインの森の中から見ると古いお城が建っているように見える。
それはまるでおとき話の中の光景のよう。
あそこに眠れる森の美女やドラゴンがいたりして、と想像の世界に容易に飛んでいけそうだ。
15:05
今夜は中華レストランで食事ということだったけれど、
バーミリオンレイクを見たい、野生のビーバーに会ってみたいということで、
食事をキャンセルして友達とご飯を食べてから海切りの向こうの湖に至る遊歩道を散策した。
水の音を聞きながら木道の遊歩道をかなり歩いたものの、
野生のビーバーの姿を拝むことはできず、これはビーバーのかじった木の跡だという痕跡や足跡しか見つけられなかった。
それでも可愛いリスたちが、この人たち何しに来たのかなと近くまで遊びに来てくれて、
川沿いを水のせせらぎ音を聞きながら歩く森の遊歩道はとても雰囲気が良かった。
唯一の難点は蚊がすごいこと。
寒いのですっかり忘れていたが、こんな気温でも季節は夏。
短いながら寒いながら寒いながら寒い。
寒いのですっかり忘れていたが、こんな気温でも季節は夏。
短い夏の間、蚊も自分の生存本能に従って生きることの必死ということが分かるのだが、
目でも顔でも耳でも容赦なく襲ってくる。
長袖長ズボンを履いているから露出度が少ないので、髪の分け目、靴下の上からもお構いなしに刺してきて、
こんな凶暴な蚊は初めてだった。万歩の自然恐るべし。
完全に日が暮れてしまうと該当もなく不安なので、夕暮れに追い立てられるようにホテルに帰った。
熱いお茶とバスタブに張ったお湯で体をほぐし眠りについた。
明日はもうこの美しいカナディアンロッキーの小さな町ともお別れ。寂しいな。
今回も最後まで船旅にお付き合いいただきありがとうございました。
次回は万歩からビクトリアへ。美しい花の町、ビクトリアの旅の様子をお伝えいたします。
船旅終了配信まで残りは約7回を予定しております。どうぞ次回をお楽しみにお待ちください。
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