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#751 推しに捧げるショートストーリー『同じ女性を愛してしまった』
2026-05-04 05:31

#751 推しに捧げるショートストーリー『同じ女性を愛してしまった』

【tomajoの日】今月の推し農家・千葉県銚子市彦兵衛農園はやしさんと小玉スイカの姫まくらちゃんにまつわるショートストーリーを朗読

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00:03
お元気ですか。なんばるわんです。 自分らしく生きるためのラジオ、始めていきたいと思います。
この番組は、国際結婚25年目の私、なんばるわんが、自分らしく生きるための挑戦や、日々の暮らしの中で気づいたことなどをお伝えしていくラジオです。
私が所属をしている農業系コミュニティトマジョダオでは、農村日和という産植サイトを運営しています。
旬の農作物や加工品、思わず笑顔になってしまう雑貨などを販売、生産者さんの思いがギュッと詰まったECサイトです。
こちらのサイトでは、毎月一人の農家さんに焦点を当て、コミュニティ全体で応援をしていく推し農家という企画があります。
そこで、今月の推し農家、千葉県長志市で、冬はキャベツ、夏はコダマスイカを栽培されている、彦米農園の林さんについてお伝えしたいと思います。
チャッピーさんとショートストーリーを考えました。
こちらを朗読していきます。
タイトルは、「同じ女性を愛してしまった。長志の岬は風が強い。」
その風に逆らうように、男は一人、コダマスイカの姫枕ちゃんを撫でていた。
まるで恋人のように、丁寧に、確かめるように。
今年もいい出来だなぁ。
林さんはそうつぶやいた。
数年前の夏、スイカの販売やめます。突然の宣言。
その言葉だけが一人歩きして、怖い人という印象だけが残った。
正直少し苦手だった。
ネクラなの?何を考えているの?どうして全部一人で抱え込むの?
でも実際に会ってみると全然違った。
遠いところ来てくれてありがとう。
そう言って笑った顔は驚くほど優しかった。
風に揺れるキャベツ畑で、彼はポツリポツリと話し始めた。
農業ってさ、すぐに結果出ないんだよね。
土を見つめながら彼は続ける。
子育てみたいなもんかな。終わりがない。ずっと向き合い続けていかなきゃ。
その言葉に胸が少しだけ痛くなった。
スーッと尊敬という言葉が浮かんでくる。
なのに、でも全部一人でやろうとするんですよね。
03:05
思わず口にしていた。
彼は少しだけ驚いた顔をして、それから苦笑い。
バレてるか。
話していいんですよ。甘えていいんですよ。
風の音が一瞬だけ止まった気がした。
林さんは今年もコダマスイカを愛情たっぷりに育てている。
遠くの海を見ながら彼が言った。
昔好きな言葉があってさ。
北斗の剣?
そう、同じ女を愛したからだ。
その言葉になぜか笑ってしまった。
それ今の話と関係あります?
あるよ。
彼はそっとスイカに触れる。
俺、この土地が好きなんだよ。
同じものを愛している人がいるなら、ちゃんとつながっていたい。
その瞬間、何かが胸の奥でほどけた。
ああ、この人の言葉好きだな。
気がつけばすっかり彼の言葉にはまっていた。
甘いもの好き?
帰り気は彼が聞いた。
大好きです。
じゃあ今度ケーキ屋さん連れて行くよ。
本当ですか?
やった!
風がまた吹いて、少しだけ距離が縮まった気がした。
後日農村病理のページを開く。
そこにはこんな言葉が添えられていた。
甘いこだまスイカであなたの物語を紡いでください。
思わず画面を見つめたまま動けなくなる。
ずるい。こんなのグッとくるに決まってる。
調子の見先でこだまスイカの姫枕ちゃんをおめでていたあの人の姿を思い出す。
そしてふと思う。
きっと私も同じ女性を愛してしまったのだ。
05:31

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