2025-09-16 06:20

85.制限と自由

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授業のあるテーマについて、時間がない中ですが、、、

サマリー

高校生にとっての自由の概念と制限の関係についての授業が行われ、生徒たちの自由に対する理解が深まっています。特に、交通ルールや法律についての認識が自由感に与える影響が議論されています。

自由の定義
第85回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語学教員であるなんばが、
普段の授業の話や、研究の話などをして、
国語学の先生のみならず、いろんな先生に、
授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
みなさん、こんにちは。パーソナリティを進めます。
なんばむっとです。よろしくお願いします。
自由って、なんだろうって、よく思うわけなんですよ。
高校生もね、こんなの自由じゃない、みたいな。
そんなことを直接言う高校生はいないですけど、
割と縛りとか制限っていうことに、結構意を唱える、
というか、もやもやする高校生が多いなと思います。
僕が今、論理国語2年生の授業で、
夏休み明け最初の教材は、多数決を疑うっていう、
坂井豊孝さんからの評論文を読むところから、
授業を始めているんですが、
その中でやっぱり多数決を疑うっていうところの冒頭が、
自由と決定っていうのが最初の本の段落で言われていて、
結局決定とは、拘束するものとされるものの、
一致に他ならないと。
それが自由のところとも関わってくるんですけど、
そもそも自由とは何なんだろうかと。
そんな話を一番最初に導入してみました。
自由の定義は哲学でもいろいろされていると思うんですけれども、
基本的に自由というのは制限付きの自由であって、
何かの自分が決めた法に従う、自ら従うだとか、
そういったところが自由であって、
カオスなようなそういうものではないと。
法従だったかな、好き勝手やるっていうことと、
自由が対一されているんだよっていうのは、
話は最後に閉じようと思っていて、
生徒たちのもともとの素朴な概念としては、
自由は原始時代のような、
原始時代のようなって言うと語弊があるかもしれませんが、
何も規則性とかルールとかがない、
そういう本当に何でもOKみたいなものが自由であって、
今回で言う自由とは概念が違うかなと思って、
生徒にもいろいろ自由を定義してみようかとか、
自由の反対の言葉は何とか、
そんなところから導入をしてみたんですよ。
生徒たちの意識
それで自由の定義をしている中で、
ドーナッツみたいな円、
2つの円でドーナッツみたいになっているものがあって、
その中のドーナッツの空白の円というか、
内側の円のところにある生徒が自由と書いていて、
その周りでその生徒は、
法律とか道徳って書いていたんですよ。
なんだけど、自由の反対は何?って言ったら、
制限って書いていて、
自由の対義語とか反対される言葉は何?
みたいなのを言った時に、
不自由は禁止ねって言ったら、
その生徒が拒否せずに、
制限っていうところから、
導入が始まっていったんですけど、
その生徒がドーナッツ円のような図示をしていることは、
機関指導している時に、支援している時に分かっていて、
制限ってなってるんだけどさ、
その図示を黒板にして、
この状態、法律とかそういうものの中に自由があった時に、
これは制限されている状態じゃないの?
って言ったら、確かに。
で、これダメなのか?
自分たちは今、実際には法とか道徳の中にいるという状況だけど、
自分たちは制限されていると感じる?みたいな。
って言ったら、感じないっていう人が多くて、
どんどんレベルを下げていこうかみたいなので、
交通ルールは自分たちが制限している?制限していない?とか、
高速だったらどう?とか、
いろいろとレベルを落としていて、
自分たちが制限されていると感じるのか?
というところを考えていったわけなんですよ。
で、面白いなーって思ったのが、
指導書とかも今回は目を通してから授業をするようにしていて、
合意、了解が得られたものであれば、
それは制限って感じないけれども、
了解が得られてないものは制限って感じることが多いみたいな。
制限って言葉だったらちょっと覚えてないですけど、
そんなようなことが書かれていて、
で、交通ルールとかだと制限を感じない人も多いだろうが、
みたいなことが書いてあったんですけど、
今の高校生は交通ルールにとっても、
縛り制限されているなって感じるみたいなんですね。
それすごく面白くて。
で、一般的には制限を感じないけれども、
自分が遵守しているのに、遵守してない人が近くにいたときに、
すごく制限、縛られているように感じるっていう生徒もいて、
なかなか面白いなと。
で、いろんな話をする中で、
やっぱり結局は自分が理解、納得が得られていないときに
制限を感じるっていうところは大きく共通していたかなと思います。
ただ、そのところからどういうふうに話をしていくかっていうのは、
ちょっと今時間がなくなってしまったので、
また次回の内容にさせていただきたいなというところで、
今日のポッドキャストは終了したいと思います。
ということで、短かったですが、
リスナーの皆様、改め有名な皆様、いつもいつもありがとうございます。
今後もぜひお楽しみに。よろしくお願いします。
では、ありがとうございました。
06:20

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