番組の目的と内容
第40回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語科教員であるなんばが、
普段の授業の話や研究の話などをして、
国語科の先生のみならず、
いろんな先生に授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
みなさん、こんにちは。パーソナリティを進めます。
なんばむっとです。よろしくお願いします。
今回で第40回になりました。とうとう40というお題です。
何がお題かわからないですけど、
今後ともお願いしたいと思います。
本日の内容ですが、
あいだのいちまいLABについてお話をしたいなと思って、
本日録音しています。
あいだのいちまいLAB、
前回、前々回、前々前回、
ちょっと忘れてしまいましたが、
校内の勉強会で、
あいだのいちまいというメモ用紙を使って、
授業とかについてお話をするという勉強会をしたんですが、
その勉強会の名前がですね、
あいだのいちまいLABというような名称で、
校内の先生のみならず、
いろんな校外の同じ自治体の先生も入っている、
スラックとかで共有しているんですけど、
入っているLABの勉強会をやりました。
参加したのは僕、
組長というメインの方、
あとは鈴谷という高校の理科の40代くらいの方、
あとはユーリという英語科の20代の方、
あとはカズという国語の20代の方の僕、
5人で空きコマの1時間を使ってですね、
そもそもあいだのいちまいって何なのとか、
あとは授業作りの仕方ってとかっていうのを、
ざっくりざっくり勉強していったような感じです。
で、あいだのいちまいって思考の過程を書いてね、
例えば何かの問いを考えたときに、
なんでこう考えたのか、
つまずきとかも全部書いてもらうものになっているんですが、
イメージは数学の途中式のものに、
さらにどんどんどんどん自分の考えとかも、
悩みとかも、気づきとかも全部書き立たれていくような、
そんなようなイメージでいてくれると、
すごくイメージがしやすいかなと思います。
で、いろいろね、あいだのいちまいとはっていうか、
そもそも授業作りの目標だったりとか、狙いだったりとか、
っていうものがないとそもそも、
あいだのいちまいどうこうではなくて、
そもそも授業があれだよねっていう話から、
それがちゃんと据えられていれば、
あいだのいちまいっていうのもすごくうまく活用ができるんだよみたいな、
そんなようなところからまず最初でした。
で、実際にね、あいだのいちまいも、
やってる組長っていうね、メインの組長がやっていたので、
それを見ながら、複数人のものを見ながら、
いろいろ話をしたんですが、
5人中2人は、あいだのいちまいは見たことしかない。
5人中2人は去年も研究をしている。
5人中1人はとりあえず今年今やってみている。
っていうような構成だったんですけど、
最初にあいだのいちまい、
実際に生徒例を見ながら、
どういうあいだのいちまいだったら嬉しくなります?
っていう話になって、
で、実際にね、書かれているものとかを見ながら言ったんですが、
逆にどういうものだったら嫌だなって思うんですか?
みたいな話もしたんですね。
そしたら、白紙っていう言葉が出てきたんです。
で、白紙はやだ。
っていうのが、研究をしてなかった残り3人、
とりあえずやっている、見たことしかない、
っていう人が共通して持っていた感覚。
で、そこにすごく僕はびっくりをしたんですよ。
そのあいだのいちまいって、
いろいろ書かれたらいいけど、
書かれないっていうことは、
書かれない代の理由があるんですよね。
ワークシートとかみたいに、
問いの答えを書いていくものであれば、
答えが導き出せなかったんだなっていうところから、
なんでだろうって始まると思うんですが、
あいだのいちまいはメモ用紙なので、
考えの過程を書くので、
何かしらやっぱり書けるはずなんですよね。
なんかわからんも十分な考えですし、
ここ見てみようも考えだし。
で、そういうのがそもそも書かれていないってことは、
何か声かけを必要な、支援が必要な生徒の1人だなっていうことが
もう見た目でわかるので、
僕としては、
お、全然いいよ、最高だねっていうような感じなんですけど、
書かれないのが怖い。
っていうのが、すごくびっくりしたこと。
で、僕とかの考えを、
逆によくないですか?みたいな。
40人って5人はくしちゃったら、
その5人から優先的に声をかけたらいいんですよ、みたいな。
で、その理由を、
例えば、どこでつまづいたの?と思った人だし、
どうした?って聞くだけでも、
その生徒の考え知れるし、
めっちゃよくないですか?みたいな。
で、もちろん指導としては、
どんどん考えたことを出しなさい、客観化しなさい、
っていうふうな指導とかはした方がいいと思うけど、
そういうふうな捉えですよ、みたいな。
書かれないことは全く怖いことじゃなくて、
みたいな話をしたんです。
そしたら、あ、そういう考えもあるのか、みたいな。
で、確かにやっている、
今年にチャレンジしている1人は、
理科は書かれるんだけど、
進路系になったら書かれないって言って、
それとかはやっぱり、
その生徒は結構進路系に悩みを抱えている生徒だったりするので、
だから書かれないんだって、
すごく腑に落ちたような感じになっていて、
あ、なんかよかったなーって思いました。
すごくなんかこの、書けないからダメとかじゃなくて、
そのプロセスとかもそういう、
形成的な評価、
視点で間の一枚を見てもらえているんだなーっていうか、
そこが腑に落ちたっていうのはすごくよかったことです。
勉強会の成果と今後
で、ただこの勉強会、ここだけで終わらなかったんですよ。
何かっていうと、
1時間目にその勉強会をしました。
で、まあ大体やるって言っても、
次の探検からとかじゃないですか。
違ったんですよ。
やっぱ20代の若いエネルギーすごい。
まあ僕もまだギリ20代なんですけど、
その日の授業からもう早速、
パッて作って、とりあえずやってみますって言って、
やってみたんですよ。
これすごくないですか。
で、教員は新しいことが嫌だとか嫌いだとか、
なんか言われる文脈ありますけど、
なんかそういう風に影響されて、
感化されたら、
ちゃんとチャレンジングする教員が、
若手ですけどいるっていう、
すごい良いなって思ったんですね。
で、ただ、
なんでやってくれたのって、
1人はすごく前向き、
もう1人はどちらかというとネガティブなんですよ。
で、聞いたら、
やっぱり2人とも共通してたのは、
そういう風に直接、
授業の話とかを聞いて、
その僕たちの表情を見てみて、
なんか良いなって思ったからっていう風に、
2人とも言ってたんですね。
ここなんだなっていうことをすごく感じました。
校内勉強会っていうか、
校内のすごく他の先生との交わりの中で、
いろんな話をしていく。
で、その熱量が向こうにも伝わって、
初めていろんなことが変わっていくっていう。
だから何かの資料を見て、
これは面白いよだけじゃなくて、
これってこうでさあなんとかでさあってなると、
その人にも温度感とか考えが伝播していくのかなっていうことを、
今回の事案ですごく感じたところです。
だから去年とかもね、
僕、他の先生といっぱい話し合ってから授業を作って、
その先生とかもいろいろやってくれたんですけど、
やっぱりそこにはすごく対話の時間を長くゆっくりとっていたっていうこともあったので、
なんかすごい色々僕も踏み落ちました。
人を動かすっていうのは、
やっぱり時間をとって、
論理的にも感情的にも、
あとはこいつだから聞いてくれるとかっていうところが必要なんだなと。
ソクラテスでしたっけ?
3つの説得。
論理的な説得と、
感情的な説得と、
あと人柄的な説得みたいなものがあったかなと思いますけど、
そういうのがやっぱり直接話し合うとね、
色々伝わって説得されやすいのかな、
なんてことを思ったところです。
ここからは宣伝になります。
間の一枚ラボの方ですが、
勉強会終わった後に形に残そうということで、
実はそちらでもポッドキャストを撮り始めました。
まだチャンネルとかは皆さんにお示しできないとは思うんですけど、
今後チャンネル化をして、
またその間の一枚ラボの方も更新していきたいと思います。
間の一枚ラボに関しては、
実は僕が一応パーソナリティを務めてはいるんですけど、
基本は勉強会のメンバーを毎回ゲストに招きながら、
どうだった?というような話とか、
基本はゲスト会を繰り返していきたいと思いますので、
また今後とも広告を聞きたいかなと思います。
ということで、
リスナーの皆様、改め今野の皆様、
いつもありがとうございました。
第40回はこちらにて閉じたいと思います。
ありがとうございました。