三者面談の導入
第82回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語家教員であるなんばが、
普段の授業の話や、研究の話などをして、国語家の先生なみならず、
いろんな先生に、授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
みなさん、こんにちは。ファーストナイティーを進めます。なんばむっとです。よろしくお願いします。
前回、三言の授業づくりの始めについてお話しさせていただきましたが、
今回、三者面談についてお話をしていこうかなと思います。
三者面談は、以前もイカ先生がオンラインでミートとか、
多分、Zoomとかでいいんじゃないかみたいな話とか、
どんな風な話をしたのかみたいなところを
ポッドキャストしてくれていたかなと思いますが、
僕もね、ちょっといろいろとお話をしていきたいなと思います。
三者面談なんですけど、僕が今教員7年目になりまして、
教員生活の半分以上は三者面談を行っている年があります。
ただ、最初2年目、3年目あたりは、コロナとダダカぶりをしている世代で、
保護者が来校できないとか、ということが往々にしてありました。
その時にオンラインでやったりだとか、コロナが明けた後もどうしても
職業から出勤するというか、学校に来ていただくことが難しい保護者の方もいましたので、
一度オンラインでもいいですよ、実際の対面でもいいですよ、
みたいな選択肢にした年もありましたね。
そこらへんも踏まえながら話をしていきたいなと思います。
オンラインと対面の選択
うちの勤務先、全人口も現人口も割と小さい自治体なので、
遠く離れてでも1時間電車とかを公共交通機関に乗り継げば
お越しいただけるんですね。
ほとんどの人が大体30分、40分くらいかな、というような規模感です。
オンラインと対面を選択式にした年なんですけど、
その時はオンラインが結構増えるかなって思ったんですけど、
25%くらいがオンラインで、それ以外の方は実は対面でした。
その背景としてなんですけど、
おそらくまだ今ほどそういうオンラインツールとかが
一般の方々に浸透しないという面もあって、
そもそもオンラインのものが分かりづらいから対面でいいやっていう人だとか、
そもそも三者面談くらいは他人の人と顔合わせをしたいみたいなね、
そんなような話とかもあって、結局それぐらいに落ち着いたかなっていう印象です。
実際にオンラインで、今年も三者面談の日程とかで来れなくなっちゃった方がいて、
オンラインに切り替えた人がいるんですけど、やっぱり難しいですよね、オンラインって。
情報を伝えるだけだったら別にオンラインでもいいかなって思うんですけど、
どうしても面談時は会話が生まれるじゃないですか。
向こうの保護者の方もそうだし、生徒もそうだし、
オンラインだと独特な、オンライン慣れしてないと難しい間があると思うので、
あとは情報が、こっちも得られる情報が少ないなと思っていて、
例えば、保護者と生徒の距離感だったりだとか、
そもそも保護者とか生徒の足の向きだとか、全体の雰囲気だとか、
そもそも教室に入ってきた時とか、ファーストコンタクトの時の明るさだったりとか、
もちろんオンラインだと楽だし気軽だし、すごい良いなって思う反面、
単人っていうところで言うと得られる情報が少なくなっちゃうので、
信頼関係の構築
正直厳しいなと思っているんです。
別になくてもいいかなって思うところもあるんですけど、
僕の中で三者面談っていうのは結構、ご家庭からの信頼を得ればだと思っている節があるんですね。
よく保護者は子供のスピーカーだとかって僕の周りだと言うんですけど、
つまり生徒が学校に対して良いことを家庭でも言っていれば、
保護者も学校に対して良い印象を持っているし、
生徒が自宅で学校の不満みたいな悪口を言っている時は、
割と保護者の方も学校に対して批判的になると思っていて、
普段は僕は生徒の方にうまく環境を作るように意識をしているんですけど、
その中で生徒がそうは言っても、
やっぱり保護者の方が学校に対して信頼するというところまで行き着くためには、
やっぱり日頃も大事なんですけど、
三者面談という場で、
ちゃんと学校側はあなたのお子さんを大切に思っているんですよ、
ちゃんと気をかけてますよというふうにアピールすると、
結局保護者の信頼感を得て、
その後の学校の指導が入りやすくなるかなと思っています。
いろいろ他にも見ているんですけど、
なので、いろんな三者面談のやり方があると思います。
生徒と保護者にいっぱい話をさせる面談もあったりだとか、
保護者の方といっぱい話をする生徒の方の意思を保護者に聞かせるとか、
いろいろあると思うんですけど、
僕は結構三者面談の場は、もちろん会話を載せるんですが、
こちらのプレゼンの場だと思っていて、
15分間、ないし20分間ぐらいの三者面談なんですけど、
学校にお越しいただいたからには重要度が高く、
個別的な話が保護者の方にできるとすごくいいなと思っています。
今回は2年生の夏の面談なので、
進路の話とかがメインになるんですけど、
それも個別の資料とかを整えて、
私がこうですとか、志望校との距離がこれぐらいですとかっていうのを、
個別に個別に資料を作ってお話しすることで、
なんかこの担任の先生が言ってくれるかもみたいな、
そういうふうに思ってもらえれば、
同じなのかなと思っています。
どうしてもやっぱり進路とかの話がね、
2年生の後半からは増えていった時に、
もちろん僕以外、担任以外の人も関わってもらうのはもちろんなんですけど、
まずは担任との信頼感があれば、
それ以外も結構うまくいくかなと思うので、
そこを大切にしています。
なので基本的に僕の面談は、
こっちがスライドとかをめちゃくちゃ凝って作って、
それを提示しながら説明をして、
要所要所では保護者の方とかの話を聞くんですけど、
基本的にはこっちが準備した個別の話とかを、
見取りをお伝えして、
あとはご家庭で終わった後に話してもらうようなことでやっています。
やっぱり保護者の方がわざわざ、
僕のところも夏休みに今年面談をやってるんですけど、
クソ暑い中、
お越しいただいた時にお得感というか、
教育のサービスかではないですけど、
そういうことをすごく感じてほしいなと思っていて、
うちの学校はこんなことやってくれるよみたいなのが、
もしかしたらママ友とか、
職場で話しかけた時に、
うちの学校そんな風にしてくれないの、
みたいな話を聞くだけでも、
この学校に通わせてよかったな、
みたいな気持ちになるんではないかと思います。
なのでお得感を得てもらいたいなと思っていて、
そのために個別の資料を整えたりだとか、
あとは僕のクラス独自でやってるところもあるんですけど、
保護者と生徒のツーショットを撮ったりもしてます、実は。
面談の場所が教室なんですけど、
やっぱり高校生ぐらいになると、
部活やら、あとは恥ずかしさやらっていうので、
なかなか保護者の方と一緒に、
そもそも出かけなかったりだとか、
出かけたとしても、
ツーショットで写真を撮るとかはなくて、
家族で写真を撮るとかはあるんですけど、
みたいな方とかが多いかなと思います。
三者面談の意義
なので成長の記録ではないですけど、
やっぱりそういうふうに、
2社面談の時に撮ってもらうというか、
3社面談の時に撮ってもらうとか、
あとは教室でツーショット撮る機会とかがないので、
そういうのを撮ったりだとか、
一応許可をどうですかみたいな、
撮りませんかみたいなことを提案をして撮るんですけど、
基本的に撮った写真は掲示するとかではなくて、
本人の自明訳に、
家族で共有してねみたいなので送るだけのものになってます。
それはすごくいいんですよ、個人的には。
お得感もそうですし、
そこから得られる情報もかなりあって、
例えば予想外の写真を撮るっていう出来事の時に、
保護者の方に基本的には聞いてるんですけど、
主導権をどっちが握るのか、
撮る撮らないは保護者の方が決めるものなので、
その後ポーズとかどこで撮るのって言った時に、
保護者側がグイグイっていくのか、
生徒側がグイグイっていくのか、
話し合っていくのかとか、
あとはこの写真を撮る時に、
2人の間隔、スペースがどれくらい空いてるのかとか、
どっち側が体寄せに行ってるのかとかっていうのも見れると、
そこで親子の関係性が見えてくるなと思います。
仲良い親子とかだったらね、
いろんな情報を伝える時に、
あ、結局は保護者の方にも伝わるんだなみたいな、
そういう風になっていくと思うんですが、
逆に距離が離れてしまってる場合とか、
っていうのは、表面上ではうまく話してますとか言っていても、
結局情報が行き渡らない場合があるので、
ちょっとフォローが必要だなとか、
そんなような見取りの仕方ができますね。
あとは個人的にやっぱり教員って、
いろんな保護者の方に声かけられやすいじゃないですか、
だれだれ先生みたいな、写真があるといいんですよ、
顔が覚えられるっていう、
そういう副次的なメリットもあります。
なので、そういう写真を撮ることがいいのか悪いのかっていうのも
別次元な問題であるんですけど、
一応ね、保護者の方に許可を取って、
保護者の方が撮ってくださいっていうので、
アクマに撮っているっていう形を撮らせていただいて、
っていうので、基本的には面談の時には、
ちょっと保護者の方が聞いてよかったなって思えるような環境作りをしています。
ですので、僕個人としては保護者の苦労もあるし、
オンラインの可能性
自分が保護者の立場だったとして、
仕事を休めるか休めないかっていうところもあるんですけど、
やっぱり自分も今子供がいて、
保育メンバーみたいなのがあったらやっぱり行きたいなと思いますし、
それは申し訳ないって思うだけじゃなくて、
やっぱり保護者的にはそういうところに行くことで
こう思ってるとか、
また子供も自分のとおりに時間を使ってくれてるんだっていう風に思えるかなとか
っていうこともあるので、
一概に厚くて大変だからっていう風にして、
オンライン一本化するのは良くないかな、
ただでもそれを選べた方がいいのかなとも思ったりはします。
難しいですね、
それぞれ環境も違うし、
どこまでやるかも違うしっていうこともあって、
選べた方がいいなって思う反面、
でも情報とかの行き渡り方には差異があって、
それを学校がとか担任が認めていくのかどうなのかっていうところ、
やっぱり受けたい人だけが受けてっていうものでは教育ない気もするので、
そこら辺がちょっと難しいなっていう次第ですかね。
あとは別次元の話で、
学校全体の話になってますけど、
オンラインで済むような面談だったらそもそも必要ないのかなとかって思ったりもしますね。
だからそれはやらなきゃいけない現状とか、
あとはご家庭の状況が違うのでダメですとかって言えないですけど、
そういう風に保護者も来たくなるような、
できた後に満足感が得られるような、
そんなような面談が自分もしたいなと思いますし、
これからどんどん忙しくなって、
オンラインでもよくねっていう風潮の中で、
関係性を作っていくためにも必要なことなのかなって思ったりしました。
いろんな自治体とか距離感とかもあるし、
一概にこれがいいかは言えないですけど、
僕は今そんなことを思ってます。
ということで、リスナーの皆さま、改め、
女性の皆さま、ありがとうございます。
今後もぜひよろしくお願いします。
では、ありがとうございました。