1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《756》医師国家試験クイズ‼️..
2023-10-15 12:11

《756》医師国家試験クイズ‼️どうする?病理解剖 司法解剖との違いは?

本日の問題!

https://twitter.com/NaikaiTakeo/status/1713140928960241787

00:02
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開生し、6名の参加のご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は毎週日曜日ということで、医師国家試験クイズの日ですけれども、
皆さんの正答率が高すぎるので、どんどんマニアックになっていきますが、
今日も頑張ってやっていただけたらと思います。
ということで、今日は第115回のC問題の48という問題を取り上げたいと思います。
問題を読み上げますが、問題。
78歳の女性。原因不明の発熱が続くため入院した。
原因性差が進められる一方で病状は悪化し、
入院7日目。
肺結晶性ショックで死亡した。
肺結晶性ショックってね、ちょっと難しいかもしれないですけど、
要は最近、何らかの、大体は最近のことが多いんですけれども、
その感染症による死亡ですね。
が、肺結晶性ショックっていうものなんですけれども、
それで循環っていうか、血圧とかが維持できなくなって、
お亡くなりになったっていう、そんな感じの経過の方ですね。
担当医は家族に病理解剖の説明をし、承諾を求めることにした。
ということで、家族への説明として正しいのはどれかっていうことで、
AからEまで選択肢があります。
まずは、A、ご遺体は火葬した後にお返しします。
B、死因の救命が病理解剖の主な目的です。
C、摘出した臓器は病院で永久に保管します。
D、ご遺体は病理解剖後1ヶ月間、
病院でお預かりします。
E、病理解剖を行わないと死亡診断書が発行できません。
ということで、はい、いかがでしょうか。
これはね、相当マニアックですし、
でもね、これちょっとね、実際知っておいていただいた方がいいかなというのもあって、
今回取り上げさせていただきました。
病理解剖の説明をどうするかっていう、
これね、医学生に求めるようになかなか面白い問題だなと思ったんですけども、
もう一回ちょっと選択肢いきますよ。
選択肢Aが、ご遺体は火葬した後にお返しします。
B、死因の救命が病理解剖の主な目的です。
C、摘出した臓器は病院で永久に保管します。
D、ご遺体は病理解剖後1ヶ月間、病院でお預かりします。
E、病理解剖を行わないと死亡診断書が発行できません。
っていうような、そんなごたくです。
はい、いかがでしょうか。
えっと、SPACEもSTYFも頑張って答えてください。
03:00
えっと、昨日、一見Bの方がいらっしゃいましたね。
で今日も、あ、Bかと、B。なるほど。
えっと、STYFの方は、あ、STYFの方はフラット先生が怒られてますね。
フラット先生は正解してしまうんで、答えてはいけません。
はい、えっと。
えっと、B、B、B。B、B、B。
全員Bじゃないですか
これは若干難問なはずなんですけど
全員Bですか
Dと迷いました
正解はBが正解ですね
おめでとうございます
死因の救命が病理解剖の主な目的ですということでBが正解ですね
素晴らしい回答率で皆さん
これですね一応ちょっと他の選択肢について解説するとですね
この後病理解剖と手法解剖の違いとかですね
手法解剖と行政解剖の違いとかですね
あとは昨日のTwitterじゃないXの投稿で出しましたけれども
このAIですね
AIって人工知能のAIじゃなくてオートプシーイメージングっていうのがあるんですけど
死亡時間の画像診断ですね
その辺のお話もちょっと後ほどしようと思うんですけど
まず選択肢ですね
Aに関してはご遺体は仮想した後にお返しします
そんなことはありません
普通にそのままの状態でお返しいたしますし
あとはね病理解剖ってね
やっぱりご家族さんとかね
一般の方に見たことがないと思うんで
どういう形で返されるのか不安に思う方もいらっしゃると思うんですけれども
その真ん中の方に要は手術と同じような形で
胸とお腹のところから臓器を取り出していただいて
そこを最後
糸と針で縫うような形にしてお返しするっていう
そんな形になりますね
であとは頭を含むかどうかっていうですね
頭は一般的には含まないんですけども
その病理解剖においてですね
頭に何らかその病気の原因がありそうっていう場合には
頭も合わせて解剖をさせていただくこともありますね
でも私自身はね
実は頭の解剖ってほとんどやったことはないですね
一例だけですね
はいっていう感じです
でBが正解ですね
でCも摘出した臓器は病院で永久に保管しますっていう
これはそんなことはなくて
というのはその場でですね
いろんな臓器をある程度肉眼的に取り出してみてですね
そこで異常があるかどうかを判断して
その一部分をさらに詳しい顕微鏡の検査とかっていうのに
持っていくんですけれども
残ったものは体の中にお返しすることもあるんですよね
もちろん一部分はね
詳しい検査に持っていくんですけれども
ということで
06:00
病院でそもそも永久に保管することとかできないですし
一部はその体の方にお返しするっていう
そんな感じですね
でAですね
Aのご遺体はね
病理解剖後1ヶ月間病院でお預かりしますっていう
これもそんなことはなくて
これ病理解剖ね
どれぐらい時間かかるかって
病院によって様々だと思うんですけれども
長くてもね
1日とかそれぐらいで
早いというのは本当に数時間
半日ぐらいで普通に解剖終わって
そのまま病院からご自宅に帰っていただくっていうのはね
一般的ですね
でもちろんその取り出した臓器を最終的に
こういろんな検査をしたりとかですね
場合によっては遺伝子検査とかもするんですけれども
そういうものをやった後で
最終的な結果が出るのはね
数ヶ月かかることは多いんですけれども
そのご遺体をですね
病院でお預かりするっていうことは基本ありません
もうその日中もしくは翌日とかには
ご家族さんのもとに帰るっていう
そんな形です
Eは病理解剖を行わないと
死亡診断書が発行できませんという
これも間違いで
先ほど言ったように病理解剖の最終的な結果って
数ヶ月後にしか出ないんですよね
死亡診断書数ヶ月待つわけにいかないですし
先週ね
死亡診断書のクイズさせていただきましたけれども
死亡診断書のところに
解剖あるなしみたいな欄があるんですけれども
そこにありって付けるだけで
その病理解剖でなくても
推定される
死亡を
原因ですね
を死亡診断書に書いて
そのご遺体とともに
死亡診断書をお渡しするっていう
そんな形になりますので
一般的なその亡くなられた方が通るルートと
ほぼ同じような形で
まあそれが半日なり
一日なりちょっと遅れるっていう
そんな形で病理解剖ってのは進みますね
はいっていう感じです
はいでその病理解剖はですね
テレビとかでよくやる司法解剖とはね
全然違う意味合いが異なるものですので
はいでその病理解剖はですね
全然違う意味合いが異なるものですので
司法解剖は
これ当然皆さんわかると思いますけど
事件性の有無ですね
本当にひどい場合には殺人じゃないか
みたいな場合に行われるのが
司法解剖なんですけれども
そうではなくて
ここに書いてあるように
なぜ亡くなられたのかっていうのを
原因究明するためのものが
病理解剖ということになっていて
これ必ずご家族さんに承諾をいただいて
もちろん同意書とかもありますけれども
させていただいて
そんな形になります
はいであとはね
検体ともどう違うんだっていう
ご質問も時々いただくんですけど
検体はですね
我々医学部ではですね
解剖っていう講義があるんですけれども
そこでご遺体をですね
普通に解剖して
例えば臓器の成り立ちとかですね
こういう形になっているとかっていうのを
確認させていただくことがあるんですね
この場合には
ご遺体はご家族さんのもとに
09:00
戻るのは非常に時間がかかる
っていうことになるんですけれども
病理解剖は先ほど言ったように
もう本当に通常の流れと
ほぼ同じような形になりますね
あとは検体に関してはね
事前に検体しますっていうのを
ほとんどの場合大学病院ですけれども
に届け出るっていうか
申請しておくっていうのが必要になりますよね
あとはさっき言った
最近ですね
AIっていう死亡時画像診断っていうのが
行われることが増えてきていて
要は病理解剖するほどではないって言ったらあれですけど
病理解剖はちょっとご遺体傷つけてしまうんで
っていうのだけですけども
その亡くなられた原因がね
ちょっとでも分かるために
この亡くなられた後に
CTとかMRIとかをやるっていうのが
AIっていうもので
これねちょっと非常に難しいんですよね
亡くなられた後に画像診断をやって
それをねきちんと評価できる先生はね
まだまだ少ないっていうのも
あってやることもあるんですけれども
評価がなかなか難しいっていうこともあったりしますね
はいっていうそんな感じです
で今回ね
この問題を取り上げて
ちょっと調べてたんですけれども
この冒険の数ですね
病理解剖の数ってね
もう年々減ってるんですよね
でこれ私ね体感としてはね
非常に思っていて
その僕が医者になった頃はね
まだ結構あったと思うんですけれども
最近すごい減っていて
特にコロナ禍でね
すごい減った
ああいう風に聞いていますので
で実はこの病理解剖は
臨床研修の制度の中でも必要で求められていますし
あとは内科学会のですね
その専門医を取るための教育施設みたいなところでも
年間何件だったかな
ちょっと5件か10件が忘れましたけれども
まあ件数をね求められていたりとかもしますし
あとは病院ではですね
この亡くなられた後遺体の病理解剖をやった結果を
必ずねCPCっていうですね
その病理解剖の中で
病理検討会みたいなので
そのみんなでねディスカッションして
なぜ亡くなられたのかっていうのをね
臨床の先生
あと病理の解剖を担当される先生とかね
みんなでディスカッションする
カンファレンスみたいなのもあるんですね
そこで今回のことに関して
真意をちゃんと振り返るっていうことをされてるんで
この病理解剖をね
全ての方がやっていただけるわけでは
当然ないんですけれども
ただそれが
それをさせていただくことで
我々の理解にもつながりますし
あとは次の患者さんにもつながるっていうこともあるので
個人的にはですね
今まで十数例の病理解剖をさせていただいてますけども
非常に勉強させていただいてるっていう
そんな感じですね
ただちょっと
冒険の数自体はね
すごい減ってるんだっていうのを今回ね
日本病理学会っていうのが出してる
この病理
冒険修法っていうんですか
冒険修法データベースっていうのがあるらしいですよね
それを見て改めて知った次第です
12:03
はいということで
今日も幸せな一日でありますように
お会いではないかいなだけでした
興味津々
12:11

コメント

スクロール