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2025-06-10 08:24

《1257》夜間の不眠 カウンセリングで出来ること、出来ないこと

【本日のご質問】

トイレで途中目が覚めて寝不足というのは、カウンセリングでサポート出来る内容もあるのでしょうか?

年齢の問題以外の原因もあるのでしょうか?


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

多佳の心身健康ラジオ:不眠に対するカウンセリングの可能性について、寄せられた質問への回答と解説です。


本日のテーマは、リスナーからの「トイレで途中目が覚めて寝不足、これはカウンセリングでサポートできるのか?年齢以外の原因も?」という質問。これに対し、不眠に対するカウンセリングで「できること」と「できないこと」を具体的に解説しています。


**1. 不眠治療における「薬物療法以外」の重要性**

* 日本では睡眠薬が安易に処方されがちだが、不眠の原因の7〜8割は薬物療法以外の方法で解決可能である。

* 不眠は「薬を飲めば解決」という単純なものではなく、薬以外の治療が非常に有効であり、むしろそちらの方が重要視されるべき。


**2. カウンセリングでサポートできること**

* **不眠の原因特定とヒアリング:** 眠れない原因は個人差が大きく多岐にわたるため、カウンセリングでは患者が「なぜ眠れないのか」を丁寧に聞き取り、その原因を特定する。

* **主な原因の例:**

* **睡眠時間への誤解:** 必要以上に長く寝るべきだという思い込みにより、かえって眠れないと感じるケース。

* **生活習慣の誤り:**

* **寝酒:** 睡眠の質を悪化させ、夜間の覚醒を引き起こす。

* **就寝前の過度な水分摂取:** 特に晩酌後など、夜間頻尿の原因となる。

* **早く床につきすぎる:** 実際の睡眠必要量より早く寝床に入ることで、眠れない時間が増える。

* **ベッドでのスマホ使用:** 入眠を妨げ、睡眠の質を低下させる。

* **睡眠薬の不適切な服用:** 睡眠薬を早く飲みすぎるといった誤った使用法。

* **不眠に関する誤った認識や知識:** 不眠に関する間違った情報や思い込みが、かえって不眠を助長しているケース。

* **知識の修正と行動変容のサポート:** 特定された誤った知識や行動パターンに対し、正しい情報を提供し、具体的な行動変容を促すことで不眠が改善するケースは多い。

* **専門的な療法への橋渡し:** 睡眠に特化した認知行動療法(CBT-I)のような専門的なアプローチも存在するが、カウンセリングの場で基本的なヒアリングと対応策の検討だけでも効果が見られる場合がある。

* **丁寧な対話時間の確保:** 医療機関の限られた外来診療時間では難しい、患者に合わせた時間をかけた丁寧なヒアリングと、解決策の検討が可能である。


**3. カウンセリングでサポートできないこと(医療機関への連携が必要なケース)**

* **医学的診断と原因検索:** カウンセラーは医師ではないため、症状に対する医学的な診断や原因の検査を行うことはできない。

* **医学的治療が必要な不眠:**

* **睡眠時無呼吸症候群:** 夜間のいびきや呼吸停止など、専門的な検査と治療が必要な疾患。カウンセリングのみで解決は困難であり、医療機関での検査が必須。

* **夜間頻尿の医学的原因:** 泌尿器科的な疾患、使用中の薬剤の副作用、心不全などの全身疾患が夜間頻尿の原因である場合も、医療機関での診断と治療が必要。

* **薬剤の調整:** 既存の処方薬の調整が必要な場合も、医師の専門的な判断が求められる。

* **医療機関への積極的な連携:** 上記のような医学的な介入が必要なケースでは、カウンセリングのみで解決しようとするのではなく、患者を速やかに医療機関に繋ぎ、適切な診断と治療を受けることが非常に重要である。


**4. まとめ**

不眠の解決には、薬物療法以外の側面が大きく関わっており、そのための丁寧なヒアリングと原因特定がカウンセリングの重要な役割となる。誤った知識や生活習慣の改善によって不眠が大きく改善する場合も多い。一方で、医学的な診断や治療が必要な疾患が不眠の原因である場合は、カウンセリングだけでは限界があり、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるべきである。カウンセリングと医療機関が連携することで、不眠のより包括的な改善を目指せる。

サマリー

夜間の不眠に関するカウンセリングの可能性と限界について解説し、薬に頼らない治療法の重要性を強調しています。具体的には、さまざまな原因が眠れないことに影響を与えることや、医学的な診断が必要な場合についても触れています。

夜間の不眠のカウンセリング
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えをしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、昨日に引き続きまして、質問・リクエスト回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいたご質問はですね、
3週間前ぐらいでしたかね?
そうですね、5月の末にiクーカンさんからいただいたご質問です。
ご質問が、
トイレで途中目が覚めて寝不足というのは、カウンセリングでサポートできる内容もあるのでしょうか?
年齢の問題以外の原因もあるのでしょうか?
ということでご質問いただいておりまして、
これに関して、トイレって書いてありますけれども、
トイレに限らず、夜間の不眠に関してですね、
カウンセリングでできること、できないことみたいなお話をしていきたいなというふうに思います。
そもそもですね、私、後年心理資格を持っているんですけれども、
メインには医者業をやっているんで、
不眠の方って、やっぱり僕の場合はですね、
医療機関、クリニックとか病院で見ることがほとんどなんですけれども、
ただ、カウンセリングだけで、
不眠はですね、カウンセリングに行かれるっていうこともね、
全然個人的にはありかなというふうに思いますし、
薬以外の治療法
実際ね、カウンセリングってどういう時に行ったらいいの?みたいなことって、
多くの方は思っていらっしゃると思うんですけれども、
なんか特定の、例えば何々の調子が悪いとかですね、
あとは、今回のような眠れないみたいなので、
カウンセリングに行くっていうのもね、全然ありかなというふうに思います。
そんな中で、カウンセラーの方はどういうことができるのか、
あるいはどういうことはできないのかみたいのは、
一定しておいた方がいいのかなというふうに思います。
まずはですね、これ今までの放送でも何回か取り上げたと思うんですけれども、
そもそも不眠症に対してですね、薬物療法以外、
要はお薬以外の治療って非常に有効なんですね。
非常に有効というか、むしろそちらの方が大事と言っても過言ではないぐらいで、
どうしてもですね、日本はセミ薬ポンポン出せてしまう国なので、
何か医療機関に行って薬もらうもんやっていうですね、
眠れないっていうことに関してですね、
あるいは市販薬で眠れない薬みたいのもあったりしますけれども、
いずれにしてもその薬で何とかしようというふうに
思う方が非常に多いと思うんですけれども、
実際にはですね、本当に薬の占める部分って、
2割、3割ぐらいで、残りのね、7、8割ぐらいはね、
お薬以外の治療の方が有効なんですよね。
なので、その辺り、やっぱりカウンセラーの方にも知っておいていただきたいですし、
そのカウンセリングを受ける選択肢があるっていうこともですね、
知っておいていただけたらなというふうに思います。
実際ですね、専門的な方法としてはCBTIっていうですね、
睡眠に特化した認知行動療法っていうのもあったりするんですけれども、
別にCBTIまで個人的には行かなくてもいいんじゃないかなというふうに思って、
まずそのなぜ眠れないのかっていうですね、その原因、
今回の質問ではトイレって書いていただいてますけれども、
いろんな原因で眠れないっていうことって本当に多くあるんですよね。
例えば、そもそも睡眠時間そんなにいらないけど眠れないのに、
例えば8時間寝ないといけないと思っている高齢の方だとかですね、
これはもうそもそも8時間寝ること自体は困難というか、
寝なくていい場合もあったりしますし、
あとは、やっぱり寝酒ですね。
その睡眠の前に、寝る前にお酒を飲んでから寝るっていう、
これ習慣化している方がかなり多いですけれども、
これは睡眠の質悪化させて夜間起きてしまうとかっていうのもありますし、
あとは、お手洗い関連でいくと、やっぱり水分摂取が多いとかですね、
晩酌から始まって寝る前にかけてですね、
水分摂取が多いとどうしてもお手洗いに行きたくなってとかっていうのもありますし、
あとは、早くとこにつきすぎるとかですね、
あとは、ベッドに入ってスマホをいじる、
これ最近すごいよくありますけれども、
あとは、睡眠薬を早く飲みすぎるとかですね、
いずれにしても、誤った対応とか誤った認識、知識みたいなので、
眠れないというふうに思っておられる方ってものすごい多いんですよね。
だから、それを丁寧に聞いてヒアリングしていくっていうことは非常に大事かなというふうに思いますし、
それが普通に知識として間違っているんだったら、
それをね、もちろん関係性にもよりますけれども、
訂正することだけで問題解決っていうふうになることもしばしばあるので、
それをまずトライしていただくのはいいんじゃないかなというふうに思います。
詳しくはね、睡眠衛生指導っていうことで、
去年、おととしかな、
おととしに改定された睡眠の、
ちょっと正式名称忘れましたけど、
厚労省が出している睡眠の指針ですね。
そちらをご覧いただけたらなというふうに思うんですけれども、
そんな感じで、お薬以外の対応も非常に多くあるというようなことは、
知っておいていただけたらなというふうに思います。
医学的診断の重要性
逆にですね、
逆にカウンセリングでできないことって何があるかというと、
これはね、もうひとえに診断ですね。
診断と原因検索みたいな感じですかね。
今お話ししたように、
眠れない原因って本当に個人差があって、
個々人で何を思って眠れないとしているのかとか、
睡眠に何か問題があると感じているのかって、
かなり個人差があるんですけれども、
ただ、やっぱり医学的に解決し得る問題とかっていうのもあるんですね。
その代表格が睡眠・寿命・呼吸・症候群なんですけれども、
これはですね、
いくらカウンセリングで頑張ってもですね、
もちろんね、やかにいびきが多いとかですね、
同じ、例えばご家族さんに、
あんた息溜まってるよって言われるとかですね、
そういうのがあればかなり疑わしいですけれども、
最終的には検査しないといけないので、
こういう方はね、むしろ積極的に医療機関につないでいただけたらなというふうに思いますし、
あとは、夜間のおしっこが多いっていうのもですね、
いろんな原因で夜間のおしっこが多くなるっていうことはあるので、
その医療機関的な問題のこともありますし、
あとは何ですか、使ってるお薬で夜間の貧乳になることもありますし、
あとは心不全とかで夜間の貧乳になったりとかもしますし、
みたいな感じで、その医学的に解決し得る、
もしくはお薬の調整でなんとかなる場合もあったりしますので、
これはですね、やっぱりカウンセリングではなくて、
やっぱり医療機関でご相談いただけた方がいいんじゃないかなというふうに思います。
はい、っていうそんな感じですかね。
ただ、本当に冒頭にも言ったように、
お薬、不眠イコールお薬みたいなのは、
個人的にはもうやめた方がいいかなというふうに思っていて、
必ずお薬以外のところを丁寧に聞き取る。
これはね、外来診療の時間ではちょっと難しいことも多いんですよね。
私、比較的、睡眠に関してはね、
根掘り葉掘り聞いて対応を教えている方だとは思うんですけれども、
外来の場でですね。
ただそれでもね、結構それ丁寧にやろうと思うとすごい時間かかるんで、
それこそ、本当にカウンセリングの中で、
どういうことが問題で、どういう解決策があるかっていうのを
一緒に話し合っていただくのもありじゃないかなというふうに思いました。
っていう感じですかね。
では、今日も間違えた心身じゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。
心身じゃんけん、じゃんけん、パー!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いできていただきありがとうございます。
興味津々。
08:24

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