1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
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2025-04-07 10:08

《1204》徹底解説☝️様々な注射の使い分け💉

【本日のご質問】

「静脈、筋肉、皮下、皮内の、注射の違いを教えてください。」


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお先生がラジオ番組で、リスナーからの「静脈注射、皮内注射、皮下注射、筋肉注射の違いは?」という質問に詳しく回答しました。


一般的に「注射」と聞いて多くの人が想像するのは静脈注射です。これは文字通り静脈血管内に直接、薬剤や点滴(輸液)を入れる方法です。薬剤が血液に入り全身に素早く効果を発揮するメリットがありますが、確実に血管を確保する必要があり(静脈路確保)、特に抗がん剤などが血管外に漏れると組織障害など重大な問題を引き起こす可能性があります。多くの抗生物質、血圧を上げる薬やけいれんを抑える緊急時の薬、輸血、CTなどの造影剤も静脈注射で行われます。一時的な投与も、24時間などの持続的な点滴もこの方法が基本です。


次に皮内注射ですが、これは皮膚の非常に浅い部分、表皮と真皮の間に入れる注射です。代表的なのは、結核の診断に使われたツベルクリン反応や、一部のアレルギー検査(皮内テスト)です。注射後は、その部分が水ぶくれのように小さくぷくっと膨らむのが特徴で、これが正確に皮内に入った証拠になります。使用頻度は高くありません。


皮下注射は、皮膚とその下の筋肉の間にある皮下組織(主に脂肪層)に注射する方法です。最大の利点は血管を確保する必要がない点です。糖尿病患者さんが日常的に行うインスリン注射が最も有名で、自己注射指導も行われます。また、在宅緩和ケアなどでは、モルヒネなどの医療用麻薬を持続的に投与する際にもよく用いられます。お腹や太ももなど脂肪の多い場所が選ばれます。


筋肉注射は、文字通り筋肉内に深く注射する方法です。近年、新型コロナウイルスワクチンで多くの人が経験したのがこのタイプです。従来、日本ではワクチンは皮下注射が主流でしたが、筋肉注射の方が効果が高いとされるワクチンもあります(新型コロナワクチンは臨床試験が筋肉注射で行われたため、筋肉注射が採用されました)。また、蜂刺されなどで起こるアナフィラキシーショックに対する緊急治療薬アドレナリン(自己注射キット:エピペン®など)や、静脈確保が難しい場合の特定の抗生物質投与にも用いられます。


たけお先生は、これら以外にも特殊な注射として、脊髄の周りの髄液に直接薬剤を入れる髄腔内注射(髄注。脳転移への抗がん剤治療などで稀に行われる)、関節の空間(関節腔)にヒアルロン酸などを注入する関節内注射(整形外科領域でよく行われる)、そして救急時や小児科領域で静脈確保が極めて困難な場合に、脛の骨などから骨髄に直接輸液を行う骨髄内注射といった方法もあることを紹介しました(先生自身はシミュレーション経験のみ)。


このように、注射には目的に応じて様々な投与経路・方法があることを知っておくと良い、と解説を締めくくりました。

サマリー

本エピソードでは、腸脈注射、皮内注射、皮下注射、筋肉注射といったさまざまな注射方法について詳細に解説されています。特に、各注射の使用シーンやメリット、デメリットについて理論的な背景を交えながら説明されています。

注射の基本と腸脈注射
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいたのはですね、
先週の注射の点滴を取るのは難しい人みたいなのの放送の中で、
チャットでいただいたご質問をですね、
iクーカンさんの大理という方からご質問をいただいておりまして、
腸脈・筋肉・皮下・皮内・皮膚の中の皮内の注射の違いを教えてくださいというリクエスト、
ご質問をいただいておりましたので、これをお答えしたいと思います。
この放送始まる前にも言いましたけれども、非常に良いご質問で、
一般的には注射というと、持続的に血管の中に入れる、
いわゆる腸脈注射というのを想定される、
思い浮かべる方が多いんじゃないかなというふうに思うんですけれども、
実際にはですね、医療現場っていろんな注射の方法があるんですよね。
大きく分けると、一時的に特にお薬とかですけれどもを入れる方法と、
あと持続的に点滴の類を入れる方法とって大きく2つに分かれるんですけれども、
ただ、投与経路とか、どこの部分に注射をするのかというのによって、
今お話したようないろんな方法があります。
順番に解説していきたいと思うんですけれども、まずは腸脈注射ですね。
これが一番一般的に注射と言われたら、腸脈注射を思い浮かべることが多いと思うんですけれども、
これはその名の通りですね、腸脈っていう血管の中にですね、
直接お薬であったりとか、あと点滴であったりとかを入れていくっていうものになっています。
ただ、これの一番の難点というのは、腸脈炉加工っていってですね、
先週も話した腸脈の中に必ず針を入れないといけないという、
これが金属の針であったりとか、プラスチックの粒地芯であったりとかするんですけれども、
いずれにしても、腸脈の中に確実にお薬を入れる方法を確保する必要性があって、
これが漏れるとですね、本来は血管の中、要は血液の中に入れていかないといけないものが外に漏れて、
特に抗がん剤とかですね、大変な事態になることもあったりするっていうのはありますね。
ただ、確実に血管の中に入っていくので、すぐに体の中に入るというメリットがあるという、そんな感じですね。
ほとんどのお薬はこの腸脈注射用にできていて、例えば、今お話した抗がん剤もそうですし、あとは抗生物質ですね。
ほとんどの抗生物質は腸脈注射ですし、あとは緊急の時ですね、血圧が下がってとかですね、
そういう場合の、あと転換のお薬とかですね、こういうのも基本的には腸脈注射ですね。
血圧上げたり、転換を抑えたりするっていうのも、こういう腸脈注射っていうことになりますし、
あとは、油血ですね。油血とか、あと造影剤ですね。これもすべて腸脈注射っていうことになります。
なので、一番一般的に思われているイメージとして、この腸脈注射、一時的に入れるのもそうですし、
あと、点滴で24時間やるとかっていうのも、基本的にはこの腸脈注射が使われることが多いっていう、そんな感じですね。
肥内注射と皮下注射
続きまして、肥内注射いきましょうか。肥内注射はですね、あんまり使うことないんですけれども、一番有名なのはですね、
つべるクリーンハンノーですね。これが肥内注射っていうものになります。
つべるクリーンハンノーね、今あんまりやられてないと思うんで、やられたことない方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
皮膚の間ですね。皮膚って、表皮・神秘・皮下組織っていう三層構造になってるんですけれども、
その表皮と神秘の間に薄皮一枚みたいな感じで入れていくっていうのは肥内注射っていうことになります。
なので、肥内注射は注射したらですね、その部分、水袋みたいにね、プクーってなるんですよね。
それが確実に肥内注射ができているっていうような確認になります。
という感じで、つべるクリーンハンノーが一番有名ですけど、あとはね、アレルギー検査としてですね、
肥内テストっていうのもあるんですけども、これもね、肥内注射の一つですね。
続きまして、皮下注射。これもですね、先週出てきたやつなんですけれども、これがね、非常に持続的に点滴をするのでも有用な方法で、
これは皮下組織ですね。先ほど言った表皮、神秘、皮下組織の中の一番下のところですね。
要は脂肪成分のところに直接針を刺して入れていくということで、最大のメリットはですね、この血管の中に入れなくていいっていうのが最大のメリットになりますね。
だから皮下組織が確実にあって、特に脂肪が多い部分ですね。
太ももであるとか、お腹であるとか、そういうところに注射をしてですね、それで持続的にお薬を入れるっていうことが可能になります。
一番有名なのはですね、糖尿病のインスリンっていう血糖を下げるホルモンがあるんですけれども、これの皮下注っていうのは非常に有名だと思いますし、
あとは、緩和の領域でいくと、医療用麻薬ですね。これを皮下注射するっていうことはね、特に在宅領域とかでは非常に良くされますね。
これ、1回1回この点滴をルート確保してとかっていうことになると、だいぶ大変なんですけれども、皮下注だったらもう本当にその場でパッとできるっていうのもあったりするので、そういう感じで皮下注射使われることが多いですね。
筋肉注射とその他の注射
で、あとはご質問でいただいていた最後は筋肉注射なんですけれども、筋肉注射はですね、
多分一番、ここ最近で筋肉注射をされた機会が多いのはコロナのワクチンじゃないかなというふうに思います。
多くのワクチンはですね、実は日本では従来皮下注射をされてたんですけれども、実際には筋肉注射ができるというか筋肉注射のほうがいいっていうデータとかもあって、
新型コロナワクチンに関しては臨床試験が筋肉注射されたっていうこともあって、全部筋肉注射されたっていうことになっています。
なのでワクチンが一番有名ですけれども、あとは緊急時の時のですね、アナフレキシーショックが起きた時のアドレナリンっていうですね、そういうお薬があるんですけれども、血圧を維持したりとかするお薬があるんですけど、これがね筋肉注射っていうのがあります。
なのでこれは一般の方でもですね、筋肉注射をできるようなキットがあるんですけれども、それを持っておいていただいて、例えば鉢に支えた時とかですね、そういう時には自ら筋肉注射をやっていただくっていう必要性がありますね。
あとは、さっき抗生物質の話しましたけれども、一部の抗生物質、抗菌薬は筋肉注射をすることができるっていうか、ものもありますので、
そういったところで、乗脈のキープが、ルートキープっていうですね、乗脈の確保が難しいっていう場合には筋肉注射をする抗生物質もあるっていう、そんな感じですかね。
リクエストいただいていたのはこの4つなんですけれども、実は他にもですね、マニアックなというかちょっとレアな注射もありまして、一つはですね、水液注射。
水液注射と言わないな。水液空注射かな。ちょっと正式名称わからないですけど、水中、水中っていうんですけれども、要は脳脊髄液っていうですね、神経、脊髄の周りを回る液があるんですけれども、
その中で直接その薬液を入れていくっていうものがあって、これは例えば脳定位があるとかですね、抗がん剤を入れていくとかですね、そういった時に使われるんですけど、ほとんどやることないかなと思いますね。
という感じなのと、次が関節注射ですね。関節注射はですね、特に整形の領域とかでよくされますけれども、その名の通り関節の中に薬を入れていくっていう、関節空っていうところがあるんですけれども、
関節って滑りが良くなるように、周りちょっとだけ液体で満ちてるんですよね。水が溜まってくると痛み出たりとかするんですけれども、溜まりすぎるとですね、その関節の空間の部分に薬を入れていくということで、
これヒアルロン酸注射とか聞かれたことあると思いますけど、こういうのがありますよね。という感じです。
あとは骨髄注射っていうのがあってですね、これは骨髄の中に直接点滴とか液を入れていくっていうのがあって、これは私自身は実際にはやったことないんですけど、シミュレーションではやったことあるんですけれども、
緊急の時とかですね、腸脈炉確保が困難っていう場合にはですね、そのスネの部分に骨髄芯っていうのを刺して、そこから必要なお薬とか点滴とか入れていくっていう方法があったりするんですけれども、
これはあんまりやられることはないのと、あと小児の領域でやられることがあるというふうに聞いてますけれども、あんまり、少なくとも私自身は実際の臨床でやったことはないっていう感じですね。
という感じでした。なので、いろんな点滴の方法、注射の方法があるっていうことを知っておいていただけたらいいかなと思ってお話しさせていただきました。
では、最後にしんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよ。しんしんじゃんけん、じゃんけんぱ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
わいたいな。一階のたけでした。
興味、しんしん。
10:08

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