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2025-04-23 08:15

《1218》大切な人を亡くした人にかけてはいけない言葉とは?

【本日のご質問】

悲嘆のケアに関する質問です。

ぱんだは先日、長年の恩師を亡くしました。ぐすん😢

頑張って仕事をし終えた金曜の夜。師匠とリハーサルした時の写真を見返して、師匠が恋しくてまた涙してしまいました。

日常を取り戻していく過程で「こう言うことはしない方がいい」と言うことがありましたら、教えていただきたいです。

また、たけお先生がなさっている遺族ケアがどのような現場なのか、お聞きしたいです。


参考)遺族ケアガイドライン

遺族とのコミュニケーション

https://jpos-society.org/pdf/gl/2023family/2-3_2023-guideline-family.pdf


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

* リスナーの踊れるパンダさんから、亡くなった師匠を偲び悲しむ気持ちへのケアについて質問が寄せられた。

* 今回は、質問への直接的な回答ではなく、周囲の人が遺族に対して理解しておくべきこと、特に声かけや態度に焦点を当てて解説する。

* 日本サイコオンコロジー学会のガイドライン「遺族ケア」を参考に、特に総論の「遺族とのコミュニケーション」(29~30ページ)の内容を紹介。

* 遺族が抱える可能性のある3つのポイントとして、(1)治療の後悔、(2)記念日反応、(3)周囲からの声かけや態度を挙げた。

* 治療の後悔は、特に長く治療を続けていた場合に、もっと良い方法があったのではないかと感じる遺族がいることを説明。

* 記念日反応は、命日や月命日、亡くなった状況などを思い出し辛くなることで、誕生日や結婚記念日、発病日などは特に注意が必要。

* 最も重要な点として、周囲からの声かけや態度について、遺族を傷つける可能性のあるNGワードを紹介。(寿命だった、いつまでも悲しまないで、気づかなかったの、元気そうで、楽になったでしょ?)

* これらの言葉は「役に立たない援助(アンヘルプフルサポート)」と言われる。

* 逆に、遺族にどう声をかけたら良いか迷う場合は、沈黙することや「言葉が見つかりません」と正直に伝えることが有効。

* ガイドラインの全文はネット上で公開されており、今回の内容は総論の初めの部分であるため、他の部分も参照してほしいと述べた。


興味シンシン☝

サマリー

悲嘆のケアに関する問いかけを通じて、愛する人を失った方々への適切な言葉かけの重要性が語られています。また、イゾッキ屋ガイドラインに基づく治療の後悔や記念日反応についても触れられています。

悲嘆のケアの重要性
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答リクエストにお答えしていこうと思うんですけれども、
今日はですね、これまた1ヶ月以上、1ヶ月半ぐらいかな、お待たせしました。
踊れるパンダさんからのご質問リクエストです。
はい、質問がですね、悲嘆のケアに関する質問です。
パンダは先日長年の恩賞なくしました、ぐすん。
頑張って仕事を仕終えた金曜の夜、師匠とリハーサルした時の写真を見返して、
師匠が恋しくてまた舐めらしてしまいました。
日常を取り戻していく過程で、こういうことはしない方がいいということがありましたら教えていただきたいです。
また、武雄先生がなさっているイゾッキ屋がどのような現場なのかお聞きしたいですということで、
はい、ご質問ありがとうございます。
はい、お悔やみ申し上げます。
し、これですね、ちょっとご質問はですね、ご本人がこういうことはしない方がいいっていうような、
そういうリクエストだったかと思うんですけれども、
逆にですね、ちょっとこれは二重過程モデルっていうので、
その異例がありながら徐々に日常に戻っていくっていうような、そんなモデルがあるんですけれども、
今日はですね、この周りの人の声かけとか、周りの人はこういうことは最低限理解しておいた方がいいよということに
治療の後悔と記念日反応
焦点を当ててですね、お話していきたいなというふうに思います。
というのは、私ですね、イゾッキ屋ガイドラインに関わって5年ぐらいになるんですけれども、
実はですね、これイゾッキ屋ガイドラインって出版された当時は全然見られなかったというか、
あの書籍でしか見られなかったんですけれども、
今はですね、ネット上に公開されていて、そういうの一部分ですね、
具体的には総論のところの3っていうところですね、
異族とのコミュニケーションですね、
29ページから33ページまでをリンクで貼ってありますので、
こちらをですね、ちょっと一緒に読み解いていきたいなというふうに思います。
ちなみにですね、ここのところを書かれたのは、
大西先生、埼玉医大の大西先生、精神科の先生ですね、
大西先生と、あと奈良県立医大の心療内科医科の脇屋先生ですね、
ドクタートッシュですけれども、のお二人が書かれております。
あ、30ページまでですね、29、30ページのこの2ページをね、
今日一緒に読み解いていきたいなというふうに思います。
はい、ここもう一番上のところに書いてありますけれども、
3つ覚えていただきたいことがあってですね、
1つがこの治療の後悔が必ずあるっていうことですね。
2つ目が記念日反応ですね、これ非常に有名な言葉ですけれども、
3つ目が今日一番テーマにしたいこの周囲からの声かけとか態度ですね、
この3つを覚えていただけたらなというふうに思います。
まず1つ目の治療の後悔ですね、
これはどういう状況でですね、その大切な方が亡くなられたかっていうのにもよるかなというふうに思うんですけれども、
今回のような比較的突然亡くなられたケースはね、
あんまり当てはまらないかなとは思うんですけれども、
ただ長年その例えばガンの治療をしているとかですね、
私の専門領域でいくとその腎臓悪くなってずっと透析しているとかですね、
移植をした後の療養が続いているとかですね、
そういった感じで長く治療を続けている場合ですね、
特にこの治療に関してもっといい方法があったんじゃないかみたいなことをですね、
ご遺族の方、これちなみにですね、ご遺族って家族に限らないんで、
家族に限らずその大切な方とかもこの遺族に含まれるっていうことになってるんですけれども、
はい、そういうことでご遺族としてはですね、
もっといい方法があったんじゃないかとかということで公開されるということで非常にあったりします。
特にですね、ここにも書いてあるように、
カバンケアに携わる身としてはですね、
このモノヒネを使ったから早く亡くなってしまったとかですね、
あと鎮静ですね、最後眠らせるようなお薬を使うこととかってあるんですけれども、
それをしたために早く亡くなってしまったっていうふうに言われるかなって、
まあ確かにね、まだいらっしゃるんですけれども、
そういうことではないんですよね。
はい、だからこれは適切に知識を提供する。
これどっちかというと医療者かっていう感じですけれども、
ただこういうのは誤解であるっていうことは、
医療者でない方も知っておいていただけたらなというふうに思います。
はい、っていうのが一つ目ですね。
二つ目はですね、記念日反応っていうことで、
これはね、ご存じの方もいらっしゃるというか多いかもしれないですけれども、
その明日とかですね、月明日とかそういうこともそうですし、
あとは記念日ではないんですけれども、
その亡くなられた状況とかですね、
あと病院とかもそうですけれども、
そういうのでその時のことを思い出して辛くなるみたいなこととかってあったりするんですよね。
はい、なのでこの一番下に書いてありますけれども、
やっぱり亡くなった方の誕生日とかですね、結婚記念日、
あと病気がわかった時とかですね、
あと亡くなられた日とかですね、
こういうところは特に要注意っていうことも、
これもね、医療者は当然ですけれども、
周りの方も知っておいていただいたほうがいいかなというふうに思います。
周囲からの言葉かけ
はい、で三つ目ですね。
三つ目がですね、これ今日一番伝えたいことなんですけれども、
この周囲からの声かけとか態度ですね、
これ医療者は当然ね、気をつけないといけないんですけれども、
医療者以外の方もですね、
こういう言葉かけしてませんかっていう、
意外とね、してしまっている方がいらっしゃるんじゃないかなというふうに思うんですね。
で、それがこの表の5に書いてある、
遺族に対して示したい言葉っていうことで五つ書いてありますね。
一つ目が寿命だったのよ。
これはあんまり言わないかもしれないですけど、
二つ目がいつまでも悲しまないで。
三つ目、気づかなかったの。
四つ目、元気そうね。
五つ目、でもこれで楽になったでしょっていうような、
こういうのを言わないようにっていうふうに言われていますし、
あとこういうのはですね、この下にその2のところに書いてありますけれども、
役に立たない援助っていうことで、
unhelpful supportっていうふうに言われるんですよね。
なので、こういうお声かけはしんでいただきたいですし、
逆にですね、じゃあどういう言葉かけをしたらいいのっていうふうに聞かれることもあるんですけれども、
二つありまして、
一つは沈黙するっていうですね。
なんかね、声をかけないといけないっていうふうに思うかもしれないですけど、
声かけなくていいんですね。
沈黙する。もしくは、
言葉が見つかりませんっていうふうに正直に言うっていうですね。
この二つが、
もしご遺族に対面してですね、
どういうふうにしたらいいかわからないみたいなときにはですね、
ありかなというふうに思いますね。
という感じです。
ということで、
ご紹介させていただきました。
ちょっとね、いただいたご質問とは若干ズレでテーマになってしまったんですけれども、
これガイドラインね、全編読めますので、
また、たぶん二重加点理論とかね、
総論の結構初めのほうで書いてあったかと思うんですけれども、
一章か二章だったかな。またご覧いただけたらなというふうに思います。
ということで、
最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよ。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、
ちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いしなさい。カリオタケイでした。
おみししん。
08:15

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