内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日はですね、いただいているご質問に絡めてですね、
あと先日ですね、森永卓郎さんが一昨日かな、
1月の28日にご請求されたお亡くなりの間ということで、
それに関連するニュースと質問回答をさせていただきたいと思っております。
まずは、自信でお悔やみ申し上げたいと思うんですけれども、
森永卓さんですね、私まで書籍を読んだりとかですね、
非常にキャラクター濃い経済アナリストの一人だなというふうに思っていて、
すごい愛されキャラでしたよね、という感じで。
YouTubeも時々拝見したりとかしてたんですけれども、
改めて風報に接して、YouTubeいつまで出ておられたのかなというのを、
報道でもありましたけれども、見させていただいた、
1月の21日にですね、楽松チャンネルっていうところで対談されてるんですよね。
そこでは比較的お元気にお話しされていてっていう感じで、
そこからね、報道によると1週間ぐらいでかなり急激に、
体調が悪くなれてっていうような感じのようですけれども、
でも亡くなる前日ですね、だから1月の27日のラジオ放送とか、
日本電話で出られたりとかしていて、そこでもかなりしっかりお話しされていて、
やっぱりこの方すごい方だったなというふうに改めて思ったりしました。
それに関連してですね、以前も何回かお話したことがあるんですけれども、
この最後の時ですね、週末期にどんな症状が出てくるのかとかですね、
あとはどういうふうに過ごしたらいいのかとかっていうのをですね、
改めてお話ししたいなというふうに思っております。
ご質問いただいておりまして、ちょっと匿名の方からなんですけれども、
一般論で構いません。癌の患者さんは比較的安定して過ごせた後、
週末期にはガクッと状態が落ちるという、
病の奇跡、イルネストラジェクトリーといいますけれども、これであってます。
は武夫先生から教わりました。
もう食べたり飲んだりできず、でも尿はまだ出ているのに、
点滴の量を減らすのはなぜなのでしょうか?脱水って辛くないのかしら?
と疑問に思っています。よろしくお願いいたします。ということで、
ご質問いただいてますので、このご質問の回答も含めてですね、
お話していきたいというふうに思います。
結論ですね、このリンクをご覧いただけたらと思うんですけれども、
我々ですね、特に看護キャンに携わるものはですね、
この予防予測っていうのをですね、非常に重視してるんですね。
要はどれぐらい予明があるかということなんですけれども、
これですね、もちろん患者さんによっては、
自分ご自身がどれぐらい後生きられるかっていうのを知りたくないっていう方もいらっしゃるので、
それは尊重されるべきなんですけれども、
例えばいつまで生きられるのかとかですね、
例えば今の時期だったら春の桜を見られるのかとかですね、
お孫さんの入学式とか卒業式に入学式に出られるのかとかですね、
その辺を考えて、残された時間を過ごす方って比較的多くいらっしゃるんですよね。
そんな時にですね、全くどれぐらい生きられるかわからないっていうことではなくて、
ある程度ですね、予測するっていうのは非常に重要になってきて、
この用語予測って特に緩和の領域では重要視されています。
その中でですね、完全に当てずっぽうでもなくて、
もちろんですね、臨床的にこの方はあとどれぐらい生きられるかなっていうのを、
感覚的に我々判断するっていう能力というか、そういう経験値もあるんですけれども、
ただそれをですね、数値化して表すっていうのはありまして、
それが今日のリンクについているこの用語予測のためのスコアっていうのですね。
これがいろいろありまして、これをちょっと解説してみたいというふうに思います。
大きく3つありまして、そのうちちょっと今日はこの一番上のPAPスコアっていうのだけを話しようかなというふう、
PAPスコアとPPIかな、一番目と二番目だけを話しようかなと思うんですけど、
結構似た項目があるのでご覧いただけたらと思うんですけれども、
このPAPスコアっていうですね、パリアティブプログノーセススコアっていうですね、
いうものなんですけれども、これがおおよそ月単位ですね、
中期的な用語、月単位の用語を予測する指標っていうことで、
この6項目からなっています。
ただ一番大きな点数の割合を占めるのはですね、この臨床的な用語の予測っていうことで、
これがさっき言っていた経験値としてどれぐらい残された時間があるかっていうもので、
これによってですね、かなり大きく点数が左右されるっていうものになっていて、
その次にですね、このカルノフスキーパフォーマンススケールっていう、ちょっと噛みそる名前ですけれども、
要は日常生活がね、どれぐらい遅れているかっていうのをですね、
10点から100点に分類してですね、
それが30点以上か、そうじゃないか、10点、20点かっていうことによって点数が決まってくるっていうものになっていて、
点数が高ければ高いほど、比較的普通の日常生活が遅れていて、
点数が低くなると、全く動けないと点数が低いっていう、そんな指標になっています。
でですね、これちょっと後からのPPIにも出てくるんですけれども、
この食欲不振と呼吸困難ですね、これがね、点数の中に入っているっていうのも非常にポイントで、
今回のね、森永卓郎さんのご自身の話の中にもですね、
最後1週間ぐらいでガクガクっと食欲が落ちたみたいな、
結構多分ネタ気になっておられたんじゃないかなというふうに思うんですけれども、
そんな感じで、食欲不振とかですね、あと呼吸困難ですね、
この辺も予後を予測する、どれぐらい残された時間があるかっていうのを予測する上で、
非常に重要な指標になってきますし、あとはこのパップスコアに関してはですね、
この吐き血球とかリンパ球とかですね、こういった血液検査のデータも入ってくるっていうのが、
これの特徴ですね。
これがですね、9点以上、解釈っていうところに書いてありますけれども、
比較的予後が短い、終単位、21日以下ですね、
予後の可能性が高いっていうことになりますし、5.5以下の場合には、
月単位、1ヶ月以上は生存が見込めるんではないかっていうような、
そんな予測になるっていう感じですね。
もう一つのですね、この2って書いてあるPPIっていうですね、
これがですね、比較的日本ではよく使われる、
これは日本の緩和ケアのレジェンドの森田先生っていう先生が開発した、
1999年だったかな、に論文を発表したやつですけれども、
これがですね、採血なしで判断できるっていうところが非常にキーになるのと、
あとはもっと短期的な予後ですね、終単位の予後を予測するスコアっていうことになってます。
これもですね、一番数字の割合として大きいのがこの
パリアティブパフォーマンススケールっていうですね、この下に書いてある資料2って書いてあるやつですけれども、
そこに書いてありますけれども、どれぐらい起きていられるかとかですね、あと傾向摂取ですね、
口からどれぐらい摂取できてるか、あとはこの意識レベルですね、
ちょっと後からも出てきますけれども、この終末期になってくるとですね、
徐々にね、寝てる時間が長くなってくるんですね、こういうのを終末期専門っていう風に言ったりしますけれども、
はい、だから、あの経民って書いてありますけれども、日中ウトウトしてるとかですね、
いうのが長くなってくると、いよいよ近いかなっていうような、
そんな判断になってくるっていう感じですね。でも、森入一卓さんはね、本当に、
前日まで普通に話されてましたし、あれすごいなと思いましたけれども、
というのが一つ点数として一番大きなものになってきます。
二つ目としては、この傾向摂取量ですね。先ほどの食欲不振ともちょっと似たような感じですけれども、
やっぱり食べる量がですね、もう減ってきます。
これはですね、もう終末期になるとですね、そういう食べるだけのエネルギーも出てこないということで、
減ってくると近いかなっていう感じになるのと、
あとは呼吸困難もありますし、あとは、このスコアで非常に特徴的なのが、
この不守っていうので、この不守はですね、このご質問の中にもありましたように、
点滴してるとですね、余計に不守が増えてしまうんですね。