チョイス@病気になったとき
「おなかの悩み 下痢・便秘 〜過敏性腸症候群〜」
配信期限7月19日(日)午後
https://www.web.nhk/tv/an/kenko-choice/pl/series-tep-7JKJ2P6JVQ/ep/ZV7PL9YYRJ#%E9%81%8E%E6%95%8F%E6%80%A7%E8%85%B8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
## 【専門医が物申す】NHK『チョイス』過敏性腸症候群の回にツッコミを入れてみた
皆さん、こんにちは。たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長の「内科医たけお」です。
いつもはNHKの医療番組『チョイス』を大絶賛している私ですが、先日(2026年7月12日)放送された「お腹の悩み 下痢・便秘・過敏性腸症候群(IBS)」の回は、専門医の目から見て「いやいや、ちょっと待って!」とツッコミたくなるポイントが満載でした。
今回は、一般の皆さんが誤解しないように、医師としての補足とツッコミを分かりやすくお届けします。
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## チョイスへのツッコミ:ここが「おや?」と思った3つのポイント
### 1. IBSの診断に「X線(レントゲン)検査」は必要ない!
番組内では、IBSの診断プロセスとして「X線検査」が紹介されていました。さらに「X線検査で大腸のポリープや腫瘍がないかを調べる」といった説明がありましたが、**これには大きな疑問があります。**
* **ガイドライン上の事実:** IBSの診断において、通常X線検査は必要ありません。
* **ポリープや腫瘍はX線では見つからない:** 腸閉塞(便やガスが詰まった状態)の確認ならともかく、ポリープやがんなどの微細な病変をレントゲンで発見するのはほぼ不可能です。
* **本来行うべきは:** 通常は**大腸内視鏡(カメラ)検査**や、必要に応じた血液検査を行います。なぜX線検査を大々的に出したのか、非常に謎です。
### 2. 「診断基準(ローマIV基準)」の紹介が不正確
番組では「下痢に加えて腹痛を伴う状態が週に数回以上、数ヶ月続く」といった定義が紹介されていました。しかし、日本でも広く使われている国際的な診断基準「ローマIV(Rome IV)」とは少しズレています。
> **【正しいRome IV基準(患者・家族向けガイド2023より)】**
> 最近3ヶ月間、平均して**週に1回以上**お腹の痛み(腹痛)が繰り返し起こり、さらに以下の3つのうち2つ以上の特徴を伴うこと。
> 1. 排便に関連してお腹の痛みが変わる(楽になる、または悪化する)
> 2. 排便の頻度の変化(便秘や下痢になる)を伴う
> 3. 便の形状(外観)の変化を伴う
>
>
このように、単に「お腹を壊す」だけでなく「排便(便を出すこと)に関連して症状がどう変化するか」が、IBSの超重要ポイントです。
### 3. 漢方薬のチョイスにエビデンス(科学的根拠)が薄い
治療薬の紹介で、なぜか「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「六君子湯(りっくんしとう)」が強く推されていました。
* **六君子湯は胃の薬:** 六君子湯はどちらかというと「機能性ディスペプシア(胃の不調)」の薬です。
* **エビデンスが薄い:** 実はこれら2つの漢方薬は、IBSに対する研究や科学的根拠がほとんどありません。
* **IBSで推奨される漢方:** ガイドライン上、IBSに有効とされているのは「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」や「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」、便秘型なら「大建中湯(だいけんちゅうとう)」などです。なぜ効果の検証が不十分な漢方が紹介されたのか、首を傾げざるを得ません。
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## 番組内の「その他の気になるシーン」
* **ロペラミド(下痢止め)の扱い:** ロペラミド(ロペミン)は常用するものではなく、あくまで頓服(一時的なしのぎ)として使う最終手段です。番組の書き方だと「毎日飲む常用薬」と誤解されないか心配になりました。
* **アンガールズ山根さんへの「診断モドキ」:** ゲストの山根さんの症状を聞いて、スタジオで「それはIBSっぽいですね」と盛り上がった後に、画面下に小さく「正確な診断には医療機関を受診してください」とテロップを出すのは、少々無理がある演出だと感じました。
* **ヨガやストレッチの効果:** 「副交感神経を高めてお腹に良い」と紹介されましたが、実はヨガのIBSへの効果に関する最新論文(2025年発表)を調べると、「効果あり」とする論文と「効果なし」とする論文に分かれており、一概に言い切れる段階ではありません。
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## まとめ:医療監修は本当に大切です
テレビ番組は影響力が大きいからこそ、情報の正確性が命です。特に今回、IBSの診断に「X線検査」を前面に押し出した点については、医療監修として非常に危ういなと感じました。
『チョイス』はいつも素晴らしい番組を制作されているだけに、今回は専門医として少しチクリと言わせていただきました(笑)。お腹の調子に悩んでいる方は、テレビの情報を鵜呑みにせず、まずは信頼できる消化器内科やクリニックを受診してくださいね。
それでは、最後はいつものアレで締めましょう!
**しんしん・じゃんけん・じゃんけん……**
✊ **「グー!」**
今日も皆さんにとって幸せな一日でありますように。
お相手は内科医のたけおでした。興味しんしん!
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サマリー
内科医たけおが、NHKの医療番組「チョイス」で放送された過敏性腸症候群(IBS)の回について、専門医の視点から疑問点を指摘する内容です。番組内でIBSの診断にX線検査が必要とされた点や、診断基準の紹介、漢方薬の選択について、ガイドラインや最新の研究に基づいた正確な情報との乖離を解説しています。また、ロペラミドの扱い方や、ゲストの症状に対する「診断モドキ」など、番組の演出についても言及し、医療情報の正確性と医療監修の重要性を強調しています。