ご紹介する論文はこちら 急性期病院における転倒・転落の発生状況〜入院診療区分で比較した横断研究 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tentouyobou/9/2/9_3/_pdf 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #興味シンシン論文 をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療 #健康 #スタエフ医療部 《AI要約》※誤字多数ありますが、ご容赦ください ## 医療安全推進週間と転倒予防 内科医たけお先生は、11月25日から始まる医療安全推進週間に関連して、医療安全のお話を1週間続けています。今回は日本転倒予防学会誌の2022年の論文を取り上げ、入院中の転倒・転落の発生状況について解説しています。 ## 転倒・転落のリスク評価 医療機関では、入院時に転倒・転落アセスメントシートを用いて患者のリスク評価を行っています。このシートには以下の項目が含まれています: - 年齢 - 性別 - 既往歴 - 感覚(視力・聴力) - 歩行障害 - 活動領域 - 認識力 - 薬剤・アルコール - 排泄状況 これらの項目を評価し、転倒・転落のリスクを3段階で分類しています。 ## 研究結果 広島の病院で行われた研究では、2021年4月から12月までの入院患者10,778人を対象に調査が行われました。主な結果は以下の通りです: 1. 予定入院患者より緊急入院患者の方が転倒・転落の発生率が高い 2. 非高齢者群では、予定入院の0.8%に対し緊急入院は2.3% 3. 後期高齢者群では、予定入院の3.7%に対し緊急入院は5.3% ## 診療科別の転倒・転落率 転倒・転落の発生率は診療科によっても異なります: - 外科、整形外科が比較的高い - 総合診療科も緊急入院の後期高齢者群で高い - 脳神経内科も高い(おそらく脳卒中患者が多いため) ## 転倒・転落予防対策 医療機関では以下のような対策を講じています: - 臨床センサーの使用 - センサーマットの設置 - 動きを感知するセンサーの使用 しかし、これらの対策を講じてもインシデントをゼロにすることは難しく、現状の限界があると指摘されています。 たけお先生は、介護施設ではまた異なる対策が取られているかもしれないと述べ、この分野に詳しくないため、コメントでの情報提供を呼びかけています。