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2023-09-12 08:59

《729》「不定愁訴」という用語について

「医学的に説明できない症状」って? http://www.shinshin-igaku.com/everyone/column_04.html

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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
内科医たけお 内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと焼き減ったそこまなしを、毎朝5時50分に10分テレで配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開生しろくや、皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日はですね、ちょっと物議を醸すかもしれないお話をしたいと思うんですけれども、
タイトルにありますように、不定収束という用語についてっていう、ちょっと、すごい物々しいタイトルにしてますけれども、
昨日のYouTubeライブの一番最後に取り上げさせていただいたんですけれども、不定収束っていう用語ですね、
これに関しては、結構ね、多くの診療内科医とか、診療内科医じゃなくても、
医療者の中に結構ね、いろんな思いがあるんじゃないかなというふうに思いまして、
その辺のお話をしたいなと思ってます。
そもそもですね、この不定収束っていう用語、昨日のYouTubeライブでも思ったんですけれども、
医療者だったら、ほぼ、ほぼ全員が聞いたことはありますよね。
自分が発していなくても、不定収束っていう用語を聞いたことがないっていう医療者は、
まずいないんじゃないかなというぐらい、医療業界ではありふれた用語かなと思います。
一方で、医療業界じゃない方ですね、普通の一般の方だと、
何それっていう、そもそも用語が難しすぎて分からないっていう感じになるんじゃないかなと思うんですけれども、
全然、一般用語ではないんじゃないかなというふうに思います。
ただ、この不定収束に隠れたいろんなものっていうのは、
私個人的にはかなり、まあ、以前から思っていることがあって、
まあ、その辺を少し雑談っぽくお話したいなというふうに思います。
で、まあ、昨日のYouTubeライブの中でもですね、ちょっとDr.P2途中で離脱されてしまいましたけれども、
で、まあ、昨日のYouTubeライブの中でもですね、ちょっとDr.P2途中で離脱されてしまいましたけれども、
で、まあ、昨日のYouTubeライブの中でもですね、ちょっとDr.P2途中で離脱されてしまいましたけれども、
Dr.P2は使うっていうふうに言われてましたけど、私はですね、少なくとも自分では全く使うことがない用語なんですよね。
というのは、そもそもこれ、そうか、音声で聞いてると不定収束っていうのが分かり…、
そもそもどういう漢字を書くか分からないかもしれないですけど、不定は住所不定の不定ですね。
定まらないっていう、不安の不に定まるのが不定ですね。
で収束が収束ってあんまり一般用語ではないと思うんですけれども、
えーと、これ、なんていうんですか、秋が上に書いてあって、春夏秋冬の秋ですね。
で、下に心がつく収ですね。
で、討たえょるっていうので不定収束っていう風に書くんですけれども。
まあこれですね、要は収束ですね。
まあ、訴えが一定しないからっていうことで不定収束っていうことで、
まあ患者さんの訴えが、
まあ、例えば頭痛い Ihnenammäe PA8atai、曰なか痛いNanma 痛い、おなか痛いNaイNANMA measure templeắngと言えば、
耳鳴りがする 目眩がする 息がしんどいとかですね
こういういろんな訴えをされる方に関して 不定周素っていうふうに
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それも検査をしても異常がないっていうことで 不定周素っていうことになることが
多分一般的には多いと思うんですけれども ただこれ昨日も話したようにですね
一個一個きちっと解明していくと おのおのに病気が出てくる
おのおのが一個ずつの病気っていうことは 非常によくあるんですよね
特に診療内科の領域では 心身症の合併っていうのは非常に多くあるので
昨日も例に挙げましたけれども 例えば 過敏成長症候群と
何でもいいんですけど 楽観摂症と あとは変実を合併してるみたいなこととかって
しばしばあるので そうすると訴えとしては 下痢腹痛と顎の痛みと頭痛とかですね
たまには吐き気が出たりすることもありますけれども こういったものが
全部その収束として現れてくるっていう感じになるので
それを一個一個分解してよく考えたら おのおのに病気が出てくるんですけれども
それを全部不定収束っていうことで 考えることを放棄してしまうことになってしまうんじゃないかな
というのが一つですね
あともう一つは これ冒頭にも言ったように 不定収束っていう用語自体が
一般的ではない用語ですよね なので 俗に言う業界用語とか
用語的なところの因語みたいな感じになっていて
なおかつ医療業界の中でこの不定収束っていうのを 使われるシチュエーションってね
ほぼ100%ネガティブな印象なんですね
だから患者さん不定収束多いみたいな そんな感じの使われ方をするんですけれども
それはちょっと違うかなっていうのを 医者になりたいところからずっと思ってるわけです
なので一個一個 もちろん収束が多い患者さんって
結構いらっしゃるんですけれども
さっき言ったようにですね
基本的には我々ってこの主訴って言って 主な訴えと書くんですけれども
1個の主訴に絞りたいっていうふうに思いますし
1個の主訴であればその診断に直結して 検査とかですね
問診・診体・診察・検査とかをやって 1個の診断がつくっていう
それは当然そうなんですけれども
でも患者さんとしては困ってることは 3つか4つあるっていうのは
普通なんで それを不定収束と言われると
ちょっと違うかなっていうふうに 思ったりするのがあったりします
あとはですね 冒頭にも言ったように
検査で異常がないのを不定収束の根拠の一つとして やることが多いかなと思うんですけれども
これもですね いつもお話している 機能性疾患の見逃しですね
これが不定収束っていうふうに 告られることで結構起こりうるんじゃないかな
というふうに思ってますね これがね 不定収束っていうふうに告られることで結構起こりうるんじゃないかなというふうに思ってますね
具体的には先ほど言ったような 過敏性腸症候群とか 顎関節症とかですね
あとは変頭痛とか 変頭痛はね 結構メジャーな病気なんで
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過敏性腸症候群も比較的 最近は知られてきてるかなと思うんですけれども
こういったものとか あとはそうじゃない
例えばもっとマイナーな病気ですね
ストレス性抗体温症とかもそうですし 慢性疲労症候群とかもそうですけれども
こういったものって 疾患概念がね まだ十分に確立されていない
こういったものって 疾患概念がね まだ十分に確立されていない
これはあるんですけれども ただ 機能性疾患の一つとして
我々の中ではね 非常によく知られてる病気なんで
それをいろんな訴えがあるからっていうことで
あ そうそうそう 起立性調節障害とかもそうですね
起立性調節障害とか お子さんに比較的多い病気ですけれども
これね 本当にいろんな症状が出てくるんで
これをね じゃあ不定周素っていうことで 診断しないっていうのは
それは良くないと思うんで
だからこういう機能性疾患に関する
こう 知見がですね 医療者側にも足りてないっていう部分から
なんか不定周素っていうことで
ネガティブワードとして
ひとまとめにしてしまうんじゃないかなというふうに思っていて
これは だから私個人的にはね 使っていないですし
使う医療者がいたら どういう感じで不定周素と思ってるのかを
聞いてしまうっていう 聞かない場合もありますけどね
聞きたい衝動に駆られるっていうことがね しばしばあったりします
はい なので ちょっとこれを聞きの方はね
結構医療者の方もいらっしゃると思いますし
一般の方も結構聞いておられると思うんですけれども
不定周素っていうワードが意味するところみたいなのを
少し考えていただく機会になればいいかなというふうに思ったりしてます
で あとは 今日の参考資料のところに出させていただきましたけれども
これ日本心身学会のコラムっていうのがあってですね
コラム あんまりね これコラム知られてないんですけれども
結構ね いいコラムが書いてあるんですよね
で その中の一つに
この医学的に説明できない症状ってっていうようなコラムがあります
香川大の岡田先生っていう先生が書いたコラムですけれども
これね 非常によくできたコラムなんで
ぜひご一読いただけたらなと思うんですけれども
MUSっていうですね
Medically Unexplained Symptomsっていうですね
日本語に直訳すると医学的に説明できない症状っていう
このタイトルになるような感じになるんですけれども
これってね ものすごい
いっぱいあるんですね
医学の限界っていうのはやっぱりどうしてもあるので
その辺のことに関して
よくよく考えた上で
でも症状はあるっていうことを認めつつ
どういうふうに治療していくかっていうところが
医療者としては腕の見せ所なんじゃないかなというふうに思ったりもしています
はい そんな感じですかね
はい ということで今日は不定周遭について
ちょっと思うことをつらつらお話しさせていただきました
どうも幸せな一日でありますように
お相手は内科医の瀧江でした
興味津々
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