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内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる症状と役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開・生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
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ということで、今日はですね、お薬の話、しかもお薬に関わる腎臓の話をさせていただきたいと思いますけれども、
はじめにですね、はじめにちょっとお断りを2つだけしておこうと思うんですけれども、
まずですね、今日ちょっとお薬の、特に副作用に関する話をしますけれども、
今現状でですね、お薬飲んでいる方に関しては、この放送を聞いてですね、突然お薬やめたりとかですね、
あとは増やすことはないかなと思うんですけれども、それは厳に控えていただいてですね、
必ず、
お薬を出している先生とよく相談いただきたいというのが1つと、
あともう1つは、例によってCOIですね、利益相反はありません。
ちょっとお薬をディスる放送になりますけれども、
決してね、お薬に恨みがあるわけではないですし、
必要なお薬っていうのも当然ありますので、そこら辺バランスを考えて、
我々使用してますっていうのを前提にお話させていただきたいと思います。
でですね、これですね、今日お話ししようと思ったのは、
リスナーの方に、
リスナーのですね、限定のLINEのオープンチャットを、メンバーシップ限定のですね、
LINEのオープンチャットをさせていただいているんですけれども、
その中で、いつだこれ、11月の20日ですね、1週間前の投稿がバズっていたのを教えていただいて、
で、それをですね、ちょっと今日は解説したいと思います。
要は、薬剤性腎障害というですね、お薬によって腎臓が悪くなるっていうのがあるんですけれども、
これの投稿なんですね。
ちょっと投稿の内容を読ませていただくと、
これ糖尿病のね、専門医の先生が投稿されたみたいなんですけれども、
痛みの訴えでロキソニン処方した前医、前医って前の医者ですね。
1ヶ月後、紹介状を持参して動員に来た時には、
鎮痛剤、ロキソニンによる腎不全状態だったよ。
簡単にロキソニンを3錠3掛け。
これね、まあまあちょっと後から話しますかね。
で、処方するな。まだ47歳なのに。
こっちは慌てて腎臓内科に紹介させていただきます。
腎臓内科に紹介する羽目になったよっていう投稿が、
今の段階で1万1000いいねとかですね、
5579引用がついているっていう、
そんな感じなんですけれども、
この投稿ですね、非常に行間がありすぎて、
まあいろいろね、かなりツッコミ心満載なんですけれども、
例えばこれね、3錠3掛けっていうのは、
医療業界ではよく見る記載の仕方なんですけれども、
これ1回1錠っていうことなんですけれども、
なんかリプライとかね、見ると、
1日9錠ものものみたいなのがあったりとかですね、
まあいろいろちょっとカオスな状況になってるんですけれども、
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まあそれはともかくとしてですね、
でも、あとはロキソニーによる本当に腎障害なのかとかですね、
まあ本当にいろいろツッコミ力が満載すぎる投稿なんですけれども、
でも、実際ですね、
腎臓内科医としては、
お薬によって腎臓が悪くなるケースっていうのは非常に多く見ますので、
そこら辺をですね、今日はこのNHKのサイトですね、
NHKの健康チャンネルですね、
のおととしの記事なんですけれども、
これね、非常にいい記事だったんで、
これを元にお話していきたいと思います。
タイトルがですね、
鎮痛薬・抗がん剤・抗圧薬、
血圧を下げる薬ですね、
腎臓に悪い薬剤性腎障害を引き起こす薬っていうことで、
筑波大の山畑先生っていうですね、
腎臓の教授の先生なんですけど、
その先生が解説されているっていう、そんな記事がありました。
で、先ほど言ったようにですね、
お薬の副作用っていろいろありますよね。
腎臓だけではなくて、例えば皮膚にブツブツが出る皮芯っていう、
薬芯って言いますけれども、そういうものとか、
あと肝臓が悪くなったりとかですね、
あとは抗精神薬ですね、精神で作用する薬であれば、
例えば眠気が出たりとかですね、
ふらつきが出たりとかっていうのもあったりする、
いろんな副作用があります。
その中で腎臓が悪くなるのを、
この薬剤性の腎障害っていうふうに、
言うんですね。
で、薬剤性の腎障害はね、
起こしやすい薬と起こしにくい薬とか、
まあいろいろあるんですけれども、
特にね、腎障害の方から見るとですね、
その薬剤性腎障害の原因ですね、
の4分の1、約25.1%ですね。
これが鎮痛薬っていうことに、
ちょっと前の調査ですけどね、
2012年の厚労省の調査ではなっています。
で、それに続くのが抗がん剤ですね。
まあ抗がん剤は、
これはね、非常に、
今、進化してきてるんで、
この当時とはね、
ちょっと状況を断ってるからとは思うんですけど、
でもまあ、当時としては第2抗がん剤で、
それに僅差で第3位になるのが抗菌薬ですね。
まあいわゆる抗生物質ですね。
これが17.5%っていうことになっています。
で、造影剤ってね、
結構有名なんですけれども、
造影CTをとるときに使う造影剤ですね。
陽度造影剤っていうのでも、
腎障害が起こるって、
これ非常にね、有名なんですけれども、
これはね、
意外と少なくて5.7%なんですね。
まあそれでもね、
薬剤性の中でも、
時々見るのが造影剤腎症っていうふうに、
まあこれだけね、
ちょっと特別な名前が付いてるんですけれども、
はい、
いうものになります。
ただまあ、
今でもね、
やっぱり鎮痛薬ですね、
痛み止めに伴う薬剤性腎障害って、
非常に多いかなというふうに思いますね。
で、
その腎臓がですね、
なぜ薬で悪くなるかっていうのを、
その、
このスライドに出てますけれども、
いろんな原因でね、
こう、
腎臓が悪くなるんですね。
まあ一つは血流が減るっていうですね、
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腎臓に行く血が減ったりとかですね、
あと腎臓そのものに炎症を起こすとか、
あとアレルギーとかですね、
あと尿路に詰まるっていうのも書いてありますけれども、
そういう、
まあいろんなものでね、
その腎臓が悪くなるっていうのがあって、
特にですね、
この、
鎮痛薬、
痛み止めによる腎障害はですね、
あ、
その前にですね、
この、
ということの薬剤性腎障害っていう風に書いてありますけれども、
まあ、
えっと、
特に鎮痛薬の中でもですね、
エヌセイズっていう、
まあ先ほどのロキソニンもそうなんですけれども、
この非ステロイド系の抗炎症薬っていう、
まあ要は炎症止めのお薬ですね。
これが、
腎臓に影響を与えることが多いんですね。
で、
まあ、
当然ですけどね、
こう、
痛み止めとかね、
つさましなんで、
もう、
あの、
いろんなところでね、
医療現場で品用されています。
あの、
あと熱が出た時とかですね、
こういう時に、
まあロキソニン、
まあ今、
市販薬でもね、
売ってますけれども、
そういうの非常に多く使われて、
まあ非常にね、
良い薬ではあるんですけれども、
ただ、
あー、
まあ、
一部分ですね、
腎臓障害を起こして、
まあ本当にこの、
えっと、
投稿にあったようにですね、
腎臓内科の紹介になってくるっていうことがあります。
で、
まあ一番有名なのはですね、
この、
炎症の物質を抑えるっていう働きがですね、
この、
エヌセイズっていうのにあるので、
ブラジキリンっていうのを抑えるんですけれども、
それによってですね、
えー、
腎臓に行く血が減ってしまう、
血流が減ってしまうっていうのが、
まあ一番大きなね、
えー、
原因の一つなんですね。
まあこれね、
ちょっと詳しい話すると、
むちゃくちゃ難しい話になるんで、
今日は省略しますけれども、
これが一番多いんですけれども、
ただ、
それ以外のね、
原因によってもなるんですね。
それが、
その次のスライドに書いてありますけど、
アレルギーとかですね、
あと、
ネフローゼ症候群っていって、
えー、
ネフローゼってまあ、
あの、
私の以前の放送でも何回か取り上げましたけれども、
おしっこにタンパクが漏れ出る、
普通はね、
おしっこからタンパクが漏れ出てはいけないんですけれども、
それが漏れ出てしまう病気を、
ネフローゼ症候群という風に言うんですけど、
こういうのになったりすることもあります。
なので、
えーと、
まあ先ほどの投稿だとですね、
まあ、
1日、
えーと、
ロキソニンを多分3錠、
1か月飲ましたから、
みたいな感じの文脈なんですけれども、
実はですね、
ロキソニン1錠でもね、
えー、
鳴るときは鳴るんですよね、
腎障害に。
これはアレルギー性の起床っていう風に言いますけれども、
なので、
まあ、
もちろんね、
えーと、
後からも言いますけれども、
多い量、
長い期間、
長期間ね、
万全と飲んでいるのは良くないんですけれども、
そうじゃない、
えー、
こともあるというのもね、
知っておいていただけたらなという風に思いますね。
はい。
はい。
で、
えー、
ただですね、
まあ、
多くの方はですね、
あんまりこう、
例えば、
飲み止めを飲んでですね、
で、
その後、
じゃあ、
採血するかっていうと、
普通しないじゃないですか。
なので、
ほとんどね、
あの、
腎障害起こっていても、
自覚症状がないっていうこともあったりするんですね。
で、
まあ、
ここに自覚症状、
尿の減少、
むくみ、
食欲低下、
だるさとかっていう風に書いてありますけれども、
えーと、
あ、
まあ、
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ここにも、
そうですね、
文章中に書いてありますね。
まあ、
自覚症状がね、
出てなくて、
そういう風に思うんですけれども、
そういうこともね、
まあ、
結構あったりします。
はい。
で、
えー、
あ、
もう9分ですね。
で、
えっと、
まあ、
予防ですね。
じゃあ、
どうしたら予防できるのかっていうことですけれども、
まあ、
先ほども言ったようにですね、
まあ、
必要でない薬は使わないっていう、
まあ、
当然そうですよね。
あの、
万全とこう、
痛み止めを飲み続けるのはよろしくないですし、
あとは、
えっと、
もともとですね、
腎障害がある方、
ちょっと先ほどスライド飛ばしましたけれども、
もともと、
腎臓にダメージを起こしやすいので、
えー、
別の薬、
まあ、
具体的には、
アセトアミノフェンっていうのを使ったりすることもあったりしますし、
あとは、
えっと、
他の薬との飲み合わせの関係もありますけれども、
その水分ですね、
まあ、
やっぱり脱水が、
えっと、
先ほどの血流の話じゃないですけれども、
この、
えっと、
合わせ技で、
えー、
腎臓にダメージを起こすっていうこともあったりするので、
まあ、
あの、
腎臓がね、
悪い方って、
どうしてもね、
水分を控えがちになりがちなんですけれども、
まあ、
特に高齢者ですね、
高齢者に関してはね、
えー、
あまり過度にね、
こう、
水分を控えようとすると、
おお、
それで、
結構、
高齢の方ってね、
痛み止め飲んでること多いじゃないですか、
だから、
その辺はね、
本当に、
まあ、
医療者としても注意しないといけないかな、
というふうには思いますね。
はい。
ということで、
えーっと、
今日は、
薬剤性腎障害、
まあ、
特に、
エヌセイズですね、
まあ、
ロキソニンをはじめとする、
痛み止めによる、
腎障害、
について、
解説させていただきました。
何かの、
参考になれば幸いです。
では、
今日も幸せな一日でありますように、
お相手は、
内科医の竹でした。
興味津々。