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2024-06-17 11:18

《958》がんとわかったときからはじまる緩和ケア(オレンジバルーンプロジェクト)

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プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)

~ 地球まるごと健康を目指す これからのプライマリ・ケア ~ https://www.kanwacare.net/.assets/kanwa_leaflet2107.pdf


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《AI要約》

この放送は、毎朝5時50分から10分程度の「ちょっと役に立つ小話」と題し、内科医である医師が健康に関する話題を提供しています。また、5時半からのライブ配信では視聴者からの質問にも答えています。

今回は「がんと診断された時からの緩和ケア」について、日本がん学会のオレンジバルーンプロジェクトによる冊子「これからがん治療を受ける方へ」を資料として解説しました。

この冊子では、がん診断時から並行して緩和ケアを受けることが重要であると説いています。緩和ケアにより、生活の質が改善され、生存期間が延長することも示されています。

冊子の内容は、1)がんと分かった時の不安に耳を傾ける 2)分かりにくい医師の説明を補足する 3)体や心の辛さを訴えることを促す 4)専門チームによる対応 5)仕事や生活の過ごし方への支援、の5点からなります。

医療者に辛さを訴えることが大切で、全ての医師・看護師が基本的な緩和ケアに対応できるよう研修を受けています。痛みなどの体の辛さだけでなく、心理的・社会的な辛さにも専門チームが対応します。

診断後は、緩和ケアを切れ目なく受けられるよう、様々な場所で支援が提供されます。最後に、がん相談支援センターやがん情報サービスを利用するよう促しました。

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内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる人生と役に立つ小話を、毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、国会生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週月曜日は興味津々資料ということで、皆様のお役に立つ資料をご紹介しているんですけれども、
今週はですね、先週末、週末というか、あの金曜土曜にですね、緩和医療学会がありまして、
それに関連して緩和ケア関連の話題を取り上げていきたいと思います。
で、そう考えるとですね、まずこれは外せないだろうということで、
本日の資料ですね、これからがん治療を受ける方へがんとわかった時から始まる緩和ケアという資料ですね。
これを一緒に8枚のリーフレットかな、読んでいきたいと思います。
これはですね、非常に有名な、我々の協会で非常に有名な冊子というかプロジェクトの一つで、
オレンジバルーンプロジェクトっていうのがあるんですね。
これ、あの学会、日本緩和医療学会が厚労省からの委託事業としてですね、緩和ケアの普及啓発のための活動ということで、
もうこれ多分ね、10年ぐらいやってるんじゃない?
あ、そうですね、これ初版作られたのがちょうど10年前なんで、2014年に作られてるんで、
だから10年以上されてるのの一環で、このリーフレット作られています。
ちなみにこのリーフレット自体は2021年、だから3年前に第3版として改訂されてるっていう感じですね。
だから一部ちょっと内容古いところもあるんですけれども、そこはご理解ください。
ということで、まず1枚目。
ただ今日はですね、これががんの話しますけれども、昨日の問題でもありましたように、
緩和ケアの対象って必ずしもがんだけではないんですね。
それは知っておいていただけたらと思うんですけれども、今回に関してはがんに関する緩和ケアの話ということでご理解いただけたらと思います。
2枚目いっていただくと、まずはじめにということで、目次みたいな感じになっていて、
私たちはこれからがん治療を受けるあなたの生活を支えますということで、
緩和ケアの5つの支援っていうのが書いてあります。
順番にいくと、1つ目ががんとわかったらあなたのつらさに耳を傾けます。
2つ目、意思の説明だけでは治療を決められないとき、わかりやすい言葉で一緒に考えます。
3つ目、つらさがあるとき、体や心のつらさはまずお伝えください。
すべての意思、看護師が対応します。
4つ目、つらさが続くとき、痛みや眠れない気持ちのつらさが続くなら、専門チームが対応します。
5つ目、診断後のこれからの過ごし方、仕事、生活、療養な場所、これからの過ごし方も一緒に考えますっていうことになっていて、
この5つの支援がこれから詳しく書いてあるという感じですね。
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その下、非常に大事なんですけれども、これ昨日の意思国家試験のところでも述べましたように、
がんと診断されたときから始まる看護ケアっていうのが非常に重要なんですね。
この右側に図が書いてありますけれども、以前はこのがんの治療をできるところまでやって、がんの治療の話この後出てきますけれども、
それがもうできないということになったら、そこから看護ケアみたいな、そんな時代がありましたけれども、
今はですね、このがんの治療と並行して、このつらさや症状を和らげる看護ケアっていうのをやっていく。
私よくね、車の両輪に例えたりしますけれども、車の両輪で片方だけでは走っていけないじゃないですか。
なんですけれども、看護ケアをその治療と並行してやっていくことで、その治療を進めていけるっていう、そんな感じなんで、
こういう概念になっているっていうことを知っていただけたらなというふうに思います。
あとは、こういう看護ケアに関しては、もう様々な論文が出てきてるんですけれども、
その左の2段落目に書いてありますけれども、早い段階から看護ケアを受けた場合、生活の質、QLが改善され、
予後にも良い影響があるという調査報告もあります。予後って要は寿命が延びるっていうことなんですよ。
看護ケアをやることで寿命が延びるってすごくないですか、と思うんですけども、そういう論文も出ております。
ということで、続きまして具体的なところに入っていきたいと思います。
まず、R1ですね。ガンとわかったらあなたの辛さに耳を傾けますということで、やっぱりガンの診断って、今でも国民の2人に1人がガンになるとはいえですね、やっぱり衝撃ですよね。
その時に、いろんなことが心配になると思うんですね。ここにいろんな例が書いてありますけれども、こういった例を見ていただいて、
そういうのは、やっぱりまず医療者に相談するっていうところから始まるんですね。これが実は看護ケアになっているっていうことなんですね。
こういう生活のこととか、治療に関わることはもちろんのことですね。生活療養のこととか、あとご家族のこととかを全然相談していいんだよっていうことですね。
これをぜひとも知っておいていただけたらなというふうに思います。
2つ目ですね。医者からいろいろ説明を受けられると思うんですけれども、多々にして、医者の説明が分かりにくいとか、やっぱり時間が限られている中でバーッと話してしまうこともあったりするので、
そういう時に、よくわからないみたいな時には他の方のサポートもしていただけるということで、その中で看護ケアのスタッフが関わるということもあります。
具体的には、ガンの治療は手術・放射線・薬物療法・抗がん剤治療ということに書いてますけれども、いろんな治療があります。
今はですね、ここにもう本当に免疫治療ですね、下にちょっとだけ書いてありますけれども、免疫治療ももう第4の選択肢というか、いう感じでかなり行われることが多くなってきましたけれども、
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ただ、この免疫治療に関してもですね、怪しげな免疫治療は世の中にものすごいいっぱいあるので、そこら辺もこの治療ってどうなんですかみたいなのをお気軽に聞いていただく方がいいんじゃないかなというふうに思います。
あとは、代替療法とか民間療法とかですね、この辺も個別にご相談くださいって書いてありますけれども、治験とかもですね、いう感じになってます。
当然ですけれども、セカンドオピニオンを受けることもできますということですね。
で、3つ目ですね。3つ目が体や心の辛さ、まずお伝えください。全ての医師看護師が対応しますということで。
辛さは我慢しなくていいんですね。日本人は辛さがあっても我慢するの美徳みたいな文化がありますけれども、
それを我慢しない方が治療よりよく受けられるので、まず辛さがあったら訴えていただくっていうのが大事かなというふうに思います。
ここに全ての医師看護師が対応しますっていうふうに書いてありますけれども、
医師に関してはですね、看護ケア研修会、これ医師以外も受講できるんですけれども、その基本的な看護ケア、専門的な看護ケアは専門家に任せるとしても、
基本的な看護ケアに関しては全ての医師が対応できるようにということで、今何十万人とかいう医師がですね、この看護ケア研修会ピースっていうやつを受けてるんですよね。
なので、これも必修化されてるんで、全ての医師がその看護ケアの基本的な知識、技術、対応みたいなのは学んでますので、そこは知っていただけたらなというふうに思いますし、
あとは当然ですけどね、体の辛さだけではなくて、心の辛さみたいのはありますよね。
一番多いのはね、やっぱり痛みですけれども、痛み以外の変わるの辛さもありますし、精神的なもの。
社会的なところもね、ちょっとこの後も話しますけれども、例えば治療費の心配とかですね、そういったものを相談する場もありますので、
本当に心配なことがあったら、まずは相談っていうのを覚えておいていただいた方がいいかなと思います。
あとは、これ昨日の問題でもありましたけどね、医療用麻薬に関する誤解ってまだまだあるんですね。これで注力になることはありませんっていうことで書いてありますけれども、
まだ結構麻薬、特にモルヒンに対するアレルギー反応を示される方っていらっしゃいますけれども、これはカマキャの領域ではもうなくてはならない薬なんで、そこら辺も知っておいていただけたらなというふうに思いますね。
4つ目、辛さが続くとき、痛みや眠れない気持ちの辛さが続くなら専門チームが対話しますっていうことで、これがカマキャチームっていうものですね。
私もカマキャチームで以前働いてましたけれども、あとはカマキャセンターっていうのができている病院もありますけれども、こういった多職種ですね、いろんな専門家が患者さん、ご家族を支えるっていうような、そんな形になっています。
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特にね、看護師さんはですね、そのカマキャに関する専門認定看護師みたいなのがあるんですね。
カマキャの専門というか、がんに関する専門ですかね、専門は。
いうのがあって、非常に私もお世話になりましたし、あとは医療ソーシャルワーカーですね、この社会的なところとかですね、あと経済面の不安がある方に関しては、もう医療ソーシャルワーカーさん、MSWさん、非常にお世話になりましたし、
あとはお薬のことは薬剤さん、食事のことは管理医療士さん、あと、やっぱり運動とかリハビリですね、リハビリの専門職が対応してくださいますし、あとはやっぱり心のケアに関してはカウンセラーさん、ここに臨床心理士としか書いてないですけど、今、公認心理士もどんどん医療現場で入ってきてますので、そういった方々が、自分の専門性を生かしながら支援してくださるっていう、こんな感じになっています。
で、最後5つ目ですね、診断後のこれからの過ごし方ということで、仕事生活する場所、これからの過ごし方も一緒に考えますということで、いろんな場で治療とかっていうのは継続されていきますし、あとは緩和ケアに関してもいろんな場で提供されてるんですね。
だから、本当に切れ目のない緩和ケアっていうのは一つキーワードなんですけれども、どこでも受けられるっていうのがこの緩和ケアだということも知っておいていただけたらなというふうに思います。
ということで、最後に8ページ目にいろいろ書いてありますけれども、いつも言ってますように、このがん相談支援センターですね。がん相談支援センターとがん情報サービス、これだけ知っておいていただけたらいいんで。
がんに関する困りごと、相談ごとはがん相談支援センターかがん情報サービスを調べていただく、もしくはアクセスしていただくのが第一です。
それだけ知っておいてください。
ということで、最後にしんしんじゃんけんでいきたいと思います。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐ。
ということで、今日も正月内にしてありますように、お会いとはない一回のだけでした。
興味しんしん。
11:18

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