内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまずはちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アプラトークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、10月になりました。
はい、ということで、今日10月1日はですね、ピンクリボンデーかな?
はい、ということで、10月はですね、この乳がん検診の普及啓発のためのピンクリボン月間ということになっておりまして、
今週1週間は乳がん検診、特に対策型乳がん検診ですね、のお話を色々させていただいております。
が、あー、初日にも言いましたように、私、乳がんはほとんど取り扱っていないっていうか、
あの、サイコオンコロジーの領域で、そのがん患者さんの心的支援のところで、乳がん患者さんはね、結構関わってきましたけれども、
乳がんの診断とか治療に関してはほとんど関わっていませんので、その点ご承知おきください。
ということで、毎週火曜日はですね、興味津々論文ということで、論文をですね、ご紹介する日なんですけれども、
非常にですね、興味津々な論文を発見してしまいまして、これを一緒に皆さんと読み解いていけたらと思います。
今日取り上げるのはですね、この日本乳がん健診学会、こんな学会があるんだっていうことは初めて知りましたけど、
というのの、第30回の学術大会の特別企画1を論文化したものということで、
マンモグラフィー健診の20年、対策型乳がん健診の歴史とこれからということで、
東北大学の大内先生っていう先生が書かれた論文なんですけれども、
これをですね、創設っていう形の論文ですけれども、4ページかな、の論文で、
非常に読みやすい論文だったので、皆さんと一緒に読めたらなというふうに思います。
歴史がわかるっていう感じの論文になってます。
実はね、昨日一昨日やってきてですね、疑問に思われた方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですね。
というのは、この超音波ですね、乳がん健診でなんで超音波推奨されないのとかですね、
実際やってる乳がんを見つけるためにですね、超音波やってるやっていうふうに思われた方もいらっしゃるかなというふうに思うんですね。
その歴史がですね、この論文を見ればね、よくわかるっていうそんな感じになってますので、
ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
ということで、まず始めにのところですけれども、マンモングラフィーによる乳がん健診が開始されたのは2000年かららしいんですね。
だから、この2020年度で満20年、この年度だったら24年経ってるっていうことなんですけれども、
その中でこの特別企画があったっていうことみたいですね。
まずですね、法的基盤っていうのがあって、必ずこういうね、がん健診とか、まあがん健診に限らずですけれども、
なんかこう医療政策的なことをやるときにはね、法的基盤があって、
その中でこの第3期がん対策推進基本計画ですね。
はい、っていうのは、まあこれがん医療をいろいろ動かしているものなんですけれども、
実は緩和ケアとかもですね、この中に含まれるんですけれども、
その中でがん健診を行っていくっていうことで、この平成20年ですね、
厚生労働省庁措置・健康保健福祉省のための資金が出たりとかっていうことで、
最新のやつはいいですね、それに基づいてがん健診がされているっていうことですね。
で、2位ぐらいからが面白いんですけれども、我が国は1960年代だから、
今から60年以上前ですね、から胃、子宮、頸、肺がん、乳がん、あと大腸ですね、
のがん健診はもうすでに始まっているみたいなんですね。
なんですけれども、特にこの1983年からの老人保健法が施行されてからですね、
その胃がん、子宮、頸がんの、これ老人保健事業として開始されたっていうことで、
ちょっとこれもすごいびっくりしましたけれども、
その次の1987年に第2次老人保健事業として胃がん、乳がんが始まって、
1992年に第3次として大腸がんが開始されたっていうことで、
それが兵夷鎮のところにまとまってますね。
ただこの辺はエビデンスがどうかっていうのはあんまりよくわからない中でされていて、
ただがん健診をやっていこうみたいなノリでなっていて、
この次の段落ですかね、その1987年からですね、
乳がん健診始まったっていうことなんですけれども、
はじめはですね、やっぱり問診と試食診だけだったみたいなんですね。
なのでマンモグラフィーではなかったっていう、
死亡率減少を示す科学的根拠はなく、有効性を評価した形跡を見られないっていうことで、
今から考えるとですね、我々の世代はEBM、エビデンスベースメディズン、
根拠に基づいた医療をやっていくっていうのは当然じゃ当然なんですけれども、
この時代とかはね、とりあえずやっていこうみたいな感じの流れで、
この問診と試食診だけの健診が始まっていたみたいなんですね。
なんですけれども、欧米ではですね、このマンモグラフィーによる乳がん健診がもうすでにされていて、
無作為ランダム化比較試験っていう、いわゆるRCTっていうやつですね。
それで、死亡率の減少が示されていたっていうことで、
そこにね、すごいギャップがあったっていう感じみたいですね。
で、その後ですね、この1995年からですね、
このマンモグラフィー導入による乳がん健診の精度管理の確率に関する研究班っていうのができたみたいで、
そこからいろいろ、徳島トライアルとかですね、なんかそういうのができたみたいで、
で、最終的にいろいろ評価されて、
で、やっぱり乳がん健診ではマンモグラフィー健診が必須だよねみたいな勧告がですね、