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2024-10-01 10:45

《1049》一緒に学ぼう☝️対策型乳がん検診の歴史📝

本日ご紹介した論文はこちら

マンモグラフィ検診の20年

対策型乳がん検診の歴史とこれから

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjabcs/30/1/30_1/_pdf

J-STARTのWebページ

https://www.j-start.org/

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《AI要約》※誤字はご容赦!


## 乳がん検診の歴史と現状


内科医たけお先生は、10月1日のピンクリボンデーにちなんで、乳がん検診の歴史と現状について解説しています。


### 乳がん検診の法的基盤と歴史


- 2000年からマンモグラフィーによる乳がん検診が開始された。

- がん検診の法的基盤として、第3期がん対策推進基本計画や厚生労働省健康局長通知がある。

- 1960年代から各種がん検診が始まり、1987年から乳がん検診が老人保健事業として開始された。


### マンモグラフィー導入と検診方法の変遷


- 当初は問診と触診のみだったが、2000年からマンモグラフィーが導入された。

- 2004年から40歳代もマンモグラフィー検診の対象となった。

- 2016年の指針改定で触診単独法は推奨されなくなった。


### 超音波検査の研究


- 超音波検査の有用性について研究が進められている。

- J-START(超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験)の結果がLancetに掲載された。

- マンモグラフィーと超音波検査の併用に関する研究が継続中である。


## 乳がん検診の現状と課題


### エビデンス不足の項目


- 触診単独法

- 超音波検査(単独法およびマンモグラフィー併用法)

- 40歳未満の検診


### 新たな検査項目導入の条件


がん検診の基本条件として以下の7点が挙げられている:


1. がんの罹患率と死亡率が高いこと

2. 検診で死亡率が減少すること

3. 適切な検査方法があること

4. 検査が安全であること

5. 検査の精度が高いこと

6. 発見されたがんに治療法があること

7. 検診のメリットがデメリットを上回ること


たけお先生は、これらの条件を満たさない検査(例:腫瘍マーカー検査)が一般的に推奨されない理由を説明しています。


この情報は、乳がん検診の歴史と現状を理解する上で重要であり、検診の意義や課題を考える際の参考になります。

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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまずはちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アプラトークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、10月になりました。
はい、ということで、今日10月1日はですね、ピンクリボンデーかな?
はい、ということで、10月はですね、この乳がん検診の普及啓発のためのピンクリボン月間ということになっておりまして、
今週1週間は乳がん検診、特に対策型乳がん検診ですね、のお話を色々させていただいております。
が、あー、初日にも言いましたように、私、乳がんはほとんど取り扱っていないっていうか、
あの、サイコオンコロジーの領域で、そのがん患者さんの心的支援のところで、乳がん患者さんはね、結構関わってきましたけれども、
乳がんの診断とか治療に関してはほとんど関わっていませんので、その点ご承知おきください。
ということで、毎週火曜日はですね、興味津々論文ということで、論文をですね、ご紹介する日なんですけれども、
非常にですね、興味津々な論文を発見してしまいまして、これを一緒に皆さんと読み解いていけたらと思います。
今日取り上げるのはですね、この日本乳がん健診学会、こんな学会があるんだっていうことは初めて知りましたけど、
というのの、第30回の学術大会の特別企画1を論文化したものということで、
マンモグラフィー健診の20年、対策型乳がん健診の歴史とこれからということで、
東北大学の大内先生っていう先生が書かれた論文なんですけれども、
これをですね、創設っていう形の論文ですけれども、4ページかな、の論文で、
非常に読みやすい論文だったので、皆さんと一緒に読めたらなというふうに思います。
歴史がわかるっていう感じの論文になってます。
実はね、昨日一昨日やってきてですね、疑問に思われた方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですね。
というのは、この超音波ですね、乳がん健診でなんで超音波推奨されないのとかですね、
実際やってる乳がんを見つけるためにですね、超音波やってるやっていうふうに思われた方もいらっしゃるかなというふうに思うんですね。
その歴史がですね、この論文を見ればね、よくわかるっていうそんな感じになってますので、
ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
ということで、まず始めにのところですけれども、マンモングラフィーによる乳がん健診が開始されたのは2000年かららしいんですね。
だから、この2020年度で満20年、この年度だったら24年経ってるっていうことなんですけれども、
その中でこの特別企画があったっていうことみたいですね。
まずですね、法的基盤っていうのがあって、必ずこういうね、がん健診とか、まあがん健診に限らずですけれども、
なんかこう医療政策的なことをやるときにはね、法的基盤があって、
その中でこの第3期がん対策推進基本計画ですね。
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はい、っていうのは、まあこれがん医療をいろいろ動かしているものなんですけれども、
実は緩和ケアとかもですね、この中に含まれるんですけれども、
その中でがん健診を行っていくっていうことで、この平成20年ですね、
厚生労働省庁措置・健康保健福祉省のための資金が出たりとかっていうことで、
最新のやつはいいですね、それに基づいてがん健診がされているっていうことですね。
で、2位ぐらいからが面白いんですけれども、我が国は1960年代だから、
今から60年以上前ですね、から胃、子宮、頸、肺がん、乳がん、あと大腸ですね、
のがん健診はもうすでに始まっているみたいなんですね。
なんですけれども、特にこの1983年からの老人保健法が施行されてからですね、
その胃がん、子宮、頸がんの、これ老人保健事業として開始されたっていうことで、
ちょっとこれもすごいびっくりしましたけれども、
その次の1987年に第2次老人保健事業として胃がん、乳がんが始まって、
1992年に第3次として大腸がんが開始されたっていうことで、
それが兵夷鎮のところにまとまってますね。
ただこの辺はエビデンスがどうかっていうのはあんまりよくわからない中でされていて、
ただがん健診をやっていこうみたいなノリでなっていて、
この次の段落ですかね、その1987年からですね、
乳がん健診始まったっていうことなんですけれども、
はじめはですね、やっぱり問診と試食診だけだったみたいなんですね。
なのでマンモグラフィーではなかったっていう、
死亡率減少を示す科学的根拠はなく、有効性を評価した形跡を見られないっていうことで、
今から考えるとですね、我々の世代はEBM、エビデンスベースメディズン、
根拠に基づいた医療をやっていくっていうのは当然じゃ当然なんですけれども、
この時代とかはね、とりあえずやっていこうみたいな感じの流れで、
この問診と試食診だけの健診が始まっていたみたいなんですね。
なんですけれども、欧米ではですね、このマンモグラフィーによる乳がん健診がもうすでにされていて、
無作為ランダム化比較試験っていう、いわゆるRCTっていうやつですね。
それで、死亡率の減少が示されていたっていうことで、
そこにね、すごいギャップがあったっていう感じみたいですね。
で、その後ですね、この1995年からですね、
このマンモグラフィー導入による乳がん健診の精度管理の確率に関する研究班っていうのができたみたいで、
そこからいろいろ、徳島トライアルとかですね、なんかそういうのができたみたいで、
で、最終的にいろいろ評価されて、
で、やっぱり乳がん健診ではマンモグラフィー健診が必須だよねみたいな勧告がですね、
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出されたっていうのがこの表2に書いてあるところですね。
はい。平成10年から1998年ですね。
はい。ということで、その流れを受けて2000年から、
このマンモグラフィーが導入された問診、試食診、
およびマンモグラフィーによる健診を原則させるっていう風になったみたいです。
はい。ただ、この時にはですね、50歳以上が対象だったみたいで、
その4年後ですね、2004年から40歳代の方もマンモグラフィーによる健診が進められるようになったっていう、
そんな感じになってるみたいですね。はい。
で、それに並行してですね、この、
そうそうそう、このJSTARTっていうですね、2016年からですね、この、
えっと、で、2016年にですね、その指針が改定されて、この試食診単独法はもうやめましょうっていうことで、
逆にね、この12年ぐらいから引っ張った、16年か、引っ張ったんだっていうこともちょっと衝撃ですけれども、
はい。でもまあ、今はだから試食診単独っていうのは進められていないっていう、そんな感じになりますよね。はい。
で、でですね、えっと、その、超音波検査、まあ冒頭にも言いました。超音波検査のね、有用性っていうのはね、この頃から研究されていてですね、
それがね、超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する、比較試験、JSTARTっていうことが進んでいたみたいで、
それがね、ランセットっていう、これね、非常に有名な国際的な医学雑誌なんですけれども、それに乗ったみたいなんですね。
はい。で、そこから、あの特に併用をですね、超音波検査とマンマグラフィアを併用する検診に関して、今ずっと研究、調査研究は進んでいるっていう、そういう現状みたいですね。はい。
という感じです。で、えっと、4のところはね、ちょっと飛ばさせていただいて、あ、ただ、まあ4のところも対策又乳がん検診の現在とこれからっていうところで、下から
2段落目かな、あ、証拠不十分の推奨グレードですね、は、1つがその試食心の単独法ですね。で、2つ目がこの超音波検査、まあこれ単独法もマンマグラフィ併用法も、マンマグラフィ併用法っていうのがそのJSTARTで今研究されているところですけれども、はい。
で、あとは40歳未満に関する検診ですね。まあこの辺に関してはまだエビデンスがしっかり確立されていないっていう、そんな感じになっていて、なので、まあ昨日もご紹介した資料の中にもそういう風に書かれている
っていうそういう背景ですね、はい。で、まあそのAメドっていうですね、その研究機関のその乳がんに対するマンマグラフィと乳房超音波検査の併用について有効性及び利益と不利益を評価するための研究、JSTART
いうのが書かれているということで、まあこれね、あの実はJSTARTのホームページっていうのがあるんですね、これね私も今回勉強した初めて知ったんですけど、そこにねもう本当にいろいろな詳細なデータが出てますんで、
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もしご興味ならそちらをご覧いただけたらなというふうに思います、はい。で、最後ですね、5ですね、新たな検査項目の初心への導入を検討するにあたってということで、まああのがん検診に限らずですね、まあ医学進歩していくんで、まあちょっとですね、やる内容は変わっていたりしますよね。
で、そんな中でこのがん検診の基本条件の①から⑦っていうことが書いてあって、これはね本当にその通りだなというふうに思います。
順番に読ませていただくと、①がんになる人が多くまた死亡の重大な原因であること、②がん検診を行うことでそのがんによる死亡が確実に減少すること、③がん検診を行う検査方法があること、④検査が安全であること、⑤検査の精度がある程度高いこと、⑥発見されたがんについて治療法があること、⑦総合的に見て検診を受けるメリットがデメリットを上回ること、みたいなことになっている。
これは本当にその通りで、なので主要マーカーとかが推奨されていないというのはこのことですし、あとはん、がん検診みたいのもあると思うんですけれども、そういうものも全然これを満たしていないので、一般的には推奨されていないというそんな感じになりますよね。
なのでこの辺の情報もぜひとも知っておいていただけたらなというふうに思ってご紹介させていただきました。
詳しくはまたちょっと論文をご覧いただけたというふうに思います。
はい、それでは最後、しんしんじゃんけんに行きたいと思います。
行きますよー。しんしんじゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お会いとはない一回の竹でした。
興味、しんしん!
10:45

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