内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週日曜日は医師国家試験クイズの日ですけれども、
今週のテーマは糖尿病をお送りしようと思いまして、
これ以前も糖尿病をやったような記憶もあるんですけれども、
ただ大事な病気の一つですし、
ちょっといい書籍を見つけたんで、これ水曜日にご紹介するんですけれども、
それにちなんで今週は糖尿病ウィークでやっていこうと思います。
ということで、今日の問題、ちょっと問題部分が長いので早速始めていきたいと思いますけれども、
今日は事例の問題ですね。
47歳の女性、右足の男性の海洋と交結とのため紹介されてLINEしたということで、
海洋わかりますかね。海洋ってこう皮膚がえぐれて炎症のひどい版なんです。
炎症とか感染が起きてっていうので、糖尿病の方にちょこちょこある合併症の一つなんですけれども、
それでLINEしたということですね。
10年前から糖尿病の診断を受けていたが、1年ほど通院していなかった。
2ヶ月前に右足に湯たんぽで熱症、火傷ですね。
おおい自宅近くの診療所で処置を受けていた。
男性のため血糖を測定したところ、550mgパーデシリットルと高く紹介されて受診した。
これ550はもうびっくりするぐらい高いですね。
普通は100台っていう感じ、100台以下。
糖尿病がない方だったら100以下が正常なんで、はい、っていう感じでむちゃくちゃ高いです。
身長が155cm、体重が62kg、血圧156の94、顔面と硬いとに高度の不詳を認める。
硬いって分かりますね、足の下の方、ふくらはぎのあたりってことですね。
腹部に血管雑音を聴取しない。
これはちょっとまた説明しますけれども、お腹に聴診器を当てて音を聞いても血管の雑音ですね。
ザーッザーッっていうようなことはないですよっていうことですね。
はい、尿所見、タンパク3プラス、これ通常マイナスなんで、これ3プラスは異常です。
はい、鮮血マイナス、審査に、上皮炎中数試合に1個、死亡炎中5から9個、各試合、尿タンパク3.8gパーデイ、これむちゃくちゃ多いです。
はい、血液所見、赤血球380万、ヘモロビン11.8gパーディリトル、ヘマドクリット37%、白血球5900、血小板36万ということで、
これはまあほぼ、ヘモロビンだけ若干低めですけど、まあまあほぼ正常かなっていう感じですね。
はい。
皆さんいかがでしょうか。
今日人数が少ないですね、そもそもね。
この難問すぎてちょっと諦めて寝てる方もいらっしゃるかもしれないですけども。
正解は、Cですね。はい。
Cの方、正解です。おめでとうございまーす。
はい、ということで。
はい、これはですね。
えっと、まあ医学生の正答率はね、これ92から96%くらいあって、
まあ医学生はね、まあほぼ正答できる問題なんですけれども、
ただ一般の方にはね、ちょっとってかかなり難しい問題かなというふうに思いますね。
はい。で、まあ選択肢検討していくと、
まあまずAは必要そうですね。
インスリンって糖尿病の治療で使われる薬で代表的なものですけれども、
まあ、もちろんそのお薬で、内服薬で、
インスリン以外のお薬で糖尿病治療していくっていうことも必要ですし、
まあこの方に対してはね、インスリン以外のお薬も使っていくことにはなるんですけれども、
でも、さすがにね、ここまでいくとインスリンはまず必須っていう感じで必要です。
で、Bですね。Bはカルシウム効果薬。
これ何のことか分からない方もいらっしゃったかもしれないですけれども、
これですね、血圧のお薬の一種なんですね。
で、この方、血圧高いじゃないですか。
156の94ってこれ高いんですね。
で、糖尿病と血圧が両方高いっていうのは動脈効果の非常に大きなリスクになるので、
まあ血圧も当然下げないといけないっていうことで、
カルシウム効果薬も使うっていうことになります。
で、続いてですね、まあそれと同じような感じでEですね。
アンジョウテンシンⅡ状態効果薬っていう、これ通称ARBっていう風に言われることが多いんですけれども、
これもですね、血圧のお薬なんですね。
で、これ、BとE何が違うかっていうと、これちょっと専門的に難しいんですけれども、
Eの方がですね、そのおしっこのタンパクですね、を減らしたりとかですね、
あと人員保護効果っていう風に言うんですけれども、
腎臓をね、長期的に守る効果があるっていう特徴がある高圧薬、血圧のお薬なんですね。
なので、この人おしっこのタンパク、先ほども言ったようにものすごいいっぱい出ていて、
まあいわゆるネフローゼ症候群っていうような状態なんですけれども、
はい、それでまあ腎機能に関しては今のところ比較的保たれてるっていうことで、
まあ将来的な腎臓の機能の悪化を抑えるためにARBですね、
アンジョウテンシンⅡ状態効果薬、この辺は必須になってきます。
はい、で、えっと、あとデーですね、
で、HMG肺肝原酵素阻害薬、これも何の薬っていう風に思ったかもしれないですけれども、
これはですね、スタチンっていう薬で、スタチンだったらね、聞いたことあるっていう方も、
医療者は多分聞いたことあると思うんですけれども、はい、というお薬で、
これは脂質上昇ですね、特にコレステロールを下げるお薬ですね。
で、この方、コレステロール非常に高いっていう話さっきあったと思うんですけど、
これまあネフロイド症候群によって高くなっている部分もあるんですけれども、
まあいずれにしても高いので、これも動脈効果のリスク軽減のために必ず必要ということで、