内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、本日は11月の30日ということで、
今年も残すところ、あと1ヶ月なってしまいましたけれども、
11月30日は何の日でしょうか。
多分、去年も取り上げた気もしますけれども、
例年お伝えしているように、この11月30日は人生会議の日なんですね。
いいみとり、いいみとられの頃ということで決まったと思うんですけれども、
人生会議についてですね、人生会議というネーミングを
個人的には会議というのをぎょうぎょうしい感じでやめたほうがいいかなと思っているんですけれども、
このACPですね、アドバンスケアプランディングのキャッチフレーズ、
相性として人生会議というのが設定されているんですよね。
その中で定期的にですね、ご自身の価値観とかですね、
意向とかをご家族あるいは親しい人と、
可能であれば医療者と共有する機会を持ったほうがいいかなということで、
たびたびこのラジオの中では取り上げさせていただいております。
その中でですね、私、福井県の活動も増えておりまして、
この福井県版のエンディングノート、つぐみ、私からあなたへつなぐ未来というのがありまして、
その中にですね、延命治療のことがですね、後半に書いてあったので、
これをちょっと今回取り上げようかなというふうに思います。
ちなみにこのエンディングノート、つぐみはですね、全部で40ページあって、
書き込み式になっていて、第1章、第2章でその他っていう、
今日はその他のところを取り上げるんですけれども、
いう構成になっていて、ご自身で書き込んだりすることができるようになっているので、
これぜひともですね、全然福井県の方じゃなくても使えるので、
インターネットになんか、緑のやつと黄色のやつと2色展開で展開されておりますので、
ぜひご活用いただけたらなというふうに思います。
今日取り上げるのはですね、その中の27ページですね。
PDFで言うと34ページ目になりますけれども、
このマメ知識延命治療とはっていうところを取り上げようかなというふうに思います。
というのは、これ途中にですね、第2章のもしもの時っていうところに、
いろんな用語が書いてあるんですけど、
医療の希望とかですね、徐々に状態悪化した時とかっていうことで、
いろんな選択肢があり得るじゃないですか、あり得るんですけれども、
その用語がないと、用語の意味が分からないとですね、
そもそも選びようがないっていうか、考えようもないっていうこともありまして、
それでこのマメ知識っていうのがついてるんだろうと思っております。
まず選択肢が1から6まで書いてありますけど、
まず1ですね、生命維持のための最大限の治療を希望する、
心臓マッサージ、人工呼吸などっていうことで書いてあって、
これはですね、いわゆる専門的にはフルコードっていうことなんですけれども、
テレビとかでよくある、救命されてる時の場面みたいなのがあるじゃないですか、
そういうのを基本的にはフルセットでやるっていうことですね、
いうことになります。
その代表的なところはこの心臓マッサージ、
専門用語としては胸骨圧迫というふうに言いますけれども、
とかカウンターショック、電気ショック、
これは助作移動なんですけれども、
一般用語としてはこの電気ショックとかっていうことのほうが有名かなと思います。
あとは3つ目、気管疎開、
喉に管を入れてっていう、チューブを入れて呼吸ができるように確保するっていうものとか、
あとその下、人工呼吸器ですね、
ご自身で呼吸ができていればいいんですけど、
ご自身で呼吸ができなくなった場合には、
その機械のサポートをしながら呼吸をするっていうのが、
こういうのが人工呼吸器というふうに言いますね。
最後、気管切開ですね、
その気管疎開をずっと長いことやっていくわけにはいかないので、
大体1週間から2週間ですね、
それ以上に人工呼吸器が必要な場合には、
気管切開といってですね、
喉のところに穴を開けてですね、
そこから空気の出し入れをする、
気管切開用のチューブっていうのがあるんですけど、
気管疎開とは別の、
そこに穴を開けて、
それを人工呼吸器につなぐというような、
こういう方法があります。
これが選択肢1っていうことですね。
これですね、よくある誤解が、
例えば、心臓マッサージはかわいそうなので、
気管疎開だけやるとかですね、
そういう選択肢を言われる方とかいらっしゃるんですけど、
基本的には先ほど言ってたように、
これ全部セットなんで、
気管疎開だけやっても、
心臓止まってしまったら全然意味ないじゃないですか、
逆にですね、心臓マッサージだけやるとかですね、
これちょっと一般市民のですね、
素性処置においてはですね、
短時間であれば心臓マッサージだけやるっていう、
コンプレッションオンリーっていうやり方もなくはないんですけれども、
ただ、心臓を動かしても、
空気というか酸素ちゃんと入れなかったら意味ないので、
この人工呼吸であるとか、
気管疎開とかっていうのは、
医療現場においてはセットであるということになっております。
なので、こういうのが全部まとめて、
パッケージとして提供されるというのが、
いわゆるCPRっていう、
心肺素性処置ということで、
指定をおいていただけたらというふうに思います。
そこまでの状態じゃない場合ですけれども、
その選択肢の2としてですね、
最大限の治療までは希望しないが、
継続的な栄養補給は希望する、
医療などということで書いてあって、
これちょっとね、
これが延命治療っていうことの中にくくってあって、
医療をですね、延命治療とするのかどうか問題とかですね、
中心状況栄養とかもそうですけれども、
これはね、若干やや誤解があるかなというふうに個人的には思いますけど、
要は栄養をどういうふうにするかということですね。
栄養が取れなくなったら、
もう人生の最終段階だというふうな考え方もあると思いますし、
一方で栄養が取れなくなっても、
他の栄養経路ですね、
ここに書いてある3つの代表的なものとして、
医療とか警備、警官、栄養、
あと中心状況栄養というのがありますけれども、
こういった大体の栄養の方法で栄養していくというような、
そういう考え方もあるかなというふうに思います。
医療はですね、有名ですよね。
胃のところに穴を開けて、
ちょっとした小手術みたいな感じになりますけれども、
そこに直接栄養剤を入れていくというような方法になりますね。
その下、警備、警官、栄養というのは、
鼻からですね、チューブを胃まで通して、
そこに栄養剤を入れていくというような方法で、
ただこの医療と警備、警官、栄養は両方とも町を使うということで、
ひっくるめて警庁栄養というふうに言ったりもしますけれども、
普通に我々が食べるのと同じような形の栄養の投与ということになります。
一方でこの中心状況栄養ですね、
これは首とか手から入れる場合もありますけれども、
そういったところからのカテーテルを入れて、
それを太い血管のところに流出するような形で、
濃い栄養剤ですね、濃度の高い点滴をやっていくというのが
中心状況栄養ということになって、
これはただ町を使わないので、
普通の我々が普段食べたり飲んだりとかというのとは
ちょっと違う栄養経路になるということになりますね。
というのが中心状況栄養です。
これ全部に一長一短あるので、
今日はお話しするしかないですけれども、