【本日のご質問】
人工呼吸器は、外せるというお話を聴き、いざというときのためにお伺いします。人工呼吸器を外せる条件を伺います。もし、患者本人が望んでいたのであれば、家族が「人工呼吸器を外してほしい」と申し入れればよいのでしょうか?本人が望んでいたという証拠などの提示は不要ですか?また、疾患にもよるかと思いますが、人工呼吸器を外してからどのくらいの時間が残されますか?数分でしょうか?
この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!
(匿名でも可能です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog
面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは
をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!
■AI要約(誤字はご勘弁ください)
**テーマ:人工呼吸器の着脱について**
リスナーからの質問「人工呼吸器は外せるのか?外せる状況は?家族が外してほしいと申し出れば可能か?外してからどのくらい時間が残されるのか?」に、内科医たけお先生が回答しました。
**人工呼吸器は外せる**
* 人工呼吸器は、一度装着しても外すことが可能です。これは医療関係者の間でも誤解されがちですが、事実です。
* 人工呼吸器に限らず、透析やECMO(体外式膜型人工肺)、PCPS(経皮的心肺補助)といった生命維持装置も、状況に応じて中止することが可能です。
* 重要なのは、延命治療をエンドレスに行うのではなく、患者にとって最善の選択をすることです。
**意思決定の重要性**
* 最も重要なのは、患者本人の意思です。人生の最終段階における医療ケアの方針は、本人の意思を尊重することが原則です。
* 事前にACP(アドバンス・ケア・プランニング)を通じて、人生の最終段階でどのような医療を受けたいかを話し合っておくことが重要です。
* もしもの場合に備え、事前に書面(事前指示書)に希望をまとめておくことも有効です。
* 本人の意思が確認できない場合は、家族の推定意思が尊重されますが、家族の負担を軽減するためにも、事前の話し合いが大切です。
**人工呼吸器を外す際の手順**
1. 本人の意思確認:本人の意思が最優先されます。
2. 家族の同意:家族が納得していることが必要です。
3. 医療チームの検討:臨床倫理的な側面から、医療チームが慎重に検討します。
**人工呼吸器を外した後の時間**
* 人工呼吸器を外した後にどれくらいの時間が残されるかは、病状によって大きく異なります。
* 自発呼吸が全くできない場合は数分程度、自発呼吸がわずかに残っている場合は数時間、あるいはそれ以上の場合もあります。
* 具体的な時間については、主治医に確認することが重要です。
**TLT(タイムリミテッドトライアル)**
* 近年、延命治療は時間を限って行うTLTという考え方が広まっています。
* 患者や家族は、このような治療選択肢があることを知っておくことが大切です。
**まとめ**
* 人工呼吸器は外すことが可能であり、その際には本人の意思が最も重要です。
* 事前にACPや事前指示書を通じて、人生の最終段階における医療ケアについて話し合っておくことが大切です。
* 延命治療にはTLTという考え方があることも知っておきましょう。
サマリー
このエピソードでは、人工呼吸器を外すためのプロセスにおいて、患者の意向を確認する重要性や家族との話し合いの必要性が語られています。また、人工呼吸器を外した後に残される時間についても具体的に説明されています。