内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
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あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答をやっていこうと思ったんですけれども、
ですけれどもですね、今日の予告を昨日の晩出そうと思ったら、
ちょうどですね、あのヤフーのトップページにですね、
また気象病にご用心だったかな、はい、っていうようなタイトルのものを見つけまして、
その記事をちょっと読んだらですね、もうちょっといろいろ思うところがありまして、
ちょっと緊急でですね、今日は気象病にはご用心にはご用心っていうお話をしたいと思います。
はい、で、記事また貼っとこうと思うんですけれども、
昨日の晩に配信された毎日新聞のニュースですけれども、
ゴールデンウィーク後の気象病にご用心、予防のポイントは?っていうことで、
まあとあるクリニックの先生にインタビューしたような、そんな記事になってるんですけれども、
まあちょっとこれね、いろいろつっくりのフロマンスさえ過ぎまして、
はい、っていうことでちょっと、
まあ3つですね、そのなぜ私がですね、この気象病にご用心にはご用心なのかっていうことを話した上でですね、
こういう外来はね、私はお勧めしませんっていうのをですね、最後に言おうと思いますので、
ぜひ最後までお聞きいただけたらと思います。
はい、でですね、まあこれ、
まあ結論ですね、気象病とかあと天気痛とかですね、
こういうのはね、まずそもそも正式な病名ではないんですよね。
正式な病名ではない概念をね、言うのって、
まあちょっと先週取り上げてたね、女性の野生とか低栄養とかですね、そういうのは別として、
あの結構ね、その個人の売名行為と言ったらちょっと言い過ぎかもしれないですけれども、
そういうのでね、言われてる方がね、かなり多いんですよね。
で、あのなんかちょっと知ってる言葉をくっつけたものとかっていうので、
まああの気象病とかっていうので、
あのなって、まあ他にもね、いろいろあるんですけれども、はい、そういうもので、
あの決してね、こう、
医学領域で世間一般に認められた概念ではないっていうのは、
まず大前提としてね、知っておいていただけたなというふうに思います。
まあ一応ね、この記事の中でもね、あの正式な病名ではないっていうのは一応ちらっとは書いてあるんですけれども、
あの、
いや、
まあちょっとこれだけでは、ちょっと弱いかなっていうか、それだったら使わないでほしいと個人的には思いますね、はい。
で、
えーと、気象病をね、使うべきでないと思う理由の一つ目ですね。まず一つ目は、
これはですね、やっぱり正式な診断が遅れる可能性があるっていうの、
これがね、もう圧倒的に第一ですね。はい。で、これ、まあ以前のボイシーでもお話したんですけれども、
まあもちろんですね、その
天候とか気象によって悪くなる病気とかっていうのはあるんですね。まあその代表例が変頭痛
なんですけれども、変頭痛のガイドラインの中にもですね、そういう
気候、気圧の影響を受けるとかっていうのは書いてあって、あとはメニエルとかですね、この辺も
気候の影響を受けるっていうのは、まあよく知られた事実なんですけれども、
それであればですね、まあ例えば変頭痛とか、ここ数年すごい治療進化してるんで、
あの、気象病とつけずに普通に変頭痛でつけたら、ちゃんとした変頭痛の治療を受けられるんですよね。
なんですけれども、それを気象病とつけることによって治療機会をね、してるっていうのは、これはね、あの
非常にもったいないなというふうに思います。加えてですね、
えーと、気象病ってこれ結構ね、自己診断してる方が多いんですよね。あの、気象病かしらとかですね、天気痛とかっていうので、
で、実はこの、えーと、今回インタビューを受けておられた先生も、
あの、ハンドブックっていう書籍をね、出しておられたんですけど、そこにもね、セルフケアのことをものすごい書いてあるんですけれども、これ、
あの、気象病疑いの方はですね、まず1回はね、医療機関を受診していただいた方が、
個人的には良いと思いますね。それはセルフケアで、もちろん大事な要素ではあるんですけれども、セルフケアで
どうにもならない人はね、きちんとお薬を使うことで十分に良くなる可能性があるので、この
えーと、誤診とかですね、まあ誤診というか、気象病自体がそもそも診断名ではないですけれども、
あの、治療の遅れとかですね、あとは
えっと、治療機会を逸してしまうとかっていうのはね、
あの、良くないなというふうに個人的には思うというのが1つ目ですね。はい。で、
えーと、2つ目ですね。2つ目はですね、これも以前のボイシリも話しましたけれども、そもそも
気象とか天候って、自分の力でどうにもできないじゃないですか。
まあ当然ですけどね、その、あの、諸葛孔明みたいな感じで天気変えられる人だったら別ですけれども、まあ普通はね、天気って変えられないんで、
だから、自分がね、どうしようもないものに対して
えー、この病名がつくっていうのはね、あんまり良くないんじゃないかなというふうに
個人的には思いますね。で、これ診療内科の治療でもですね、様々な症状に対して
あの、症状のスケールですね。どういう時に症状が良くなって、どういう時に症状が悪くなるみたいなのを
つけていただくことがかなり多いんですけれども、その中にね、天気を
書いていただくことはね、まあほぼないんですね。
何でかというと、天気はね、あの、自分ではどうしようもないからということで、
はい、もちろん自分でどうしようもあることですね。まあ例えば食事との関係とかですね、
運動したらどうかとかですね、そういう感じで、
あの、自分の行動によってどういうふうにこう症状が移り変わるか、まあもちろんね、それで悪くなる場合もあるので、
その悪くなったら、
ああ、じゃあどういう時や悪くならないかみたいなのを検討していくんですけれども、
っていう感じなんですけれども、気象はね、本当に
あの、不可抗力なんで、まあもちろんね、そっちの方が良いっていう方もいらっしゃるかもしれないですけれども、ただ治療上は
あんまりね、こう自分の力で左右しにくいものに関してね、その要素をね、入れると
まあ、本当にどうしようもないんでっていう部分もあるので、はい、そういう点で