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2020-11-20 13:40

#9 これからの生き方 ゲスト: 北野唯我


キャリアの前に、生き方を決めるときが来た。
多様な登場人物が登場する漫画とその後にあるワークで、自分や他人の生き方が見えてくる「これからの生き方」。著者である北野唯我さんに、この本を書いた経緯や込めた思いについて聞きました。

▽番組概要
・MC:りょかち https://twitter.com/ryokachii
・配信スケジュール:週3回(月・水・金)配信(朝更新)
・配信プラットフォーム:himalaya、Apple Podcast、Spotify他
※himalayaで1週間先行配信
https://jp.himalaya.com/mybestbooks

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これまでね、いろんな働き方改革とか言われてきたと思うんですけど、でも働き方改革って基本的にはやっぱり生き方が決まってないと、なかなか決めきれないものだなと思っていて、
これからの生き方っていう本は、自分の感性とかね、鍛えたいと。なんか自分の普段持っている特性とか、自分もともと持っている特性っていうものを、
ビジネスのフィールドに生かしたいっていう人には、何かしらこうインスピレーションを感じる本なんじゃないかなと思ってますね。
こんにちは、よかちです。今日もマイ・ベスト・ブックスでは、ゲストのストーリーとともに一冊の本を紹介します。
今回はゲストに北野唯我さんを迎えして、最近出版されたこれからの生き方についてお伺いしていきます。
マイ・ベスト・ブックス、マイ・ベスト・ブックス、マイ・ベスト・ブックス。
転職の思考法、天才を殺す凡人など、仕事にまつわる本を次々と出された唯我さん。
今回の本は、さらにテーマが広がり、生き方がテーマになっています。
仕事を選ぶことよりもさらに抽象度の高い生き方の本。難易度が高いこのテーマに挑んだのは、働き方改革が進められる日本や、
SNSによる総合監視社会に生きる現代人にとって、まずは生き方を決めることが必要だったから、とお話しされています。
荒さになってきたタイミングで、みんなこれからの生き方っていうものを決めなければいけないフェーズに入ってきてるなっていうのを、
結構感じる機会が多くなってきたのが一つで、これまでいろんな働き方改革とか言われてきたと思うんですけど、
でも働き方改革って基本的には生き方が決まってないとなかなか決めきれないものだなと思っていて。
私もちょうど28歳なのですが、コロナで大きく暮らしが変わったことで多くの当たり前が崩れ、
キャリアはもちろん、それを含んだ自分の生きたい人生ってどんなものだっけ?と初めて考えるようになりました。
在宅勤務が進行し、住む場所も自由になりつつある今、暮らしと仕事は密接に関わり合い、
私たちに、求める生き方は何?と問いかけてくるように思います。
しかし、筆者のゆいがさんにはそんな時代はなかったのでしょうか?
そう聞いてみると、まっすぐな回答が返ってきました。
しょっちゅう悩むよね。てか、生きるのって大変じゃないですか?
苦しいし、なんか大変だし、なんか生きるのって大変だなっていつも思うんで、
なんか生きるのって楽しいとか、なんかそういうのって言うのは簡単だと思うんですけど、
でも現実的には大変なこともいっぱいあるし、苦しいこともいっぱいあるじゃないですか。
そしていずれはね、今は健康で楽しくても、いずれは病気になっちゃったりとか、
死んじゃったりとかね、自分の大切な人が亡くなったりするわけじゃないですか。
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そういうことはやっぱり苦しいことって絶対あるわけですよね。
なので、生き方っていうのを考えるきっかけはありましたか?って聞かれたら、もう死ぬほど考えてきましたね。
実際にサラリーマンとして働く中でも、生き方に違和感を感じる瞬間もあったそうです。
僕は20代で2回大きな会社を辞めてるんですけど、1回目、広告代理店を辞めたときに3年半ぐらい勤めてたんですけど、
仕事はすごく充実していたし、給料もある程度もらってたし、プライベートも良かったんですけど、
でも帰りの電車、今でも動いてるんですけど、たぶん金曜日の夜10時ぐらいに東京メトロの地下鉄に乗ったときに、
なんかポロッと涙が出てきたときがあって、やばいと思うんですよ、精神的に。
でもそれは何かっていうと、自分の人生を生きてるって感じはしなかったんですよね。
仕事もある程度順調だったし、もちろんある程度評価もされてたし、
自分らしくないというか、自分の人生を生きてるって感覚はなかったんですよね。
だからあれはもう完全にこれからの生き方っていうのは悩んでたっていうか、生き方っていうものが自分の中で違和感があった。
でもその違和感が何だったのか分からなかったから言語化できなかったっていうのはあると思います。
言語化できなかった違和感、漫画の中の様々な登場人物の価値観に触れることで、
誰もがその違和感への理解を深められるように設計されたのが、このこれからの生き方という本だったのかもしれません。
この本の前半は漫画になっており、仕事上で価値観の相違でぶつかり合う様々な人物が出てきます。
そして後半は、その人物たちを思い浮かべながら取り組める、実践的なワークが準備されている、
共感できる、あるいは全く理解できない登場人物に出会うことで、自分の価値観が整理されていきます。
ぼんやりと自分だけで考えていても、頭の中で考えちゃったらグルグル回って悩んじゃうことがたくさんあると思うんですよ。
その時に今回の本って、漫画っていう手法を使って8人のキャラクターが出てくるんですけども、
8人のキャラクターが悩んでいることとか、8人のキャラクターが考えていることっていうものを読んだ上で、
10人のフレームで分析するっていう構造なんで、自分のことももちろん振り返られるし、
自分とは違う価値観を持った人のことも客観的に見やすくなるっていう、
そういう構造の本を作ってみたかったっていうのはめっちゃあるんですよね。
実際に私は、物語の中で2人のキャラクターに強く共感したのですが、
読み進めてみると、なんと2人はキャリア分析の章で、4種類あるキャリアの型のうち、
同じカテゴリーのキャリア型に属していたのです。
漫画をもとにキャリアを分析していく章では、各キャリアの人物の強み、
ぶつかりがちな壁、キャリア前半でやっていくべきことなどの解説に入っていきます。
これがとても耳が痛い。きっとあなたもこの物語の中で自分に出会えるだろうと思います。
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そして反対に、全く理解できない人物が世の中にはいるという事実とも、
私の場合は、それが物語に出てくるベテラン編集者でした。
意外とベテラン編集者に一番共感したという人も結構いるんですよ。
一番この本の中で心に秘めたシーンはどこですかと聞いたら、
本間というベテラン編集長が横田さんという人に対して、
横田さんという人は良い人だからという理由だけで懐中するという、
丸め込まれるシーンがあるんですけど、そこが一番共感しましたという人がいるんですよ。
それって多分のぞみとか神山とかって共感するタイプの人、
意思が強い人って呼んでるんですけど、多分信じられないぐらい理解できないと思うんですよ。
それが多分世界じゃないですか。
なのでそれを一冊の本で表現してみたっていう。
漫画の中の登場人物に出会うことによって自分を知る。他者を知る。
この本を最後まで読んだ先には、自分の強みを知って生き方に生かしていけるだけではなく、
自分とは異なる価値観を持つ人との生きやすさも手に入れることができると感じます。
よく辞伝とかで、私はこうやって生きてきたとか、私はこうやって成功したっていう本はあると思うんですけど、
それってその人のケースは成り立ったと思うんですよ。
なんですけど、そうじゃないケースの方が多いじゃないですか。
企業家とかって参考にならないことの方が多いんで。
でも企業家っていう人もいて、サラリーマンって言われる人もいて、
主婦として生きていく人もいて、いろんなケースがあるわけなので、
それを網羅的に一冊の本だけで表現できるフルパッケージ本みたいなのがあればめっちゃ面白いなと思って、
それを頑張って作ってみたという感じなんですよね。
悲しい漢字で
英語っぽく
はい、オッケー!
ビジネスも語学もエンタメも
これまでの本とこれからの生き方で異なっているところ。
それはテーマだけではない、という伊賀さんは語ります。
これまで転職の思考法っていう本とか、天才をプロスポーンディングっていう本を書いてきてるんですけど、
転職の思考法っていうのは完全に市場がどう動くかっていう、いわゆるマーケットインっていう考え方だと思っていて、
だから世の中でどうやったら市場価値が高まるかっていうのは、市場価値っていうのは買う人と売る人がマッチングする金額だと思うんで、
要は市場のルールっていうものを解いてきたつもりなんですね。
一方で今回のこれからの生き方っていうものは、そうじゃなくて自分の内側にある価値観とか、
自分が大切にしたい大事な価値観みたいなのを軸に自分のキャリア戦略を立てていくっていう、
いわゆるプロダクトアウトっぽい内側から外へっていうものに関しては、まだ書き切ってなかったなっていうもので、
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書いてみたいっていうふうに思ったっていうのがありますね。
なので、この本の中の中盤ぐらいに自分の中の価値観っていうものを十二に分解して、
何が重要なのか、そして重要な中だけど満たされていないものは何なのかっていうのを分解するワークがあると思うんですけど、
あれが結構やっぱり今回のこの本の中の実用的な意味で言うと役に立つかなって思ってますね。
これからの生き方というタイトルを聞いたとき、私が一番感じたのは、
ユイガさんの本の中で一番今っぽいという感想でした。
そしてそう感じた理由をこのお話を聞いて見つけた気がしています。
暮らしが変わり、マーケットが変わり、仕事の仕方が変わっていく今だからこそ、
自分がどうしたいかが求められている。
市場の正解ではなく、自分の正解を見つけてくれる手引きをしてくれているのが、
このこれからの生き方という本の特徴だと感じました。
ユイガさんにこの本を書いたきっかけを聞いたとき、
実はもう一つ理由があると話してくださったことがあります。
今ってSNSとかウェブとか見れば活躍している人とか、
華やかな世界で生きてそうな人って見えると思うんですよ。
そのときにやっぱり誰もが何かしら自分のフィールドで
一目置かれたいというニーズは切実にあるんじゃないかなと思っていて、
別にメディアに出たいとか有名になりたいとかって思うかどうかは人それぞれだと思うんですけど、
でも一目置かれたいという気持ちは多分結構みんな思ってるんじゃないかなと思っていて、
一目置かれるために何が必要かというと、
普通のビジネスショップって論理的思考とか統計的思考とか、
そういうロジカルなものをメインに置いてると思うんですけど、
ぶっちゃけロジカルなもので一目置かれるってことはほぼないなと思っていて、
例えばアーティストとか芸術家とかだけじゃなくて、
ビジネスの世界においても、
皆さんが働いている会社とかで一目置かれる人っていると思うんですよ。
そういう一目置かれる人ってやっぱり自分の感性っていうものを武器に変えてる人、
自分の感性っていうものでお金を稼いでる人がやっぱり一目置かれてる人だなと思っていて、
その感性っていうものをどうやって武器に変えるのかっていうものを書くのはニーズがあるし、
誰にとっても役に立つんじゃないかなと思って、
これ実は裏側のテーマは感性なんだけど、
自分の感性を武器に変える方向みたいな話なんだけど、
っていうので書きたいなっていうのもあって。
史上価値の高い人間になることの先に待っている結果は決まりきっていても、
それぞれに異なる感性と価値観で選び取った結果は、
一人一人全く違ったものになるはずです。
この本の中でたくさんの他者を知る中で、
自分だけの感性や価値観に出会う、これからの生き方のスタート地点は、
その出会いから始まるのかもしれません。
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これからの生き方っていう本は、自分の感性とかね、
鍛えたいとか、なんか自分の普段持っている特性とか、
自分もともと持っている特性っていうものを、
ビジネスのフィールドに生かしたいっていう人には、
何かしらのインスピレーションを感じる本なんじゃないかなと思うので、
しかも前半が漫画なので、すごく読みやすいと思うんで、
ぜひ読んでいただけたらなっていうふうに思いますね。
自分の能力の操り方が少しわかった。
この本を読んだ後に、最初にそう思いました。
これまで読んできた生き方というタイトルを付けられた啓発本たちは、
史上価値という一律の価値に対して、
自分の価値を近づけていくような本が多かったですが、
今回の本では、自分の価値がある、他人の価値もある、と気づけた気がします。
史上価値を競い合う世界では、隣人はライバルですが、
異なる能力を認め合う世界では、隣人は新しい視点をくれる友人です。
史上ではなく、自分の能力に向き合って、大事にして生きていきたい。
そんな、自分も他人も尊重するような生き方に出会える本だと思います。
今回は、ワンケリアの取締役でありながら、
転職の思考法、天才を殺す凡人など、次々とベストセラーを生み出す作家でもある、
北野由井賀さんをお迎えして、これからの生き方をご紹介しました。
お相手は、旅立ちでした。
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