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2020-11-13 17:00

#6 コミュ力なんていらない ゲスト: 石倉秀明


コミュ力があるのと、仕事ができるのは、別物。
コミュ力がなくても、苦手なことがあっても、幸せに生きていく方法が書かれたこの本を、著者である株式会社キャスター取締役COO・石倉秀明さんとご紹介します。

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コミュニケーション力が高いとか低いとか、あるとかないと言われるけど、
コミュニケーション能力が高い低いっていう話と、
コミュニケーションが取れるかどうかっていうのは、別の話なんだなっていうふうに気づいて、
仕事っていうのは、コミュニケーションが取れれば成立をする。
しかも、仕事におけるコミュニケーションって、相手の言ってることが分かって、
こっちが伝えたいことが伝えられるって、この2つだければ、
基本的には仕事は成立するんですよね。
考えたら、コミュニケーション能力がある、ないと仕事ができるって、
全く関係ないじゃんっていうことに気がついた。
こんにちは、りょかちです。
今日もマイ・ベスト・ブックスでは、ゲストのストーリーとともに1冊の本を紹介します。
今回の1冊は、コミュ力なんていらない。
仕事や社会生活をする上で、たびたび必要だと言われるコミュ力。
しかし、こちらの本では、そのコミュ力を分解して再理解することで、
コミュ力がなくても大丈夫、と優しく教え、実践的な武器をくれる本です。
ゲストは前回に引き続き、簡単にネット上で募集がかけられる募集など、
様々なサービスを手掛ける株式会社キャスター取締役COO、石倉秀明さん。
今回は、コミュ力なんていらない。の著者でもある石倉さんに、
この本に込めた思いや魅力を聞いていきたいと思います。
この本、タイトルもですが、すごくロックな内容なんです。
ビジネスではコミュ力が大事、という言説だけではなく、
様々な言説を薙ぎ倒していきながら、
自分らしくビジネスの世界で生き抜いていくヒントを教えてくれる本になっています。
コミュ力を鍛えたい、と奮闘しつつ、
うまくいかない人たちに、ぜひ読んでほしい1冊です。
マイベストブックス。マイベストブックス。マイベストブックス。
仕事をする中で、きっと多くの人は、
コミュニケーション力に関して一度は悩んだことがあると思います。
しかし、今日お話しする本のタイトルは、コミュ力なんていらない。
インパクトのあるテーマについて描いたこの本は、
石倉さん自身がコミュニケーションに苦手意識を持っていた、
しかし仕事では結果が出ていたということをスタート地点にしています。
僕もコミュニケーションに関してはすごく苦手意識がもともとあったんですけど、
コミュニケーションというか人間環境を築いたりとかですね、
なぜかコミュニケーションにコンプレックスばらし苦手意識はあるのに、
営業っていう仕事で成果を出すのはそんなに苦労しなかったんですよ。
自分でいうのも何なんですけど、あまり負けたことがないんですね、営業をやってて。
でも飲み会とかで面白い話ができるかってそうでもないし、
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いまだに懇親会とか行っても、僕一枚もほぼ名刺交換もできないんですけど、
なんだけど、そんなに実は仕事において成果を出すために困ったことはないんですよ。
これは何なんだろうって考えたときに、
ふとあるとき気づいたのは、
コミュニケーション力が高いとか低いとかあるとかないって言われるけど、
このコミュニケーション能力が高い低いっていう話と、
コミュニケーションが取れるかどうかっていうのは別の話なんだなって気づいた。
仕事っていうのはコミュニケーションが取れれば成立をする。
しかも仕事におけるコミュニケーションって、
相手の言ってることが分かって、こっちが伝えたいことが伝えられるって、
この2つだければ基本的には仕事は成立するんですよって考えたら、
コミュニケーション能力があるないと仕事ができるって全く関係ないじゃんってことに
気がついたっていうのが結構きっかけとしてはあるかもしれないですね。
この本で最初に明らかにしてくれることは、
そのコミュ力本当にビジネスに必要なんだっけということ。
大きくコミュ力の問題と片付けていたことを引きずり出して見直し、
本当に必要な解決策を教えてくれます。
よくこうコミュニケーションがうまくいかないんですみたいな方の悩みとかも
聞いたり話をして相談を持っていると、
やはりみんな人間関係を円滑にするっていうこともすごく重視していて、
それはすごく大事なんですけど、
人間関係として嫌われないっていうことは大事だけど、
だからといって、それが仕事につながるかとか、
例えば部長に嫌われなかったからと評価されるかというと、
別の話だったりするじゃないですか。
結局、例えばフリーランスとかやってたらそうですけど、
仲良くてもこの人は仕事ができないなって人に仕事を頼まないわけですよ。
って考えると、仕事で成果を上げたりとか、
信頼関係を作ってるから、
初めて人間関係って円滑になるっていうこともあるんだろうな。
って考えるとやっぱり、
コミュニケーション力が高いか低いかっていうのは、
あんまり関係ないんじゃないかなっていうのを結構思ってたっていうのを、
本にしませんかってお話をいただいたので、
これはぜひともっと書かせていただきたいですね。
コミュ力なんていらない。
飲み会で気を利かせるだとか、
面白い話をすることが苦手な人にはきっと、
気が楽になった言葉ではないでしょうか。
私もその一人です。
そしてこの本は、
では必要なスキルって何なのか、
ということにも言及します。
コミュニケーションの悩みって、
コミュニケーションとして、
例えばうまく話せないとか、
論理的に話せができないとか、
テキストでうまく要件が伝えられない、
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っていうテクニックというかスキルの部分と、
相手との関係性の部分でいくと、
後者の関係性の方に、
皆さんすごく気を取られていることがすごく多くて、
悩みもほぼやっぱりそっちが多いなって思うんですけど、
結果的に相手がどんなことを伝えようとしているのかだったりとか、
こちらが何をどうやって伝えたら伝わるのかっていうことにより、
逆におろそかになっちゃう人が多いって、
裏返しというか多いってことでもあるなと思ってて、
いや、そっちの方が大事なんじゃない?
っていうことも言えたらなって思ってたんですよね。
それは何でかっていうと、
人間関係も結局僕だけではコントロールができなくて、
相手がどう思うかは僕が決めれないので、
例えばその場であるべきコミュニケーションとか、
コミュニケーションをするっていうことに集中していけばいいんじゃないかなって。
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この本、ご魅力がなくても問題ないと優しく悟してくれる本である一方で、
私、小務省なのでという思考停止な逃げ道を失ってしまって、
焦る人もいるかもしれません。
しかし石倉さんが優しいのは、新しいスキルについて
これを習得せよ、投資付けをしないこと。
それがこの本の一つの特徴と言えます。
苦手なことって克服しなきゃいけないとか、
努力しましょうって言われるんですけど、
確かにそれはそれで正しいんだけど、
苦手なことの克服に向き合い続けるほど、僕は自分は強くないので、
苦手なことを克服するっていうよりは、
うまくやり過ごすパターンと方法だけ身につければいいんじゃないっていう。
目振り手振りを使って感情を表現しましょうとか、
相手の立場に立って気持ちを察しましょうって言われるんですけど、
立場に立っても気持ちを察せれないからこっちは困ってるんですよ。
感情をうまく表現できないから困ってるんであるので、
やりましょうって言われてもやり方がわからないからできないわけですよ。
でもできるようにならなくても、
それらしくなる方法なんていかがでもあって、
その辺の僕が絶妙に手を抜いている部分というか、
割り切っている部分が今までのコミュニケーションの本だったら、
克服しましょうとか、こうやるとうまくなれますっていうのが書いてあったと思うんですけど、
僕はうまくならなくていいし、前書きにも書いてあるんですけど、
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この本を読んでもコミュニケーションは一切うまくならないので、
っていうことがスタンスとしてあるからこそ、
今みたいなお話がメッセージとしては褒められているので、
そういうところが伝わるといいなと思います。
実際にこの本は苦手なことを避けて得意なことで勝負しようというマインドだけではなく、
実際に石倉さんが行ってきたコミュニケーションの戦い方が詳しく書かれています。
例えばメールとかテキストだったりとかでやり取りをすると、
チャットでやり取りをするときに、
相手のテンションとかどういうキャラクターなのかとか、
全然わからないじゃないですか。
だから僕はもう全部相手と同じトーンで返すというルールにしているんです。
それはもうすごい細かくて、
相手のなんとか様の様が漢字だったら、
こっちもなんとか様で返すし、
お世話になりますが入っていったらお世話になりますって返すし、
相手の様がひらがなで、
お世話になりますがなければ、僕も様はひらがなにして、
お世話になりますを入れずに返すしとか、
相手がびっくりマーク打ってきたら、僕もびっくりマーク打つしみたいな。
ルールとして決めてるんですよね、トーンを合わせる。
読めないからこそ。
そういうことで実は割と無難に、
心は読めてないし、感情は読めてないんだけど、
意外と成立するということはたくさんあるので、
そういう苦手だけどカバーできる武器だけ知ってしまえば、
実は何とでもなるんじゃないかなと思っています。
これまで石倉さんのエピソードを聞いてきた皆さんはわかるかもしれませんが、
石倉さんはとにかく細かく因数分解して整理するのが得意。
この本の中でもコミュニケーションの方法を細かく分類されています。
本の中に書いてある項目に全部丸×つけていくと、
全部が×つく人って多分おそらくほぼいないんですよ。
全部丸になる人がいないんですよ。
つまりコミュニケーションと呼ばれるものの中で、
みんな得意と不得意がそれぞれあって、
それがちょっと種類が違うというだけなんだなということに
気づいてもらえたらなと思って、
すごい細かく分けて全部分類してみようというふうなのをやったんですよね。
私は小人数は得意だけど大人数は苦手な典型的なタイプでした。
苦手を避け得意を生かすにはまず自分を知るところから、
そして自分がわかることで苦手な場所があることを知ると同時に、
自分にもきっと得意を生かせる場所があると感じることができるでしょう。
そこから、この本のもう一つ優しいメッセージにたどり着きます。
これは募集にもつながっていると思いますし、
キャスターの組織を考えていったり、
働き方を考えていく中でもベースになっている気もするんですけれども、
人それぞれ得意なことも違うし苦手なことも違うし、
価値観も違うわけですよね。
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それをそれでいいじゃんって言ってくれる人とか
場所のところにいることの方が僕はすごく幸せなのかなと思っていて、
みんなが最も市場価値のある人になろうみたいな、
要は転職市場とか、働くっていう上で、
その業界で一番になろうとかっていうふうに
みんなが目指していくことってすごい辛いよなと思って。
じゃなくて、みんなに認められる力を身につけるんじゃなくて、
今の自分でも最高じゃんって言ってくれる人とか場所とか会社とか仕事って
おそらくあるんですよ。
そこで生きていく方が幸せなんじゃないかなと思いますし、
よくよく考えると僕のキャリアトップの選び方とか、
僕はそういう選び方をずっと人生してきているので、
そういうことも伝えられたらいいなと思ってるんですよね。
市場価値の高さって自分で決めれないからね。
この人の価値が高いか低いかを決めるのは、
その価値を買う側の人なので、
自分がどんなに頑張ってもあいつ仕事できないじゃんって言われたら終わりなんですよ。
だから市場価値の高い低いってほぼ存在しないんだなと思ってて、基準は。
だから基準がないものを追いかけてもしょうがないよなっていうのはあります。
得意なことを生かす。適した場所で生きる。
それは仕事だけに当てはまることではありません。
メッセージは仕事に向き合う社会人以外にも向けられています。
あとはちょっと仕事の話が多いので、本の中でですね。
ちょっと違うかもしれないですけれども、
学校で例えば仲間と打ち解けられない学生さんとか、僕もそうだったんですけど、
世界に居場所がない感覚にすごく陥りがちだと思うんですよ、学校って狭いしコミュニティとして。
でも全然平気だし、みんなと得意不得意が違うだけだからっていうのは、
そういう学生さんにも届いたらいいなってすごく思ってるんですけどね。
友達ができなかったり友達とうまくいかないと私ダメな人なんじゃないかって
学生生活ほど思いがちだなって思っていて、別にそんなことないよっていう。
全く友達ができなかったら僕でも会社とかやれてるんで大丈夫だよっていう。
無力という言葉は、使えば使うほどどこかで誰かを傷つけてるような気がする言葉です。
それがなければ社会と繋がれない欠陥を持っているような、
あるいは繋がれば繋がるほど誰かを不快にさせるような、そんな気持ちになる。
しかし、実は曖昧なその言葉に向き合い、解像度を上げて因数分解することで、
必要な繋がりを手に入れていく方法を教えてくれるのがこの本だと感じました。
たどり着いたのはどれも優しいメッセージです。
コミュニケーションは大事なことは間違いないんですけど、
コミュニケーション力がないからといって、得意じゃないからといって
コミュニケーションが取れないわけでもないですし、
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それを克服しないといい仕事ができないかというとそういうわけでもないので、
あまり自分はダメなんだとか、コミュニケーション力がないからうまくいかないんだと思わずに、
自分は意外とこれはできるじゃんとか、これは苦手だなとか、
まず自分のことをちゃんと理解して、その理解したことを使って、
なるべく得意な方で生きていくということが楽できていいんじゃないかなと思っています。
私事ですが、少し前まで半年以上、他人とのコミュニケーションに悩んでいたこともあり、
私にとってもこの本はすごく気持ちが楽になる本でした。
コミュニケーションがうまくいかないという事実は、
時に仕事だけでなく自分の存在を否定されている気持ちになることもあります。
仕事ができないことや競争に勝てないこと、社会に馴染めないこともまた、
深く自分を責めるきっかけになるでしょう。
しかし、仕事も社会も明日もあり続けている。
その上で、できない問題に向き合わなくていいじゃない。
本当に必要なことを見極めて、できる方法でやっていこうよという考え方は、
優しいだけでなく、スマートで最も実践的だと感じます。
コミュニケーションに長く悩んでいる人ほど、ぜひこの本を読んでほしい。
すっと心が軽くなり、これまでと大きく視点が変わるかもしれません。
私のように。
本日は、「コミュ力なんていらない。」という一冊の本をご紹介しました。
ゲストは株式会社キャスター取締役COO、
そして、「コミュ力なんていらない。」の著者である石倉英明さん。
お相手は旅立ちでした。
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