ニューヨークとワシントンDCの動向
ミュージカル速報、ミュー速さんの記事をもとにですね、最近のミュージカル界の気になる動きを、あなたと一緒に深掘りしていきたいと思います。
ニューヨーク、ワシントンDC、それからイギリスからのニュースですね。
盛りだくさんですね。
まずはニューヨークです。オリビエ賞候補にもなったソロミュージカル、My sons are queer, but what can you do?
これですね。
これが、今まさにニューヨークシティセンターで上演中なんですよ。
作者で主演のロブ・マッジさん、自身の体験に基づいた感動的で、でもユーモアもある、そういう一通り芝居ですよね。
新しいトレーラーも公開されています。
この作品がロンドンからニューヨークに渡ったっていうのは、単に場所が変わったっていうだけじゃないかもしれませんね。
と言いますと?
なんというか、すごくパーソナルで、特にそのクイアーな体験を深く描くソロミュージカルがですね、
より大きなメインストリームというか、そちらの観客にも受け入れられ始めている、そういう証拠とも見れるかなと。
なるほど。個人のすごく深い物語が持つ力が、大きな共感を呼んでいる、そういうことなんですね。
そう思います。
次はワシントンDCなんですけど、これはちょっと親?と思うような光景があったそうで。
6月11日に、ケネディセンターでレミゼラーブルが開幕したんですが。
はい、レミゼですね。
その客席にですね、ドナルド・トランプ前大統領と、あとドラグパフォーマーの方々が一緒にいたと報じられてるんですよ。
えー、あの情報源の記事が指摘しているのは、まさにそのレミゼラーブルが描くテーマですよね。
はい、権力とか抵抗とか。
そうです。権力と抵抗、あるいは声なき声と主張みたいな。
そういったテーマが、なんか客席のその対照的な顔ぶれによって、図らずも写し出されたんじゃないかという点なんです。
なるほど。
もちろんこれはあくまで情報源による一つの見方、解釈としてお伝えしています。
確かに。その場にいた方々がどう感じたかはまた別問題ですよね。
そうですね。
そして、演劇界のお祭り、第78回トニー賞、6月8日にありましたね。
はい、ありました。
ブロードウェイが活気を取り戻しているなぁと感じさせる夜でした。
最優秀ミュージカル作品賞は、メイビーハッピーエンディングでしたね。
これ、興味深い受賞ですよね。
はい。
あの、パンデミックを経て、大規模なスペクタクルももちろんありますけど、
なんというか、もっと親密で、ちょっと変わりがねな、
例えばこのメイビーハッピーエンディングみたいな、SF要素のある作品への関心も高まっている。
ロボットたちのラブストーリーですもんね。
イギリスの新作ミュージカル
そうなんです。そういう流れを示唆しているのかなとも思いますね。
ブロードウェイの多様性が作品選びにも表れている感じです。
なるほどなぁ。さて、舞台はイギリスに移ります。
アンブーリン・ユカリのヘバージョーでですね。
へぇー、ヘバージョーで。
新作ミュージカル、アンブーリン・ザ・ミュージカルが8月に世界発演されるそうです。
城でミュージカルですか。
しかも、お城の敷地内に野外劇場を設置するという、すごい試みですよね。
それはすごいですね。主演のエミリー・レーンさんが歌うYouという曲の一部も公開されています。
うーん、歴史上の人別が実際に過ごしたお城で、その人の物語を体験する。
はい。
何なる背景って以上の意味がありますよね。きっと。
城自体が、まあ言ってみれば、もう一人が登場人物みたいになって、物語のリアリティとか、観客の感情移入をグッと深める可能性があるんじゃないでしょうか。
サイトスペシフィックシアターのある意味、究極系かもしれませんね。
まさにそうかもしれません。その場所が持つ力って大きいですよね。
本当にそう思います。で、最後はロンドンからのサプライズです。
サプライズ?
ロンドンパラディウムのバルコニーに、歌詞で俳優のレイチェル・ゼグラーさんが現れて。
あ、レイチェル・ゼグラー。
そうです。で、エビータの有名なDon't Cry For Me Argentinaを、劇場のお客さんじゃなくて、外に向かって歌い上げたそうですよ。
へー、バルコニーから外に。
ええ。
それは何というか、現代的なパフォーマンスですね。劇場っていう閉じられた空間だけじゃなくて、その外、つまり街に向かってパフォーマンスが染み出すみたいな。
染み出す良い表現ですね。
これは、SNS時代における新しい形の観客との関わり方というか。
ああ、なるほど。
作品への興味をすごく効果的に引き出す方法と言えるでしょうね。予期せぬプレゼントみたいな瞬間というか。
まさに。というわけで、ニューヨークのすごくパーソナルな物語から、ワシントンでの象徴的な出来事、それからトニーの新しい流れ、イギリスでの歴史と演劇の融合、そしてロンドンでのサプライズまで。
目まぐりしいですね、ミュージカル界。
本当ですね。こうして色々なニュースを見てみると、ミュージカルってただのエンタメじゃないんだなって改めて思います。
と言いますと。
個人の内内目の話から、社会的な出来事、歴史的な文脈まで、本当に多様なテーマを扱っていて、しかも常に新しい表現方法を探しているんだなっていうのが分かりますよね。
確かにそうですね。さて、ここであなたに少し思考を巡らせていただきたい問いがあります。
はい。
アンブーリンのミュージカルみたいに、物語のある種の聖地とも言えるような場所で、作品に触れることって。
聖地で。
私たちの感情とか記憶、そしてその物語の理解に、一体どんな化学反応を起こすんだと思いますか。