こんにちは、趣味は何でもむしゃむしゃDJいしかわです。むしゃむしゃラジオは週2回、今は不定期なんですけれども、週2回ゲストを招きして趣味のお話を聞いています。
知らない人の知らない趣味を聞くと、毎日の景色の中に新しい発見があるかも。そんな日々の解像度がちょっとだけ上がる番組です。
本日はあなたの人生を変えるお話です。人生を変えるって聞くと、なんかすごい大変なお話なんじゃないかなって思うかもしれません。
1から10変えようとすると、それはとてつもない話に聞こえるかもしれませんが、実は人生が変わっていくのは、1、何かに気づく。
2、何かを手に取ってみる。3、そこで仕入れた情報をもとに、どこか出かけてみる。
4、出会った先で得た新しい情報で次の居場所が決まる。なんていう、ちょっとした出会いと、そこから一歩ずつの行動力で、気づいたら思っていたのと違う場所にいるなんてことがあります。
本日お伺いする趣味のお話は、まさにそんなお話の具体例でございます。 それでは本日もDJ Ishikawaのムシャムシャラジオいただきます。
DJ Ishikawa's Musha Musha Radio Starts
早速ゲストをお呼びしましょう。本日のゲストはこの方です。
畑中恵子と言います。恵子と呼んでください。
恵子さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ホットキャスターつながりではあるので、知ってはいるんですが、恵子さん簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?
そうですね。私のやってる仕事としては、コーチングのコーチという仕事をやっているんですけれども、
それは1対1でお話を聞きながら、私の主なテーマとしてはリーダーシップとか、面白く生きるとか、生きる喜びとか、
なんかそんなのをすごいテーマにしながらコーチングをやってるんですけど、その傍らですね、同じコーチ仲間と一緒にポッドキャスト、独立後のリアルというのを配信していたりして、
そこでムシャラジさんのことも知ってみたいな、今日に至ります。
はい、ありがとうございます。正直僕も本業というかプライベートというか、本業の方がマネージャーとして何人か部下抱えてたりとかするので、
コーチングの話も、いろいろ研修とかも受けさせられたり、自分でいろんな会社の人事の人材情報とかの本も読んだりとかすることも最近増えてきたので、
そんなお話も聞けるのかなって思いつつも、まあでもこの番組は趣味のお話なので、果たしてどれだけ仕事と趣味が一致しているのか、けいこさんの趣味は何ですか。
私の趣味は本屋です。
本屋、本屋さんというのは本屋さん巡りとかそういうことですか。
じゃなくて本屋をやってますっていう、本屋を経営?運営?運営ぐらいですね。運営していることが趣味です。
本業以外に本屋さんを営んでらっしゃるってことなんですか。
まあかっこよくと言うとそうですね。でももうちょっとえっって感じになると思うんで、もうちょっと噛み砕くと、
はい、お願いします。
あの、一店舗持ってるわけじゃなくて、本好きの方だったら知ってらっしゃる街で、東京に神保町という街があるんですけど、その神保町に共同書店っていうのがあって、パサージュっていうところがあるんですけど、
そこが人棚、人棚、棚主が違うっていう、そういう場所があるんですよ。
そこに私の棚を借りていて、持っていて、で、そこで自分の本屋ですって言って、棚を出してまして、なんだかんだ今、合計いろいろ名前変えながら合計3棚やってます。
3棚ってそういうことなんですね。
そう、3棚やってて。
お借りしている。畑とかでやっている考え方に近いんですかね。
面白いですね、面白いですね。確かに確かに畑を想像していただいて、面白いですね。
なんかありますよね、そういうシステムね。
ありますね。で、ただそこがそうですね、畑と違うところとしては、本当に本屋さんなので、お客さん買いに来てくださって、買ってっていただけるので、
で、私も棚賃は払っているんですけど、同時に自分の本が、私が置いている本が売れたら、そこの部分は私に入るみたいな、そんな感じの仕組みになってます。
本自体は、きゅうこさんが仕入れて本棚に入れるんですか。
そうなんですよね。いろんな棚主が、パサージュって、一番最初にパサージュ自体ができたのが2022年だと思うんですけど、
そこからパサージュの本店があって、次パサージュビスっていうのができて、で、次パサージュソリダっていうのができて、最後パサージュリブゴーシュっていうのが、これは飯田橋の二次仏学院にできて、
全部で4店舗あるんですけど、そこの合計すると、もう棚主が1000棚主ぐらいいる。1000棚ぐらいあるわけですよ。
だから棚主さんによっても全然やり方違くて、私はほんとに単なる本を読んでる人間なので、自分が読んだ本を置くとか、好きな本を仕入れて売るなんですけど、
自分で執筆活動されてる方とかは、自分の書いた本を置かれるし、あとゲーム作家さんの方とかだと、自分の作ったゲームを置いてらっしゃったりとか。
本とも限らないんですね。
本とも限らないんですよね。食べ物とかは多分ちょっとあれだと思うんですけど、普通にハガキ売ってらっしゃる方もいれば、ブック、カバー売ってらっしゃる方もいたりとか、
なんかそういういろんなものを売ってらっしゃる方がいます。王道は本ですし、一番多いのは私みたいに、自分の読み終わった本とか、自分のおすすめしたい本とかを並べるみたいな。
それはけいこさんは、例えば2000円の通常価格2000円の本だとすると、2000円で買って2500円で売るみたいな感じなんですか?それとも通常卸価格みたいな本屋さんとして購入されて、例えば1500円ぐらいで買われて、市場価格の2000円で売るみたいな感じなんですか?
気になりますよね、そこね。
割合は別として。
割合は別として。これも値段のつけ方、自分で好きなようにつけていいんですね。
で、一番よくあるのは、自分が読み終わった本を置くことが多いので、そうすると自分は買ってきた時の値段から、新品買ってきて読んだりとか、ちょっと痛んだかなと思ったら、その分、メルカリに出す時もちょっと下げて売ったりするような、その感覚で置く時もあるし、
これは結構すごい貴重な本だし、そんなに痛んでないなと思ったら、そのまま置くことも、大して値段下げないで置くこともあるし、っていうのが、メルカリが実店舗がありますみたいな感覚だと、その感覚が一つ。
あとは本当に新品を仕入れたい時は、パサージュでまとめて仕入れてくださるので、そういうシステムがあって、注文しておくことができて、
例えば私この本仕入れたいなっていうのを頼んどくと、これ多分本屋さんみんなそうだと思うんですけど、定価の鉢掛けで仕入れられるんですよ。それで新品の値段で定価で売るっていう感じ。
なるほど。そうすると、けいこさんの本棚は基本的に一点物が置いてあるみたいなイメージなんですか?
そうですね。棚もそんな大きくないので、なんかいろんなものを一冊で揃えるっていう感じよりかは、本当に一点物だし、行った時に見つかったら、それがご縁かなみたいな。
でも定番本っていうのが3冊だけあって、この本だけはもうみんなに読んでほしいから、これだけはもう繰り返し入れてるみたいな、そういう本もあります。
なるほどね。じゃあやり方としてはそういう定番でやってもいいし、なんなら同じ本だけをずっと置いて、何冊か置いてるもありっていうことなんですね。
不思議なことに毎回結構そういう本の方が売れるんですよね。私この本何冊売ったかなみたいな、そういう本がやっぱありますね。
作家さんとかとからすると、めちゃくちゃありがたいシステムというか、みんながある種インフルエンサーでもあるわけですよね。この本がいいですよっていう。
そうなんです。まさに。私そこをすごく、もともと今この本屋というのを始めたのは、2023からだからちょうど丸2年経ったとこなんですけど、
もう10年ちょっと前ぐらいから、読書ブログをずっと書いてたんですよ。それはこういう本があるということを書いておいたら、誰かが見つけて、その本買うかもしれないなって思って、
本と著者とその読者の出会いみたいなものは、貢献できたら、お役に立てたら、それも嬉しいことの一つだなって思ってたんで、それを実店舗でやってる感じですね。
なるほどね。映画のレビューだったりとか、漫画のレビューだったりとかっていうものを、よりフィジカルにちゃんと相手に届けるものが、この本屋さんっていうことなんですね。
そうなんですよ。なんかほら、最近のやっぱり本屋さん儲からないんで、本当に儲からないんで、どんどん潰れちゃうじゃないですか。
で、結局残るところは大型店舗になってくるんだけど、要は本当に売れる本を売らないと、本当に立ち行かないので、結局すごくよく売れる本とか、同じ本ばっかりとか、なんかすごいビジネスショーみたいな感じのものばっかりになっちゃって、
なんかこう残したいものが残らないとか、本当に届けたい本が届かないっていう思いを持ってる人たちが結構集まってる感じがあって、
プロデューサーの方の鹿島茂さんっていう方がプロデュースされてるお店なんですけど、まさになんかこうそういう思いがあるんだったら、なら本屋になっちゃえばいいじゃんっていうのがキーフレーズ。
へー、めっちゃ素敵ですね。
で、なら本屋になっちゃったみたいな感じです。
そうか。いや、誰かに自分がいいと思った本を勧めたいよっていうのもあるし、それも分かる。僕はどっちかというとビジネス書とかあんまり読まずに、どっちかというと小説とか、達人でいうと小説とかの方が好きだったりとか、漫画はよく読んでたりとかして、この漫画いいよって誰かに勧めて読んでもらうっていう気持ちよさ、面白かったよって言ってもらう気持ちよさも分かるし、
あとはユーザーからすると、誰かが勧めてくれた本、で、信頼できる人が面白いって言ってたら、読んじゃうよねみたいな、今で言うとテレビプロデューサーの佐久間さんが面白いって言ってた映画はついつい見ちゃうよねとかっていう、みたいなことってあるから、その信頼できる人、多分これは時短の今の考え方に結構近いと思うんですけど、現代人の考え方で。
あとほら、情報が多すぎるし、本ももう出すぎてるから、出すのが簡単、失敗したくないっていうね、本出すのも簡単ですからね、そうですよね、本当に無象無象あるなっていう感じもするし、そういう紹介という形で信頼関係を結んで、この人が紹介してくれる本棚だったら、常に自分が欲しいものがあるぞって思えるっていう関係値の作り方って、なんか素敵ですよね、面白そう。
そうなんですよ、ちょっと面白くて。本が売れると自分にメールが届くんですね、本が売れましたみたいな。そうすると、自分が選んでおいた本が売れると、やっぱちょっと嬉しいんですよね。金額の問題じゃなくて。
なんというか、仲間が見つかった感ってちょっとありそうですね。同じ興味を持つ人、同じタイトルで手に取ってみようって、ちょっと思考が似てる人っていうことだから、なんか一人じゃないというか、同じ興味の人が世の中にいるんだなっていうのを、こうアラートで知らせてくれるって、なんかすごくいろんな繋がりを感じていいなって思いましたね、今ね。
やっぱりその、この本屋さんをやっていて、けいこさんが気持ちいいなとか、やりがいがあるなっていうのは、そういうふうに売れた通知が来た時ですか?
それも一つ。それも一つ。で、やっぱそれの面白いところは、私の知らない人が、私の知らない人がもしかしたら、私の棚から買ってったかもしれない。お互いを知らない人がね。
なのに、なんか本屋を、棚を通じて出会ってるっていう面白さが一つあるんですけど、なんか他にもいろいろ面白いことはあって、一つは、なんかそこの仕組みでね、1日店長っていうのをやることができるんですよ。
普段は棚があるだけで、私はお店にいないんですけど、で、スタッフの方がいてくださったり、アルバイトの人たちがいて、やってくれてるんですけど、予約をするとですね、そのお店に名札を下げて、1日店長という名札を下げて、お店に1日立たせてもらうっていう。
別にお金はいただかないんですけど、アルバイト代はないんですけど、それが私結構やってて面白くて、その時だけは自分の棚の他に、本屋さんとかってちょっとテーブルで平置きしたりする、平積みしたりするテーブルがあるんですけど、そこも自分の棚にその日だけは使えるんですね。
で、そこに自分のお気に入りの本とかを置いて、事前にお友達とか、SNSで告知とかしておくと、みんなが遊びに来てくれるんですよ。
オフ会っぽくもなるんですね。
そうそうそうそう。で、なんかもう大人になってあんまり久しく会ってない人とか、ランチとかお茶とかセッティングするのも大変だけど、今日私1日尋訪長のここに立ってるから、もしよかったらちょっとフラット遊びに来てとかだと、今私も独立して、フリーランスで仕事してるんですけど、昔の職場の上司が来てくれたり、後輩が来てくれたりとか、
後はコーチの仲間が来てくれたりとか、あとはポッドキャストのリスナーさんが、それこそオフ会ですよね。いつも聞いてますとか言って来てくれたりとかして、なんかそういうちょっとこう自分を知ってる人、だけどご無沙汰な人とか、まだ会ったことがない人とかにも会えて、これもね、ちょっと面白いんですよ。
めっちゃ素敵ですね。楽しそう。楽しさがなんかだんだんわかってきましたね。
わかってきました。でもなんかそれ、私最初誰もほとんどあんまりやってなかったんだけど、私がすごい楽しそうにやりすぎたのか、なんか最近その枠が人気になってきて、なかなか予約が取れなくなってきて。
もう本だけじゃなくて、もう棚ごとこうお勧めしてる感じなんですね。
一日店長がね、結構やりたい人が結構増えてきていて、前は予約取り放題だったけど、最近そうでもなくなってきたんですけど、まあそういう場を持つ楽しさっていうのかな。
なるほどね。もともと僕も本は読むのは好きで、結構その小説を読んだりとかっていうのはしてたんですけど、歳を重ねるにつれ、ライフステージが変わっていくにつれ、本を読む、その月に読む本の冊数とか、漫画は1回除外したとして、小説活字で読むっていう数が減ってきてるのはあるんですよ。
他の人とかも見てても、やっぱり子供ができて、本を読む時間が少なくなったとかっていう人はもうただ見てて、その独身の時とかも、なんかその本友達が本を読まなくなっていくのが寂しいなって思ってたんですけど、やっぱりそういう時期っていうのは来たりとかするんですけど、自分の棚を持つことによって、次これ紹介したいなとか、紹介するもので何か探したいなっていう、定期的に本を読む、ある種自分への軽い強制力にもなりそうですよね。
いや、すごい良いとこついていらっしゃると思って。
いや、そうなんですよ。
なんか、本当は私の部屋から、もう1個だから外に本棚ができたわけだから、私の部屋から本を減らすっていうのも裏目的であったんですけど、これがね、増殖しまくるんですよね。
そっか、逆に言うと本を買う言い訳もできているから、どんどん増やしちゃうっていうこともありそうですね。
そう、で、なんか本当、私は本当全然そんな、そんなめちゃめちゃ読んでるわけじゃなくて、でもやっぱり棚主の仲間で色々知り合ったりとか、あと結構著名な方も本棚出されてて、田原町さんとか、原まりさんとか、両石さんとか、なんかいろんな方々が棚持ってらっしゃるんですよ。
そういう方々の作品も目に触れることが出てくるし、棚主の方からも情報を聞くし、で、なんかまた読んでみたいなっていうのが増えちゃう。
で、本屋に行く回数も増えるから、見ちゃうから買っちゃうし、でも極めつけはですね、さっき3棚出してるって言ったじゃん。
はい。
今最後に出したのが、飯田橋にある日仏学院ってご存知ですかね。
ちょっと存じ上げないんですが、日仏?日本、フランス?
うん。日仏学院って言って、フランスの文化とかを日本に届けていくために作られた、公的な機関みたいなところでもあるんですけど、
あとフランス語学校が入ってるので、そこで通われてる方が結構いらっしゃるんですけど、その中にですね、その本屋さんがもう一つ今あるんですね。
で、そこがそのパサージュ・リブゴーシュっていう、まあ本当に素敵なとこなんですけど、で、やっぱそこに棚、なんで棚持ったかって言うと、その空間が素敵すぎて、
もう私ここホームだと思えるなら、もう全然喜んで棚代払うと思って、で、棚主になったんですけど、やっぱりなんか場所に合わせた本置きたくなるじゃないですか。
で、私もヨーロッパは結構好きなので、少しはお勧めできる本あるんですけど、でもそんなにたくさんはなくて、やっぱここに置くなら、なんかフランスっぽいやつがいいよなとか思って、
じゃあちょっとフランス革命の本でも読んでみるかとか、なんかフランスの人の話のやつ読んでみるかみたいな感じで、絶対昔の自分だったら絶対手伸ばさないだろうなっていう本とかを買っちゃうんですよね。
いやでも、そういう普段自分の生活だったら取らない本を手に取るようになる、しかも自発的に取るようになるきっかけって、大人になればなるほど欲してる部分があるなと思っていて、
凝り固まっちゃう。自分を形成するものが自分の好きなものに凝り固まってしまうから、自分の意思とはまた違うところで自分にインプットされるものが欲しいなって思うことがあるなと思って、
僕は無社ラジオやってるみたいなところがあるので、ランダムで情報が来るんで。
これ仲間強制的に趣味の話聞かされるみたいな。
僕の引き出しを勝手にどんどん増やしてってもらってるっていうものでもあるので、そこに少し似ているというか、より自発的だとは思うんですけど。
本屋さんもね、いろんな本屋さんありますし、本屋さんも減っては来てるんですけど、どんどんね。
でも、石川さんみたいな考え方の人には、こういうパサージュって結構面白くて、
普通の本屋さんだと、やっぱりここはビジネス本でとか、ここは語学の本で、ここはアートの本でとか、なんとなくエリアで分けられるじゃないですか。
でも、ここは棚主がそれを決めるし、段ルごとに別に棚主の場所が決まってるわけじゃないので、
歩きながら、突然隣に全然関係ない本が出てくるみたいな、その面白さは多分あると思いますね。
いいですね。セレンディピティというか、今、僕結構だいぶ電子になっちゃってるんですね。
電子のいいところって、もちろん物量が増えない、フィジカルなものが増えないっていう良さはあるんですけど、
それこそ偶然の出会い、本屋さんで平積みされている本をたまたま目にして、
ジャケ買いみたいな感じのこととかっていうのが、本当に起きなくなったなと思っていて、
その帯の一言がきっかけで出会った小説家さんとかも全然いるはずなのに、
新しい人が増えていかなくなるなっていうのって、情報にアプローチしやすくなった時の弊害というか、
良くない方の副作用だと思っていて、でもそのパサージュでやられていることとかって、
それが結構強制的に、ユーザーとして行こうとした場合に、結構強制的に新しいものと出会えるっていうのは、
お客さん目線で見てもすごく楽しそうですね。
そうですね。だから本当に楽しみに来てくださっている方は結構いるんだと思います。
意外と認識の範囲以外の情報って、すごく重要になってくるなって思っているので、面白そうだなと思いました。
それは私の本業の方の話につながっちゃうんですけど、本当に人って見たいものしか見ないし、聞きたいものしか聞かないから、
本当にそうですよね。自分で相当意識しないと。
同じパサージュに来た時ですら、やっぱり同じ棚ばっかり見に行っちゃうみたいなことすら起きるので、
本当に、だからこのラジオは本当に素晴らしいですよね。
ありがとうございます。
そのシステム自体、何か聞いたことあるような気はしなくもないんですけど、
そういう棚化しっていうのがあっても、率先して自分で調べていこうと今まで思ったことがなかったんですけど、
けいこさんが棚を借りてやってみようと思ったきっかけって何があったんですか?
なるほど。きっかけはですね、私は人生で特に今まで本屋さんをやりたいと思ったことはなかったですね。
なかったんですが、きっかけとしては、このパサージュのプロデュースをしていらっしゃる方が、
鹿島茂さんという方なんですけど、フランス文学者といえばいいかな。
でも、あと書評家でもあられて、あとものすごいたくさんの本を執筆されてる方でもあるんですよ。
私、その方のことは全然存じ上げなかったんですが、
そうだな、だから、あれは21年だから今から4年前ですか、文化村で万齢展っていうのをやってたんですよ。
万齢って写真家の。
カメラマンの。
そうそうそうそう。
で、あの人が、私もともと1920年代ぐらいのパリの頃って、なんか知らないけどよくわからないけど好きで、
映画も1個あったと思うんですけど、ミッドナイトインパリだったかな。
大好きです。
あれ大好きだったんですよ。
で、あの時代の女性たちを結構撮ってたっていう風に何かで見たので、
じゃあと思って、ちょっと見に行ってみたんですね。
で、そしたら写真店も写真店ですごい面白かったんですけど、
帰りに美術館出るところにギフト売ってるグッズショップあるじゃないですか、
で、グッズショップも覗いてたら、本とかも置いてあって、
で、その中でなんか異様になんか分厚くて、異様になんか存在感のある本が目についちゃったんです。
それが、最強の女っていう本だったんですけど。
インパクトのあるタイトルですね。
インパクトのある。で、結構ね、想定とかもすごいインパクトのある感じで、
ちょっと立ち読みして、2000円ちょっとぐらいした本だと思うから、
なんかそんな安い感じもなかったんですけど、
でもなんかちょっと立ち読みしたら面白くなっちゃって、
あ、これは買ってみようかなと思って、なんか買っちゃったんですよ。
で、それをその万齢店に出てきてる女性たちもその中で取り上げられてたので、
で、そしたらなんかその本がなかなか私には衝撃的で、
なんかああいうその、何て言うんですかね、
20世紀初頭の方の女性とか、あるいは19世紀の女性とかで、
こんなぶっ飛んだ人たちがいたのかみたいな、
恋愛感とか結婚とかそういうのをいろいろ全部含めて、
性の話とか全部含めてぶっ飛んでて、
すごって思って、なんかすごい引き込まれちゃって一気に読んだんですけど、
こんな文章書けるの誰だろうって思ったんですよ。
で、あとこんなふうに調べて、
しかもこんなに心の、何て言うの、女性の心情とかもよくわかって、
しかも男性が書いてるってこれ誰と思って、
そしたらそれが鹿島茂さんっていう人で、
そしたらなんか他にも読みたくなっちゃうんですね、そうすると。
そうするとなんか悪女入門とかファムバタル入門とか、
なんかいろいろ出てくるんですけど、
なんかそれを読んでるうちに、面白いなこの人って追いかけてったら、
その方が共同書店っていうのを始められますっていうのがあって、
で、そこにまず行き着いて、パサージュの存在を知りました。
でも、なんかそこで終わらず、
なんかそのパサージュがクラウドファンディングを募集したんですよ。
私本屋になろうとは思わなかったんですけど、
クラファンの返礼品でね、
鹿島茂先生が人望帳を案内してくれるっていうので、
1万円でっていうのがあったの。
全然行くでしょと思って、
1万円払って、人望帳案内していただいて、
っていうのが最初の最初。
でも、まだ本屋になろうとはまだその頃は思ってなかったんだけど、
そこはそこからまたしばらく経ってから、
2023年ですかね、
独立語のリアルっていうポッドキャストを話してたときに、
帰りに収録も終わってね、
今年何しようかね、なんていう話をしてるときに、
さっきのその鹿島さんのフレーズの、
なら本屋になっちゃえばいいじゃん、みたいなのが、
ふっと降ってきたんですよ。
多分、そこにすごい影響してるのは、
このポッドキャストも結構影響してて、
東中野の雑談って行かれたことあります?
ありますあります。
あ、ありますね。
あそこに行き初めてもいたわけですよ。
あれもできたの、
今年で3周年だから、
それぐらいのタイミングですよね。
それぐらいのタイミングですよね。
だから、それの開店の頃からお邪魔してるんですけど、
なんか、ああやって人が集まってきて、
ビル飲みながら、いろんな話したりとか、
あそこから文化が生まれていく感じっていうのが、
すごい感じられてて、
パサージュも、ちょうどその頃、
私が本屋やってもいいかもって思い始める頃に、
3階ができて、そこにカフェができたんですよ。
本屋だけだったら、たぶんやってなかったと思うんですけど、
そこにカフェができてて、
ああ、ここもそういう雑談さんみたいに、
文化とか、文化まで言えないのかもしれないけど、
でも、そういうふうに人が集まったり、お話したりとか、
そういう場が作れるかも?とか思って、
そこに自分も1枚かめるっていうか、
そういうのの、本当に立ち上がりの頃に1枚かめるって、
ちょっと面白そうだなって思って、
そういうのが、いろんなものが絡まって、
なら本屋になっちゃえばいいじゃん。
なるほど。
なっちゃうかみたいな。
じゃあ、やっぱりスタートは、たまたま本が売ってるところで、
その表紙が目についたところから、
そういう意味では、人生が少し動き出したというか、
1個のルートが新しく生まれたっていう意味では、
そういうことが起こり得る入り口にはなるんですよね。
やっぱりその本屋さんをやるっていうことは、
誰かの人生の中で。
そうですよね。
そうですよね。文化村美術館で私があったように、
誰かにそのきっかけを与えている可能性があるっていう。
まさに、まさに。
秘訣するわけですね。
そうですね。そうなっていったら、すごく嬉しいですよね。
そのまま、もちろん見つけて、それを買って、
実際にイベントに行こうとクラウドファンディングやってみてっていう、
興味ある方ぜひ見てみてください。
興味はありますよね。
だから棚主交流もなかなか面白くて、
またちょっとポッドキャスト人脈とは違う方々と出会うんですよね。
面白い出会いありそう。
ちょっと内向的な方、ポッドキャスターって結構しゃべるの慣れてたりするんですけど、
必ずしもそういう方々ばっかりではないんですが、
この前文学フリマってあったんですけど、
私あれ初めて今回行ったんですけど、
ああいうところにも出展されてる方も多数いらっしゃる感じで、
なんかそれも本屋やらなければ、
まさか文学フリマっていうものに行こうとは思わなかったなみたいな。
確かに。そういう最初から文学フリマにはいかないけれども、
行かなかったかもしれないけれども、
こうやって棚主になることによって興味が広がって、
文学フリマに行くみたいな、
そういう一個飛ばしじゃ行けなかった場所に行けるっていうのはやっぱりありますよね。
たぶんいきなり雑談にはいかなかったけれども、
ポッドキャストやったことで雑談に興味を持ってとか。
そうなんですよ。本当にそうですよ。
ちょうど今鹿島さんが、
もうこれ配信する頃はまだやってるかわからないですけど、
たてばやし美術館っていう群馬にある県立の美術館ご存知ですか?
行ったことありますね。
めちゃくちゃいいところ。
私も今回初めて行ったんですけど、
そこで鹿島茂さんが、
鹿島茂さんのもう一つの顔は、
ものすごい収集家なんですよ。
コレクター&キュレーターで、
なんかもう19世紀とかのフランスの本とかを、
トン単位で日本に持ってきちゃうみたいな、
もうそのために借金もしちゃうみたいな、
ちょっとすごい人なんですけども、
そういうので集めた雑誌とかに使われてたグラフィック、
モダングラフィック展みたいなのを今たてばやし美術館でやってて、
それも普段だったらちょっと遠いから、
まあいいかなみたいな感じなんですけど、
お店の方が企画してくださって、
みんなで見に行きましょうみたいな、
先生が喋る日があるから、
その日にみんなで行きましょうとか言って、
で、みんなで行って、
で、先生の話聞いて、
で、みんなでワイワイ言いながら帰ってくるみたいな、
遠足してきたりとかして。
そうか。
でも数ある膨大な本の中から、
自分の棚に何を置くかっていうのって、
ある種美術館のキュレーターさんが、
アートを何を飾るのかっていうところも似てる部分もありますよね。
似てます。
結構キュレーションだと思ってて、
そうなんです。
だから結構後悔させたくないというか、
せっかく私の棚に来てくれるんだったら、
何かいいものあったなと思ってもらいたいなと思いながら、
意識向けて本を置いてると売れるし、
何も考えないでいると雑草生えた感じにしとくと、
やっぱ売れないんですよ。
ちゃんとリアクションもそこ、
手間暇をかけた分だけ帰ってくるものがあるんですね。
これは面白いですね。
別に店にずっと立ってるわけじゃないんですけど、
やっぱ売れなくても本を触りに行かないと売れないよっていうのは、
先輩棚主に教えていただいて、
ちょっと手入れとかしていると、
なんか面白いんですけど売れるんですよね。
すごくアカデミックな楽しみだなとは思いますけど。
確かに。でもよかったら石川さんもぜひぜひ。
めちゃくちゃ興味ありますね。
ここまでお話を聞いてみて、
けいこさんのお話をもっと聞いてみたいなっていうリスナーさんもいると思うんですよ。
もちろんこの棚主の話じゃなくても、
普段どういう話をしているのかなって興味を持った方もたくさんいると思います。
そんなけいこさんのお話を聞けるような都合のいいメディアがあったりしますかね。
これは仕組んでいただいたようなフリをありがとうございます。
普段はポッドキャスト、独立語のリアルというポッドキャストをやっていまして、
コーチ仲間の相方のハッシーという人とですね、私で週一で配信してて、
5年経ちましたね、そっちは。
すごい。
丸5年毎週喋り続けていますんで、
そっちは本当にそこで使っているフレーズは、
人生本気で変えたい人のコーチをしてきた2人が、
これからの時代を賢く面白く生きるヒントを無責任に話す、
愉快に無責任に話すポッドキャストっていう風にやってるんですけど、
雑談しながら、時々緩んでるんですけど、
時々役に立つことも入ってるかもしれないみたいな、そんな番組になってます。
そのポッドキャストを聞くことでけいこさんのことがより分かって、
その人がやっている本屋さんはどうなってるんだろうって興味も当然持つでしょうしね。
そうなんですよね。
本屋のこともちゃんと改めてちょっとお話しさせて、宣伝させていただいてもいいですか?
ぜひぜひ。
私、今3棚あるって言ったんですけど、
一番自分の中で本店のつもりなのは、
神保町の鈴蘭通りにあるパサージュの3階にある、
パサージュビスっていうエレベーターで上がらなきゃいけないんですけど、
そのパサージュビスにあるここみち書店っていうのがあります。
そこが私の本店的なつもりで、
そこに私が普段コーチングのクライアントさんにお勧めしたいなとか、
この本はぜひみんなに読んでほしいなっていうのを置いているのがそこです。
そこはカフェもあります。
同じ神保町の1本通りを大通りに行くと靖国通りっていうのがあるんですけど、
そこにはパサージュソリダっていう白い入り口の建物がありまして、
そこにはポッドキャスト、独立語のリアルに連動した本棚を置いていて、
棚主名もポッドキャスト連動型書店独立語のリアルってなってまして、
相方も結構本を読むので、
なんかあの時話してたのはこの本かとか、
この2人はこういう本読んでるからこういう話になるんだなみたいな、
私たちのちょっと思考回路の裏側が見えちゃうような感じの本が結構置いてあるんで、
そっちはすごいポッドキャストの聞いてる方にはすごい神話性があるかも。
いいですね、そういう番組連動みたいなのもめっちゃ面白いですね。
そうなんですよ、だからそっちはね結構ちゃんとこまめに手入れしてて、
エピソード何々の回で喋りましたみたいな感じに書いてて、
で、あとそこにゆとりフリーターさんにね、
アクリルスタンド、あそこ印刷やってらっしゃるじゃないですか、今。
なので印刷発注してアクリルスタンド作ってもらって、
いいですね。
1個の野望としては、そのアクリルスタンドにQRがついて、
それ読むと独立語のリアルのとこに行くようになってるんで、
本屋さんに来ました、ポッドキャストなんか聞いてませんでした、
だけど独立語のリアルの棚で本買いました、
そしたらそこから、なんかポッドキャスト聞いてみましたみたいな、
で、お便りが来るっていう、そっちのルートもなんかね、
そっちから出会ってみたいみたいな、そんな野望もあります。
いいですね。それポッドキャストやってる人としては、
やってみたいことでありますよね。
ですよね。
で、なんかゲストブックとか置いてるんで、
なんかそこにリスナーさんが結構書いてくれてたりすることもあって、
それはお店に行くとね、なんかちょっと楽しみなんですよね。
なかなかね、通常だとポッドキャスト側でコメントもらうって、
結構難しかったりとかするじゃないですか。
ほんと、お便りくださいって言っても、なかなかみんなそんな簡単にくれないですもんね。
いやでもそうやってね、いろんな入り口を作っていくっていうのもね、
結果的になんかいろんなところへの集客になるっていうの面白いですよね。
つながっていくっていうのはね。
そうなんですよね。で、集客して一体何がしたいのかはよくわからないんですけどね。
まあそうなんですよね。
楽しければいいじゃんみたいな。
ポッドキャストの再生回数が増えようが、一円にもならないですからね、今のところね。
でもそういう意味では、本は売れるとちょっとだけ動いたなっていう感じがね、しますかね。
いや、ちょっとアカデミックな趣味をぜひね、皆さんにも体験してもらいたいですね。
いや、なんかもっと気軽で、全然いろんな本もあるので、
なんかほんとにあんまりすごい難しい本である必要もないし、
なんか気軽、結構最近ジンとか皆さん作って出されるじゃないですか。
そうですね。
なんかすごく文学不利までも感じたんですけど、
なんかそういうものに触れたいとか、発信したいっていう人もたくさんいるんだなって思ったんで。
はい、お客様としても棚主仲間としても、どちらとしてもお待ちしています。
そうですね。まずはそのね、棚を覗きに行くみたいな感じのところからでも全然ありですもんね。
うんうん。
どんな感じなのかなっていうので。
ぜひぜひ。
はい。いやー楽しいお話ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。