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2022-09-12 16:26

生まれが9割の世界をどう生きるか

生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 (SB新書) Kindle版
安藤 寿康(じゅこう)  (著)
慶応大学 行動遺伝学

 形式: Kindle版
5つ星のうち4.5    2個の評価
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Kindle版 (電子書籍)
¥891

本の長さ
217ページ
言語
日本語
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2022/9/5

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00:00
本日はですね、生まれが9割の世界をどう生きるかっていう本についてお話ししたいんですけど、
これを話そうと思ったのは、実はそんなに興味なかった、いや全く興味なかったわけじゃないですよ。
だけど、タイトルがね、いやそうでもないでしょっていう、僕から見るとちょっとなんとなくすぐ納得できるような感じのタイトルではなくて、
最近ですね、そういう自分にとってあんまり納得できない本を読むのも、むしろそっちの方が勉強になることは非常に多いなというふうに思い始めてきたので、
それで、この生まれが9割の世界をどう生きるかっていうね、そういう本をダウンロードしてみました。
多分ね、Amazonにこれお勧めで出てきたんですけど、多分その理由は新刊だからだと思います。
これね、2022年の9月5日だったかな、そのぐらいに出たばっかりで、要するにまだ1週間前とかそのぐらいですよね。
なので、それでお勧めに出てきたというタイミングで、僕がですね、なんとなくあんまりすっと納得できるようなタイトルではなかったので、ダウンロードしてみたという感じですね。
多分、これお聞きの皆さんもですね、ライブで聴いている方も、録音で聴いている方も含めて、
多分ね、いろいろ頑張ったけど、うまくいかなかったということがあるんじゃないかと思うんですよね。
僕もですね、個人的には、高校の時と大学の時とずっと音楽をやっていたんですね。
高校の時は吹奏楽部で、大学の時は吹奏楽部とオーケストラ両方入っていて、ホルンというね、そういう非常に美しい楽器をやっていたんですけど、
でもこれはですね、本当に僕も正直、全然うまくなりませんでした。
もう本当にね、配活量とかはあったんで、そういう音が出るとかね、そういうところでは他の人より良かったんですけど、
だけどやっぱり音楽性とか、その表現力とかそういうものではもう全然ね、才能ある人には本当に立ち打ちできなかったですね。
しかもそういうところも本当に、そういう音楽性、高い音楽性を持っている人はすごく上手にそれが表現できるんですね。
なので、結構もう9年近くやったのかな。
だけど、やっぱりその音楽を通した経験で僕が一番得た大きな教訓は、やっぱり向いていないことにはですね、
自分に向いていないことには時間をかけるべきではないなと、それが一番大きな教訓だったと思います。
もちろん楽しかったですけどね、それはやる価値はあったかなとは思いますけど、
でも、それでね、もちろん音楽で身を立てようなんてことは結局全然思いませんでしたし、
03:04
もちろん高校の時とかはそんな別にどういう仕事をするかとかね、そういうことを全く思わないで始めていたわけですけど、
だけど、高校のブラスバンドの時は、中学の時にブラスバンドの経験者とかいるから、
それは差がついてて当然っていうのはあったんですよね。
だけど、それでも努力すればなんとかなるかなと思ったんですけど、
結局全然努力しても何もならなかったというのは本当にすごく大きな体験としてあります。
でね、この本を読みながらそういうことをよく思い出したんですね。
この本についてもう少し具体的なことを書いておきます。
このタイトルが、生まれが9割の世界をどう生きるか。
これがタイトルで、サブタイトルでこういうふうにあります。
遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋という本ですね。
安藤寿光さんという人が書いています。
寿は寿命の寿に健康の広ですね。
それで寿広って読むらしいです。
慶応大学の先生で、ご専門はですね、
いろいろ物によっては心理学の研究者って書いてあるのもありますけど、
この本では行動遺伝学というふうに、ご自分では行動遺伝学というふうに書いていますね。
Kindleでも出版されていますから、もちろん僕も読めたわけですけどね。
さっきも言いましたけど、
今年の9月5日に出版されたばかりなので、まだレビューはとても少ないです。
2つしかないですけど、でもその2つで平均は4.5なので、悪くはないですよね。
Kindle版の値段は891円ですね。
本の長さは217ページです。
では、まず一番最初に言いたいことは、
この本は能力とかお金がない奴は何をやってもダメという本ではないです。
だからこそどういうふうに生きればいいのかということが書いてあるわけですね。
最近の親ガチャとか、そういう言葉もこの本にもいっぱい出てきますけど、
親ガチャという言葉で、
自分は親ガチャに外れたから何をやってもダメだとか、
そういうふうに言っている人が多いですけど、そうでもないですよということがこの本に書いてありますね。
では実際に引用してみますよ。
まず最初の引用です。
遺伝的素質と呼ばれるものは、その中で漠然とした内的感覚として察知され、
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経験の過程を経て能力として才能として社会の中に実装されるようになります。
まずはこのことをお伝えしたくて書いたのが本章です。
これで引用終わりです。
もう一回言いますけど、内的感覚として察知されるということですね。
その遺伝的な素質ですよ。
それが能力とか才能として発現されるということですね。
それがこの本では一番言いたいことと書いてあります。
この内的感覚というのはどういうものかというと、
別のページではこういうふうに定義されています。
重要なのは自分の中にあるこれが好き得意かもというおぼろげな感覚というふうに書いていますね。
自分の中にあるこれが好きとかこれが得意かもしれないという
そういうおぼろげな感覚というものですね。
またちょっと別のところにはこんなふうに書いてあります。
また以下引用です。
内的感覚に耳をすませろとか好きなことをやりなさいなどと言われると、
なんだか自己啓発本のようですね。
しかし近年、農科学の分野で注目を集めている理論も
こうした内的感覚の重要性を示唆しています。
その理論とは、2006年にイギリスの神経科学者であるカール・フリストンが提唱した自由エネルギー原理です。
自由エネルギー原理はかなり複雑ですが、あえて一言で説明するならば、
脳は予測器であるということになります。
ここまでで引用終わりです。
要するに、確か2007年だったかな。
梅田茂雄さんが2007年とか2008年くらいに
好きを貫けというブログでも書いて、
その後、ウェブ世界を行くという本で確かそういうこともかなり詳しく書いていた。
その生き方についてかなり詳しく書いていらっしゃったんですけど、
でもその頃はまだこれが実際に科学的な知見に基づくということは、
正直、普及していなかった。
その梅田茂雄さん自身も、彼も別に心理学とかの研究者じゃないので、
そういう実際の科学的な論文とかについては何も引用していなかったように記憶しているんですけど、
でもそれが言われてみると、実はその後のこういう研究の発展によって
科学的な裏付けがあるということがわかってきたということですね。
はい。
そうですね。
これまだいっぱい引用したいことはたくさんあるんですけど、
09:00
ちょっとじゃあまた別に、少し長くなりますけど以下の部分引用しますね。
要するに、子どもが積極的にそれを選んでいくんじゃなくて、
自然にそれが出てくるものだということですね。
ちょっとここも以下、長くなりますけど引用ですね。
こうした脳の発達過程から推測するに、子どもの能力というものは、
自分が経験したたくさんの選択肢の記憶を意図的に比較して、
その中からどれかを意図的に選ぶという形で発現するのではなさそうです。
そうではなくて、ある程度以上の多様性を備えた環境が存在していて、
そこに一定時間以上自由にアクセスできるなら、
何らかの能力が何らかの形で自然と発現するものなのではないでしょうか。
ちょっと中略します。
こうした条件は、日本の中の下以上の家庭であれば、
そして子どもの能力の発現に目を曇らせてしまうような偏りのある教育方針で、
子どもを縛りつけていなければ、おそらく満たしているだろうと私は考えています。
はい、ここまでで引用終わりですね。
つまり、いろんな習い事とかをたくさんやらせて、
その中で自分が向いているものを子どもが選ぶというのではなくて、
そうではなくて自然に出てくる。
さっきの、もう一回引用すると、
ある程度以上の多様性を備えた環境が存在していて、
そこに一定以上自由にアクセスできるのなら、
自然と発現するということですね。
なので、親としては別にわざわざたくさんの習い事とか、
そういうことをさせる必要はないということがここからもわかりますよね。
それについて、やっぱりインターネットの重要性が、
別のページなんですけど、ちょっと書いてありますので、
そこについても引用しますよ。
以下引用です。
現在はインターネットなどを通じて、
あらゆる分野のノウハウを習得できるようになっています。
何かに熱中している人はノウハウをどんどん吸収し、
自分の能力を一層高めていくことができます。
好きこそ物の上手なれと昔から言いますが、
誰でもリソースにアクセスできるからこそ、
遺伝的な素質の差はより一層開いていくと考えられます。
個人儀で輝く分野において、
中途半端ななんとなく好き程度では
等格を表すことは難しいということは理解しておくべきことでしょう。
先にも述べた、
集中力、不老状態でそのことに長時間没頭し、
12:00
しかもその狙いどころがちゃんと社会的にも評価されるようなものでなければなりません。
こういうふうに書いてありますね。
インターネットにアクセスできるようにしておくと、
そこから本当に多様な情報に
子供がアクセスできるので、
そこでさっきの内的感覚ですよね、
これなんとなく好きかもとかね、
そういうのがまず出てきて、
それに取り組んでいるうちにその中でさらに、
好きだけど上達しないというものもあるわけですよね。
僕にとっては音楽がそうだったんですけど。
だけど好きでかつ得意ということが分かってきて、
それで勉強しようと思ったらもっと、
インターネット上にいろんなものがあるということですね。
経済格差ももちろんあるということですね。
さっき遺伝のことも言いましたけど、
経済格差に関しては、
実は深刻なのは極端な貧困とか虐待のある家庭の場合
ということなんですね。
ちょっとここも引用しますよ。
以下引用です。
うちは中の下だな、中の下は中の下ですね。
うちは中の下だなと感じている人たちからすると、
富裕層は様々なチャンスに恵まれているように
思えてしまうかもしれません。
家がお金持ちならいい学校に通って、
子どももリッチになれるのに。
しかし行動遺伝学の観点からすれば、
中の下くらいの家庭と、
それよりも経済的に恵まれている家庭を比べても、
集団として見れば大した差はありません。
ちょっと中略。
ただし極端な貧困や虐待のある家庭の場合は、
事情が異なります。
だからこそ貧困と格差対策の政策が重要なのです。
はい、これで引用終わりですね。
なので、別に富裕層じゃなかったらだめというわけではなくて、
かつ富裕層だから、
他の富裕層以外の人に比べて有利というわけではないというわけなんですね。
要するに極端な貧困とか虐待がなければ、
チャンスは、それでも遺伝的な格差はあるかもしれないけど、
経済的な格差はないというか、それは影響しないというふうに書いてありますね。
なので、実はこの本、他にもすごくいっぱい紹介したいことがあります。
もしかしたら明日も紹介するかもしれませんが、
15:02
今日触れなかった部分としては、
学校教育の批判というのもかなりページを割いてあるんですね。
なので、もしかしたら明日その続きとして、そちらの部分を話すかもしれません。
でも今日は時間になりましたので、ここまでとさせていただきたいと思います。
今日ご紹介した本はですね、
この生まれが9割の世界をどう生きるかという本なんですけど、
皆さん、購入まではしなくても、
無料のサンプルをダウンロードしてみたいというふうに、
もし思う方がいらっしゃいましたら、
ハートマークでリアクションいただければと思います。
自分には今必要ないかなという方は、涙のリアクションをいただければと思いますね。
それではですね、本日もムラスペに参加してくださいまして、ありがとうございました。
今日のですね、この生まれが9割の世界をどう生きるかという、
こういう本につきまして、
それで僕が話したことにつきまして、
特にその内的感覚ですよね。
その内的感覚を大切にして、自分の才能を見つけるということですよね。
そういうことにつきまして、質問とかコメントがありましたら是非、
ムラスペの配信タグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も、というか今週もですね、
良い1週間をお過ごしください。
そして、冒険は続きます。
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