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2022-11-08 24:23

脳の外で考える――最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法

本日の音声配信では「脳の外で考える」という本についてご紹介しました。日本語教師にとってはジェスチャーを使った外国語の語彙の習得方法が非常に参考になるのではないかと思います。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日はですね、脳の外で考えるっていうね、こういうタイトルの本についてお話をしてみたいと思います。
でね、この本を読もうと思ったのはですね、確かですね、以前知ってるつもりっていう本ね、
ご紹介、このむらスペでもご紹介しましたけど、その本を読んだ時にお勧めに出ていたからだと記憶しています。
でもね、実際に内容はかなり関係しているところがありますね。
でもそれだけじゃなくてですね、これとは全然違う本、私たちはどう学んでいるのかっていうね、
その知識は創発されるものだっていう本、これもこのむらスペでもご紹介しましたけど、
それとかですね、生まれが9割の世界をどう生きるかとか、
そういうね、最近読んだ本にすごくね、いろいろなところで少しずつ関わってくるので、
その辺もね、時間があったら今日ちょっとお話ししてみたいと思いますね。
はい、じゃあね、ちょっと前に僕がこの知ってるつもりっていうね、本について僕がこのむらスペで話したんですけど、
それについて話している時に聞いた方いらっしゃいましたら、ハートのマークいただけますかね。
聞いてない、あんまり覚えてない、記憶にないっていう方は涙のマークをいただければと思いますがいかがでしょうか。
じゃあですね、まずですね、この本について具体的なところをちょっとまずご紹介していきますね。
タイトルは、もう一回言いますけど、脳の外で考えるですね。
それにサブタイトルとして、最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法って書いてありますね。
はい、でね、表紙の一番下の方にですね、大きく努力ゼロって書いてありますけど、
でもそれはそうでもない、これ本読んでみてあんまり努力ゼロっていう方向の本ではないように僕は思っていますね。
脳だけで考えるんじゃなくて、脳の外で考えましょうって話ですから、別に努力しないでいいですよっていう本ではないように僕は思っています。
で、著者の方はアニマーフィーポールさんという方ですね。
写真を見ると女性の方みたいです。
今のところKindle版を僕が読んだんですけど、5つ星のうち4.1になってますね、平均がね。
まだ新しい本なので15個しかまだあれはないです、その評価レビューの数ですね。
Kindle版は1960円で印刷版は2420円となっていますね。出版社はダイヤモンド社で発売日は今年2022年の8月30日となっております。
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本の内容は主に3つの部分に分かれています。
第1部、第2部、第3部ということですね。
第1部が体で思考するということですね。
この本のタイトルが脳の外で考えるですから、
脳以外のジェスチャーとか手足の動きとかですね、そういうところで考えることができるということが書いてあります。
その方がテストの結果が良くなるとかあるいは外国語の学習にも役に立つということも出てますね。
それから第2部が環境で考えるということですね。
これが例えばオフィスとか勉強部屋とかそういうところの環境を考えることだけで、
そこを変えるだけでその思考力がアップするということですね。
あとそれと第3部が人と思考をするということです。
個人の部屋とかそういう環境ではなくて、もっと社会的な環境と言ってもいいかもしれませんね。
コミュニティとか社会の中でいろんな人と会って考えるということです。
この部分が特に3番目の人と思考をするというのが知っているつもりという本で書いてあったことに非常に近いような気がします。
ちなみにちょっとおさらいですけど、知っているつもりというのはそれも本の内容はですね、
実は人が自分が知っているつもりのことが意外と全然分かっていないという、そういう主題の本です。
だけどそれがですね、人間はなんと愚かなものだという方向の本ではなくて、
そうではなくてこの知っているつもりというのは前回、前にご紹介した本ですけど、今日ご紹介している本ではなくてね、
この知っているつもりというのはそういう人間は愚かなんだって馬鹿にしている本ではなくて、
そうではなくて人間には社会があると社会性が非常に高い生き物なので、
なのでその個人個人はもう本当に自分の専門のことだけちゃんとしっかり覚えていれば、
あとはその社会とかね、周りの人がその誰か、そのことについて特にね、
何かよく覚えてないな、これどういうふうにするんだっけという時に困った時にはそれに詳しい人に聞けばいいんだから、
だからその個人個人がそんなにね、自分の脳みその中に知識を蓄え込む必要はないんだというね、
そういう本でした、この知っているつもりというのは。
で、今日ご紹介しているこの脳の外で考えるというね、
この第3部がこの人と思考をするという、そういう社会、社会の中で考えるという、
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そこがですね、その知っているつもりという本の内容にかなり関わってくる、関係してくるところですね。
一部重なっているところもあります。
でね、いくつかちょっと僕が、これは面白いなと思って勉強になったことをちょっとご紹介しておくと、
そうですね、認知的再評価というのがあるんですよ、認知的再評価。
例えばですね、何か緊張する場面で、そこでですね、体は緊張するということを知るわけですよね。
知るというかね、
すみません、もう一つその前にこの前提として、感情というのは、感情と体の反応というのが、
緊張してくるから体に力が入ってしまうとか、鼓動が速くなるのではなくて、
実はその逆で、自分の体に無駄に力が入っちゃっているとか、肩とかね、
眉間とか、それとか心臓が脈拍が速くなっているとか、そういうことを体が感じているので、
その結果自分は緊張しているということに気がつく。
そういう感情が生まれるっていう、そういうことなんですよね。
まず、そういう感情っていう、脳とか、あるいはハートでもいいんですけど、
そこに感情が生まれて、その結果体が反応するんじゃなくて、
それより先に体が反応していて、その結果その感情が発生するんだというふうにこの本は書いてあります。
もうそれ自体もとても面白いんですけどね。
でね、それを応用した方法として、この認知的再評価というのが出てくるんですけど、
要するにですね、体が緊張してきて、グッて力とかが入ったりドキドキしてきて、
試験の前とかそういうふうになっていると、パフォーマンスがうまく出ない。
自分の能力を発揮できなかったりするわけですよね。
それが、自分は緊張してきてしまったらどうしようかというふうにネガティブに捉えないで、
それをですね、心臓の脈拍とか体に力が入っているのを感じてきたら、
それを緊張ではなくて自分はワクワクしているんだというふうに捉え直すということですね。
それが認知的再評価というものです。
そうするとパフォーマンスが実際に上がるというんですね。
これも少し長いんですけど引用してみますね。
以下引用です。
緊張をワクワクと捉え直すだけで成績が上がるという、こういう見出し、サブタイトルのところですね。
サブタイトル、小さい見出しのところです。
以下引用ですね。
ハーバードビジネススクールの準教授、アリソン・ウッド・ブルックスは、
緊張の対処法についてこれとは異なる考え方をしています。
緊張をワクワクとして再評価した場合、パフォーマンスにはっきりした違いが現れました。
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IQテストを受験した人はかなり高いスコアを出し、
スピーチを行った人は説得力があり、有能で自信に満ちているようにも見えました。
ジャーニーの曲を歌った人でさえも良い成績を出したのです。
評価にはNintendo Wiiのカラオケレボリューションが使われました。
全員、ワクワクした楽しい感情を本気で抱いたと報告しました。
本来ならこうした活動から生まれるであろう不快感からは驚くほどの変わりようです。
はい、ここまでですね。
ここまで引用なんですけど、こんな感じで、
わざとそういう緊張を強いられるような状況を作るわけですよね。
みんなの前で歌うとか、IQテストをするとか、みんなの前でスピーチをしなきゃいけないとか、
そういう時に、特に何も言われなかった人と認知的再評価をするように言われた人のグループではこういう差がついたというわけですね。
なので、自分は緊張していると思うのではなくて、自分はワクワクしているんだ、
体の動機が早まっていたりしたら、それを緊張しているとネガティブに捉えるんじゃなくて、
ワクワクしていると捉え直すと、それだけでパフォーマンスが上がるという話ですね。
あと、いっぱい面白い話が出てくるんですけど、体を動かすことの大切さということも出てくるわけですね。
例えば、僕みたいにあんまり肉体労働ではない人ですよね。
日本語教師も基本的には肉体労働ではない人が多いと思いますけど、
そういう人は休憩時間とかには、ソーシャルメディアとかツイッターとかについチェックしてしまうのではなくて、
そうではなくて、体を動かすと本当の休憩になるということが書いてありますね。
同じような、ここも引用してみましょうか。
休憩時間にツイッターを見たり、ニュースをチェックしたり、フェイスブックを読んだりと、
仕事とは違うことをしながら過ごすと、消耗した脳のリソースを補充できるのではないかと思ってしまうものです。
しかし実際には、そのような活動も認知能力を中心とした仕事をこなすときと同じ脳の能力を使っており、
すみません、脳の領域を使っており、同じメンタル資本、認知や感情のリソースを使っています。
そのため休憩前と同じ、あるいはもしかしたらそれ以上にクタクタな状態で仕事を再開することになってしまいます。
コーヒーブレイクを一部の講習衛生の専門家が言うところの、体を動かすブレイクタイムにすることで、
休憩前よりもほんの少しだけ頭の回転が速くなって仕事に戻ることができるでしょう。
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あと、外国語学習、ここにいる方の多くは日本語教師の方だと思うので、
外国語学習にも応用できるという、そこのところが非常に面白いので、そこのところを少し長くなるんですけど、引用してみたいと思います。
マセドニア、マヌエラ・マセドニアという人が出てきますね。
じゃあちょっと以下引用です。
ジェスチャーは外国語の学習にも役に立つ。それがタイトルですね。
以下本文です。
語彙の習得は外国語学習にも重要です。
作り込まれたジェスチャーは記憶の補助となり得る。
と話すのは認知心理学者であり言語学者でもあるマヌエラ・マセドニアです。
ちょっと以下中略ですね。
また引用です。
マセドニアは6人の教授者とともに、新しい外国語の学び方について、
ジェスチャーと組み合わせたケースと写真を組み合わせたケースを比較しました。
その結果、参加者がジェスチャーをしたグループでは、
学んだ語彙に再び出会ったときに、
運動皮質、体の動きを司る脳の領域が活性化されたと認識されました。
写真を見たグループは運動皮質に変化はありませんでした。
ジェスチャーによって感覚運動の強化がもたらされ、
関連した単語が覚えやすくなったのだろうとマセドニアらは考えています。
またちょっと中略ですね。
ここの中略している部分に、このマセドニアさんという人が、
新しいテクノロジーを使って外国語を勉強するアプリを作ったというところですね。
そのテクノロジーとは、ここからまた引用です。
そのテクノロジーとは、
アバターと呼ばれるバーチャルスタッフがいるオンライン語学学習プラットフォームです。
アバターは語彙の指導をしてくれる存在で、
語学インストラクターの頃マセドニアがしていたような動作を画面上で行います。
アバターがジェスチャーをしてみせ、
ユーザーはそれを見ながら単語を繰り返し、ジェスチャーも真似るのです。
この学習プラットフォームに対する評価では、
アバターのジェスチャーを真似するユーザーは、
単語をただ聞くだけのユーザーと比べ、
学習成果が長続きすることが示されています。
ジェスチャーを目で見つつ、
自分では実際にしないユーザーと比べても、
ジェスチャーをするユーザーは多くを学びます。
ここまで引用でした。
つまり、
新しい言葉を勉強するときに、
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ジェスチャーをしながら勉強すると、
実際に成績が上がるし、
しかも、そういうアプリも開発されているということですね。
だけど、このアプリの名前とかはここには書いていなかったので、
もしかしたらあまり市販とかされていないので、
まだ実験段階とかそういうことなのかもしれません。
ここからは僕が思っていることを引用しつつ、
ご紹介してみたいんですけど、
最初にも言いましたけど、
前に、生まれが9割の世界をどう生きるかという本をご紹介しました。
この本は、
遺伝的な才能と、
それから生まれたときの環境で、
9割くらい自分の能力とかが決まってしまうので、
だから諦めましょうと言っているのではなくて、
だから自分の脳の中の、
頭の中の配線というのはある程度決まっているから、
それに合った仕事とか勉強方法とか、
そういうものを選べばいいんですよという本でした。
この生まれが9割の世界をどう生きるかという本ですね。
ここには内的感覚というのがあったんですね。
この本では内的感覚という言葉が使われていて、
どういう勉強方法なら自分は気持ちいいのかとか、
あるいはどういう人と一緒に勉強すると自分は安心できるのかとかですね、
そういう自分の中から湧いてくる感覚を大切にして、
それを尊重して勉強なり仕事なりを選べば、
自分の能力が最大に発揮できますという、
そういうことだったんですね。
だけどその内的感覚を尊重するというのが、
あんまり具体的なやり方が書いてなかったんですよ。
この生まれが9割の世界をどう生きるかというこの本で。
だけど今日ご紹介している脳の外で考えるという、
この本にはそれがかなり似ていることをおっしゃっているんですけど、
だけどそのやり方がもうちょっと具体的に書いてあるんですね。
そこでは内的感覚ではなくて、
内需要感覚ジャーナルというものを書くというふうに書いています。
ここで言われている内需要、内需要。
多分内需要ですよね。内側の内という字ですけど。
内需要感覚ジャーナル。
ここで言う内需要感覚というのが要するに、
生まれが9割の世界をどう生きるかに出てくる内的感覚というものと、
基本的には同じだと思うんですけどね。
それのこのジャーナルの付け方というのを書いてあるので、
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ちょっとこれも引用しておきますね。
自分がどんな選択肢を選んだか、
その時にどんな感覚がしたのかという記録、
内需要感覚ジャーナルを付けることで、
体からのメッセージを明確にし、
言語化することができます。
ジャーナルの項目は、次の3つで構成されます。
まずは、今自分が直面している決断事項の簡単な説明。
次に、様々な選択肢を考えた時に経験する体内の感覚についての、
できるだけ詳しい具体的な描写。
内需要感覚ジャーナルは、目の前にある進路を一つ一つ考え、
ある進路を選んだと想像した時に、
どんな感じをするかを書き記すものです。
ジャーナルの3つ目の項目には、
最終的にどの選択にしたかをメモし、
最後の決断を下した際にどのような感覚がしたかを記録します。
はい、これで引用終わりなんですけどね。
こうやって、今自分がどういう問題に直面しているか、
そして選択肢を考えた時に自分がどう考えるか、
そしてその選択肢のうちの一つを選んで決めた時にも
どう感じたか、体がどう感じたかということですよね。
そういうことを記録していくと、
まず、やっぱりその選択ダメだったよねっていう風に
後で振り返ることもできるし、
それから自分の体の中をサーチするというか、
自分の体の感覚をきちんと受け止める、
そういう練習もできてくるということですね。
あともう一冊は、最初にもご紹介しましたけど、
知ってるつもりっていう本がありましたね。
これもやっぱり、知ってるつもりっていう本自体が
最初にも申し上げましたけど、
個人個人はそんなに知ってるつもりだけど、
実はほとんどのことを詳しく、
正確には覚えていないということなんですけど、
だけど、社会が覚えていれば大丈夫。
何でかというと、人間は他の動物と違って
社交性が非常に高い動物なので、
困った時にはそれを知っている人に聞けばいいので、
一人一人の個人が覚えていなくてもいいということですね。
それでですね、この本でだけど面白かったのは、
そこにですね、
要するに集合地って言われることもありますけど、
それではなくてですね、
この本ではトランザクションメモリーって言うんですね。
トランザクションというのは要するに、
物を送ったり受け取ったりということですよね。
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だからお金の送金とかにも使いますよね、トランザクションってね。
要するに記憶っていうのは、
それぞれがみんなが同じ記憶を持っている必要がなくて、
いろんな人がお互いにそれぞれ違った記憶を持っていて、
それをお互いに銀行でお金を送金したりするみたいに
やり取りすることで、
個人一人一人が覚えているよりはずっと多くの知識を
その集団が蓄えることができるというものですね。
そういう全体的な知識の塊のことを
トランザクションメモリーというふうに
この本では読んでいます。
あともう一つの本は、
私たちはどう学んでいるのかということですね。
この本は、
要するに知識というのは脳の中に蓄えるだけではなくて、
創発されるものだ。
知識というのは物ではなくてことだということですね。
その知識が創発されるときに何が必要かというと、
もちろん何も知らないと困るので、
脳の中の認知リソースというものは必要。
記憶ですよね。
記憶された情報が必要なんだけど、
そういう認知リソースというのは
私たちはどう学んでいるのかという本では書いてありますけど、
その認知リソースともう一つは、
状況リソースがあるということでした。
状況というのがまさにこの本で
今日ご紹介している脳の外で考えるということで、
環境のこととか、あるいは人ですよね、社会。
そういう状況があって、
その状況と自分の記憶している情報ですね、
それが関わり合うことによって
その知識が創発されるというふうに書いてありました。
そういう意味でも、
今日ご紹介している脳の外で考えるという本とも
非常に内容が重なっている部分だなというふうに思いました。
もうちょっと時間になっているので、
今日はこの辺りにしたいと思うんですけど、
この脳の外で考えるという本、
僕にとってはすごく面白かったので、
まだお金もかかるわけですが、
2000円近くかかるので、
必ず皆さんに買ってくださいというふうに
お願いするつもりは僕からもないんですけど、
だけど、
もしサンプルだけでもダウンロードしてみてもいいかな
と思う方がいらっしゃいましたら、
ちょっとハートマークいただければと思います。
自分に向いた本ではないとか、
そういうふうに思う方は
涙のマークでリアクションいただければと思います。
ハートのマークいただきました。
ありがとうございます。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、
24:01
ありがとうございました。
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ぜひムラスペのハッシュタグ付きで
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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