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2022-08-22 19:05

Listen 知性豊かで創造力がある人になれる

『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』 Kindle Edition

by ケイト・マーフィ (著), 松丸 さとみ 翻訳

https://amzn.to/3Ti6c6u

読み始めた時はこれは欧米人のための本で、日本人には当たり前のことしか書いてないことを予想していたのですが、読み進めていくうちにそうではないことが分かってきます。 個人的に一番刺さったのは以下の部分です。

「ジャーナリストとしての私にもっとも役に立っている学びは、適切な質問さえすれば、誰もがおもしろくなるということです。もし退屈でおもしろくない人がいるなら、それはあなたに原因があります。」


--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
00:00
今日ですね、お話ししたいのは、ご紹介したいのはですね
リッスン
知性豊かで創造力がある人になれる
という本のことですね。リッスンはキクの英語のあれですね
それがそのままアルファベットで書いてあります。
これを話そうと思ったのは別に誰かに
勧められたというわけじゃなくて
Amazonでですね、おすすめの中に
出てきたときに、なんかですね、ピンとくるものがあってですね
やっぱりそういうふうにピンときたときの
理由をちょっと振り返ってみると、やっぱり自分でもね
ちょっと足りない
最近ちょっとあれですよね、あまり他の人の声をちゃんと
聞けてないなというふうに
どこかで、僕の心の中で、どこかでそういうのがあった
というからだと思います。あともう一つは
個人面談ね
僕のやっている授業では、個人面談というのをすごく
重要視していて
僕のスケジュールも個人面談でほとんど埋まっちゃってる
ぐらいな感じなんですよね。実際の授業よりも
個人面談の方がずっと多いので
そういう感じで、もうすぐに役立つことがあるんじゃ
ないかなというふうに
思ったので、ちょっとこれをダウンロードしました。
それではですね、ちょっとあの
皆さんのリアクションを聞いてみたいんですけど
自分がですね
喋りすぎる傾向がある
と思ったことがありますか
そう思ったことがある人はハートマーク
幸いのことに喋りすぎだとあんまり思ったことはない
というふうに思う人は、じゃあ涙のリアクション、逆でもいいんだけど
まあいいや、もう言っちゃったので
ハートの方いらっしゃいますね、やっぱりね
僕も含めて教師の人って
ハートのマーク多いみたいですね。涙の方もいらっしゃる、素晴らしい
でも教師の人って基本的にはね、やっぱり喋りすぎの人が
多い気がしますね、僕はね。ここにいる皆さんがそうだって
ことは全然思いませんけど
教師の一般的な傾向としては
喋りすぎちゃうことが
多いと思うので、特にその
要請講座とかでも僕はそういうことをよく
言わなければいけないことが非常に多いですね
と言いつつも、僕自身もそれができているか、ちゃんと人の耳に
人の声に耳を傾けていられるかというと
そういう自信がないです、正直な話ね。
なのでそういう意味でもこの本をすごく勉強になった
というのがあります。
まずね、もともと
今、そういう自覚がある人が多かったですけど
そういう自覚があるという人もとても素晴らしいと思いますし
あと
でもね、逆にちゃんと傾聴できているという自信のある人も
もちろん素晴らしいと思いますね
ただ問題はその自覚がない、ちゃんと傾聴できていないのに
そういう自覚がないという人は
問題だと思うし、そういう人にとってはもうすごくこの本は
03:00
学びの多い本なんじゃないかと思います。
じゃあですね、この本について具体的なことをちょっとご紹介
しておきますけど
タイトルはですね、さっきも申し上げましたように
知性豊かで創造力がある人になれるというね
そういうタイトルです。
僕が読んだのは電子版の方ですね、Kindle版の方ですね
作者がケイト・マーフィーという方で
それでですね、翻訳の方がですね
松丸さとみさん
という方です。
これね、ちょっとびっくりしたのは
アルゼンチンにお住まいの
相川智子さんっていらっしゃいますよね。よくハナキンとかにも
いらっしゃいますし、ツイッターでも
いろいろ活動されている。日本語教育もされているので
フォローしている方も多いんじゃないかと思いますけど
その人がですね
僕がまずこの本についてツイートしたときに
相川さんが教えてくれたんですけど
松丸さとみさんという人の翻訳の講座か何かに
出たことがあって
この松丸さんの本が、他にもいくつか紹介してくれたんですけど
とても面白そうな本なので
この松丸さんが翻訳された本を
他にもいくつか読んでみたいと思っています。
評価は
Amazonの評価ですけどね
グローバルな評価は732ありますね。
732人が評価していて
それが5点中4.3になっています。
これもかなり高い点数ですね。
少ないうちはいいんですよ。
100人以下で4.3とか4つ以上ってのは
結構普通にあるんですけど
でも732人が評価していて
5点中4.3というのはかなり高いと思っていいと思います。
それで
Kindle版、電子版は2178円ですね。
で、量としては412ページありますので
この量で
この内容で
この値段というのはかなりお買い得な本なんじゃないかと思っていますね。
日本語の翻訳版が出版されたのは
2021年の8月5日ですね。
ですからちょうど1年くらい前
ということになります。
なのでまだ全然古くなっているような本ではないですね。
そうですね。
まずこれを読み始めて
たぶん最初に皆さんが思うのは
これは欧米人のために書かれた本だなということだと思うんですね。
でね、例えばそれを
最初の方で結構端的に示している部分
ちょっと以下に引用してみますね。
積極的に自己アピールしないと存在価値がないのでは
という不安に借り立てられる今の風潮では
黙っていることはつまり
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遅れをとることを意味します。
人の話を聞くときは
自分のブランドを押し出して
名前を挙げるためのチャンスを逃すことになるのです。
これで引用終わりですね。
日本とはかなり
日本は
沈黙は禁とかね
あと他にも
阿吽の呼吸とかね、そういうのがあるじゃないですか。
だからそんなにしゃべらなくてもいいというのが日本の文化ですよね。
逆に言うと
出る杭は打たれるとかもありますよね。
だからこれは日本人のために
書いたんじゃないかもしれないという
ちょっと気持ちが出てくると思います。
実際に後半に
この本の後半で日本人のことが出てくるんですよ。
ちょっとそこも引用してみましょうか。
対照的に日本人は
もっと長い間をとって
長い間をとってかな
会話をします。
研究によると日本のビジネスパーソンは
アメリカ人が我慢できる長さ4.6秒よりも
倍近い長さ8.2秒の沈黙に耐えることが
示されました。
他にもいくつか日本人が
あんまりしゃべらないというデータが数値的にも
紹介されています。
最初の頃はちょっと僕もそう思ったんですけど
やっぱり沈黙は禁とか出る杭は打たれるっていう
それに従っていればいいわけではないっていうことが
だんだんわかっています。
それもちょっとここも引用しますよ。
聞くことには努力が必要です。
読書と同様に状況に応じてじっくり聞くときもあれば
軽く聞くだけということもあるでしょう。
しかし注意深く読む能力と同じように
注意深く聞く能力もまた
それなりの頻度でやらないと低下していきます。
というふうに書いてあって
要するに我慢して黙っていればいいっていうのが
僕はちょっと日本の価値観で
沈黙は禁とか出る杭は打たれるとか
そういうところにあると思うんですけど
そういうものではなくてもっと積極的に
アクティブに聞くという
そういうことがこの本ではだいぶ書かれています。
そういう意味で
しゃべりすぎないでっていうことは
日本人にはあまり言わなくてもいいかもしれませんけど
だけど黙っていればいいというわけではないので
そういう意味でこの本は日本人にとっても
とても読む価値があるんじゃないかと思います。
以下ちょっとランダムに面白かった部分を
ご紹介しておきますけど
好奇心の大切さ
相手に関心を持つことっていうことがかなり
強調されていますね。
だけどこれが僕はちょっと
09:02
これは実際その通りだと思うんです。
本当にその通りだと思うんですよ。
聞くときには相手に関心を持ってないと聞けないですよね。
だけど好奇心とか相手に
関心を持つというのが
それをどうすればそれができるのかというのが
僕にはいまいちまだよく分かってないですね。
なのでこれはもうちょっと他の本とか読んで
考えておかなければいけないところだと思います。
あとすごく面白かった部分で
もしかしたら一番この本で面白かった部分かもしれない。
かつ教師として学ぶべきところも非常にあると思ったところなんですけど
ちょっと以下引用しますよ。
ジャーナリストとしての私に
最も役に立っている学びは
適切な質問さえすれば
誰もが面白くなるということです。
もし退屈で面白くない人がいるなら
それはあなたに原因があります。
これで引用終わりですね。
それはあなたに原因があります。
これすごく痛いというところもありますけど
この人は今言った通りジャーナリストなんですけど
でもやっぱり教師にとっても
質問で相手の言いたいことを引き出すとか
そういう技術はすごく大事だと思いますよね。
だから学習者が
いいことを言えない
というときはもしかしたらそれは本当に
教師の側にも問題がある
原因があるのかもしれないということは
あると思います。
これがもしかしたら今月の
日本語教師チャットの
トピックになりそうな
今のところ1位になっている
マスターテキストアプローチですよね。
それなんかでもこの辺はもしかしたら
解決できるというか伸ばせるような
方法かもしれませんね。
あとね
具体的なやり方として
これも勉強になったなということはですね
ちょっとここも引用しますよ。
最も生産性のあるチームは
メンバーの発言量が大体同じぐらい
だということでした。
これは会話での平等な話者交代として
知られていますという部分ですね。
要するにリーダーが一方的に話して
それ以外のフォロワーの人が
黙って聞くだけというところは
生産性が低いということですね。
具体的な質問のやり方とか
聞き方というのもいくつか書いてあります。
ちょっとそれも
2つぐらい引用してみますね。
以下引用です。
そういう意味では
穴埋め問題のような質問は便利です。
あなたとロジャーが喧嘩したの?
それって?
12:00
のように質問することで
まるでバトンを相手に渡すようになり
受け取った話は好きな方向に話題を展開できます。
これで引用終わりですね。
これは要するに
自分が誘導するんじゃいけないということですよね。
誘導するんじゃなくて
相手が話したいように話させるためには
そういう質問がいいということですね。
あともう一つね
これも本当によくあるパターンで
日本でも結構ありますけど
ちょっと引用しますよ。
人は白色であると見られたいために
自分が既に知っていることを匂わす質問をしたがるものです。
もしくは
自分が求めている答えが返ってくるような質問をしてきます。
なんとかだと思わない。
なんとかって本当。
なんとかってそうでしょう。
で終わるものは良い質問とは言えません。
また良い質問はだよね。
で終わることも絶対にありません。
これで引用終わりですね。
本の引用はちょっとここまでにしておきたいと思うんですけど
僕が思ったこととしては
今たまたま読んでいる本が
ギブアンドテイク
与える人こそ成功する時代
こういう本なんですけど
それとすごく似ているというか
重なる部分がすごく多いのでちょっとびっくりしていますね。
別に似ているというのは
表説とかそういう意味ではなくて
全然違う本なのに
部分的に重なっているところがすごくあるのがすごく面白いです。
この本はギブアンドテイクという本
もし時間があったらこれについても
ご紹介したいとは思いますけど
こういう考え方が
ケイトさん
この本の著者のケイトさんだけの
独特な考え方ではないんだなというのは
少なくともよくわかりますね。
僕が少し残念だったなと思うことは
僕が期待していたのは
聞き方の技術とか
そういうものを
体系的に書いてあるんだったらよかったなと思っていたんですね。
だけど
聞くことの大切さということがすごく
聞くことのメリットがいっぱい書いてある。
聞くことのメリットが目次になっているんですね。
それに付随する形で
具体的な聞き方の技術というのが書いてあるので
聞き方の技術を体系的に網羅しているという
そういう本ではないです。
だから悪いというわけではなくて
ただ単に僕が期待していた本の
書き方ではちょっとなかったということですね。
こっちの方は僕が賛成しかねるという部分なんですけど
すごくアナログなところがあるんですよ。
アナログなところがちょっとあって
15:07
具体的には言いませんけど
いくつか引用しますよ。
例えば以下の部分です。
子どもの面倒を見ている親などの養育者と子どもが
遊び場やファーストフード店といった公共の場で
どのようなやりとりをしているかについての
複数の研究があります。
その結果圧倒的多数の養育者が
携帯電話をいじって子どもを無視したことがあると分かりました。
というふうに書いてありますね。
だけどしたことがあるだけだったら
携帯電話の方が大事なことはありますよね。
仕事をしているかもしれないし。
だけど仕事を抱えながらも
ファーストフード店につながったり
ファーストフード店に連れて行くことができるようになった
というのも事実なわけですよね。
デジタル技術のせいでね。
基本的にこの人がアナログなので
SNSのことを客観的に誤解している部分がある
というところもあります。
パーティーでの話題は基本的に
誰にでも自由に伝えていい内容でしたから
パーティーでの
話せることは価値がない
あなたにしか共有しないことです
そういうことには価値がある
そういうことを言っているんですよ。
SNSで書いていることは
誰にでも自由に伝えていい内容だから
価値がないと言っているんですけど
それってSNSの使い方としては
かなり基本的なところで違いますよね。
どこまで共有するかというのを
かなり細かく設定できるわけですよね。
2人にしか共有しない話とか
特定のグループにしか共有しない話とか
そういうこともあるので
この辺はもうちょっと具体的に
客観的にSNSに関する認識が間違っている
そういうところもあります。
あともう一つはアナログじゃないんですけど
僕はここは正直あまり賛成できない
というところはありました。
以上でこの本のご紹介は
おしまいにしたいと思うんですけど
全体的には僕にとってはすごくいい勉強になりました。
最後に3つだけ
僕としては諸手を挙げて賛成するわけにはいかない
というところもご紹介しましたけど
僕としてはこの本は
18:02
買う価値はあったというふうに思っています。
リスナーの皆さんにお伺いしてみたいんですが
この本を購入するかどうかの前に
Kindleのサンプル版をダウンロードするぐらいは
してみてもいいかなという方がいらっしゃいましたら
ハートマークを押してみてください。
もしまだ自分にはいらないかなという人は
涙のマークでリアクションいただければと思います。
どうでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして
ありがとうございました。
ハートマークありがとうございます。
このリッスン。知性豊かで想像力がある人になれる
この本について僕が
喋ったことにつきまして感想とか
コメントとかありましたら
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで
ご参加いただければと思います。
それでは今週も良い1週間をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
19:05

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