1. むらスペ
  2. 語学教師がLLMに無関心ではい..
2023-05-31 09:37

語学教師がLLMに無関心ではいられない理由

語学教師がLLMに無関心ではいられない理由は、それぞれの現場で禁止するなり許可するなり義務付けるなりの判断が求められるからです。

その判断は現場のニーズによって変わると思いますが、「分からないから禁止」ではお互いに不幸です。

それぞれの現場で、そのニーズにふさわしい判断ができることを願っています。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
語学教師の判断
冒険家のみなさん、おはようございます。
今日もラクダに揺られて、灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年5月31日、インドでは午前8時45分を回ったところですね。
今日も音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日お話ししたいのは、語学教師がLLMに無関心ではいられない理由ですね。
LLMというのは、大規模言語モデル、ラージ・ラングウエイジ・モデルのことですね。
これを話そうと思ったのは、一部の無関心な人たちの様子がですね、
コロナが始まって、急にみなさんがオンラインに対応しなければいけなかった時と、
その時の経験をですね、すごい思い出させるところがあるんですよね。
これがなんでそうかというとですね、一言で言ってしまうと、
これは、この大規模言語モデル、例えばChatGPTとかですね、GoogleのBardとかですね、
そういうものについては、語学教師はですね、何らかの判断を求められることになってしまうと思うんですよ。
もうこれは本当に近いうちにですね。
世の中には、僕たちが無関心でね、何の判断もしなくていいことと、
何らかの判断をしなければいけないことっていうのがあるわけですよね。
例えば、このコロナに関して言うと、ワクチンを打つか打たないかとかですね、
あるいはここではマスクをつけるのか、それとも外すべきかとかですね、
そういうことっていうのは、別にみなさんがワクチンを打っても打たなくてもいいですけど、
でも判断が必要になることは間違いないと思うんですよ。
人工知能の判断
それぞれ一人一人の人が判断をしなければいけない、そういう問題ですよね。
その一方で、例えばね、同じ人工知能でも、画像生成系の人工知能っていうのがあります。
例えば、そのアドビがね、最近無料で公開したのはFireflyっていうね、
そういう画像生成ですけど、別にこれについてはね、
はっきり言って無関心でも全然問題なくていいと思います。
みなさんの学習者がね、例えば何か課題を作るときに、
例えば動画を作ったり、あるいは壁新聞を作ったりするときにですね、
この画像生成系の人工知能を使ってもいいですかとかって質問されても、
分かんないって言ってもいいと思うんですよね、語学教師だったら。
分かんないって言ってもいいし、別にどっちでもいいですよって好きにしてくださいと、
あなたが自分で判断してくださいというふうに言えばいいと思います。
あるいは、今登録日本語教員っていうのもすごく話題になってますけど、
これも海外だったら別に何の判断も求められないわけですよ。
だから関心がなければ別に調べる必要もないと思います。
関心があってもね、忙しくて調べる時間がなければ、
もう本当にそれに対して調べたりする必要もないと思うんですね。
だけどこのChatGPTとかGoogle Bardとかっていうのは、
これは人工知能の中でも大規模言語モデルって言われている種類のものです。
これは言語なんですよね、言語。
なので僕たちの語学教師にとっては、
これはどうしても避けては通れないところだと思います。
つまり必ず僕たち一人一人が何らかの判断を下さなければならない、
そういう局面というのは本当にすぐ、
例えば今日とか明日とか来週とかにも来るかもしれない。
あるいはもう既に判断を迫られている。
それで間違った判断をしてしまったとか、
そういう人たちも実際にいらっしゃるわけですね。
判断についての倫理的な考慮
その判断というのは、例えば禁止するか、
あるいは許可するか、あるいは義務づけるか、そういうことですよね。
その判断自体は皆さんの学習者のニーズによるわけですよ。
ニーズによるわけですから、
別に必ず禁止してくださいとか、
必ず使わせてくださいとか、僕の方で言うつもりはないんですけど、
しかしそういう判断が求められる立場にいる。
それは避けられない。
それはもう本当に事実だと思うんですね。
もちろん一番大事なことはこの大規模言語モデルですよね。
ChatGPTとかGoogleバードとか、
そういうものが第二言語習得に役立つかどうかということだと思います。
これも使い方にとっては役立たないときもあると思うし、
効果的に役立つときもあると思うんですね。
なので、皆さんの現場で、皆さんの環境で、
この大規模言語モデル、LLMが第二言語習得に役立たない、
そういう判断ができるんだったら、
もちろん禁止をしてもいいと思います。
それはもう僕が、皆さん個人個人の判断ですから、
僕がそれに対して評価するようなことは全くないし、
また評価すべきでもないですね。
ただ、分からないから禁止するっていうのは、
それはいけないことだと思います。
そのためにも、やっぱり語学教師の人が、
人工知能の中でも特にこの大規模言語モデルと呼ばれている種類の
人工知能については、
大規模言語モデルの初期段階
せめて無料の部分は自分で使ってみて、
これが本当に自分の現場で役に立つかどうかということは
考えなければいけないと思います。
どのぐらい経験してみればいいかというと、
これも僕もよく言っていることですけど、
大体最初のうちに3つぐらいの段階を通ると思うんですよ。
最初はこれすごいと思う人が多いと思うんですね。
これ実際僕がアンケートを取ってみても、
初めて使ってみた人は、
語学教師としてのチャットGPTの能力は自分の予想以上だったとか、
あるいはこれは脅威になるというふうに
アンケートで答えている人が非常に多いです。
最初はショックとこれはすごいという状況が来ると思います。
語学教師がLLMに無関心ではいられない理由
その後で使い続けてみると、
ダメなところも見えてくるんですよね。
意外とダメじゃんってがっかりするところが、
そういう段階が来ます。
これは多くの人がこの段階を経由するわけですね。
そしてその後にだんだんこのチャットGPTとかGoogleバードの
使える場所が分かってきて、
その段階まできてようやく本当の価値が
分かってくるんだと思いますね。
これも人によっては1日でこのフェーズを通過することもありますし、
朝からずっと使い続ければね。
だけどゆっくりだったら、
ゆっくりでも毎日ちょっとずつ使っていれば、
2、3週間とかあるいは1ヶ月で大体本当の価値が
分かってくるとは思います。
毎日1回でも使っていればね。
なのでせめてその得意なところと苦手なところ、
この大規模言語モデルの得意なところと苦手なところが
分かってきて、それで得意なところで仕事をお願いするような、
そういうことができるようになってくる段階までくれば、
一応皆さんの自分たちの教育現場で禁止するなり、
許可するなり、あるいは義務付けるなり、
チャットGPTの利用を義務付けるというのは、
この間バンクーバーの大学の例もちょっと
ハナキンでご紹介しましたけど、
そういうことが判断ができるようになってくると思います。
でもこれは逆に言うと、その段階までいかないと、
ちょっと判断はするべきではないと僕は思っています。
そしてその判断というのは、判断するべきではないと言われても、
だけどその判断はしなければいけない立場に、
多分多くの日本語教師がそういう立場に立つことになっていると思うんですね。
なのでそういう意味で、ちょっと今日タイトルにもなっていますけど、
語学教師がLLM、大規模言語モデルに無関心ではいられない理由、
というのがそこにあるのではないかと思っています。
それでは本日のムラスペはここまでになりますね。
今日もお聞きくださいましてありがとうございました。
今日の語学教師がLLMに無関心ではいられない理由について、
ご感想とかコメントとか質問がありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
09:37

コメント

スクロール