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今日お話ししたいのは、「脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか?」という、こういう本です。
この本を読もうと思ったのは、これは全然知らなかったんですけど、
Twitterで今エジプトにいらっしゃるアリスエさんが、この本を読んで非常にエキサイティングだったということを書いていらっしゃったので、
ちょっと僕もポチッとしました。
実際ですね、面白かったですよね。
普段、ジョギングしていて、自分の走っている距離を忘れるということはあんまりないんですよ。
ごく稀に小説とか読むときはそういうのがあるんですよね。
最近でいうと本当にあれとかですよ。
同志少女寄手とか、この間ブッククラブで、僕が提案したんだけど却下されたやつ。
極東の方のアイヌが出てくる話がありましたよね。
すみません、タイトル忘れちゃったけど。
あの話とか、読んでると本当に夢中になっちゃってて、自分が何キロ走っているかわかんなくて、
いつも走っている距離をオーバーしてしまうということはあったんですね、小説ではね。
でも小説以外でそういうことはあったのは一度もなかったんですけど、
今回この本を読んでいたときはまさにそういう感じになりました。
本当にすごく面白くて、
普段4キロとか5キロ走るんですけど、それをオーバーしているのに全然気がつかなくて、
実は同じ団地の中をぐるぐる回っているだけなんですよ。
だから目標を通り過ぎちゃうとかそういうことがないので、そういうことが時々起きちゃうんですね。
そのぐらい面白かったです。
まず皆さんに、脳と人工知能をつなぐというとね、
本当にSFの世界ですよね、まだ実際SFの世界という印象も僕もすごく強かったんですけど、
例えばソードアートオンラインというアニメ作品、もとは小説なんですけどね、
あともう一個はマトリックスという映画もありますね。
ソードアートオンライン、あるいはマトリックス、あるいはその両方ね、
もし見たという方がいらっしゃいましたら、ちょっとハートマークいただけますかね。
両方とも見てない方は涙のマークいただけますか。どっちか一個でもいいですよ。
どっちか一個でもいいので、見たらハートマークいただけますかね。
見てなかったら涙でお願いします。
どうかな。
僕はこの二つそれなりに面白いと思っていて、
あ、涙のマークが来てますね。そっかそっか。はいはい。
両方とも共通するところは、仮想現実ということですね。
マトリックスは仮想現実以外、両方とも仮想現実以外のところもあるんですけど、
その映画とか小説とか、そのストーリーに出てくる技術的な特徴として、
脳みそを実際にバーチャルリアリティに、仮想世界に繋いでしまって、
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その仮想世界の中でいろんなことができる。
しかもそれが仮想世界でないと認識できないぐらいリアルになっているという、
そういう世界なんです。
それがもうこの本を読むとかなり現実に近いところまで来ているということがわかりました。
そういう意味でこれは本当に非常に面白かったです。
まず最初にこの本についてご紹介しますね。
タイトルは、脳と人工知能を繋いだら人間の能力はどこまで拡張できるのか?
脳AI融合の最前線。
こういう本ですね。
AIはもちろんその人工知能の方ですね。
著者は金野大治さんという方と池谷雄二さんという方ですね。
だけど多分ね、この本ほとんど書いているのは金野大治さんの方だと思います。
筆者括弧金野という場所はすごくたくさんあるんですけど、
筆者括弧池谷というところは、
もしかしたら一つもなかったんじゃないかな。
あと年齢的にも、
池谷さんが1970年生まれで、
金野さんが1991年ぐらいだったかな。
なので20歳ぐらい差があるんですね。
あと書きのところに池谷さんが書いたブルーバックスか何かの入門書ですね。
それを読んでこの金野さんの方が池谷さんのところに弟子入りしたというような、
そういうことも書いてあるんですね。
なので多分金野さんが文章のほとんど書いて、
池谷さんがそれを監修したというような形なんじゃないかなというふうに僕は認識しています。
すみません、これは僕の想像で違っているかもしれませんけどね。
値段は1595円ですね。
もちろん金ドル版もあります。
評価が182個付いていて、
平均4.3、かなり高いですね。
ページ数は315ページ。
発行年月日は去年の12月16日ですね。
2021年の12月16日。
これで182個も評価が付いているというのは、
結構いろんな人が読んだということなんだと思います。
実際にかなり売れているんだと思いますね。
最初の方に、本書で主眼とするのは脳の改造というふうに書いてあるんですね。
それがポイントだと書いてあるので、まさにそういう本なんですよ。
この本はまず最初に、
僕が知らなかったこと、
最前線では全然ないんだけど、
みんなは知っている、
研究者とかにとっては全然常識なんだけど、
僕は全然知らなかったことというのが一つあって、
これがびっくりしたのが、
脳の一つの神経細胞が、
平均すると1万ものシナプスがあるというふうに書いてあって、
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これちょっとびっくりしました。
脳細胞は確か800億ぐらいあるらしいんですけど、
脳細胞の絵とかよく見ると、
アメーバみたいなやつの先から触手みたいなのが伸びていて、
それって普通は1本とか2本とか3本とか、
そのぐらいしかないのが多いというか、
僕はそういうのしか見たことないんですよね。
だけどそれが1万個のシナプスがあるというのは、
正直全然そういうイメージがなかったので、
これはびっくりしました。
しかも800億の脳細胞が1万個のシナプスで、
他の脳細胞につながっているといったら、
これは実際にすごい膨大で濃密なネットワークなわけですよね。
なので、これは別に最近わかったことではなくて、
ずいぶん前から知っていたことだとは思うんですけど、
僕はそういうイメージがなかったので、
ちょっとびっくりしました。
ここからは実際の最前線の話なんですけど、
ブラジルとアメリカのネズミ同士がテレパシーで交流できるという話なんですよ。
ちょっと以下引用してみますね。
ブラジルのネズミは見事アメリカのネズミが
どちらのボタンを押したのかを当てることができるようになりました。
アメリカとブラジルという異なる大陸にいる2匹のネズミが
リアルタイムでコミュニケーションを行うことに成功したのです。
ここまで引用おしまいですね。
これだけだとちょっとわかりませんけど、
その前にいろいろ説明があって、
要するにブラジルのネズミとアメリカのネズミの脳に
直接シグナルを送るものを入れて、
それでアメリカのネズミがボタンが2つあって、
アメリカのネズミが押したボタンと同じボタンを
ブラジルのネズミのボタンが押したら
エサがもらえるという実験をしたらしいんですよ。
そしたらブラジルのネズミというのは
アメリカのネズミが押したボタンを正しく推測して
エサがもらえるようになったということなんですね。
こういうのが実際ここまで来ている。
人間同士ではまだやっていない。
でも似ていることはされているみたいなんですけど、
とりあえずこれはまだ人間同士ではないんですけど、
少なくともインターネットを使って外部の人と、
しかもマイクとかカメラとかを使わないで
直接脳の間だけでコミュニケーションをすることができる。
そういうことができているということなんですね。
でもこれも正直人間同士でも
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やれるんじゃないのって僕は思っちゃうんですけど、
その一つの根拠というか実験が
こういう文字変換なんですよ。
ちょっとここも以下引用しますよ。
最終的にこの研究では頭の中で考えていることを
文章に翻訳する制度が最大で97%に到達したと主張しています。
ものすごいイノベーションだと言えるでしょう。
これで引用おしまいですね。
つまり文章にするんですよ。
頭に書いたことを文章にするというね。
それがもうできているんですよね。
なのでそれを本当にインターネットでも何でもいいので
誰か他の人の脳に送ることができればもうテレパシーですよね。
本当にまさにテレパシー。
でも今すいません。
これ考えてみたらその逆がまだないですよね。
つまりもうテキストになっているものを
脳にシグナルで送ってそれを理解するということが
少なくともこの本には書いてないので
それがないとテレパシーはまだ実際実現できないということなんでしょうね。
でも少なくとも受信するだけではなくて
例えば僕が思ったことを思っただけで
それをスマホに送るとか
そういうことはもうできるわけですよね。
なのでもう本当にこれが実用化したというか
再三が取れるレベルで
こういうことができるようになるとしたら
もう本当にすごいなと思いますね。
あとそれに関わるのは多分言語ですよね。
自然言語に関する研究がすごく進んだからだと思うんですけど
ちょっともうびっくりしちゃったのが
もう言語能力が人間を超えているっていうんですよ。
これがGoogle翻訳に使っているBERTっていう
そういうBERTって読むのかわからない
B-E-R-T大文字でB-E-R-Tって言うんですけど
ここではちょっとBERTって読むことにしますけど
そのBERTの性能についてちょっと書いてあるので以下に引用します。
ちょっと長いですけどね。
BERTの性能がどのくらい優れているのかを見てみましょう。
自然言語処理の分野では
あるモデルがどれだけ高性能であるかを評価する指標がいくつかあり
そのうちの代表的なものがGLUEですね。
General Language Understanding Evaluation
一般言語理解評価と呼ばれる指標です。
それまではGLUEにおける言語能力第一位は人間だったのですが
2019年5月にBERTはとうとう人間を打ち破り
GLUE第一位の座を勝ち取ったのです。
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このようにBERTはすでに平均的な人間以上の言語力を有しており
BERTの採用により近年のGoogle翻訳の精度は劇的に向上しました。
はい、これで引用終わりです。
これが本当のGoogle翻訳の
確かにこれは2016年とか17年くらいに
僕もすごいGoogle翻訳の精度が上がったなと思っていたのですが
そこに採用されていたのがBERTというものですね。
Googleはその当時はBERTという言い方はしていなくて
ニューラルネットワークって言ったかな
ニューラルネットワークテクノロジーとか
そういう言葉を使っていましたけど
それを採用することによって
非常に飛躍的に翻訳の能力が高くなったと説明されていました。
僕自身もそこでかなり言語学習とか言語教育の
AIとかコンピューターの利用というのが
それまではちょっと夢物語みたいなところがあったのですが
一気に現実になったなと思ったのがそのくらいです。
それが5年くらい前ですね。
ただしその頃もまだ人間以下だったはずなんですけど
この今ご紹介した記事によると
2019年にはもう人間を超えてしまったということなんですね。
ただちょっと個人的にはどういうことなのかよくわからない。
人間以上の言語能力って正直よくわからないですね。
多分スピードとかじゃないと思うんですよ。
だってスピードとかが人間より速く読めるとかいうのは本当に当たり前なので
多分一般言語理解評価なので
どのくらいちゃんとわかっているかということを
テストするようなものだと思うんですけどね。
テキストとかを見てね。
それが今のところ書いているのは基本的に人間とかが書いて
多分こういうところに出てくるのは人間しか
人間が書いたものしか出てこないと思うんですよ。
人工知能が書いたものじゃなくてね。
こういう評価に使うときのテストのテキストというのは。
それを人間以上に理解できちゃうというのが
ちょっと僕には想像がつかないですね。
つまり人間同士よりも正確な
誤解が少ないということなのかな。
人間同士よりも誤解が少ないということなのかもしれませんね。
でもちょっとこれについては僕もよくわかっていないので
ここに書いてあること以外のことは僕も全然知らないわけです。
なのでこれについてはまだ読んでみたいなというふうに思っています。
あと僕は基本的に日本語教育の人間だし
ここにいらっしゃる方も日本語教育の方が多いので
言語に関わるところを今日は中心にご紹介したいと思うんですけど
もう一つは長くなるので引用はしませんけど
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ブログもさっきのバートとは別に
どこかが開発しているGPT-3っていう
そういう自然言語に関する人工知能があるんですよね。
そのGPT-3は2020年だから
2020年8月なので今からちょうど2年前ですよね。
2年前にブログ記事を書いて
それがニュースサイトの閲覧ランキングで1位になったという
こともあるらしいんですよ。
しかもそれが
ちなみに今でも公開されているので読むことができます。
僕も読みました。
Feeling unproductive? Maybe you should stop overthinking.
非生産的になっている深刻に考えすぎない方がいいという
こういうタイトルの本なんですけど
本じゃないブログの記事なんですけど
これがですね
実際に
これもともと英語だから
もともと僕の英語なんかよりもずっと上手だけど
内容的に考えても
かなり知的な人が書くようなものだと思います。
しかもですね
この記事を書くために
GPT-3に与えられたのが
記事のタイトルと
わずか数行のごく簡単な内容だけだったということですね。
そういうアイデアみたいなネタですよね。
そういうものをもらったら
こんな感じに
ランキングの1位になってしまう。
2万人以上の人がこのブログ記事を読んで
だけど人工知能が書いたんじゃないかと思った人が
わずか数人しかいなかったというね。
そういうのも非常に衝撃的なんじゃないかと思いますね。
あとこれについては
この著者の近藤さんこんな風に書いています。
以下引用です。
このままのペースでGPT-3の進歩が続けば
2050年を待たずして
膨大な数の傑作小説が生まれるのではないでしょうか。
そうすると人工知能がノーベル賞を受賞するとしたら
ノーベル医学生理学賞よりも
ノーベル文学賞の方が早いのではないかと
密かに予想しているわけです。
これで引用終わりです。
この文章の前に
どっかのプロジェクトで
2050年までに
ノーベル医学生理学賞を受賞する
人工知能を開発するというプロジェクトがあるんですね。
でもそれ以前に文学賞の方が
ノーベル賞を取ってしまうんじゃないかという
そういうこともありますね。
ちょっとこれもびっくりです。
これだけ考えると
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人間の仕事はなくなっちゃうのかというと
そうでもなくて
さっきのブログ記事で
ランキング1位になった話もそうなんですけど
タイトルと
それと大まかな数行の
あらすじみたいなもの
そういうものは人間が与えているわけなんですね。
なので
そういう
逆に言うと
今こういうものが非常に読まれているので
だとしたらこういうものが受けるんじゃないかという
そういう感覚
マーケット感覚とか
あとそういうプロットとかですよね。
小説とかだったら
主人公はこういう性格で
こういうトラウマとかを抱えている
というようなね
そういう設定とかをして
あとは書いてもらう
そういうのが
そういうことを考えるのは
やっぱり人間の仕事として
まだ残るんじゃないかと思います。
もちろんそれすらも
10年とか20年したら
人工知能が
できるようになってしまうかもしれませんけどね。
でも少なくとも現時点では
そこがまだ人間の仕事としては
残るんじゃないかなと思います。
この本本当に面白くて
まだまだいっぱい
ご紹介したいところ
たくさんあるんですよ。
それでね
一番すみません
今日の最初にソードアートオンラインと
マトリックスのね
ことをちょっと
話しましたけど
それに関係することとして
やっぱりね
この
神経科学と
このバーチャルリアリティが
非常に相性が良いということが
この本にも書いてあるんですよね。
ちょっとねすみませんそこ引用するの忘れちゃったんですけど
なので
実際にこういう
脳神経に直接
バーチャルリアリティを接合して
接続してそして
自分のね
今いる部屋とは違う世界にいて
実際にそこでいろんな冒険をする
ということがもうかなり
近い将来にできるようになっているのではないか
できるようになるのではないか
というのがこの本に書いてあることですね。
で僕も実際それはすごく
楽しみにしていると思います。
今もね楽しみにしています。
僕もね今VRで遊んだりしていますけど
それがそのゴーグルとか使わないで
それが直接もう本当に
実際すごいですよ。
ゴーグルつけるだけでも
もう本当に自分とは全然違う世界にいて
ゾンビを倒したりとかね
そういうことができるわけなんですけど
もうそこだけでもこれすごいなと
実際思うんですけど
それがもう実際に脳に接続して
本当にすごいなという風に思います。
はいじゃあね今日はこのですね
あの
タイトル
もう一回申し上げますけど
脳と人工知能をつないだら
人間の能力は
どこまで拡張できるのかというね
21:01
こういう本についてご紹介しました。
この本の
一応1500円とかするので
いきなり買わなくてもいいんですけど
ダウンロードぐらいはしてみてもいいかな
という方がいらっしゃいましたら
ハートマークで
リアクションいただけますでしょうか
これね本当に語学教育とか
語学習得に関するところにも
ある程度ページに咲かれているので
そこだけでもね
僕はとっても興味深く思いましたので
今日もご紹介しましたけど
でもそれ以外
語学と関係ないところを見ても
すごく本当にびっくりするようなことが
たくさん書いてありました。
それではですね
ハートマークいただいておりますありがとうございます。
それではですね
本日もムラスペにご参加くださいまして
ありがとうございました。
今日のですね
脳と人工知能をつないだら
人間の能力はどこまで拡張できるのか
こういうことについて感想とか
コメントとかありましたら
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。