ウナギの生活史
人間の体の細胞って、7年間で全部入れ替わるって知ってましたか?
つまり、7年前の細胞は、今一つも体に残ってないんですよね。
この原理を利用して、失恋したあの人に声をかけてあげてほしいんですよ。
7年後には、その人と一緒にいた細胞は、体に一つも残ってないから大丈夫だよ、って励ましてあげましょう。
どうも、みなさん。ようこそ、私たちのポッドキャストへようこそ。
これは、Kohmaさんのホストです。
そして、反対側には、
Chi でーす。
みなさん、こんにちは。
ムキムキ夫婦のポッドキャストでは、
筋トレ大好き夫婦が、ボディメイクやアメリカ生活についてお話する耳から取るプロテインとなっております。
はい、ということでですね。
本日、Chiは学校の課外活動で、不在にしているため、
今日は、私、Kohmaによる初のソロ収録となります。
パチパチパチパチパチ。
今日は、ムキムキ夫婦のアメリカ日記ではなくて、
ムキムキ男のバチラーパーティーという感じで、やっていきたいと思うんですけれども、
よろしくお願いいたします。
バチラーパーティーだから、
どうせまた筋肉について話すんだろうと思っているかもしれません。
でも、やっぱりソロですからね。
ソロといえば、やっぱり魚ですよね。
魚。もうソロといえば魚。
魚といえばもうソロと言っていいぐらい。
ソロポッドキャストはまず魚について話さないといけないっていうことだったので、
本日は魚の生態学について話していきたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。
話すんですけれども、よろしくなくても。
あのね、いろんな種類の魚がいると思うんですが、
特に今日は魚の中でも、私が一番好きなウナギについて詳しく話したいと思います。
ということで、本日のタイトルは、
世界一わかりやすいウナギの授業。
ウナギという生物についてかなり深掘りして話していきたいんですけれども、
なるべく難しい言葉は使わないようにします。
このポッドキャスト、ムキムキ男のバチラーパーティーを聞き終わった後には、
ちょっとね、誰かにウナギの雑学、今日学んで覚えたウナギの雑学を自慢したくなるような内容になれば、
私非常に嬉しいです。
ではね、早速におろっとウナギの話に入っていきましょうよ。
ウナギといっても、アメリカウナギやヨーロッパウナギ、さまざまな種類がいるんですよね。
今回は日本に生息する日本ウナギをウナギとして説明していきたいと思います。
ウナギについては土曜の牛の日だったり、完全養殖だったり、食べ物としてウナギを考えることが多いですよね。
近年でしたら個体数が減って、2014年には日本ウナギは絶滅危惧種にも登録されています。
今後カバ焼きが食べられなくなるのではないか、みたいなニュースをご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
ただね、ウナギって食べ物としても非常に美味しいんですけれども、この子たち生き物として非常に面白いんですよね。
今回の授業ではウナギの生態学、特にウナギの生活史、ライフサイクルですよね。
どこで生まれて、どこで成長して、そして最後にどこで死ぬのかについて詳しく話していきたいと思います。
ウナギって他の魚に比べて非常に面白い生活史を持っているんですよね。
まずざっくり生活史を説明すると、ウナギは海で生まれて、川で成長する魚として知られています。
ウナギの産卵場
このような生活史を下る川と書いて、降下海流と言います。
これは大きくなったウナギが海で産卵するために、川を下るため、降下海流と言います。
これテストに出ますよ。降下海流。ウナギは降下海流型の魚類です。
この全く逆の生活史を持つ有名な魚として、皆さんご存知、鮭?サーモン?がいますよね。
ウナギとは逆で、鮭は川で生まれて、海で成長しますよね。
よく熊が川の上流で登ってきた鮭を捕獲するシーンなんかよく見ますよね。
このような生活史を下る川と書いて、降下海流と言います。
これは大きくなった鮭が海で産卵するために、川を下るため、降下海流と言います。
簡単ですよね。
親が海で産卵するため、川を下る生活史。これが降下海流。
産卵のために川を遡る生活史。これを降下海流。
めちゃくちゃわかりやすくないですか。
今後、海天寿司に行って、サーモンの握りが回ってきたら、
まるで川を遡る鮭のようだ。降下海流か。
なんて言って場を沸かせてあげてください。
これ絶対受けるんで。
続いて、ウナギの生活史について詳しく見ていきましょうよ。
まず、ウナギの生活史の原点である、産卵城について詳しく話していきたいと思うんですけども、
ウナギはね、海で生まれるって先ほど言いましたが、
なんか川にいるイメージだから、なんかあんまり海で生まれるってちょっと意外じゃないですか。
で、海のどこでウナギって生まれると思います?
これね、びっくりしますよ。
実は、日本ウナギの産卵城っていうのは非常に限られた場所にあって、
太平洋の西マリアナ海嶺というところで産卵するんですよね。
ヤバい見た目のウナギ
どこそれ?って感じじゃないですか。
西マリアナ海嶺ってどこ?
この西マリアナ海嶺っていうのは、グアム島付近にあるんですけれども、
とにかく日本からめちゃめちゃ遠いんですよね。
東京からグアムは直線距離で、約2500kmあるんですよ。
これ、どれくらいの距離かっていうと、フルマラソンでいうと約60回分?
これ、車で行ったらオートバックスで1回オイル交換が必要なくらいの距離なんですよね。
2500km。大体1回オイル交換するかなみたいな。
ちょっと早いかなみたいな。
ケチな人だと5000km行けるでしょうみたいな感じですけど、
私だったら2500kmで1回オイル交換するかな、それくらいの距離なんですよね。
非常に長い距離なんですよ。
つまり、大きくなった大人のウナギっていうのは、
日本列島の川からグアム島の付近の産卵場まで泳いでいかないといけないわけですよ。
この距離を泳ぐってすごくないですか?
あと、グアム島付近で産卵するって、なんかちょっとチャラくないですか?
川で見るあの高派な見た目からは全く想像できないですよね。
これはおそらく、いい相手を見つけにグアムのクラブに行く感覚とちょっと似てると思うんですよね。
2500kmは遠いんですけど、ちょっとグアムのクラブで羽目を外したい。
この下心がモチベーションになって2500km行けちゃうと思うんですよね。
日本ウナギの産卵場は長年にわたる謎だったんですよ。
日本ウナギってどこで産卵してるんだろう?みたいな。
結構謎で、この西マリアナ海嶺の産卵場が見つかったのはごく最近のことなんですよね。
実際に世界で初めて日本ウナギの卵が見つかったのは2009年の夏でした。
この世界で初めて日本ウナギの卵が見つかったっていうニュースを見かけた方は多いんじゃないでしょうか。
私も見てました、これ。
日本ウナギの産卵場って見つかってなかったんだ、みたいな感覚でしたね。
卵から孵化したウナギの赤ちゃんはレプトセファルス妖精と呼ばれます。
これはイギリスのチャールズ三世みたいな名前なんですけれども、
このレプトセファルス妖精、名前も面白いんですけれども、見た目がヤバいんですよ。
親の顔が見てみたいって。
まさにこのことで親のウナギ、ちょっとニョロニョロっとした感じの蛇みたいな形とは全く違った見た目をしてるんですよね。
親と子供の見た目が違いすぎて、DNA親子鑑定が本当に必要なレベルなんですよね。
見た目はヤナギの葉っぱに小さな頭がついている透明なエイリアンのような形をしているんですよね。
気になる方はレプトセファルス妖精。
チャールズ三世じゃないですよ。レプトセファルス妖精、ぜひ調べてみてください。
なんでこんな変な見た目をしているの?って思うと思うんですけども、
ウケを狙ってこの形になったっていうのもあると思うんですが、
これもまた遠い産卵場の場所と少し関連してるんですよね。
これはまたね、親がまたね、変な場所で、遠い場所で産卵したから、
子供は日本列島に戻ってくる必要がありますよね。
でも小さいからあまり泳ぐのがうまくないんですよ。
そこでこの葉っぱ型の体がめっちゃ役に立つんですよね。
この葉っぱ型の体は海流に乗って移動するのに非常に適しているんですよ。
つまり自分であまり泳がなくても海流に身を任せて、
日本に戻ってくればいいやっていうちょっと受け身の考えなんですよね。
産卵場のグアム島付近には北赤道海流っていう西向きの強い海流があるんですけど、
まずチャールズ3世はこの海流に乗ります。
ごめん、チャールズ3世、レプトセファルス妖精はこの海流に乗ります。
この北赤道海流はフィリピン沖であの有名な黒潮と、
もう一つミンダナオ海流という2つの海流に分岐するんですよね。
これを北上する黒潮に乗り継いで日本列島へと入ってくるんですよ。
これグアム島の産卵場を新木場のアゲハに例えるなら、
アゲハからまず西に行ってもらってレインボーブリッジを経由して
首都高速11号を北上してそれぞれのお家へ帰っていくっていうイメージですね。
非常に分かりやすい例え。ありがとうございます。
日本列島の川へ入ってくる際にレプトセファルス妖精は変態して、
親と似た姿であるシラスウナギへと形を変えます。
日本で食べられているウナギの99%は養殖ウナギなんですけれども、
ウナギの成長期
この養殖ウナギのほぼ全てが天然のシラスウナギから育てられたものです。
つまり現在のウナギ養殖の主流というのは、
この天然シラスウナギを川に入ってくる際に捕獲して、
それを養殖場で大きくなるまで育てて出荷するというのがほとんどです。
そのためシラスウナギというのは非常に高価で取引されていて、
白いダイヤとも呼ばれているんですよね。
ピーク時には1キロあたり300万円を超える値段で取引されていたみたいですよ。
今度親戚の子供に1000万円あったら何買えるの?というふうに聞かれたら、
シラスウナギが3キロ分ぐらい買えるよと優しく教えてあげてください。
続いてウナギの川での成長について話していきたいと思います。
日本の川にたどり着いたシラスウナギは変態してキウナギになるんですよね。
キウナギというと黄色にウナギと書いてキウナギと書くんですけども、
お腹が少し黄色いからキウナギと言います。
キウナギは大人を目指す成長期でして、
人間でいうと小学校から高校生ぐらいまでの間に相当していて、
一番アイデンティティが植え付けられる時期で大事な時間になりますね。
我々がウナ獣だったりヒツマブシとして食べているのは、
実はこのキウナギ期のウナギなんですよ。
なので普段食卓に登るウナギは、
実はまだ大人になっていないものということなんですよね。
ウナギの生活史の中で、実はこのキウナギ期というのが一番長くて、
ウナギにとってもこの時期というのが一番楽しいはずなんですよ。
先ほど川に住んでいると言いましたが、
日中あまり近所の川でウナギって見なくないですか?
これはウナギが夜行性だからなんですよね。
なので日中は基本的に動き回っていることはなくて、
岩の隙間なんかにひっそり隠れている、
引きこもり生活をキウナギはしているんですよ。
でも夜になるとエサを求めて活動を開始します。
人間の思春期とちょっと似てますよね、この辺。
ウナギって川で何を食べると思いますか?
キウナギは川でいろんなものを食べるんですよね。
小さい魚だったりエビはもちろん食べますけれども、
ミミズだったり昆虫なども食べるんです。
もちろんブロッコリーやササミなどといったものも食べます。
嘘です。
ウナギは狭い場所が好きで、岩の割れ目だったり、
水際に生えている植生の根っこになんかもよく隠れているんですよ。
キウナギは結構シャイで、
銀ウナギへの変身
引きこもりがちなんですけれども、
あまり動き回らず、
一つの住処に長期間暮らすことが分かっています。
こんな感じの引きこもり生活を5年から10年ぐらい続けると、
いよいよ大人の仲間入りです。
初めに話した西マリアナ海で、
グアム付近の産卵場に向かうため、
キウナギは銀ウナギに変身します。
これを銀に化けると書いて、銀家と言います。
銀ウナギは人間で言うと、
学生生活を終えた社会人という感じですかね。
今までの川生活はちょっと引きこもりがちだったんですけれども、
これからは海を泳いで、
数千キロ離れたクラブに行って、
いい相手を見つけないといけないんですよね。
5年から10年引きこもっていたら、
ちょっとそれ遊びたくなりますよね。
気持ちわかります。
銀家の際、ウナギのヒレと目はめちゃくちゃ大きくなって、
背中は黒くなって、
お腹は銀白色に変わります。
これは遊泳力、泳ぎの力をつけるためと、
あと海の捕食者ですね。
から見つかりにくくなるために行うものです。
パーティーへ行く際のドレスアップとでも考えてください。
あとご飯はもう食べなくていいため、
ウナギの胃だったり消化管というのは退宿してしまうんですよね。
逆に産卵のために卵をたくさん産まないといけないので、
ウナギの生殖器、生殖船というのが非常に大きくなる時期でもあります。
この銀ウナギというのは、
日本列島の川から数千キロ離れたグアム沖の産卵場で、
いいパートナーを探し求めて一生懸命泳ぐんです。
そしてようやくグアム沖の産卵場にたどり着いたら、
最後の力を振り絞って、
よなよな踊り狂い、最後に卵を産んで、
そのまま一生を終えます。
ウナギの人生って本当に壮絶ですよね。
こんなにも身近な魚が、
これほどまでに壮絶な人生を歩んでいるとは思いましたか?
思いませんよね。
ウナギを美味しい食べ物としていただくのもいいんですけれども、
今後は生き物としてのウナギも少し考えてみてください。
土曜の牛の日でウナギを食べる際には、
この子は海流に乗って、
はるばるグアムから来たのかな?とか、
川ではどんな生活をしてたのかな?
なんてことを少し考えてみてもいいかもしれませんね。
今日覚えたウナギの雑学を、
友達、家族、自慢しちゃいましょう。
でね、その際にもっと詳しく知りたかったら、
ムキムキ夫婦のアメリカ日記っていう面白い番組があるよ。
おすすめだよ。
なんて晩餐もついでにしていただけたら嬉しいです。
今回紹介したウナギについての質問や、
今度はこんな魚の話も聞いてみたい、
などがあればぜひコメントで教えてください。
このポッドキャストがいいなって思ってくれたら、
番組のサブスクライブと高評価をお願いします。
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この辺でSee you guys!