1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第160回「質問:総合職と一般..
2018-08-30 16:30

第160回「質問:総合職と一般職における「同一労働同一賃金」はどのように考えるべきか?」

第160回「質問:総合職と一般職における「同一労働同一賃金」はどのように考えるべきか?」弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
00:04
向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えば、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日も質問来ております。早速、今日はちょっと長めなので、早速質問を入りたいと思いますので、いきたいと思います。
今回はですね、あら、お若いですよ。26歳、金融系事務職の女性の方からご質問いただいております。
そういう方まで聞いてくださっているんですね。
ありがとうございます。
向井先生、遠藤さん、こんにちは。
正社員同士の同一労働、同一賃金について教えてください。
詳細聞きたいと思います。
私は大企業の子会社、主にその大企業のOB社員が総合職として働く会社の一般職として働いています。
入社2年目に一般職が集まる事務の部署から異動となり、現在、総合職の方々と同じ仕事をしています。
事務の自宅会社なので営業活動はないのですが、一般職の私も総合職の方々と同じように少し傾斜はあるものの、毎月の処理の目標を与えられています。
また、総合職の方のように外回りの仕事や出張はありませんが、外回りをしない総合職の方も私の部内におり、言うなればその方々と同じ仕事をしていて、
さらにその人たちより仕事を処理しても一般職だからという理由なのか、お給料はほぼ上がりません。
他に昔ながらのお茶当番などの雑用係の仕事も一般職にだけ与えられており、普通の仕事に加えてこなさなくてはなりません。
少し特殊な会社なので、キャリアの違いと言われたらそれまでなのですが、今の状況では名ばかり一般職と言わんばかりに会社に安く使われている気がしてなりません。
会社は一般職の活用として今後は総合職と同じ仕事をさせようという方針のようですが、
同じ仕事をしたしたら、もはや総合職一般職の職種の違いは必要ないのではと感じています。
同一労働同一賃金は正規と非正規の処遇格差をなくすものと理解しておりますが、
正社員の間でも同一労働同一賃金を叫んでも良いものなのでしょうか。
ぜひ教えていただけましたら幸いです。
というご質問ですね。
文章が読みやすい。
03:02
読みやすい。頭いいですね。非常にロジカル。
素晴らしいですね。
なかなかここまで呪文を追って論理的に書ける方は僕より上手いんじゃないかな。
いやいやいや。さすがにそこは。
そんなことない。僕より上手いと思います。
いやでも本当に綺麗に状況が分かる内容でしたね。
いや素晴らしいですね。
これでも相当の方、私もそれって言う人多いんじゃないですか。
あと経営者側もそういう使い方というか活用の仕方を人知っている。
俺対象だぞみたいなね。
どうなんですかね。
これなら日本が、例えば中国で同じことやると
もうみんなから反発くらって
なんでこんなこと私やるんですかと。
総合職と同じ給料くださいってはっきり言いますね。
もう普通にそうなってしまいました。
普通にね、こういうことをやり始めると声が上がって
交渉してきます。
これは別に老死関係が良い悪い関係なく。
仕事と給料は連動しているからおかしいでしょと。
っていう風にもうはっきり言ってくるんですよ。
日本人が今までおかしくって
別にこの方は普通というか世界的に見れば普通でして
日本人のやっぱりおじさん、僕以上のおじさん層は
おじさんではないじゃないですか。
仕事をしたから給料をもらうというよりは
正社員だから給料をもらうっていう感じなんですよね。
正社員として頑張って会社にいる
会社に言われたことをやるっていうのが
仕事であって、何かをやったからとか
何か結果を出したから給料をもらうっていう感覚じゃないんですよ。
ペイフォーパフォーマンスというよりペイフォーロール的な。
いい言葉ですね。なんですかそれ。
わかんないです。
最近流行ってるんですかそれ。
ペイフォーパフォーマンスは流行りましたよね。
ペイフ…それちょっと使わせてもらっていいですか。
いや私の言葉じゃないと思います。一般用語だと思います。
ペイフォーロールですよ。まさしく。
ペイフォーロールのそのロールも
すごく曖昧な内容だったんですけど
今は特に20代の方は
いや違うでしょと。会社に貢献したかしないか
もしくはやってる仕事で給料をもらうんであって
総合職だからとか一般職だから
事務職だからってやめてもらえますかっていうのは
ごく当たり前の実感なんですけど
僕ら40代50代は
そういう教わってきてないので
ちょっと不満に思いつつも仕方ないと思って我慢してきたんだけど
まあ王様の耳はロバの耳じゃないけど
おかしくないですかって
ゴモットモですね。ゴモットモですか?
06:02
ゴモットモで
ただこの方も答えは分かってますけど
法的にはそこまで進んでないんですよ
正社員同士の統一労働統一協議は
法律にガイドラインにすらなってないですよ
そこまで国をやりすぎるのはやめようと思ったのか
全くそこは話も何も出てないです
この方が取れるのは
まず一つは転職をしてしまうことですね
こういう大手企業の子会社とか
非常に保守的で
変えるのが難しいので一人の立場で
労働組合あってももうズブズブというか
合ってないような感じだから
だから私が会社を変えようとかって思うよりは
霧のいいとこで転職した方が
給料も上がるこれだけの文章
ただこの方の言いたいことも分かって
私はそんなにバリバリ仕事はやりたくないと
決められた範囲で決められた責任で
納得意向給料をもらいたいんだ
それも分かるんですね
東京だったら探せばあるから
今からも探した方がいいんじゃないかな
いわゆる一般職っぽいお仕事で
プライベートと仕事をきちっと分けて
分けられる仕事の範囲も決まっていて
納得できる働き方っていうのは十分あるから
ありますよね
会社を変えようとか
上司に何か物を言ったりとか
やめた方がいいですね
転職した方がいいと思います
この方へのアドバイスという意味では
そういう選択の方がいいんじゃないか
というところだと思うんですが
まさにあれですか
正社員の同一労働同一賃金というのは
おっしゃる通り
なんだが一切法的には進んでないので
やりようがない
10年後20年後じゃないですか
おそらく遅いよね日本は
はっきり言って
徐々に社会問題化し始めますね
いずれ
例えば今大手金融機関で始まったのは
転勤のない総合職というのが
正社員というのが出てきたんですよ
転勤のない総合職
今まで総合職って全国転勤ありだったじゃないですか
ところが優秀な人
全国転勤ちょっと嫌なんですと
この職種で東京で働きたいんですとか
説得する材料で
給料上げるというよりは転勤なくしちゃう
そういうのを大手金融機関もやり始めていて
そうするとね
09:01
正社員とフルタイムの契約社員とか
正社員と一般職とかの境目が
やっぱり仕事の内容しかなくなるんですよね
今までは正社員は転勤があるから
ってごまかせたけど
ごまかせないですよね
転勤なくなると
仕事でみっちり区分分けしないと
納得いかないと言って
優秀でかつ若い人から辞めてきますよね
まあそうですよね
僕らやっぱり
うちの事務所もそうだけど
例えば公演で話してるのは
メジャーリーガーって
例えば先発投手だったら
球数100球って決まってるじゃないですか
その契約書にも書いてあるはずなんですよ
どうなんですかね
書いてあるんですかね
絶対書いてある
あとはイニング数に応じて
ボーナスもらったりしますよね
あとタイトル獲得したら
いくらもらえるとか
非常に細かく契約で決まってるじゃないですか
それって日本の会社員少ないですよね
ほぼそういう人たち
いわゆる年報というか
成果型といいますか
成果型までいかないまでも
あなたの仕事ここまでで
だいたい目標はこのまで
この方大企業だから
きっちりこのぐらいの件数は処理してください
とありますけど
ちょっとそんな大きくない会社だと
曖昧ですよね
てかもう日本の90
ほぼ全てが曖昧なんじゃないですか
曖昧じゃないですか
中国行ってびっくりしたのは
すっごい厳しいんですよ中国は
中国系の会社って実は
前だと会計事務所とか
一件いくら決まってるって話ね
おっしゃってましたよね
実はねのんびり仕事してるのは日本人で
そういう中国系の企業は
ものすごい忙しく働いてるんですよ
工場とかになると
なぜか日本人って緻密に生産性計算して
やれんだけど
第三次産業になると
急に曖昧もこになっちゃうんですよね
僕の事務所もずっと考えているんですけど
例えば一人当たりの件数とか
お客さん持つ件数って
本当はね決めた方がいいんだけど
要は経営者のわがままっていうか
いい加減ずるいところがあって
それ決めちゃうとそれ以上やらないじゃんとかね
例えば一件当たりも違うじゃんと負担が
だからいいじゃんみたいな考えなんだけど
やっぱ目安とかは決めるべきで
そうしないと
ダラダラやってる人と
早く処理できる人が
同じになっちゃいますよね
できる人ほど損するみたいな感覚が芽生えちゃいますもんね
12:01
この方とかまさにそうなんでしょうね
大企業だから
大企業の子会社ですから
ちゃんとねノルマじゃないけど
目安が定められてるみたいですけど
これすらもないもんね
それすらもない
普通の中小企業の場合は
ですから
転職していい結果が出るかわからない
だけどどうしても納得できないんだったら
転職考えた方がいい
今の観点は面白いですね
総合職と一般職ということがあるがゆえに
能力高かったりして
なんだよなんか理不尽だなって思うけど
逆に今度はそれすらもないとこに行くと
ただただ能力が高いのに
よくわかんないっていうところに身を置いて
なおさらなんだってなると
いうのは確かにありえるかも
特に中小は
だから転職するんだったら
大手の外資系とか
どっちに行くかですよねこの方がね
外資の方が休みも取りやすいんですよ
これ昔からそうなんだけど
一般職っぽい仕事でも
もう全然取りやすい
その代わりきちんとパフォーマンス成果は
見てくれるんで
上司が結局日本人になっちゃうんだけど
外資もいろいろありますけども
外資でキャリア積んだ方が
いいかもしれないですよね
英語できたり
なんか頭良さそうな方ですからね
この職場はおそらく安定して
いい職場だと思うんですけど
ただそれが楽しいかどうかは別ですよね
ちなみに最後なんですが
この方の質問としては
正社員の間でも
同一労働同一賃金を避けんでも
良いものでしょうかという
叫ばなくても
転職市場が動いてるから
あのなんだっけ
デューダ
条件は今よりいい会社
デューダですね
これすごい広告ですよね
それ前もどこから言ってましたね
誰も
安田義男さんが言ってたんだと思いますけど
僕もあれ見てびっくりして
他にも
これを言っちゃおしまいなんじゃないか
っていう内容なんですけど
あれが普通になってきてるわけですよね
確かにね
今よりいい会社なんてありそうですしね
転職サイトに登録した方が
いいんじゃないでしょうかと
大企業にいらっしゃって
これだけ活動的に動けそうな方であれば
それをうまく活かして
いろんな方と付き合ったりしてね
15:02
時間あるじゃないですか
そうすると
そういうところでいい会社
自分のネットワークの中から見つけて
すぐ引っ張ってもらえそうですけどね
副業兼業じゃないけど
別に大企業の従業員であることが
必ず幸せとは限らないから
転職とか自分で何かするとか
考えたほうがいいんじゃないですかね
ちょっとした転職相談みたいな
トーンになっていましたが
まず個人で変えるのは無理ですよ
絶対に聞いてる限り
大きなものとそのエネルギーは
勿体ないですよね
そこで戦うんであれば
自分をどういうふうに活かしていくのか
考えていただけたらと思います
非常にいい質問でしたので
また今日のお話を聞いて
何かありましたら質問お待ちしております
というわけで向井先生
本日もありがとうございました
ありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか
番組では向井蘭への質問を受け付けております
ウェブ検索で向井ロームネットと入力し
検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス
その中のポッドキャストのバナーから
質問フォームにご入力ください
たくさんのご応募お待ちしております
16:30

コメント

スクロール