1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
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2017-09-22 15:29

第111回「社長は、採用するな!?」

第111回「社長は、採用するな!?」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井さん、本日もよろしくお願い致します。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、質問です。前回ね、ありがたいお礼メールが来て、はい、退職勧奨の話させていただきましたが、ちょっと似たような話もあるので、楽しみにしてください。
というわけで、今回ですね、経営者、えーと、50歳の方ですね、はい、ちょっと業界、業種がわからないんですが、ご紹介したいと思います。
中途採用がことごとくうまくいきません。
捨てを頼って私自身が面接をして、責任を持って面接もしています。
しかし、すぐ退職したり、問題社員になってしまったりと、全くうまくいかず、退職勧奨をせざるを得なかったりと、頭を悩ませていますと、いうことです。
はい、あるあるですよね、でもこれは。
あるあるですね。
あるあるですね、これを向井先生に相談するというのは、どの切り口でオンライスが欲しいんですかね。
もう結論から申し上げます。
えぇ。
社長さんが採用面談、採用決定しない方がいいです。
うん。
自分でやってますよね。
おそらく幹部候補生、もしくは幹部の方、雇用したいんだと思うんですよ。
あー、いやー、そうですね。
だから自分と合う人がいいと思うじゃないですか。
自分が合う人は自分で決めたいじゃないですか。
そうですね。
それがダメなんですよ。
うん。
ダメ。
そうなんですか。
例えば安倍首相なんかまさしくそうじゃないですか。
また外人に来ましたね。
僕見ててすごく思うけど、自分で気に入った人事ごとく問題を起こしてるでしょ。
もうそれどんな会社でもどんな組織でも同じで、
自分が気に入る人が結果出せるかってまた別なんですよ。
お友達と仕事で一緒に働くって当然別じゃないですか。
えぇ。
ところが人間って感情の動物だから、
思想心情が合う、
プライベートで馬が合う、
仕事も一緒にできると、それも全然違う。
例えば菅官房長官、一番付き合い長いですよね、見てて。
確かにね。
はっきり言って安倍首相と気が合うと思えないですよね、見てて。
そんなに一緒にゴルフ行くかとかないですよね、彼ら。
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そうやってイメージ見てます。
危機管理上行かないだけかもしれないけど、
プライベートであの二人が一緒に別荘行くかって言ったら、
連絡事項とか会談であるかもしれないけど、
おそらくほとんどないと思うんですよ。
でもそういう関係が一番いいんですよ。
それってつまりどういう関係ですか?
要は自分の足りないところを補ってくれる。
自分のできないところを補ってくれる人がいい人であって、
自分と気が合うとか、自分と波長が合うとか、
話題が共通だ、思想心情が同じだっていうのは、
それはあんまりいらないんですよね。
もちろん会社の最低限のポリシーを守ってもらうけど、
そうじゃないんですよ。
そうじゃないんで、自分で決めると失敗するんですよ。
しっかり書いてましたが、
私が自身、私自身が面接として責任を持って採用していますとありますけど、
ここが問題になっちゃってるわけですか?
じゃあお前は何なんだと私が仮に言われるとすると、
私は、私ももちろんねパートナーみんなで決めてますけど、
採用する際、ロースクールの成績だったり、数字ですね適正検査の結果だったり、
面談の内容じゃない、小論文出してもらってるんですよ。
小論文というかA4一枚ぐらいの、あれの内容を見たり、
今までの蓄積があるから採用で、ある程度客観的な物差しなんですよ。
なので、大体みんなそれに従ってやろうっていうコンセンサスができてるから、
ブレないんですよ。
たまたま向井先生ぐらいになると、
ちょっと向井先生ちょっとご相談をとか言って、若い弁護士とかに相談されたりして、
君いいねみたいな打ち切らよっていうのはやらないんですか?
やらない。
人によっては、本読めましたと。
やっぱあるんですね。
ありますよね。
ありがとうと、すごく嬉しいですとは言うけど、
採用は別だよなと、言い聞かしてますよね。
へえ。
そういう人は、それを理由に採用はしてないんですよね。当たり前ですけど。
なので、自分で採用しないっていうのが良い。
ですから例えば、よく社長さん知ってる古手の事務局員、秘書さん。
ベテラン社員みたいな。
よーく知ってるから。
もうベテラン社員とお席させて、ベテラン社員の言う事聞いた方がまだマシ。
どういう人が社長に合う合わないとか、社長が何がダメだから、どこ穴埋めしなきゃいけないかとか、見えてますよね。
だってタイガーウッズだって。
タイガーウッズ?何ですか今日。
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その、ありとあらゆるスーパースターのゴルフ選手は、ほとんど、全員じゃないけど、
スイングコーチってつけてるんですよ。
コーチの話。
だって、ゴルフって今動画で撮れるでしょ?
自分で自分のスイングって分かるわけですよ。
ところが、これだけテクノロジーが発達しても、スイングコーチつけてるプロが多額のお金払ってね、まだまだいるんですよ。
ほぼコーチつけてますよね。
ほぼコーチつけてる。
あの、キャディがコーチ役だったりもしますけども、何らかのコーチ役は必ずいるんですよ。
自分で自分は見えないんです、あんなスーパースターでも。
そこね。
ほんと微妙なズレとか狂いは、頭では分かるんだけども、やっぱり他人に見てもらわないと直せないんですよ。
自分で自分を見るって、すごく難しいですよね。
いや、まあそうですね。
言われてみると、すごいカリスマの社長とか、そういう方々も、
意外と自分の会社の採用に関してはセンスないですね。
ないない。なくって、上手くいってるのが自分が選んでない人が多いです。
確かにね、自分が選ん…そう、いやもう何人かイメージが出ちゃってる。
労働問題もお客さんによっては、もう僕はっきり言って、すいませんと、もう3件目ですけどこれでと。
原因は一つ。社長さんが採用していることですと。これやめてくださいと。
あるんですね。
奥様になさってくださいと。これは別に社長さんの見る目がないじゃなくて、自分に仕事上のパートナー誰が合うかっていうのは難しいんですと決めるのは。
これでなくなりましたよ。あるお客さん。なくなりました。
まさにこの方。
ただ社長は不満ですよ。だって自分が決めれないから。
不満だけど問題は起きない。
なんであんなやつ採ったんだとか言いたくなっちゃいそうですけど。
問題は起きない。
起きない。
起きない。
あとはそこに対してどうそのマインドセットをできるかというか、それを手放せるかは結構心理的要素はでかそうですけどね。
ですので、なかなか執行できないでしょうね。でもね。
でもね、その行動として明確なアドバイスができるとするならば、社長採用やめましょうということですよね。社長の執行。
あの本当に多いですよね。もう顔が浮かびます。
顔が浮かびます。今何人か同じ社長さんのイメージしてません?
例えばね、勉強会でいい人見つけたんだよとか、ゴルフに行ったらさ、たまたま昔の同級生に会ってさ、よくいるクラブに常連の人がいい人なんだよとか、ほとんどうまくいったら聞いたことないですね。
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その用語集がすごいですね。
もう僕はそういうの、まずうちの父がそうだったから。うちのお父さんが聞いてるか知らないけど、うちの父がそうだったから。
うちのお父さんが聞きながら悲しくなるから言ってくださいよ。
いやいやいや、お父さんも自分でわかってる。わかってる。
あの、例えば同じそういう会合で知り合った人とか、同じ業界のもともとの顔見知りで気が合った人とか、ことごとくダメ。
ちょっとベンチャー系だと、昔の10年来の仲間で、友達で。
いや、ことごとくダメ。そうじゃないんだもんね、実際はね。仕事上のパートナーだから、全然違うんですよ、自分の好みと。
安倍首相なんか本当かわいそう。あれ誰か言ってやった方がいいと思うんですけどね。
今回相当答えたみたいで、むしろ敵対的かなっていう人も入れてますよね、閣僚に。
だからあれは素晴らしいですよ。緊張感出て、誰々が惰性で安倍首相の意向を忖度してなくなるから、逆に政治生命は伸びたんじゃないですか。
社長自身にもいい意味でプレッシャーかかるんですね。
プレッシャーかかる。絶対そうした方がいいんですよ。
これができないんだよね、自分で。
これアドバイスされる際に、いろんな規模感の会社とかあると思うんで、一概には言えないでしょうけど、最初は社長採用やめましょうと。
どういう人に任せた方がいいみたいなのは、どんなふうに考えるんですか。
僕はやっぱりその会社一番よく知ってる人。よく全体が見えてる人。
一方で他人に任せて失敗するケースがあって、例えば事業部長に採用任せるとするじゃないですか。
次世代の経営者、例えば自分は子供いないと、次世代の経営者候補を採用してくれって依頼すると、少なくとも自分より能力低い人しか雇わないから。
その人は。
事業部長は。自分より能力高い人間は絶対雇わないから。当然。
だからそうじゃなくて、暗くを共にしてる、例えばじーっとよく見てる経理の女性とか、よーく見てるから。
で、どういう人に会社の運営してほしいか、どういう人だったら社長と会うか、知ってると思うよ。
そっちね。
まあ、少なくとも意見は聞くと、辛辣な発言がいっぱい出てくると思う。絶対。
でもそれは辛辣ですが、的確ってことですよね。
的確でしょうね。見てるから。
いわゆる、継ぎたい、渡したい、期待してる事業部長みたいなのに渡す罠。
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罠。
サロン、アメリカなんか、大手の会社なんかは、後継者自分で選べないですもん、社長は。
日本もそうなりつつあるけど、株主が選んだ経営者選定委員会みたいなものが、10年とか5年かけて次代CEOを選ぶから、全然自分は関係できない。
突然、全然知らない業界から知らない人間が来て、来年からCEOになります。
ありがとうございました、みたいな。突然来る。
確かに、事業承継というか、渡す系って、孫さんもそうですが、柳井さんもそうですか?
ああーって握手して、最初上手くいってるでしょ、全部。
ああ、俺の後継者だーとかって。
皆さん戻りました?
うん、ダメ。
あの規模感でも同じことをさせてしまう。
ダメダメですね。
まあまあ、あの二人は、おそらくもう、あと10年20年くらいやりたいから、そもそも全然、
飛行機がね。
後継者は差が好きないと思うんですよね。
本質的には。
それはそれでやってもらったらいいんですけど、
経営幹部なんかは、
孫さんも柳井さんも自分で選んでないと思いますよ。
おおー。
これ今は。
リズオットの星野さんも、
あのインターネットの記事で言ってましたけど、
自分は採用に関わらない。
なぜならその能力がないから。
へー。
僕はあれ読んで、
痛い目あったんだなと。
こんな、うん。
だって彼なんか事務役いくらでもあるじゃないですか。
アメリカにも留学して、
大企業の経営者、幹部もいっぱい知り合い。
いろんなお金持ちも知り合い。
いろんな自戦多戦くるじゃないですか。
いくらでも引っ張れそうですもんね。
で失敗したんだと思う。
なんで彼はもう関わらないって言ってましたね。
へー。
まあ方針は決めてると思いますよ。
やっぱ優秀だなと思いましたよね。
自分は決めないと。
うん。
というわけでですね、
本の始めから、
ズバリ回答いただきましたからね。
ぜひ一度、間違ってたらすいません。
試してください。
一回やめてみる。
誰かに任せて。
間違っててもちょっと私は。
いいですね。
主席のタイトルになりそうなので、
社長は採用するな。
採用軸に今回書けるんだったら書きたいですよね。
労働法に関してもね。
ただ事例がなかなかそこまでないからね。
ぜひ採用で悩まれている、
労働法と採用を絡めて悩んでいるような方に、
ぜひ質問をお待ちしておりますので。
そうですね。
向井先生なりの辛辣な、
切れ味豊かな回答をいただけると思いますので、
お待ちしております。
というわけで、向井先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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