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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日も質問が来ておりますので、早速ご紹介していきたいと思います。
この方、事務職、部長、55歳の方ですね。
ポッドキャストの更新及びメルマガ配信など、いつも勉強になる配信情報をありがとうございます。
ありがとうございます。
今回の質問は、残業する際の会社での仕組み作りについてです。少々長くなりますがお付き合いください。
この方、質問がその下にいっぱいあるので、2回に分けていきたいなと思います。
ということで、まず前提条件をお伝えしたいと思います。
残業は、個人の業務処理能力と各自が抱えている職場での仕事量の差によって、残業が必要になる場合があると思います。
当方が所属する現職場において、今後各職員が残業する場合、管理者、上司の許可制とする方法を検討しています。
つまり、業務処理能力が低い、容量が悪い職員が残業を申請し、残業代が発生する場合、
業務処理能力が高い職員が就業時間内に業務を完了している場合、不公平感が発生し、
頑張ればが頑張るほど、損をする感が出てくるのを危惧しています。
当方の職員は、結構職場愛が旺盛で、残業何のその的な雰囲気がありますが、
残業代を支払う方としては、早く帰宅しなさいと叱咤している状況です。
このような職場で今後、多国による勤怠システムを導入するにあたり、先に述べたように、残業時は許可制を検討しております。
前置きが長くなりましたが、ここで質問です。
1つ目です。
業務処理能力が低い職員から、残業申請が来た場合の対応要領。
2つ目。
残業申請、申請要旨や口頭による申請を規則化、内製化、内期化、または職業規則化することは違法行為となるのか。
というのが質問になっております。
かなり具体的ですね。
そうですね。よくある質問ですね。
2番目の質問からも答えてしまいます。
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2番目の質問は、残業申請を規則化、内期化、または就業規則化することは違法行為となるのかということですね。
もちろん違法行為にはならないです。
本来、残業はイメージで言うと製造業ってこういうもので起きないんですよ。
伊藤さんも製造業いたからわかるかもしれませんけど、現場だと機械を動かさないと残業できないんで、上司の許可ないとすぐバレちゃうんですよ。
勝手に残業をやってるっていうのがバレちゃって。
で、あと上司の権限ないと機械、そもそも動かせないっていうことがあるんで、自然と上司に許可もらって話し合って残業することになるんですけど。
労基法ってもともと工場法からスタートしてるんで、非常に残業申請って馴染みやすいし本来そうあるべきなんですけど、
ホワイトカラーってパソコン開いてれば仕事してることになってしまうんで、残業申請しなくても勝手に自分でつけて会社に請求するとか当たり前か当たり前になってるような気がしますけど、
本来はこの方のおっしゃる通り申請をして許可をもらって残業するっていうのが原則ですね。
じゃあもう違法行為どころか原則措置の方なわけですね。
はい。むしろ残業は原則違法っていうのが今の日本の労基法の形でして、原則違法なんですよ。
残業自体が?
うん。サブ労基協定があって違法性がなくなるっていうか処罰されなくなるだけであって、残業イコールやっちゃいけないことなんですね。
従業員にさせてはいけないことになってるんですよ。
原則。
原則。
今までずっとやってきましたが。
実際逆じゃないですか。会社が残業させたくないのに勝手に夜遅くまで残って後でお金請求されるっていうのはよくあるじゃないですか。
それはもう完全に今の労基法が時代に合わないんですよね。
もう全く合わないですね。ここら辺本当は変えないといけないと思うんですけど、全くそういう議論はないですね。
残業代って原則違法なの?
違法なんですよ。
へえ。
違法なんですよ。そっからスタートしてるんで、現実とも差がありすぎて、法律と合わないですよね。
次が業務処理能力が低い職員から残業申請が来た場合の対応要領とありますが。
これどういうことですか。対応要領。何か作るんですか。
おそらく仕事が遅い人の方が同じ分量こなしても残業代もらえちゃって不公平なんで、うまく対応マニュアル的なものはないかっていうことなんだと思うんですよね。
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でも現実的に職場ってどこの会社にもありますよね。
ありますね。ものすごくありますね。理想を言えば、この方も後でおっしゃってるんですけども、業務指導して効率上げて、不要意な残業させないと。
これが理想なんですが、実際そこまで指導する手間時間がないっていう場合が多いと思うんですよね。
残業自体は、私はここで電通事件にもありましたけども、お前のは不必要な残業だと。こんな時間認められないとかですね。
それ自体がパワハラになりかねないので。私がお勧めしているのは、ちょっとこれ仕事量に比べて残業多いですねと。
残業は認めるけど、ボーナスと昇給時に評価に入れますよと。作業効率が悪いということで、そこはボーナスの査定や昇給の査定で反映させますよと。
やると相当プレッシャーになるんで。だから急いで仕事しようというモチベーションにはなると思いますね。
昇給ゼロとかボーナスゼロとか嫌じゃないですか。
嫌ですね。
残業がすごく多ければ、ボーナスより残業すればいいと思う人も中にはいるかもしれないけど、
普通はそうやって口すっぱく言うと、どうやって早く終わるかを考えると思いますね。
あとは今やり始めてるのは、この前歯医者さんのお客さんとかでもやり始めましたけど、見える化する残業競争。
グラフにしてAさんBさんCさんDさんEさんとすると、
残業が多い人が立派じゃなくて、目標30時間以内とか20時間以内って書いて、
例えば向井20、岸田30、岡35とかやると。
事務所の方々ですね。
ちょっと生々しかったですけど、悪いことやってるみたいな感じになりますよね。
30でライン引っ張って張り出すと。
そうするとやっぱり心理的にボーナスも減って張り出されて、
そしたらちょっと頑張らないといけないって普通は思いますよね。
そこで問題がサービス残業をやり始める人がいるってことですよね、それやると。
そこが難しいんですけど、後で質問に出てきますけど、
結局それだったら俺別にそんな残業代なんかいらないからやっちゃえみたいな感じで、
結局取り組みも無駄になっちゃうんで、
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そこは管理職の人がチェックして、ちゃんと残業申請はしてるかチェックしないといけないですね。
やることいっぱい増えてほんと大変なんですよね。
でも一発でわかりますからね、こんなに少ないわけないだろうっていう。
そんなに10時11時残ってるのは何回も見てるのに、なんで20時間で終わってるんですかとか。
もっと厳しくやればパソコンのロゴ時間はすぐ取れますので、
それでチェックすればすぐわかりますね。
大企業だってほとんどそれで管理してるようですね。
管理してますよね、一番はっきりしてますから。
見えるタイムカードの上に簡単なExcelで前月の実績とか、残業実績とかボーグラフにして、
で目標30時間以内ってやれば誰がやっぱり違反してるかわかりますよね。
もうそれは小学校の時の廊下に立たせるような感じですかね。
小学校のやり方合理的ですよ。
飴と鞭ですね。
これ自然にやっぱり気にするようになりますよね。
見える化すると競争して、
で会社、残業少ない人評価しないかっていうとボーナスで反映しますと。
少なくて勝ったらボーナスで反映します。
多い人は話し合って、
ちょっとその残業が多い理由が会社としてあまり合理的な理由じゃない場合は評価に反映させますと。
ちょっとやっぱプライドが普通ある人は、
じゃあせめて30時間以内に何とか収めようってなるじゃないですか。
そういう風に利用したらいいんじゃないかと。
今はそういう感じですね。
委員長先生とか会社さんとかそんなにいちいちやってらんないから、
やっぱもうデカデカと張り出して、
お客さんの見えないところで、
でかつタイムカードの他国の機械の前に、
それこそもう本当デカデカと張り出して。
小学生、中学生じゃないけど。
デンタルクリニック。
デンタルクリニック残業表みたいな。
ちょっとあの私業務わかんないんですけど、
会社さんってそんなに残業するような仕事って終わった後にいっぱいあるんですか。
今はやっぱり競争厳しくて、
夜7時とかまでやっちゃうんですよ。
でかつその後研修をやったりするから。
だからダラダラやってるとあっという間に7時8時過ぎちゃう。
いわゆる事務仕事が残っててやってるというより。
よりは僕の聞いてる限りは、
いろいろな業務上の後処理とか。
そっちで結構あるんですね。
でも事務部門の人は定時で変えれると思いますね。
そうやってグラフ化してる。
グラフ化して見える化するっていうのは、
是非試して。
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反発受けるかもしれないですけど。
でも残業時間ってプライバシーじゃないので。
そんな誰にもわかることなんで。
だから張り出して、
世の中の流れから言って、
最低30時間以内に収めたいんだってやれば、
残業短くてちゃんと仕事してる人を、
これはやりすぎかもしれないけど表彰するとか。
そこを表彰。
会社の方向性にも決まりありますよね。
僕が経営者だったら表彰したいですよ。
そんな仕事をさっさと終わして、
早く帰ってる人を表彰したくなりますね。
生産性が高いというプラスの形で取れればいいんですけど。
商用に反映させるタクになりますよね、もちろん。
確かに。
残業代がしないだとかはあれですけど。
私仕事多いんですって言ってきたら、
じゃあそれを話し合いましょうと。
もちろん納得できればやってもらいます。
だいたいわかると思いますけどね。
というわけで今回は、
残業する際の会社の仕組み作りということで
2つ質問をいただきました。
実は残りまだ3ついただいていますので、
それについては次回使いたいなと思っております。
かなり今回具体的な質問だったので、
生々しい回答ができて面白かったかなと思います。
というわけで、向井先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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