1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
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2024-06-21 14:30

第463回 「労働者」という概念は将来的に消える!?

第463回 「労働者」という概念は将来的に消える!?

弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

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00:03
こんにちは、遠藤克樹です。向井蘭の『社長は労働法をこう使え』 向井先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思いますが、 今日も上海からということですね。
はい。
いやもう今ね、テザリングの方がWi-Fiよりも スピードが速いという時代のようですけど。
はい、そうですね。5Gは日本より速いかもしれないですね。
みたいですね。
まあちょっとそんな中でありますけれども、 海底ケーブルくぐるんでね、
少し若干の音の悪さあるかもしれませんが、 ご了承いただいて。
はい。
早速上海からお送りしたいと思います。
はい。
今日なんですが、コンサルティングの会社ですかね、 にお勤めの30代の方からご質問いただいております。
はい。
これですね、360回の60歳から独立を迫られる時代を 多分聞いてのご質問になると思います。
早速いきます。
60歳から独立を迫られる時代を聞いて、 なるほどと納得すると同時に、
かなり恐ろしい時代になってきたなと 焦りを感じております。
向井先生は労働法の世界で活躍されておりますが、
実際これから労働者という法的概念は 残っていくと思われますか。
雇う経営の支援をしておられながら、
雇わない経営というあえて矛盾したような 活動もされておりますが、
これから生き残ってべき必要なスキル、能力、 考え方はどのようなものだとお考えでしょうか。
こういうことですね。
はい。
労働法というよりもこれからの支難ですね。
はい。
いやー、難しい問題ですけど、
おそらく年金財政が持たなくなって、
この前岸田総理が、
もはや60代は高齢者じゃないという発言をして、
高齢者というのは70歳からだと、
そういう発言をしていて、
年金支給をおそらく遅らせる準備を 始めてるんじゃないかなと思います。
上に上に上げていくと。
そうですね。
70歳まで延長する段階に入ったのかなと予測します。
はいはいはい。
そうなると、
じゃあ70までどうやって暮らすんだということになりますが、
会社に70歳までの雇用義務を求めるのは もう限界が近づいてくるので、
金融側はね。
そうですね。
助成金補助金出してフリーランス制度を導入して、
フリーランス制度の中で、
従業員の人に活躍してもらって、
70歳を迎えると。
70歳を過ぎても働けると。
こういうやり方になると思うんですよね。
03:00
はいはい。
そうなると、
労働者っていう概念じゃなくて、
フリーランス、会社経営者、自営業者、
自営業者、個人事業主。
そうですね、個人事業主として仕事をもらう。
ですから、会社から給料をもらったのが 報酬をもらうようになって、
同僚とか部下とか上司がお客さんになりますから、
だから発想を変えないと、
客は会社で、
上司、部下、同僚もお客さんになると。
そういう働き方をしないと、
仕事をもらえるような働き方をしないと、
なかなか苦しいんじゃないかなと思いますね。
そうか、だから会社の中で働いてた方が、
外の人間として今まで上司だった人たちですよね。
そうですね。
上司じゃなくてもいいですけど、
その方に外注先としてお願いしますっていう 関係があるかどうかが問われるってことですもんね。
そうですね。
どうなんですかね。
そうやってできる方もきっといるでしょうし、なかなか…
いやー少ないですね。
少なそうですよね。
業種も限定されるし、
当然そんな優秀な人にしか好みたくないから。
フリーランスでやっていける人60代になって、
1割、2割もいないんじゃないですかね。
しかもね、ゼネラリスト的な観点で見ちゃってると、
なおさら何を発注するかが定まんないんで。
定まんない。
ですので、スペシャリストで40代、50代から
仕事をし始めるって人も増えると思いますよね。
そこを60代以降見据えて、
40代、50代で準備するっていう流れになるってことですかね。
そういう人も多いですよね。
やめて、貸し込めてフリーランスになりましたとか。
業界によっては当たり前ですよね。
デザイン、デザイナーとか、
実習者と独立してやってる人も多いですよね。
私番組でやってる井上健一郎の組織マネジメント研究所ってやってるんですけど、
あの方もともとソニーの音楽業界でゴリゴリのアーティストたちを、
超有名アーティストたちやっておりましたけど、
まさに今の流れの走りみたいな感じで、
50代で独立しないとこれからやばいと思ったみたいで、
50代で独立をされて準備されてましたよね。
そこに向けて。
あれがスタンダードになってくるって感じですかね。
そうですね。
だからもうほんと一握りの業種、優秀な方しかできなかったんですけど、
06:00
これからは普通じゃないけど、
これを考えないとなかなか仕事がないっていうか、
特に70歳を超えて雇われるって人ほとんどいないから、
60代どころか70代で仕事しようってなったら、
独立してやるしかないですよね。
そうですよね。
それをやる上での今回のご質問は、
スキル、能力、考え方はどうですかっていう質問なんですかね。
そうですね。
例えば自分が仕事を依頼する側に立って、
自分に依頼したいと思うかです。
客観的に?
自分で自分に依頼したいと思うか。
その自分を見る現実直視、恐怖ですね。
恐怖です。
ですよね。
でもそういうことですね。
自分で自分に依頼したいと思うかと、今の自分に。
思わないんだったら、やっぱり変えないといけないですよ。
業種によるからね。
そうですよね。業種にもやっぱり寄ってしまいます。
ただ一応、例えば管理職とかでも、
フリーランスの管理職とか絶対出てくると思うんですよ。
フリーランスの管理職ね。
週2日だけ来て管理職になると。現場のマネージャーや。
実際建設業でもいるし。
外部管理職。
外部、なんて言うんですかね。
簡単に言うと現場の親方を。
そっかそっか。
雇い親方みたいな。
そういう人もいるし、これからいろいろ増えると思います。
そうですよね。
だから、労働者という概念が前に、
働き方というか、仕事の受け方が多様化していくんで。
別に雇用されなくても、
業務委託で仕事ができるっていう時代になるんじゃないかなと思いますけど。
そうなってくると、この労働者という法的枠組みに入るのは、
残ると思いますか?って質問ありましたけど。
残りますね。もちろんもちろん。
残ります。
残りますけど、年齢から出るにつれ、
フリーランスになっていくんじゃないかなって予想しますね。
どういう傾向なんですかね。
年齢が進めば独立の選択を迫られるが、
若い頃はまだ、ちょっと労働者として雇用を守ってもらえる、
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メリットがあるみたいな感じになってくるんですかね。
そうですね。若い時は、野党も若い時は、
賃金が日本の場合安いですから、メリットが大きいですよね。
ただ若い人のフリーランスも増えてますからね。
そうなんですよね。一方で優秀な若い人って、
もう始めからフリーランスだったりするじゃないですか。
結構稼いでますからね。
稼いでますよね。
でも当たり前ですよね。
若くて油が乗ってる時フリーランスだったら、
それは仕事が来て稼げますよね。
言われてみれば当たり前の話ですけどね。
当たり前。
確かにそうですね。
働く量も体力違いますからね。
はい。
いいことだなと思いますけど、
それが全年齢にだんだん広がっていくんじゃないかなと思いますね。
そうすると若手もすでに、
一部ではもうガンガンフリーランスが増えていってて、
年齢がいく60に向けて、
独立を迫られていくっていう流れがありながら、
この労働者という概念は、
結構一部の人に適応されるって感じになってくるんですかね。
まあまあでも大多数はやっぱり労働者のままと思いますね。
全体で見たらそうだね。
年齢となるにつれフリーランスが増えるっていうことかなと思いますけどね。
あえてどうですか。その時に必要なスキル能力、あり方とありますけど。
自分の気持ちの持ち方が大きいですよね。
さっき一つあり方の話で言うと、自分に発注したいのかと。
いうのはおっしゃってましたね。
発注したいんですかってなったら、
いやいやいや、今のままじゃって思う人も多いと思う。
改めて何なんですかね。
フリーランスでやっていく上で必要なものって何ですかね。
そういう意味じゃ、経験者でもあるんで。
気持ちですね。
気持ちですか。
やっぱり自立してないとダメですね。
結局誰も助けてくれないから。
依頼する市内も自由だし、労働法で守られないから。
自立してる気持ち、人に依存したりしてる人は無理ですね。
それは無理ですよね。
そういう人ばっかりじゃないけど、そういう人多いですよ。
こないだのX、ツイッターにあげられてた、中国人に聞いてみた退職大工の話。
面白かったですけど、まさに依存と自立の話ですよね。
違いに言えないけど、中国で退職大工なんか絶対起きないんですよ。
12:06
自分で辞めちゃうから。聞いたんです。
鼻で笑われたって半分。
なんでそんなのにお金払うの、簡単じゃないですかって言われて終わりです。
なんで自分で辞められないの意味わかんないって感じだったってことですよね。
そうですね。
でもそれ言われて、自分で会社も辞められない人が独立できるわけないですもんね。
それは本当そうですね。自分で会社辞められない人は独立は無理ですね。
いろいろ言い訳があるんだけど、ほとんどの中国人の皆さんは本当に自立して、
なんて言うんだろう、たくましいから、そんな関係ないよと辞めるって言ったら辞めるんだって言って終わりですよ。
やっぱり日本の方が残念かなって思います。
でも思いのほか、向井先生は気持ちが大事っていうところにフォーカスするのは意外と今回の件、面白い角度ですね。
技術的なスキル的な話くるかと思いましたけど。
気持ちですね。
なのでキーワードとしては、自立、依存しないあたりの気持ちが大事と。
その時に自分に発注したいと思うような自分であるのかというのを問うてみると。
普通に聞いたらめちゃ厳しい回でしたね、今回ね。
そうですね。厳しい回ですね。
ということで今日は終わりたいと思いますけども。
次回は質問また来ておりまして、最近の労働市場におけるトレンドを教えてほしいという回になってますので。
ホットワード出てくると思いますので楽しみにしていただけたらと思います。
ということで向井先生終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では向井蘭への質問を受け付けております。
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